Re:ゼロから始める異世界生活(リゼロ)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『Re:ゼロから始める異世界生活』とは、長月達平によるライトノベルであり、アニメ化もされたファンタジー作品である。略称は『リゼロ』。引きこもりの高校生ナツキ・スバルは突然異世界に召喚された。命を落とすとやり直しが出来る「死に戻り」の力を与えられたスバルは、大切な人を救うために立ちはだかる敵と戦い、自分の命の価値を知って成長していく。今回は、繰り返し難局に立たされるスバルやスバルを取り囲むキャラクター達の葛藤、想い、たどり着いた答えが込められた名セリフを紹介する。

死に戻りの力で、メイザース領が魔女教徒たちに襲撃されることを知ったスバル。滞在中の王都から、戦力を集めてロズワールの屋敷に戻らなくてはならない。思うように戦力が見つからない中、スバルは次期国王候補の1人ブリシラのもとを訪ねた。スバルの話を聞いたブリシラは声をあげて笑い、ブリシラのライバルとなるエミリアを助けるために自分を頼るのは愚かだと言う。だがスバルの忠義だけは評価出来るとブリシラは続け、スバルに力を借りるための機会を与える。ブリシラはスバルに足を突き出し、「舐めろ。床に這いつくばり、羞恥と屈辱を噛み締めて、無様な野獣のように母の乳をしゃぶる赤子のように、わらわの足を舐めろ」と言い放った。スバルは覚悟を決め、ブリシラの足に口を近づける。そんなスバルの顔面を、ブリシラは容赦なく蹴り飛ばした。倒れたスバルにブリシラは「貴様のそれは、忠義でも忠誠心でもない。もっと薄汚い犬のような依存と豚のような欲望じゃ。欲しがるだけの怠惰な豚め」と言う。それだけでは足りず、ブリシラはさらにスバルを罵り、扉の前まで突き飛ばすのだった。スバルより広い視野で、自身の矜持や立場を考えているブリシラの名セリフであるが、その過激な言葉選びや上からの物言いがなんともブリシラらしい名セリフとなっている。

アナスタシア・ホーシンの名言・名セリフ/名シーン・名場面

「カララギでは、時間とお金は価値は一緒や、ゆーてな」

議会の進行に口を挟むアナスタシア。

国王が亡くなり、国王不在となったルグニカ王国では時期国王の座を選ぶ王選が始まろうとしている。その日、次期国王の候補者たちが王都の王城に集められていた。議会が始まり、近衛騎士団団長のマーコスが議会の進行をする。マーコスが誰もが知る国の現状を詳しく話し始めると、王候補の1人、国の西側にあるカララギ出身のアナスタシアが「あんな、団長さんがびしーっとお話進めたいんは分かるんやけど、うちも忙しいんよ」と口を挟む。そして、アナスタシアは「カララギでは、時間とお金は価値は一緒や、ゆーてな」と続けた。可愛らしい見た目や声に反して、ズバズバと自分の意見を主張するアナスタシアのはっきりとした性格が感じられる名セリフである。

「評価を変えるには別の評価で覆す以外にない。評価を決めるんはそれまでの行い、つまり過去や」

竜車を手配する紹介状をちらつかせるアナスタシア。

死に戻りの力で、メイザース領が魔女教徒に襲われることを知ったスバル。スバルは、魔女教徒を退けるための戦力を集めようとしていた。そこへタイミング良く現れたのが、王候補の1人アナスタシア。アナスタシアは、国の西側にあるカララギの言葉を話す、ふんわりした雰囲気の可愛らしい少女である。飲食店に入り、スバルと世間話をしようとするアナスタシアだが、スバルは余裕がなく一方的に自分の目的を話す。「交渉の基本はどんだけ相手の懐に入れるか、ナツキくんはそこがあかんね」と余裕そうに話すアナスタシア。アナスタシアは竜者の手配が出来る紹介状のようなメモを書き、勿体ぶった。アナスタシアは世間話がしたいと言い、ここ最近物の価値が変動し、鉄製品の武器が国内外から集められていることを話し始める。武器を集めているのは、スバルが昨日まで世話になっていたカルステン家の当主クルシュだという。スバルは、カルステン家にひっきりなしに来客があり、大物商人のラッセルが出入りしていたことを話す。それを聞いたアナスタシアは参考になったと、メモをスバルに渡した。アナスタシアの目的は、スバルから敵の情報を集めることだったのだ。怒るスバルにアナスタシアは「自分の正しさを信じてもらいたいなら、相応のものを見せなあかんよ。そしてうちはナツキくんにそれを見ない」という。アナスタシアは「評価を変えるには別の評価で覆す以外にない。評価を決めるんはそれまでの行い、つまり過去や」と続けた。アナスタシアが見てきたスバルの姿といえば散々なものだ。スバルは王都でエミリアを守るために立場を弁えない発言をし、結果エミリアを悲しませ、騎士であるユリウスに申し込まれた決闘でボロボロに打ち負かされた。その評価を変えるには、別の行いで評価してもらうしかないし、過去は変えられないのだとアナスタシアは厳しい言葉をかけた。スバルに考え方を教えてくれるアナスタシアの名セリフであり、アナスタシアの計算高さが分かる名場面である。

「交渉の秘訣は、交渉のテーブルにつく前に、どれだけ準備出来るかで決まる。自分が知ってて、相手が欲しがるもんをぶら下げる。欲しい欲しいばっかりのナツキくんに足らんのはそこやね」

スバルから欲しい情報を聞き出したアナスタシア。

数日後にロズワールの屋敷が魔女教徒に襲われることを知ったスバルは、一緒に戦ってくれる戦力を探していた。そんな戦力は簡単には見つからず、途方に暮れていたスバルに声をかけたのは、獣の耳と尻尾を持つ小柄な少女ミミだ。そして、ミミを追いかけてやって来たのは、次期国王候補の1人であるアナスタシア。アナスタシアは、ふんわりした雰囲気で、カララギ弁が特徴的な少女だ。スバルは、アナスタシアに協力を求めた。飲食店に入って一息つきながら、スバルの依頼を検討したアナスタシアは、現在王都で確保しづらい竜車を確保出来るよう紹介状となるメモを書いてくれる。だが、アナスタシアは、ただでは渡せないと勿体ぶる。アナスタシアとの世間話をしながら、スバルは、直前までお世話になっていた王候補の1人カルステン家当主のクルシュの屋敷の話をする。スバルが軽い気持ちで話した屋敷への来訪者の話だったが、アナスタシアにとっては、クルシュ陣営の情報として有益な情報だった。アナスタシアの言動からスバルは、敵陣営の情報を聞き出そうとアナスタシアが狙って自分に近づいて来たことを知った。怒るスバルに、アナスタシアは、「交渉の秘訣は、交渉のテーブルにつく前に、どれだけ準備出来るかで決まる。自分が知ってて、相手が欲しがるもんをぶら下げる。欲しい欲しいばっかりのナツキくんに足らんのはそこやね」と余裕の表情を浮かべる。そして、「ほんなら行こか、みーんな」というアナスタシアの呼びかけに、その飲食店の客全員が立ち上がった。その店すら、アナスタシアによって用意された情報戦の舞台だったのだ。交渉ごとに長け、ふんわりとした見ためとは裏腹な周到な性格が伝わるアナスタシアの名セリフだ。

ミミの名言・名セリフ/名シーン・名場面

「このお兄さんが信じらんないなら、ティビーはお姉ちゃんのこと信じてついてくればいいの!」

魔女教との戦いに張り切るミミ(左)と慎重になるティビー(右)。

400年間誰も倒すことが出来なかった魔獣白鯨を討伐したスバルたち。スバルは残った戦力を率いて、魔女教徒との戦いに挑む。死に戻りの力によりメイザース領が魔女教徒に襲われることを知ったスバルは、次期国王候補の1人であるカルステン家の当主クルシュから力を貸してもらうべく、クルシュらの悲願であった白鯨討伐を手伝った。戦力として残ったものの中には、王候補の1人アナスタシアが誇る傭兵団「鉄の牙」のメンバーの顔もある。魔女教徒と戦うメンバーは、スバルを中心に作戦会議に移った。白鯨などの魔獣を生み出したのは、魔女だ。そんな魔女の信者たちを倒すことで、本当の白鯨討伐完了だと説明するスバル。魔女教徒からの襲撃を知っていると、魔女教徒の仲間と疑われる可能性があるため真実は口にできない。鉄の牙副団長のミミは「次は魔女教?」とノリノリで話を聞く。ミミは、獣の耳を持つ自由奔放な少女である。突っ走りがちなミミを冷静にサポートしているのが弟のティビーだ。ティビーは「白鯨と魔女教が関係ありという情報は、信頼出来るですか?」と冷静にスバルに問う。その発言が気に食わなかったミミは、ティビーの頭を杖で小突く。ミミはティビーに「このお兄さんが信じらんないなら、ティビーはお姉ちゃんのこと信じてついてくればいいの!」と言った。ミミの自信に満ち溢れた可愛らしい名セリフであり、ティビーの気苦労がうかがえる名セリフでもある。

ペテルギウス・ロマネコンティの名言・名セリフ/名シーン・名場面

「私は魔女教大罪司教怠惰担当ペテルギウス・ロマネコンティ、です!」

自己紹介をするペテルギウス。

酷使しすぎたゲートの治療のため、王都のカルステン家でお世話になっていたスバルと付き添いのレム。レムが屋敷の危機を察知し、カルステン家の静止を振り切って、スバルとレムは屋敷に戻ることを選択。屋敷までの道に魔獣の白鯨が現れるかもしれない霧がかかっていたため、遠回りを強いられたスバルたちは、宿で1泊することになった。レムはスバルを守るため、スバルを眠らせ、夜に1人で屋敷へ向かう。朝になり目を覚ましたスバルは、自分のことを信じてくれないレムに怒りながら、屋敷への道を追いかける。村に着いて、スバルが目にしたのは、1人残らず惨殺された村人たちの死体。屋敷へ向かうと、屋敷の前には、レムが剣で身体を貫かれて死んでいた。屋敷の中では、ラム、ペトラが無惨に殺されていた。現実を受け入れられないスバルは、エミリアを探し、見たことのない部屋を見つける。その空間は凍りついており、部屋のドアを開けようとしたスバルの右手はドアノブにくっついて凍り、手首から下がなくなった。下を見れば、足も凍りつき、身体と分断されている。スバルは理解ができないまま凍りつき、死んだ。死に戻りをしたスバルは、王都の八百屋の前に戻ってきたが、スバルの心は壊れてしまっていた。カルステン家でスバルの治療にあたっていたフェリスも、心の病はどうしようもできないという判断だ。レムは、エミリアと会えばスバルの心の病も回復するかもしれないと考え、スバルを連れて屋敷に戻ることにした。その道中、魔女教徒と遭遇。レムにとって魔女教徒は、故郷を焼き払い、鬼族にとって大切な角を姉から奪った仇だった。レムは戦闘に入るが、魔女の瘴気を漂わせるスバルは、魔女教徒に連れて行かれてしまう。スバルが目を覚ました時、眼前には不気味な顔があった。魔女教大罪司教ペテルギウス・ロマネコンティだ。ペテルギウスはスバルに「あなた、もしや傲慢でありませんですかねぇ」と問いかけ、突然自身の指を噛み始める。そして、何かを思い出したように、「私は魔女教大罪司教怠惰担当ペテルギウス・ロマネコンティ、です!」と自己紹介。ペテルギウスは、指先と呼ばれる下僕たちからスバルを見つけた状況を聞き「脳が震えるぅぅぅ!」と興奮する。目を見開き、度を超えた自傷行為をしながら、立ち回るペテルギウスの強烈な登場の名場面である。

「脳が、脳が震えるうぅぅぅ!!!」

自分の髪を引きちぎるペテルギウス。

スバルはメイザース領の森に潜む魔女教徒と対面する。魔女教大罪司教ペテルギウス・ロマネコンティは、スバルから感じる魔女の匂いに興味を持ち、近づいてきた。スバルがペテルギウスと会話をして時間稼ぎをしているうちに、ペテルギウスが指先と呼ぶ魔女教徒たちが潜伏している洞窟を、時期国王候補アナスタシアが誇る傭兵団「鉄の牙」に所属するミミたちが攻撃。指先たちを生き埋めにした。その光景を見たペテルギウスは身体をうねらせ、自身の髪を引きちぎり、目から血の涙を流しながら「脳が、脳が震えるうぅぅぅ!!!」と絶叫する。ペテルギウスのイカれ具合に恐怖を感じる名場面である。このセリフは、ペテルギウスが登場の度に口にする口癖で、強い刺激を感じたり感情が大きく揺さぶられたりした時に使う名セリフとなっている。

「言ったはず、です。ここにあるものは、希望。私を、私としてくれた方々への、忘れがたい、大恩。だから今、血を吐く価値が、私にあるのなら…愛を…あの2人は追わせない。ここから先へは、絶対に通さないの、です!」

怠惰の魔女因子を取り込んだジュース。

Ai-Kamioka
Ai-Kamioka
@Ai-Kamioka

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