Re:ゼロから始める異世界生活(リゼロ)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『Re:ゼロから始める異世界生活』とは、長月達平によるライトノベルであり、アニメ化もされたファンタジー作品である。略称は『リゼロ』。引きこもりの高校生ナツキ・スバルは突然異世界に召喚された。命を落とすとやり直しが出来る「死に戻り」の力を与えられたスバルは、大切な人を救うために立ちはだかる敵と戦い、自分の命の価値を知って成長していく。今回は、繰り返し難局に立たされるスバルやスバルを取り囲むキャラクター達の葛藤、想い、たどり着いた答えが込められた名セリフを紹介する。

「怠惰ですね〜」が口癖の、自傷行為が激しく、大袈裟な身振りで気味の悪い印象を与えていたペテルギウス。ペテルギウスの過去は、人望の厚い穏健派の魔女教徒で、ジュースという愛称で呼ばれていた。昔、魔女教徒は、目的のために手段を選ばない過激派と魔女を崇拝するが無駄な殺傷はしない穏健派に分かれていた。ジュースは、嫉妬の魔女と同じ種族であることを理由に森の中で肩身を狭くして生きるエルフたちに必要な物資を届けながら、森にある封印の扉を見守る役目を担っていた。ジュースは理性的で優しく、エルフ族の長で、エミリアの育ての親であるフォルトナに密かに想いを寄せていた。ジュースは、エミリアの成長も、一緒に見守ってくれていた。そんな穏やかだった森に突然、過激派の虚飾の魔女パンドラと魔女教大罪司教強欲担当レグルスがやってきた。パンドラは、エミリアの両親を殺した張本人だ。パンドラに、フォルトナが氷の魔法を放つも全く効果がない。それを見たジュースは、フォルトナにエミリアを連れて逃げるように言う。ジュースは自身に適性がなく、ただ持っているだけだった怠惰の魔女因子を取り込むことを決意。ジュースは目から血を流して苦しみながらも、権能「見えざる手」を獲得し、レグルスを攻撃する。涙を浮かべて賞賛するパンドラに、ジュースは、「言ったはず、です。ここにあるものは、希望。私を、私としてくれた方々への、忘れがたい、大恩。だから今、血を吐く価値が、私にあるのなら…愛を…あの2人は追わせない。ここから先へは、絶対に通さないの、です!」と言った。自分がどんなに苦しんでも、フォルトナとエミリア、そしてエルフたちの居場所を守りたいという強い意志が感じられる、ジュースのかっこいい名セリフである。

「馬鹿な、馬鹿な馬鹿な馬鹿な馬鹿なぁっ…!!私は、私は何を、何をしているのですかぁ!!!何をして…何故、何故何故何故何故何故何故何故何故何故、なんのためにぃぃ…っ!!!」

ジュースに身体を貫かれてしまったフォルトナ(左)と手を握っていたエミリア(右)。

エルフが住む森にある封印を狙い、森にやってきた虚飾の魔女パンドラと魔女教大罪司教強欲担当レグルス。それに立ち向かうのは、エルフ族の長であるフォルトナと封印を見守る役目をもつ魔女教穏健派のジュースだ。自分の力ではパンドラやレグルスに敵わないと感じたジュースは、もともと耐性が無く、持っているだけだった怠惰の魔女因子を自身の身体に取り込む。適性のないジュースは、苦しんで目から血を流しながらも、権能「見えざる手」を獲得。しかし、付け焼き刃のような「見えざる手」では、戦い慣れている2人には力が及ばない。パンドラの目的の1つは、ジュースに怠惰の魔女因子を取り込ませることであった。目的を達したパンドラは、制御の効かないレグルスが不要になり、事実を書き換えるという自身の能力でレグルスの存在をこの場にいなかったことにした。フォルトナとジュースは2人でパンドラを相手にするが、何度殺しても、何事もなかったかのようなパンドラが姿を表す。そしてついに、ジュースは、パンドラの姿に事実を書き換えられていたフォルトナの身体を貫いてしまう。パンドラに当てたと思ったジュースは、倒れているフォルトナの姿を見て、絶望し絶叫する。ジュースは、現実が受け入れられず、「馬鹿な、馬鹿な馬鹿な馬鹿な馬鹿なぁっ…!!私は、私は何を、何をしているのですかぁ!!!何をして…何故、何故何故何故何故何故何故何故何故何故、なんのためにぃぃ…っ!!!」と叫ぶ。お互いの身分や立場ゆえ、想いを明かすことはなかったが、密かに想いあっていたジュースとフォルトナ。パンドラの力による間違いだったとしても、ジュースにとって、自分の手でフォルトナを殺してしまったことはとても受け入れられない。心を痛めた視聴者も多い名セリフであり、心が折れてしまったジュースが、パンドラの力もあり、魔女教大罪司教怠惰担当ペテルギウス・ロマネコンティとなる名場面である。

フォルトナの名言・名セリフ/名シーン・名場面

「あなたは1人なんかじゃないわ。母様はいつだってあなたのそばにいる。目を瞑って、浮かぶあなたの思い出の中に。胸を抱いて暖かくなる胸の中に。声を出して、その声が響く空の下に。ずっと、母様はあなたと一緒。ずっとずっと、いつまでも一緒よ」

エミリアを抱きしめるフォルトナ。

エミリアを育てたのは、実の父の妹であるフォルトナ。フォルトナたちエルフの種族は、外と関わりを持たず、森の中で生活をしていた。森の中には封印の扉がある。これを守るのが、エルフ族の長でもあるフォルトナの使命だった。そんなエルフの住む森に、生活に必要な物資を届け、一緒に封印を見守ってくれていたのが魔女教穏健派のジュースだ。ジュースは、エミリアという存在を希望だと信じており、エルフたちに大恩を感じ、尽くしている。幼いエミリアと、フォルトナ、ジュースと3人で遊んでいた時、それは現れた。封印の場所を聞きつけた虚飾の魔女パンドラと魔女教大罪司教強欲担当レグルスがこの森を見つけ、攻め込んできたのだ。ジュースはエミリアを逃すため、1人で時間稼ぎをすると申し出る。フォルトナは戻ってくることを約束し、エミリアを連れて逃げた。逃げたフォルトナたちのもとに、エルフの次期長であるアーチが現状を報告しにやってきた。フォルトナはアーチにエミリアを託し、ジュースのもとに戻ろうとする。幼いながら事態を把握したエミリアは、母と会えなくなるのではと思い「1人は、1人になるのは嫌ぁ」と泣いて、フォルトナにしがみつく。フォルトナは優しくエミリアを抱きしめ、「あなたは1人なんかじゃないわ。母様はいつだってあなたのそばにいる。目を瞑って、浮かぶあなたの思い出の中に。胸を抱いて暖かくなる胸の中に。声を出して、その声が響く空の下に。ずっと、母様はあなたと一緒。ずっとずっと、いつまでも一緒よ」と言った。フォルトナは「リアをこの世の誰よりも、すごーく大好き」と言い、エミリアもまた「フォルトナ母様、私も、母様が大好き、大好きー…!!!」と答えた。フォルトナはエミリアに口付けをし、愛している、と告げ、別れた。フォルトナのエミリアへの愛情、長としての使命、強い想いが感じられる名場面である。

「あなたがいない世界で、あなたが来なくなった森で、私に何を待てと言うの?あなたという存在のない長い時間を、弱い私は耐えられない」

血だらけのジュース(左)を支えるフォルトナ(右)。

エルフたちが暮らす森の中には封印の扉があった。エルフ族の長フォルトナはこの封印を守る使命を背負っている。そして、魔女教穏健派のジュースもまた、この封印を見守ることを使命とし、他の人間たちと関わりを持たないエルフたちに生活に必要な物資を届けていた。人間から隠れるように森に住むエルフにとっての交流はこれだけだった。森では平穏な時が流れていたが、ある日突然、封印の在処を嗅ぎつけた虚飾の魔女パンドラと魔女教大罪司教強欲担当レグルスが森を襲う。その時、フォルトナは、エミリアとジュースとともに遊んでいた。エミリアは、フォルトナの父の娘であり、フォルトナは両親を殺されたエミリアの母親代わりとしてエミリアを育ててきた。そして、エミリアは封印の鍵でもある。ジュースはエミリアを逃すため、時間稼ぎを申し出、フォルトナはエミリアを連れて逃げた。エミリアをエルフ族の時期長となる予定のアーチに預け、フォルトナは血だらけで戦うジュースのもとに戻ってきた。ジュースはエミリアを逃がせたことを確認し、安堵の笑顔を浮かべる。パンドラとレグルスは勝手に仲間割れを始め、レグルスの力の凄さを見たジュースはフォルトナに逃げるように言う。しかし、フォルトナは「馬鹿なことを言わないで。エミリアと別れてまで戻ってきたのよ」と返す。フォルトナは、「あなたがいない世界で、あなたが来なくなった森で、私に何を待てと言うの?あなたという存在のない長い時間を、弱い私は耐えられない」と続けた。ジュースは、「あなたが弱いなどと…」と否定するが、フォルトナは、「弱いのよ。あなたとエミリアの前で強がっていただけで」と言い、戦う覚悟を決める。エルフ族の長として、エミリアの母親として強くあったフォルトナが、密かに抱えるジュースへの特別な想いが垣間見える名セリフである。

オットーの名言・名セリフ/名シーン・名場面

「お互い、諦めは悪いタチでしょう?何はともあれ、生きててくれてほっとしましたよ、ナツキさん!」

スバルを助けにきたオットー。

時期国王候補の1人エミリアが暮らすメイザース領に魔女教徒が襲撃を仕掛けることを知ったスバル。スバルは、メイザース領の当主ロズワールに仕えるメイドのラムを筆頭に村の人々を聖域に避難させ、魔女教徒と戦って勝利した。しかし、ラムたちから連絡がないことを不審に思ったエミリアとスバルは、商人のオットーが引いてくれる竜車で村人を非難させた聖域に向かった。商人のオットーは、竜車に乗せていた商品を全て買い取る代わりに、村人を避難させる時に足として手伝って欲しいというスバルの交渉に乗った少年だ。聖域は、ハーフエルフのエミリアのような混血たちが暮らす場所で結界に守られている場所だった。入ったはいいものの聖域を出るには、試練の資格を持つものが自身の過去と向き合う試練に挑む必要があるという。ロズワールや、聖域で権力を持つガーフィール、幼い少女の見た目でありながら長い年月を生きてきたリューズは、エミリアに試練を突破させることを望んだ。しかし、試練に苦戦し、酷く取り乱すエミリア。エミリアを助けに試練の場所に踏み込んだスバルは、自分にも試練の資格があることを知り、そのまま行われた第1の試練を突破してしまう。スバルは死に戻りの力で自分たちが聖域にいる間に屋敷が膓狩りのエルザに襲われることを知り、一刻も早く戦力を集めて屋敷に戻るべく、ガーフィールとリューズに自分が試練を受けることを提案。すると突然、スバルはガーフィールに首を絞められ、拘束されて監禁されてしまう。自死という選択も出来ずに、数日間閉じ込められていたスバルを助けにきたのは、オットーだった。危ない橋を渡って助けにきたオットーは「声は上げないでください」とスバルに言い、スバルの目隠しなどを取って「お互い、諦めは悪いタチでしょう?何はともあれ、生きててくれてほっとしましたよ、ナツキさん!」と続けた。利害関係だった仲から、オットーがスバルに歩み寄っていく関係性の変化が現れる名場面である。

「友人を助けようとするってのは、そんなにおかしなことですかね?」

スバルに友達だと言ったら、笑われてしまい、照れるオットー。

ハーフエルフや半獣のような混血たちが生きる場所、聖域。そこは強欲の魔女エキドナの墓所であり、そこにいる混血たちは結界で閉じ込められていた。出る方法は、試練の資格を持つものが、3つの試練を突破すること。エミリアはその資格を持ち、聖域の解放を目指し、試練に挑むが失敗。そんなエミリアを助けようと試練の場所に立ち入ったスバルは、自分にも試練の資格があることを知る。スバルはそのまま行われた第1の試練を突破した。聖域で権力を握る半獣のガーフィールと400年という長い年月を生きてきたリューズに、スバルは自分がエミリアの代わりに試練を受けると提案した。すると、それを聞いたガーフィールは全力でそれを阻止すべく、スバルを監禁。自死の選択も出来ずに、スバルは3日間拘束されていた。そんなスバルを助けにきたのは、商人であるオットーだ。オットーは、魔女教の襲撃に備え、村人たちを避難させる足を探していたスバルが交渉を持ちかけた相手だ。メイザース領主が竜車に積んでいる商品の油を買い取る代わりに、オットーは竜車での避難を手伝っていた。利害関係で成立した間柄のオットーが、命懸けで助けに来てくれたことを訝しむスバル。オットーはスバルに、「友人を助けようとするってのは、そんなにおかしなことですかね?」と言う。スバルは真っ直ぐなオットーの言葉を聞き、自分の愚かさを笑う。そして、スバルは、「お前はオレの友達だよ、オットー。助けに来てくれて、ありがとう」と返すのだった。スバルとオットーがお互いを友達だと認め合う名場面である。

「友達の前で、カッコつけるのなんか、辞めちまえよ、ナツキ・スバル!」

スバルを殴ったオットー。

スバルは聖域を抜けるための試練の資格を失い、ロズワールのもとに試練を受けずに聖域を抜ける方法がないか聞きに行く。そこでスバルは、ロズワールが、心を捨てて1つの目的のために行動することを自分に求めていたのだと知る。そのように行動することを、ロズワールは覚悟を研いだ状態だと表現。ロズワールはスバルの覚悟を研ぐために、これから屋敷を襲う腸狩りのエルザを雇ったのは自分だと暴露した。スバルが聖域から抜けるのを急いでいた理由は、屋敷の襲撃から屋敷のみんなを守るためだった。スバルは試練で苦しむエミリアも、屋敷に残っているフレデリカ、ベアトリス、ペトラ、そしてレムも、みんなを救いたいが、どうすることも出来ず、森の中で1人呻く。そこに現れたのは、スバルの友人である商人のオットーだ。オットーは突然スバルを殴り「友達の前で、カッコつけるのなんか辞めちまえよ、ナツキ・スバル!」と言う。オットーはスバルに「足りないのわかってんでしょ?届かないの知ってんでしょ?好きな子にかっこつけたいんでしょ?好きでいてくれる子に誇れる自分でいたいんでしょ?なら、誰かの手を借りたらいいじゃないですか!」と話す。助けは求めたがどうにもならなかったのだとスバルが返すと、オットーは「でも、僕はまだナツキさんに、頼られた覚えがないんですが」と真っ直ぐスバルの目を見て言った。いつものひ弱な雰囲気とは変わり、大切な友達の力になろうと覚悟を決めて、スバルと向き合うオットーのかっこいい名場面である。

ガーフィールの名言・名セリフ/名シーン・名場面

「俺は、母さんに、幸せになって、欲しかった…!」

幼いガーフィール(左)を抱き、おでこにキスをするリーシア(右)。

Ai-Kamioka
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