007/カジノ・ロワイヤル(2006年の映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『007/カジノ・ロワイヤル』(原題: Casino Royale)とは、2006年公開のスパイアクション映画で、「ジェームズ・ボンド」シリーズの第21作目。ダニエル・クレイグが架空のMI6諜報員ジェームズ・ボンドを演じた最初の作品である。
マダガスカルで爆弾密造犯の監視をしていたボンドは、犯人の携帯電話に残されたメッセージから、黒幕の存在を知る。バハマに向かったボンドは、黒幕の武器商人・ディミトリオスらが企てる大型旅客機爆破テロを阻止すべく、奔走するのだった。
日本語吹替:(ソフト版)風間 秀郎、(テレビ朝日版)宗矢 樹頼
カジノロワイヤルのカードディーラー。
女性ディーラー/演:ジェシカ・ミラー
日本語吹替:(ソフト版)川庄 美雪、(テレビ朝日版)橘 凜
バハマのカードディーラー。
トーナメント責任者/演:カーロス・リール
日本語吹替:(ソフト版)金子 達、(テレビ朝日版)堀川 仁
ポーカーゲームの統括責任者。
オーシャンクラブの受付嬢/演:クリスティーナ・コール
日本語吹替:(ソフト版)一木 美名子、(テレビ朝日版)武田 華
オーシャンクラブのフロント担当者。ボンドに、ディミトリオスのコテージの所在地を教えた。
ホテル・スプレンディドの受付嬢/演:レジーナ・ガバジョーヴァ
日本語吹替:(ソフト版)吹替情報無し、(テレビ朝日版)田中 晶子
ボンドとヴェスパーが滞在したホテルのフロント担当者。ボンドに、ピストル入りの封筒を渡した。
『007/カジノ・ロワイヤル』の用語
CIA
CIAとは、アメリカ合衆国に実在する情報機関。正式名称を中央情報局(英語名:Central Intelligence Agency)と呼ぶ。
1947年9月18日にトルーマン大統領の要請を受けて、諸外国の情報を統括する為に組織された。CIAは国家安全保障会議の直轄機関であり、アメリカ軍からは独立して存在している。CIAは創設期からイギリスのMI6(秘密情報部)と繋がりが深く、またカナダ・オーストラリア・ニュージーランドの情報機関とはアングロ・サクソン連合として横の連携がある(UKUSA協定)。本作ではCIAのフィリックス・ライターが登場したが、彼らの目的はシッフルの資金源を断つ事と、テロ組織の調査だった。
ドライマティーニ
ボンドが好んでよく飲むカクテル。配分はジン3にウォッカ1、キナ・リレ1/2、それにレモンピールをスライスして入れる。
ポーカーゲームの最中、シッフルの愛人によって毒を入れられたのも、このカクテル。ボンドは危うく死にかけたが、Mとヴェスパーのフォローのお蔭で助かった。それでもお気に入りのようで、ゲームに勝利した後、ヴェスパーとの食事の際もこのカクテルを飲んでいた。「このカクテルに、ヴェスパーと名付けようかな」とジョークを言うボンドに対し、ヴェスパーは「後味が苦いから?」と笑う。「一度味わったら、これだけでいいと思えるからさ」と、彼女をさりげなく喜ばせようとするボンドだった。
ヴェスパーのネックレス
ヴェスパーが初登場シーンから、物語の終盤まで身につけていたネックレス。
ペンダントヘッドはシルバーの飾り結びで、彼女の美しいデコルテを引き立たせるデザインが印象的である。ヴェスパーは自分で買ったものだと言ったが、ボンドは、恋人にプレゼントされたものだと見抜いていた。ボンドがMI6を辞めてヴェスパーとともに生きると決めた後は、ヴェスパーもこのネックレスを外すようになった。
『007/カジノ・ロワイヤル』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
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目次 - Contents
- 『007/カジノ・ロワイヤル』の概要
- 『007/カジノ・ロワイヤル 』のあらすじ・ストーリー
- 殺しのライセンスを手に入れたジェームズ・ボンド
- カジノロワイヤルでの緊張感漂うポーカーゲーム
- CIAとの取引、そしてシッフルに命を狙われたボンド
- ボンドの決意と、ヴェスパーの秘密
- 『007/カジノ・ロワイヤル』の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- ジェームズ・ボンド/演:ダニエル・クレイグ
- ヴェスパー・リンド/演:エヴァ・グリーン
- ル・シッフル/演:マッツ・ミケルセン
- MI6関係者
- M/演:ジュディ・デンチ
- ルネ・マティス/演:ジャンカルロ・ジャンニーニ
- ヴィリアーズ:演:トビアス・メンジーズ
- MI6の技術スタッフ/演:サイモン・コックス
- MI6の技術スタッフ/演:レベッカ・ゲッシングス
- ドライデン/演:マルコム・シンクレア
- カーター/演:ジョセフ・ミルソン
- 医師/演:ポール・バッターチャージー
- 医師/演:クリスピン・ボナム=カーター
- テロリストグループ
- アレックス・ディミトリオス/演:シモン・アブカリアン
- ソランジュ・ディミトリオス/演:カテリーナ・ムリーノ
- スティーブン・オバンノ/演:イザック・ド・バンコレ
- ミスター・ホワイト/演:イェスパー・クリステンセン
- アドルフ・ゲットラー/演:リチャード・サメル
- ヴァレンカ/演:イワナ・ミルセヴィッチ
- カルロス/演:クラウディオ・サンタマリア
- モロカ/演:セバスチャン・フォーカン
- その他
- フィリックス・ライター/演:ジェフリー・ライト
- メンデル/演:ルドガー・ピストール
- 株式仲買人/演:トム・シャドボン
- インファンテ/演:エイド
- マダム・ウー/演:ツァイ・チン
- シュルツ/演:ユルゲン・タラッハ
- ディーラー/演:ダニエル・アンドレアス
- 女性ディーラー/演:ジェシカ・ミラー
- トーナメント責任者/演:カーロス・リール
- オーシャンクラブの受付嬢/演:クリスティーナ・コール
- ホテル・スプレンディドの受付嬢/演:レジーナ・ガバジョーヴァ
- 『007/カジノ・ロワイヤル』の用語
- CIA
- ドライマティーニ
- ヴェスパーのネックレス
- 『007/カジノ・ロワイヤル』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 工場現場のパルクール
- フィリックス・ライター「ありがとう、兄弟」
- ヴェスパー・リンド「たとえあなたが全てを失い、残ったのが笑顔と小指だけだったとしても、私にとっては誰よりも立派な男よ」
- ヴェスパー・リンド「ジェームズ、私を許して」
- ジェームズ・ボンド「ボンドだ。ジェームズ・ボンド」
- 『007/カジノ・ロワイヤル 』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- ボンドのスーツはイタリア製のブリオーニ
- ヴェネツィアの建物崩壊シーンはスタジオのジオラマ撮影
- 『007/カジノ・ロワイヤル 』の主題歌・挿入歌
- 主題歌:クリス・コーネル「You Know My Name」