プリマドール（Key）のネタバレ解説・考察まとめ
『プリマドール』とは、VISUAL ARTSのゲームブランドKeyが原作を手がけたオリジナルアニメ作品である。また、メディアミックスプロジェクトとして漫画やゲームが発売された。「人形と歌」をテーマに、兵器として作られた自律人形の少女達の想いと成長を描く物語である。遠間ナギは自律人形の新たな居場所として黒猫亭というお店を開いた。そこで働く主人公の灰桜は記憶を失った自律人形で、世間知らずで失敗も多いが歌うことが大好き。明るい灰桜を中心に、歌を通した自律人形たちの交流が広がっていく。
CV：鬼頭明里
ローベリア製の自律人形。潜入・破壊工作の目的で皇国に潜入したが、のちに黒猫亭のメンバーとして働くことになる。物覚えが良く教育係であった灰桜をすぐに追い越してしまう。お嬢様言葉を使う優雅な雰囲気を持っている。特別な人形で特殊な方法でしか初期化することができないため、黒猫亭に来た時点では初期化が成功して記憶を失っていると思われていた。その後、そのことが発覚し今度こそ完全な初期化を行われるところであったが、ナギの計らいで初期化を免れた。黒猫亭に馴染むようになってからは灰桜をお姉さまと呼び慕うようになる。
桜花（おうか）
CV：中原麻衣
ナギの祖父にあたる遠間甲太郎博士によって開発された史上初の自律人形。第2世代以降のすべての自律人形を操る力を持っていた。戦争末期に敵軍のすべての自律人形を支配下に入れようとしたが、負荷に耐えられずに暴走してしまい破壊される。しかし、記憶のバックアップが残っており、それを基に灰桜が開発された。
灰神楽（はいかぐら）／菊花（きっか）
CV：黒沢ともよ（灰神楽）／能登麻美子（菊花）
灰神楽は灰桜と鴉羽が駅で見つけて連れ帰った自律人形。記憶があいまいで名前も灰桜を真似て名乗ったものであった。その正体は新たな体に移植された菊花。菊花は桜花の姉妹機で桜花と同様に第二世代以降の自律人形を支配する能力を持っている。
遠間ナギ（とおま ナギ）
CV：村瀬歩
黒猫亭のオーナーの青年。戦時中は軍属の技術将校であった。戦後に自律人形の新たな居場所として黒猫亭を開く。自律人形を開発した遠間博士の孫で、桜花と菊花は友達であった。
奥宮おとめ（おくのみや おとめ）
CV：諏訪彩花
皇軍警務隊皇都本部所属の軍人。ナギの軍属時代の戦友。自律人形を大切な仲間であると考えている。凛とした雰囲気を持つ女性。
千代（ちよ）
CV：久野美咲
灰桜が目覚めて最初に出会う人間の少女。両親は他界しており、現在は親戚のもとに身を寄せている。灰桜と友達になってからは黒猫亭によく訪れて仕事を手伝うこともある。
夕霧（ゆうぎり）
CV：小松未可子
戦時中に千代と家族同然であった自律人形。千代と別れた後に、戦闘中に故障してしまい、黒猫亭の地下に置かれていた。灰桜の力で一時的に起動し、千代と再会するが記憶はすべて失われていた。
『プリマドール』の用語
自律人形（オートマタ）
遠間甲太郎博士によって開発された高度な論理機関を人型の義体に埋め込まれた自律行動をとることができる人形のこと。論理機関をもとに新たな自律人形を開発することが可能であり、そうして作られた自律人形は元の自律人形により操作することができる。そのため、第一世代である桜花と菊花はすべての人形を操作すことができる。もともと人と共に生きてそばで支え合うことを目的に作られたが、軍事転用される。自律人形は人よりも力があるがそれほど絶大な力を持っているわけではない。そのため、鴉羽のような第2世代の自律人形の役割はそれ以降の世代の自律人形・機械人形を操作して戦わせることであった。例えば箒星の役割は支援砲撃機を操作して攻撃することであった。戦後、ナギは兵器としての自律人形の役割から新しい役割を担わせるために黒猫亭を開いた。
機械人形（メカニカ）
自律人形を基に作られた、簡単な命令しか行うことができないもの。見た目も自律人形のように人のような姿ではなく、いわゆるロボットに近い形をしている。自律人形が親機となり操作することができる。
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目次 - Contents
- 『プリマドール』の概要
- 『プリマドール』のあらすじ・ストーリー
- 灰桜（はいざくら）と黒猫亭の仲間たち
- 戦争の残り香
- 皇都の自律人形の暴走
- 『プリマドール』の登場人物・キャラクター
- 灰桜（はいざくら）
- 鴉羽（からすば）
- 月下（げっか）
- 箒星（ほうきぼし）
- レーツェル
- 桜花（おうか）
- 灰神楽（はいかぐら）／菊花（きっか）
- 遠間ナギ（とおま ナギ）
- 奥宮おとめ（おくのみや おとめ）
- 千代（ちよ）
- 夕霧（ゆうぎり）
- 『プリマドール』の用語
- 自律人形（オートマタ）
- 機械人形（メカニカ）
- 論理機関
- ランドセル
- 東邦皇国（とうほうこうこく）
- 帝政ローベリア
- 皇統派
- 『プリマドール』の名言・名セリフ／名シーン・名場面
- 月下「皇都博覧会で歌ったら、その歌は届くのでしょうか？」
- 千代「私は一緒に居られてよかった。一緒に笑って、歌って、胸がいっぱいになって、その気持ちだけは忘れない。」
- 灰桜「私は皆さんのお役に立つ人形でありたいです。一緒にお仕事をして、いっぱいの笑顔に囲まれて、いつかまた一緒に歌いたいなって、そう思います。だから、また私を初期化して直してほしいんです。」
- 『プリマドール』の裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話
- ローベリアにも自律人形がいるのは戦前の技術交流が理由
- 自律人形の燃料は人形用の燃料油
- ファンの間で噂になったメインの自律人形はほかのKey作品のキャラクターが元ネタという説
- 『プリマドール』の主題歌・挿入歌
- OP（オープニング）・ED（エンディング）：シャノワール「Tin Toy Melody」（ED（エンディング）第12話）
- ED（エンディング）・挿入歌：灰桜（和氣あず未）「薄花桜」（第1話）
- ED（エンディング）・第7話挿入歌：月下（富田美憂）「待宵月」（第2話）
- ED（エンディング）：箒星（中島由貴）「星導〜ホシシルベ〜」（第3話）
- ED（エンディング）・挿入歌：鴉羽（楠木ともり）「ツギハギ」（第4話）
- ED（エンディング）・挿入歌：灰桜（和氣あず未）、レーツェル（鬼頭明里）「雨の迷い猫」（第5話）
- ED（エンディング）・挿入歌：シャノワール「夢咲＊ハレ舞台」（ED第6話）（挿入歌第10話）
- ED（エンディング）：シャノワール「想歌灯」（第7話 - 第11話）
- 挿入歌：灰桜（和氣あず未）、千代（久野美咲）、夕霧（小松未可子）「カミツレの歌」（第1話）
- 挿入歌：月下（富田美憂）「月来香」（第7話）
- 挿入歌：灰桜（和氣あず未）「祝彩歌」（第8話-第9話）
- 挿入歌：灰桜（和氣あず未）、千代（久野美咲）「アイスクリームの歌」（第10話）
- 挿入歌：桜花（中原麻衣）「時のゆりかご」（第11話）
- 挿入歌：シャノワール「機械仕掛けの賛歌」（第12話）