ハムナプトラ/失われた砂漠の都(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ハムナプトラ/失われた砂漠の都』とは1999年に公開されたアメリカのアクション・アドベンチャー映画。監督はスティーブン・ソマーズ、主演はブレンダン・フレイザー、レイチェル・ワイズ。『インディ・ジョーンズ』を彷彿とさせる胸躍る冒険活劇に当時のVFXによる迫力ある映像技術が話題となった。エジプトを舞台に3000年の封印から目覚めた邪悪な高僧イムホテップに、勇敢な傭兵リックと女性考古学者エブリンが立ち向かう。

制作初期段階はホラーテイストが強かった

多少のホラー要素は引き継がれている

本作は1932年公開の『ミイラ再生』のリメイク作品であり、制作初期段階ではホラー小説家にして映画監督クライヴ・バーカー、ゾンビ映画のパイオニアであるジョージ・A・ロメロなどが関わり「暴力的、性的、ダークな世界観」をメインとしたホラー要素の強いものであった。この時点で肉食虫スカラベや大神官イムホテップなど細かい設定は出来上がっていたものの、予算の問題やユニバーサル・ピクチャーズから企画の承認が貰えず、新たに監督を引き継いだスティーヴン・ソマーズによる『インディ・ジョーンズ』のようなアクション・アドベンチャー路線に変更によって本格的制作がスタートした。作中ではショッキングな要素は継続しつつ、大人も子供も楽しめる娯楽作品として流血などの過剰な表現は抑えられている。

実在するハムナプトラ

作中と同じく死者の都と云われていた

本作では実在するものもあればアレンジを加えたもの、モデルとなったものが多くある。作中登場する死者の都「ハムナプトラ」もその一つであり、実際にはエジプトにはなく古代インドに実在していた。19世紀半ばに鉄道建設中のイギリス人技師が偶然掘り当てた紀元前19~17世紀の古代都市の名であり、実際に死者の都と呼ばれていた。

『ハムナプトラ/失われた砂漠の都』の主題歌・挿入歌

挿入歌:セステート・アバネーロ『Revive La Ilusion』

後のラテン音楽に多大な影響を与えた

リックたちが英国人パイロットのウィンストンの元に訪れた際、レコードで流れていた曲がセステート・アバネーロの『Revive La Ilusion』だ。1920年キューバの首都ハバナで行われたカーニバルを盛り上げるため、大手のラム酒メーカー「ボコイ・ラム」の社長アレチャボーラ氏が地元の優秀なミュージシャンを集めて結成された6人組グループ。「ソン」という音楽定義を確立し、後のサルサやルンバなどのラテン音楽の礎となった。

オリジナル・サウンドトラック

1 Imhotep
2 The Sarcophagus
3 Tauger Attack
4 Giza Port
5 Night Boarders
6 The Caravan
7 Camel Race
8 The Crypt
9 Mumia Attack
10 Discoveries
11 My Favorite Plague
12 Crowd Control
13 Rebirth
14 The Mummy
15 The Sand Volcano

1999年6月23日にリリースされ、制作は『エイリアン』、『氷の微笑』等を手掛けた映画音楽界最高峰の一人として知られる巨匠ジェリー・ゴールドスミスが手掛けた。大迫力のオーケストラと民族楽器で紡がれるエジブトの妖しくエスニックな旋律が特徴。

挿入歌:ジェリー・ゴールドスミス『Imhotep』

挿入歌:ジェリー・ゴールドスミス『The Sarcophagus』

挿入歌:ジェリー・ゴールドスミス『Tauger Attack』

挿入歌:ジェリー・ゴールドスミス『Giza Port』

挿入歌:ジェリー・ゴールドスミス『Night Boarders』

挿入歌:ジェリー・ゴールドスミス『The Caravan』

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