キングダム(KINGDOM)の登場人物・キャラクターまとめ
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『キングダム』は古代中国春秋戦国時代を描いた漫画である。秦・魏・趙・楚・燕・斉・韓の「戦国七雄」が覇権を争う時代で、戦争孤児の少年「信」が「天下の大将軍」となることを目指す。
ここでは『キングダム』の登場人物・キャラクターをまとめた。
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寿白(じゅ はく)
成蟜の元教育係を務めた老臣で、瑠衣とともに失脚後の成蟜を見捨てなかった数少ない忠臣。嬴政によって復権された後の成蟜の成長を頼もしく思っている。始皇8年に成蟜に同行して従軍するが、屯留城内で蒲鶮によって成蟜と共に拘束され、成蟜と同じ牢に幽閉される。その後、成蟜と共に脱獄するが、瑠衣を救出に向かう途中で蒲鶮兵に発見されて、成蟜をかばって死亡した。
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蒲鶮(ほ かく)
趙国に近い屯留で城主代行を務める男。一年前に屯留に現れた新参者のようで成蟜はおろか瑠衣ですらその存在を知らなかったが、治政能力はあったようで城主である瑠衣の曾祖母からは信任を得ていた。しかし裏で呂不韋と通じており、始皇8年に成蟜軍が趙軍を撃退した前後に瑠衣を拘束した上に、屯留城内で成蟜たちを拘束した。そして成蟜を反乱の首謀者に仕立て上げて、屯留の反乱を引き起こした。兵を率いて成蟜を追うが、待ち構えていた成蟜に斬り殺された。
将軍たち
王騎(おう き)
秦国六大将軍の一人。そしてかつて昌文君と共に昭王に仕え、中華全土に名を馳せた武人。
かつてありとあらゆる戦場にどこからともなく参戦し、その武で猛威を振るったことからついたあだ名が「秦の怪鳥」。個人的武勇と戦場全体を見渡せる知略の双方を兼ね備える、最強の六大将軍。その首を取れば50の城をとるよりも価値がある、生きる伝説等敵味方問わずその評価は高い。また六将・摎の出生の秘密を知る一人であり、同時に、摎の想われ人でもあった。
昭王に心酔し、その亡き後は仕えるべき主あらずと一線を退いていたが、趙軍侵攻編にて突如として復帰し蒙武を退けて秦軍総大将となる。
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出典: blog.livedoor.jp
騰(とう)
王騎軍の副官。将軍に進む。常に王騎の傍に控えており、普段は飄々としてポーカーフェイスを崩さない。また王騎へ答える時は「ハ。○○です」と答えることが多い。
趙軍との戦では、終盤で趙荘軍本陣に突撃して大将代理・趙荘を討ち取り、その後に王騎が致命傷を負うと、戦場から離脱させるために撹乱目的で敵本陣に突撃をかける等、その実力は(王騎本人から)王騎に見劣りしないと評される程である。対合従軍戦で蒙武軍との連合軍となって楚軍と当たり、第一陣将軍の臨武君を一騎打ちの末に討ち取った。著雍争奪戦では、大将として著雍に侵攻し、奪取に成功。この功により、大将軍に任命された。
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蒙武(もう ぶ)
呂不韋四柱の一人で蒙恬、蒙毅の父。
戦闘スタイルは、己の武力を筆頭に士気を高めた兵たちで一気に押し潰す力押し。その戦い方は「策も何もあったものでは無い」と言われるほどだが、その力はすさまじく、昌平君からは力で策を破る唯一の男と称される。
趙軍襲来編では、秦軍の副将となる。列国からは猪突猛進という評価を受けているが、兵の士気を上げるために戦を使って練兵をする等、軍への理解は深い。序盤こそ武力で勢いに乗るが、終盤では趙荘の策によって壊滅寸前の窮地に陥る。その後、王騎を戦場から離脱させる為に突破口を開き、王騎から秦国軍の顔になるべき一人とこれからのことを託される。
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麃公(ひょうこう)
鋸の歯の様なギザギザの歯が特徴的な大将軍。得物は長刀のような武器。敵軍に突撃する際は棘をあしらった仮面と盾を装備する。
個人的武力は(王騎と)互角、軍を率いた際の武力は王騎軍よりも上と王騎に言わせる程であり、昭王による咸陽への召還を何度も無視していたために、六大将軍と並ぶ実力を持ちながら数えられておらず、また長年前線を拠点としていたことから、中央での知名度は低かった。
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蒙驁(もう ごう)
蒙武の父にして蒙恬・蒙毅の祖父。元々は斉国の人。伍長から昇進を重ねてきた歴戦の将であったが、斉において廉頗によって幾度も敗北させられたことから故郷での出世の道を諦め、息子の蒙武と共に秦へとやってきた。「白老」の名で列国に知れ渡る秦国筆頭の大将軍。
自ら前線で武勇を示すのではなく本陣で全体の指揮を執り、不利な戦況でも柔和な笑みを崩さずどっしりと構えている。常に定石を外さない戦い方から、昌文君には「極めて凡庸な将軍で、強き敵に勝つことは難しいが、弱き相手には絶対に失敗がない」と評された。
桓騎(かん き)
蒙驁軍の副将。元は秦南方の野盗団の首領。生まれが一世代早ければ六大将軍に名を連ねたとされる軍才は、かつて秦の討伐軍を相手に無敗を誇ったほどで、王騎や蒙恬などからも化物と評される。
野盗時代に城邑を攻め落とした際、住人全員の首を自ら刎ねたことから「首斬り桓騎」の異名を持ち、将軍となっても投降兵諸々を殺してしまう残忍な性格。傲岸でもある一方、蒙驁に対しては目の届かない場所に居ても敬語を使うなど、敬服しているような面も見られる。野盗であった彼が蒙驁の副将となった経緯は不明。
自身で編み出した独自の兵法を駆使し、自ら変装して敵本陣に潜入するなど元盗賊らしい奇策を用いた戦法を得意とする。
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王翦(おう せん)
蒙驁軍の副将。王賁の父親で王一族の現頭首。桓騎と同じく化物と評される。
恐ろしい形相を模した鎧に身を包み、目元を隠す仮面を付け、部下すらも味方に向けるものではない目で見る。秦国一の危険人物とされ、昭王の時代からずっと日陰に送られている。その理由として自らが王になりたいという野望を抱えているという噂があり、実際自分の領地を国と表現し、敵将である姜燕を執拗に勧誘した。
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張唐(ちょう とう)
楚との国境守護に当たっていた秦軍の大将軍。15歳の時に初陣し、以後50年間秦の軍人として戦歴を重ねた古参将軍。
性格は頑固そのもので、秦国の軍人であることを誇りに思っている。その性格のため、最初は桓騎とは折り合いが悪かったものの、才能を認めてからは激励の言葉を送っている。
合従軍迎撃戦を前に咸陽に招集された7人の将軍の一人で、昌平君には大将軍級と評された。しかし昭王時代には六大将軍の影に隠れており、それ故に彼らを大嫌いと語っていた。
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羅元(ら げん)
蒙驁軍の副官を務める将軍。顔に一閃の傷跡がある。山陽前哨戦にて暗躍する輪虎に翻弄され、数多くの千人将を失い自らも討たれて死亡した。
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栄備(えい び)
蒙驁軍に属する将軍。山陽戦では本隊の正面軍を率いる。最終局面では輪虎の巧みな戦術を目の当たりにして敗北を悟り、果敢に突撃をするも輪虎に斬られ死亡した。
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土門(ど もん)
蒙驁軍に属する将軍。栄備と比肩し、山陽戦では本隊の正面軍を率いる。
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袁夏(えん か)
成蟜知己の将軍。屯留救援戦において成蟜軍の副将として参陣する。しかし蒲鶮の裏切りに対処しきれず、龍羽によって半ば騙し討ちにされる形で死亡した。
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龍羽(りゅう う)
屯留救援戦において成蟜軍の副将として参陣した将軍。しかし裏で蒲鶮と通じており、屯留城内で袁夏を斬り殺して成蟜たちを拘束する。そして屯留の反乱では、反乱軍の指揮官として討伐軍と交戦する。本来の計画では、裏で内通していた趙軍と共に討伐軍を殲滅して、総大将である大王派の武将である壁の首を手土産に趙へ亡命する予定だったが、飛信隊の参戦によって戦況が不利となり屯留城へ撤退する。反乱の終盤で、なおも壁の首を狙って奇襲をかけるが、それを察知していた壁が伏せていた弓隊によって射殺された。
摎(きょう)
秦国六大将軍の一人。六将の中で最も謎に包まれている人物。六将の中では最も若かったが、その戦いの苛烈さは六将一と言われた。
昭王の実の娘で、母親の身分が低く、このままでは母子ともに暗殺されると悟った母親によって王騎の屋敷に引き取られた。政と成蟜にとっては大叔母にあたる。
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出典: blog.livedoor.jp
白起(はく き)
六大将軍筆頭。せり出した両目が常に血走っている特異な容貌で描かれる。
危険を冒さず、相手がムキになるほど力を抜いて勢いをかわす戦い方をし、廉頗たちから「六大将軍の中でも最もやりづらい」「正真正銘の怪物」と評される。
長平の戦いにおいて秦軍の総大将を務め、投降した趙兵40万人を、兵糧の問題と反乱の危険を理由に全員生き埋めにするという決断を下した[注 3]。
すでに自害して亡くなっており、回想シーンのみの登場。
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王齕(おう こつ)
秦国六大将軍の一人。長く伸ばした鬚髯と顔を斜めに走る傷が特徴。六将一の怪力豪将と呼ばれ、武器は大斧を使う。
かつて楚へ侵攻した際、汗明との一騎打ちに敗れて撤退していると汗明は語ったが、真相は定かではない。
すでに亡くなっており、回想シーンのみの登場。
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胡傷(こ しょう)
秦国六大将軍の一人。すでに亡くなっており、回想シーンのみの登場。
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司馬錯(しば さく)
秦国六大将軍の一人。すでに亡くなっており、回想シーンのみの登場。
その他の武官・軍師
壁(へき)
昌文君の副官。王騎を初めとして多くの人から「生真面目」と評される。名家の生まれだが気取らない性格で、信の兄貴分でもある。
王都奪還の際に自らの無力さを痛感し、武官の極みである大将軍を目指すことを誓い、秦王派(昌文君派)武官の筆頭的な存在となる。登場時は将軍としての力量はまだ発展途上であったが、王騎には秦王派を引っ張っていく存在としてその可能性を認められていた。
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出典: laughy.jp
蒙恬(もう てん)
蒙武の息子で蒙毅の兄。登場時すでに千人将格であったが、祖父の蒙驁の指示により、より経験を積むため楽華隊という特殊三百人隊を率いていた。対魏攻略戦の途中、千人将不足を補うために、臨時に千人隊に増強される。
軍才にも恵まれ、若くして一隊の長として功績を多く挙げているが、本人は文官志望を公言するなど、飄々として周囲の期待に応える様子を見せない。しかし、気にかけている信の前では、韜晦している本心を顕にして自らも天下の大将軍を目指す者であるという野心を示し、軍法会議にかけられ処断されそうになった信を裏工作で助けたりもしている。対魏攻略戦終結後に、正式に千人将に昇進した。
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キングダム(KINGDOM)のネタバレ解説・考察まとめ
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李牧(りぼく)とは『キングダム』に登場する武将で、新趙国三大天の一人であり、主人公の信(しん)と敵対する武将の中でも最強最大の武将である。知略に優れた軍略家の側面が強いが、数え切れない程の戦場をくぐり抜けて来た武人でもある。秦国六大将軍である王騎を討ち取る策を立て成功せる等、趙国での功績は大きく、丞相も努める。周囲には常に敬語を使う柔らかい雰囲気を醸し出す。戦が嫌いと言い、戦で無駄な死者を出す事を嫌う。しかし、秦国を滅ぼすために各国と結託して合従軍を決起する等、武人としての厳しさも併せ持つ。
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呂不韋(キングダム)の徹底解説・考察まとめ
呂不韋(りょふい)は『キングダム』の登場人物で、秦国で強大な力を持つ実力者。元々は一介の商人だったが、趙国の人質となっていた秦の皇太子をサポートしたことで秦国の相国まで登り詰めた。蓄えた財力で優秀な人材を自身の下に置き、秦国最大の勢力を有する。若き王・政と勢力争いを繰り広げており、王座転覆を狙っている。政の王としての素質に共鳴して腹心の昌平君(しょうへいくん)が裏切ったこともあり、呂不韋の思惑は失敗し、政が権力争いに勝利する。その後隠居していたが、影武者を立てて表向きは死亡し、逃亡した。
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河了貂(キングダム)の徹底解説・考察まとめ
河了貂(かりょうてん)とは『キングダム』に登場する女軍師で、黒卑村(こくひむら)に住む梟鳴(きゅうめい)という山民族の末裔。登場当初は鳥の頭を模した蓑を被っていた。主人公の信と秦国大王・嬴政(えいせい)に出会った当初はお金目当てで行動を共にしていたが、王弟・成蟜(せいきょう)から王宮を取り戻す際には、信達に同行し活躍する。非力であったが信と同じ場所(戦場)に立つ事を望み、軍師を目指し軍師学校で学び、後に飛信隊の軍師として活躍する。信と共に生活をしていたが、当初は性別を偽って接していた。
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壁(キングダム)の徹底解説・考察まとめ
壁(へき)とは『キングダム』に登場する武将で、秦国丞相・昌文君(しょうぶんくん)の側近である。秦王・贏政(えいせい)が王弟の反乱によって王宮を脱出する際に大きく貢献した。主人公の信(しん)とは、奪還作戦の際に出会い「壁のあんちゃん」と呼ばれ慕われている。武の力は高くないが、親しみやすく、面倒見が良く、かつ真っすぐな性格で、強敵相手でも仲間を守るために身を挺すなど強い正義感を併せ持つ。その真っすぐな性格故に時折失敗を見せる事もあるが、人間味溢れる性格と努力家である事が功を奏し将軍にまで上り詰める。
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羌瘣(キングダム)の徹底解説・考察まとめ
羌瘣(きょうかい)とは『キングダム』に登場するキャラクターで、主人公の信(しん)が兵士として初めて参加した魏の戦いで出会った、凄腕の剣士である。「トーン、タンタン」のリズムで舞いながら繰り出す剣技で大勢の敵に囲まれてもなぎ倒す圧倒的な実力の持ち主である。当初は男性として軍に所属していたがその素顔は女性であり、凄惨な過去を経て、信が隊長が務める飛信隊(ひしんたい)の副長として活躍する。羌瘣は、蚩尤(しゆう)という伝説の暗殺集団の後継者候補で巫舞(みぶ)と呼ばれる一族に伝わる超絶的な剣技を操る。
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バジオウ(キングダム)の徹底解説・考察まとめ
バジオウとは、『キングダム』に登場する山の民の筆頭将軍で、山の民の王・楊端和(ようたんわ)の右腕的な副将である。高い戦闘力を誇る山の民の中でも、突出した武の力を持っている。バジオウは戦に巻き込まれて滅んだバジ族の生き残りであり、本能のままに山中で人を襲って食料にしていた。楊端和との戦いに敗北したバジオウは、家族として迎え入れられ、獣から人間となっていった。それ以降、楊端和に忠誠を誓っている。主に山の民の言葉を使うため、漫画中のバジオウのセリフは解読困難な山の民の言語で表現されている。
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呉鳳明(キングダム)の徹底解説・考察まとめ
呉鳳明(ごほうめい)とは、『キングダム』に登場するキャラクターである。魏(ぎ)という国の武将で秦国に属する主人公の信(しん)たちとは敵対関係にある。とても端整な顔立ちをしている人物である。魏では第一将を任されるなど武将としての能力は高い。自分の武力を行使して戦うというより、戦術を駆使して戦う知略に長けた武将である。また戦術以外にも武具や兵器開発にも長けている。自身の父呉慶(ごけい)も魏の将軍だったが、秦国将軍の麃公(ひょうこう)に討たれていることから秦国に対して恨みを持っている。
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尾平(キングダム)の徹底解説・考察まとめ
尾平(びへい)とは、漫画『キングダム』に登場する主人公の信が率いる飛信隊の一員である。信と同じ城戸村の出身であり、故郷には東美という婚約者がいる。弟の尾到とともに飛信隊の伍長を務めている。普段はお調子者で隊のムードメーカー担当だが、戦になると弱気で逃げ腰のため仲間に助けられる場面が多い。しかし時には身を挺して仲間を守ろうとする熱い場面も多くあり、みんなから愛される人物である。また飛信隊の中では最古参メンバーであり、隊長である信からの信頼も厚い。
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蒙恬(キングダム)の徹底解説・考察まとめ
蒙恬(もうてん)とは『キングダム』に登場する秦国の武将である。主人公・信(しん)と同年代の武官であり、「楽華隊(がくかたい)」隊の隊長である。秦国将軍・蒙武(もうぶ )の長男にあたる。若くして楽華隊を率いて多数の武功を挙げ、将来を期待されているが本人は大将軍になる気はないと発言する事もある。性格はお気楽な雰囲気を醸し出ているが、率いる楽華隊の戦術や武勇は非常に優れており、剣術に長けている。主人公の信(しん)の事を気にかけており、時に彼を庇い、時に彼と協力して戦功を上げて共に成長している。
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摎(キングダム)の徹底解説・考察まとめ
摎(きょう)とは『キングダム』に登場する武将で、元秦国王である昭王(しょうおう)に使えた将軍(秦国六大将軍)の1人であり、同じ秦国六大将軍である王騎(おうき)の元婚約者である。摎は昭王の実の娘で、身を守るため王騎の家で召使いの子として育った。幼い頃から王騎を見て育ち、成長してからは王騎の側近となって鍛錬を重ね、男顔負けの武人と噂される程にまで成長した。城を百個落としたら結婚するという王騎との約束達成目前で趙国三大天である龐煖(ほうけん)により討ち取られ命を落としている。
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漂(キングダム)の徹底解説・考察まとめ
漂(ひょう)とは『キングダム』に登場する少年で、同じ戦争孤児である主人公の信(しん)と共に村の長である里典(りてん)の家の下僕として育った。信と共に、天下の大将軍になる事を夢見て日々剣技の鍛錬に励んでいた。信と漂がいつもの様に野原で仕合いをしている所を目撃した秦国文官・昌文君(しょうぶんくん)は、漂が大王・嬴政(えいせい)と酷似している事に気付き、漂を「王宮に仕えよ」と言い連れて行った。その後王弟・成蟜(せいきょう)が反乱を起こした事で、漂は嬴政の代わりとなり命を落とす事となってしまった。
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楊端和(キングダム)の徹底解説・考察まとめ
楊端和(ようたんわ)とは、『キングダム』に登場する武将で、山界の王として山中の民族(山の民)を統率しており、自身も凄腕の女剣士として活躍している。楊端和一族と秦国は強固な同盟関係にあり、秦国の危機を何度も救う。四百年前、当時の秦王と山界は同盟を結んでいたが、秦王の死後、山界は秦国からの裏切りに合い迫害を受け、絶縁状態が続いていた。しかし、秦王・嬴政が弟の成蟜に奪われた王宮を奪還時に楊端和に援助を求めた事をきっかけに、秦国と山界はかつてない強固な同盟を結んでいる。
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昌平君(キングダム)の徹底解説・考察まとめ
昌平君(しょうへいくん)とは『キングダム』に登場する武将で、秦国の右丞相(うじょうしょう)として、軍総司令を務める天才軍師である。秦国の実権を握る呂不韋(りょふい)が率いる呂氏四柱(りょししちゅう)の一人である。冷静な判断力の持ち主で、目的達成の為であれば、呂不韋の意向にそぐわぬ事もいとわない。自身の天才的な智略に基づいた的確な判断で軍総司令として戦の大局を操る。また、自身の運営する軍師学校で後進の育成も務めている。智略だけで無く反乱軍の鎮圧には自らが戦地に赴き敵将を討ち取る力量も兼ね揃えてる。
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桓騎(キングダム)の徹底解説・考察まとめ
桓騎(かんき)とは『キングダム』に登場する武将で、秦の筆頭将軍「白老(はくろう)」の蒙驁(もうごう)の副将である。 元野盗団の首領であり、その野盗団時代の部下たちを中心に「桓騎軍」を組織している。その桓騎軍には雷土(らいど)、摩論(まろん)、黒桜(こくおう)、ゼノウ、オギコなどが所属している。 奇策を得意とする軍略家であり、勝つためには略奪・虐殺なんでもするという冷酷無比な性格を持っている。その一方で桓騎軍の部下からは慕われており、曲者ぞろいの部下をまとめ上げるカリスマ性も持っている。
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紫夏(キングダム)の徹底解説・考察まとめ
紫夏(しか)とは、『キングダム』に登場する趙国の商人の女頭目である。養父から家督を継いでから規模を倍にした商才の持ち主でもある。紫夏は後の秦の始皇帝である、秦国大王・嬴政(えいせい)の運命を変えた重要人物として登場する。敵国趙で生まれた秦の王族である嬴政を秦国へ逃がす際に、虐待により精神を深く閉ざし、痛みや味覚といった感覚を失っていた状況から救い出し、嬴政の閉ざされた心を開いた。嬴政は後に妻となる向(こう)と伽をしていた際、紫夏の事を自身の重要な恩人であると語っている。
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陽(キングダム)の徹底解説・考察まとめ
陽(よう)とは『キングダム』に登場する秦国の宮女であり、秦国大王・嬴政の正妻・向の親友である。武家の出身であるため、宮女であるにも関わらず国内外の戦争情勢については、大王の正妻である向より詳しい。向が嬴政の正妻となる前から向の事を支え続け、向が嬴政の子を身篭った時には自分の事のように喜んだ。向が剣で重傷を負わされ際には、自らの処罰を顧みず嬴政に向の治療を直談談判に訪れ、向の命を救っている。また、向と向と嬴政の娘である麗の命を狙った反乱軍から自らが盾となって2人を逃すなど、強い行動力を持っている。
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李信(キングダム)の徹底解説・考察まとめ
李信(りしん)とは『キングダム』の主人公で、戦争孤児で幼い頃から下僕として働き、一緒に働いていた漂(ひょう)と共に天下の大将軍になるという目標を達成するために、日々鍛錬を積んで育った少年。その後、漂が秦王贏政(えいせい)の影武者として命を落とすと、漂の分まで天下の大将軍になる目標を達成するため、戦場を駆け回り数々の武功を上げる。駆け出しの頃から「信」(しん)と名乗っていたが、将軍になるためには性が必要だったため、李信と名乗るようになった。
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楚水(キングダム)の徹底解説・考察まとめ
楚水(そすい)とは『キングダム』に登場する、主人公の信が隊長を務める飛信隊の副長。飛信隊入隊前は、郭備隊で副長を務めていた為、複数居る飛信隊の副長達の中でも隊としての豊富な経験を持つ。農民出身者が中心の飛信隊において、元郭備隊の騎馬隊をまとめ上げる等、隊でも重要な役割を果たしている。郭備千人将の戦死がきっかけで飛信隊に加入したが、道半ばで倒れた郭備の事を心の片隅に置いて戦う等、義に厚い人柄。飛信隊に於いても作戦立案から、補給の手配、先陣を切っての突撃等、マルチにこなす事の出来る頼れる存在である。
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蒙驁(キングダム)の徹底解説・考察まとめ
蒙驁(もうごう)とは『キングダム』に登場する武将で、「白老(はくろう)」の愛称で親しまれている秦国の大将軍である。将軍として際立った実力は無いが、人望が厚く、野盗出身の桓騎(かんき)や「自らが王になる」と野望を持っているため危険人物とされる王翦(おうせん)を副官として従えている。大将軍・蒙武(もうぶ)の父であり、楽華隊(がくかたい)隊長・蒙恬(もうてん)の祖父でもある。蒙驁は山陽(さんよう)攻防戦では総大将を務め、魏国大将軍・廉頗(れんぱ)に勝利した。
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輪虎(キングダム)の徹底解説・考察まとめ
輪虎(りんこ)とは『キングダム』に登場する武将で、趙国三大天の一人である廉頗(れんぱ)の側近の一人である。廉頗の側近は輪虎の他に介子坊(かいしぼう)・姜燕(きょうえん)・玄峰(げんぽう)といった名だたる将軍の顔ぶれとなっており、それらは「廉頗四天王」と呼ばれている。趙国の大将軍であった廉頗は、輪虎をはじめとする「廉頗四天王」と共に魏国へと亡命し、魏国へと進行してきた主人公の信(しん)達の居る秦国軍と激戦を繰り広げた。輪虎はその戦の中での山陽の戦いで、信との一騎打ちに敗れている。
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嬴政(キングダム)の徹底解説・考察まとめ
嬴政(えいせい)とは『キングダム』に登場する若き王で、後の秦の始皇帝である。若くして大王としての風格を纏う。400年続く戦乱の時代に誰もが成し得なかった中華統一を達成する事で、戦乱の世を終わらせようとしている。幼少時代は人質の子として趙国(ちょうこく)で育った。大王即位後も王弟・成蟜の乱で王宮を追われた王宮を奪還するため、主人公の信と出会い、信の「大将軍になる」という夢と共に、お互いが思い描く夢を成し遂げる事を誓い合いって、中華統一を目指す。
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カイネ(キングダム)の徹底解説・考察まとめ
カイネは『キングダム』に登場する、趙国軍総司令・李牧(りぼく)の側近の女剣士である。騎馬術や剣術を得意とし、李牧の護衛も務めている。李牧には全幅の信頼を寄せ尊敬している。秦国との戦の時に、飛信隊軍師・河了貂(かりょうてん)が戦場を見学している際に、カイネと偶然出会い親しくなった。その後、河了貂とは敵同士として闘う事もあったが、以後も気にかけており、たびたび仲間に引き入れようと誘う。カイネと同じく李牧の配下である傳抵(ふてい)に将来の嫁と呼ばれている。
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王賁(キングダム)の徹底解説・考察まとめ
王賁(おうほん)は、『キングダム』に登場する秦国の武将で、幼少期から軍事教育を受けたエリートのみで構成される、玉鳳隊の隊長である。また、王賁は長年槍使いとして鍛錬を重ねてきた、槍使いの達人でもある。秦国大将軍・蒙驁(もうごう)の右腕的な副将である王翦(おうせん)将軍を父に持つ。秦国六大将軍・王騎(おうき)も属する王一族の本家筋の出である。自身の出自に誇りが強く、下人の出である主人公の信(しん)の事を見下している事が多いが、信と楽華隊隊長・蒙恬の同世代の武人と互いに競い合って成長している。
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キングダム 運命の炎(キングダム3)のネタバレ解説・考察まとめ
『キングダム 運命の炎』とは、原泰久の漫画『キングダム』を原作とする2023年公開の実写映画作品。同シリーズでは3作目にあたるため『キングダム3』とも呼ばれる。キャッチコピーは「大いなる夢を、新しい時代を、その手で掴め―」。監督は佐藤信介が務め、主役の山﨑賢人や吉沢亮など主要人物の役者は全員が前々作から続投している。 趙の大軍に攻められた秦は、六大将軍の王騎を総大将にしてこれを迎撃する。将軍を志す剣士にして秦の若き王嬴政の友でもある信も従軍し、師である王騎から重要な作戦を託される。
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