ワイルドアームズ ザ フィフスヴァンガード(WA5)のネタバレ解説・考察まとめ

『ワイルドアームズ ザ フィフスヴァンガード』とはメディア・ビジョンエンタテインメントが開発したPlayStation 2用のロールプレイングゲーム(RPG)で、略称は『WA5』。かつて高度な文明が存在した世界「ファルガイア」。物語は古代兵器「ゴーレム」を発掘するゴーレムハンターを目指す少年ディーンが、謎の女性アヴリルとの邂逅を果たすところから始まる。本作はシリーズ10周年という節目の年に登場する記念碑的な作品であると同時に、新たな地平を切り開いた作品となっている。

記憶を失っていたアヴリルが大事に抱えていたARM。ディーンのために造られたかのように彼の手に馴染み、それを見たアヴリルがディーンに譲り渡した。実は12000年前にアヴリルが造ったARMであり、ディーンのことを知り抜いたアヴリルが、ディーンのためだけに精魂込めて造っている。弾丸を放って銃撃する以外にも、刀のように長く伸びた弾倉で打撃を繰り出すことができる。ディーンの旅に必要となる機能があらかじめセットされており、特殊な非戦闘用銃弾(バレット)を弾倉にセットすることで、様々な効果を持つ他用途の銃弾を発射できる。

シークエンスピチカート

カポプロンコの里で代々受け継がれてきたリボルバー銃型のARM。威力は低いが軽量の部類に入り、小回りが利き女性にも取り回しやすい。日夜このARMで曲撃ちの練習をしているレベッカは、自分の手足のように使いこなしている。カポプロンコの里では、12歳になるとARMを与えられる風習がある。しかし辺境ゆえ、ディーンとレベッカ2人分のARMは確保できなかったが、サーカスの曲撃ちを見て以来ARMに憧れを持っていたレベッカに、ディーンはこのARMを譲った。

アブソリュートゼロ

12000年前からアヴリルが手にしていたもので、使用者である氷の女王にちなんで、絶対零度の名を冠するアヴリル専用の特殊なARM。通常時は柄の中に刃を収納しており、トリガーを引くことで刃が突出する仕組みとなっている。また、攻撃時に弾薬を使用することで威力を上昇させ、彼女の非力さを補っている。刃を収納している状態では、自身の魔力を鞭状のエネルギーに変えて攻撃することもできる。

ブラックシェイプ

巨大なショットガン型のARM。大重量で大口軽のため威力は高いが、連射性は低く、重量が大きいため非力な者では扱えない。柄の部分を取り外すことで、ビームサーベルとして使用することもできる。かつてカルティケヤがグレッグの妻メリーと息子テッドを殺害する際に使用した因縁のARMで、グレッグを冗談で生かしておいたカルティケヤは、自分への復讐を望むなら追いかけてみろと挑発して、このARMを彼の手元に残していった。

ミラクルアコーディオン

キャロルの育ての親、エルヴィスが彼女のために知識を総動員して開発、作製した背負い鞄型のARM。キャロルに合わせてコンパクトに仕上げながらも、古代文明の技術をふんだんに詰め込んでおり、呆れるほどに性能が高い。操作にはロストテクノロジーの知識が必要となるため、誰でも扱えるわけではない。攻撃時にはアコーディオン状に発射口が開き、中から誘導ミサイルなどが発射される。後にエルヴィスの更なる改造により、ホログラフ映像と音声を遠距離で送受信することで、いつでも通話できる機能まで付けられた。

L23型パイルバンカー

ゴーレムハンターギルドが見習いハンター用に支給しているARMのひとつ。ギルドで支給されるARMには拳銃タイプやショットガンタイプを選ぶことができるが、己の精神的な弱さを克服するために、チャックはあえて1番扱いが難しいとされる大型パイルバンカーを扱うことを選んだ。通常時は砲身の内部に杭が格納されており、本体の右手用グリップに設置されたレバーを握ることで銃身内部の弾薬が炸裂し、その力を利用して先端の尖った杭が高速で射出される。

機械剣ガンナーズヘヴン

ファリドゥーンが使用する巨大な剣型のARM。名門RYGS家の男子の中でも、技量が髙い者が代々受け継いできた。刃は付いておらず、可動式の照射口を開くことで、高密度のエネルギーを発生させ、これを凝縮することでエネルギー刃が形成される。

魔槍グラムザンバー

ヴォルスングが使用する最強のARM。自ら意志を持つかのように自在に動き、地面に突き立てるだけで強大なプレッシャーを発し、何者が近付くことも許さない。投げ上げたグラムザンバーを敵に目掛けて蹴り飛ばす必殺技「グラムザンバー・ネメシス」の威力は凄まじく、周囲にある全ての存在が塵になるまで還元されると言われる。

ジョニー・アップルシード

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