ギル(ドラゴンボール)の徹底解説・考察まとめ
ギルとは『ドラゴンボールGT』シリーズに登場するアニメオリジナルキャラクター。孫悟空(そんごくう)たちがイメッガ星で出会った小型の人工知能ロボットである。悟空たちが持っていたドラゴンレーダーをギルが食べてしまったことから、旅を共にすることとなる。本名は「DB4649T2006RS」だが、「ギルギル」や「ギルルル」が口癖なので悟空にギルと命名された。会話が可能なロボットタイプである。戦闘力はあまり高くないが、感情表現豊かで悪戯好きな人懐っこい性格である。
パンのために力を解放
エネルギー不足により宇宙船の部品を食べてしまったことでパンが激怒し縛り付けて吊るされたり、「キケン!キケン!」と繰り返し呼びかけてその後怯えて逃げ出してしまったりとおちゃめな性格のギル。
パンと一緒に行動しているときは、ドラゴンボールを探しに2人で惑星ルードに乗り込んだり、宇宙船の中でコンピューターゲームで遊ぶ微笑ましいシーンもある。
普段は頼りなく足手まといな印象のギルであったが、灼熱の惑星ルーデゼにてパンが水不足で倒れ巨大アリジゴクに襲われそうになったときに助けたのはギルだった。パンは意識を失い目を覚ましたときには全ての戦いを終わらせていたという頼りになる一面をみせた(この一件からパンはギルとの仲を深めた)。
これから危険な戦いが待ち受けると考えるトランクスは、パンは力不足であることを悟空に相談する。パンは激しく落ち込むがギルが元気づけてくれるなど心優しい一面もみせる。悟空たちと共に過ごし困難を乗り越えていくうちに絆を深めていくギルであった。
ギルの突然の裏切り
ドラゴンボールを探す旅の途中でギルは突然「生まれた星が近くにあるから行きたい」と告げる。パンがトランクスを説得して惑星M2というロボットが住んでいる星に降り立つことになる。
ロボットたちはギルの帰還を歓迎するが、ギルは落ち着かない様子である。ギルに呼ばれ悟空たちは路地裏に行くと突然4体のロボットに攻撃されてしまう。悟空とトランクスは捕まってしまうが、トランクスのおかげでパンは逃げ出すことに成功する。
パンは悟空たちが捕らえられている基地に潜り込むと、ギルが英雄扱いされている姿を目撃する。悟空たちを救出しようとするパンであったが、逆にロボットたちに攻撃されてしまい悟空の怒りが爆発する。悟空とトランクスは一旦脱出に成功するが、惑星M2の総指揮官であり最強マシンミュータント「リルド将軍」の金属を操る能力により3人とも金属板となってしまった。
悟空たちのために二重スパイをしていたギル
金属板になった悟空たちは、ギルやリルド将軍の生みの親であり宇宙の天才科学者といわれるドクター・ミューのもとへ運ばれた。ミューはサイヤ人の肉体を手に入れたことに歓喜し、その場にいたギルも喜んでいたようだが突然態度が一変する。ミューに向けてミサイルを放ち、金属板になった悟空たちを解放するなど裏切り行為を行なった。
ギルはドクター・ミューのもとに向かう前に仲間の中で最も信頼しているトランクスにだけ自分はスパイであることを打ち明ける。ドラゴンレーダーを飲み込み、仲間になったのもミューが計画した作戦。しかし悟空たちと一緒に過ごすうちにギルの中で絆が生まれ寝返ったのである。ミューの計画を阻止するため、トランクスと芝居を打っていた。
ギルとトランクスの作戦が成功し、ドクター・ミューの秘密の部屋に侵入する。秘密の部屋には培養カプセルの中にいたマシンミュータントのベビーがいた。ベビーとはかつてサイヤ人によって滅ぼされたツフル人の王の遺伝子が組み込まれた寄生型機械生命体。サイヤ人に反応してベビーが目を覚まし悟空たちに攻撃を仕掛けようとするが、その前にトランクスとパンが攻撃する。ベビーに攻撃が当たり爆発したため、負けを悟ったミューは逃げ出すのであった。
次々と仲間に寄生するベビー
闘いは終息し惑星M2から脱出した悟空たちは再びドラゴンボールを探す旅に出た。そんな中、倒したはずのベビーは生きていて地球に到着し侵略を始める。ドラゴンボールを全て集めて地球へと帰還した悟空たちは仲間たちの態度に違和感を覚える。ベビーは生命体に寄生するタイプで、卵を産みつけ洗脳して自分の部下にしてしまう。この能力の洗脳が通じなかった魔導師ビビディが作り出した魔人ブウ、魔人ブウが体内に匿ったことで難を逃れた格闘家ミスター・サタン、洗脳を免れたナメック星人のピッコロと悟空の弟子であるウーブ以外の全ての人類に卵を産みつけ支配下に置いてしまう。
地球に到着するとギルはトランクスと一緒に行動していたが、すでに寄生されて肉体を乗っ取られたベジータがベジータベビーに変化し襲い掛かる。ベビーのエネルギー波(は)を受けボロボロになりながらも、ギルはトランクスを救い出した。
だがトランクスはベビーの支配下に置かれてしまい、活動を停止したギルをパンが見つけ持ち帰った。悟空はベジータベビーの攻撃から逃れるため、宇宙を統括する神であるキビト界王神(かいおうしん)に別空間に飛ばされる。そして新たな力を得るためサイヤ人に備わっている大猿化に必要な尻尾を再び生やすのであった。
ベビーとの最後の闘い
悟空はベジータベビーとの闘いで大猿化して理性を失い暴れ出してしまうが、パンのおかげで正気を取り戻し「超(スーパー)サイヤ人4」に進化した。超サイヤ人4とは『ドラゴンボールGT』の中でサイヤ人の完全体といえる形態である。全身を赤い体毛で覆われ、猿を思わせる容姿に変化する。ベビーもパワーアップして悟空を追い詰めようとするが、仲間たちが次々と正気を取り戻し加勢に加わったことで勝ち目が無いことを悟り宇宙へと逃げ出した。悟空はとどめを刺すため、ベビーが乗った宇宙船に向けて「かめはめ波(は)」を放つ。かめはめ波とは体内エネルギーを凝縮させて掌から放出する悟空の必殺技である。この攻撃を受けてベビーは太陽まで飛ばされ消滅し、ベビーとの闘いは終息を迎えた。
その後ギルはトランクスの手で修復された。
その後の闘いでもギルは敵の攻撃で機械化してしまった悟空の息子である孫悟飯(そんごはん)の腕を治すなど仲間のサポートに回っている。引き続きドラゴンボール探しにも参加する。ドラゴンボールのマイナスエネルギーから生まれた邪悪龍の中の一体である三星龍(サンシンロン)によってまた破壊されるが、神龍によって修復されている。
ギルの関連人物・キャラクター
孫悟空(そんごくう)
CV:野沢雅子
『ドラゴンボール』の主人公。惑星ベジータで生まれ地球で育った戦闘民族サイヤ人であり、サイヤ人としての名前はカカロットである。驚異的な戦闘力と好戦的な性格から、幼い頃から強い敵と戦い何度も地球を救っている。
神龍が願いを勘違いしたことがきっかけで子供の姿にもどる。このため修行で習得していた技である相手の気を見つけると相手の目の前まで移動できる「瞬間移動」が使えなくなったり、超サイヤ人でいられる時間が短くなったりなど戦闘能力の低下が見受けられる。地球消滅の危機を救うため、ドラゴンボールを探す旅に出た。
ベビーとの戦いを経てサイヤ人の完全形態である「超サイヤ人4」になり、大幅なパワーアップを遂げた。
正式名称ではないがギルは「ギルギル」や「ギルルル」が口癖なので、悟空はギルと命名する。故に悟空はギルの名付け親である。
孫悟空(ドラゴンボール)の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]
renote.net
孫悟空(そんごくう)とは、『ドラゴンボール』シリーズの漫画・アニメにて主役を務める人物。戦闘民族サイヤ人として生まれたことから強い相手との戦闘を好み、幼少の頃より数々の相手との戦いを経てきた。やがて地球の平和を脅かす強敵たちとも対峙し、地球の危機を何度も救うことになる。持って生まれた朗らかさと純粋さが悟空の人間性に不思議な魅力を添えており、戦った後に仲間となる人物も多い。悟空自身も非常に仲間想いであり、強いだけではなく優しさも併せ持った戦士である。なお、私生活では妻チチの他、2人の息子がいる。
パン
CV:皆口裕子 → 柿沼紫乃
悟空の息子である孫悟飯(そんごはん)とミスター・サタンの娘であるビーデルの間に生まれた娘。そして悟空の孫娘である。サイヤ人の血を引き継いでいるので戦闘能力は高いが、超サイヤ人には変身できない。今回の旅に同行する予定ではなかったが、宇宙船に許可なく乗り込み、旅の一員となる。
かなりお転婆な性格で悟空たちを振り回しながらも、ドラゴンボール集めに協力する。悟空が超サイヤ人4に進化できたのは、パンが命懸けで悟空の暴走を止めたおかげである。
宇宙船の部品を食べてしまったりと旅の邪魔をするため、パンは当初ギルのことを嫌っていた。だがパンが灼熱の惑星ルーデゼで巨大なアリジゴクに襲われそうになったときにギルに救われたことから、仲が良好になる。ギルがベビーの攻撃で機能停止してしまったときは、ボロボロになったギルに涙しリュックの中に入れて持ち帰るシーンがあり絆の深さがうかがえる。
ギル自身もパンによくちょっかいを出すなどとても好意的な態度である。
パン(ドラゴンボール)の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]
renote.net
パンとは、鳥山明の漫画及びそれを原作とするメディアミックス作品『ドラゴンボール』の登場人物で、主人公孫悟空(そん ごくう)の孫娘である。戦闘民族サイヤ人の血を引くパンは、幼い頃から大人の格闘家に勝つなど高い潜在能力を持つ。アニメ『ドラゴンボールGT』では、実質的なヒロインを務めた。勝ち気ではあるが、実戦経験不足もあってあまり戦闘面での活躍は見せなかった。とはいえアニメ『ドラゴンボール超』では赤ん坊ながら宇宙空間で飛んでおり、潜在能力の面では大いに期待できるキャラクターである。
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目次 - Contents
- ギルの概要
- ギルのプロフィール・人物像
- ギルの能力
- 機械取り込み能力
- 危機察知能力
- 無重力機能
- 攻撃機能
- ギルの来歴・活躍
- 子供の姿になった孫悟空と共に再びドラゴンボールを探す旅へ
- ドラゴンレーダーを飲み込んだことにより仲間の一人となったギル
- パンのために力を解放
- ギルの突然の裏切り
- 悟空たちのために二重スパイをしていたギル
- 次々と仲間に寄生するベビー
- ベビーとの最後の闘い
- ギルの関連人物・キャラクター
- 孫悟空(そんごくう)
- パン
- トランクス
- ドクター・ミュー
- ギルの名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「エネルギー補給!エネルギー補給!」
- 「パン危険!パン危険!」
- 「パン大好き!」
- ギルの裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- ギルの正式名称には意味がある
- 作者鳥山明のデザイン画の名前は「おジャマロボ」
- ギルはゲームが得意