宮崎駿の面白エピソード集!イメージを覆す人間味あふれる話が満載!【スタジオジブリ】
宮崎駿の面白エピソードを集めました。彼の生い立ちや、アニメーション制作に関する仰天エピソードだけでなく、「理想を失わない現実主義者にならないといけないんです」といった名言・発言も掲載。宮崎駿のイメージを覆す、人間味あふれる話をたっぷり紹介していきます。
宮崎駿ってどんな人?
『風の谷のナウシカ』『崖の上のポニョ』『紅の豚』『千と千尋の神隠し』
『天空の城ラピュタ』『となりのトトロ』『ハウルの動く城』『魔女の宅急便』
『もののけ姫』『ルパン三世 カリオストロの城』
…たくさんのすてきな名作を世に送った映画監督さんなんですね。
出典: www.flickr.com
宮崎駿監督の生い立ち
宮崎駿氏は、幼少期に母親の背中に、おんぶしてもらえなかった。母親は結核に侵され、その菌が脊椎にも及んでいたからである。駿少年が、「おんぶしてほしい」と母親に言うと、母親は、「出来ないと」、涙ながらに断ったのだという。
そうした病弱の母親を前に、四人きょうだいの上から二番目だった駿少年は、「いい子」になろうと演じ続けたやさしい子だったのだ。そうした駿少年の、ベットに寝たきりの多かった母親への思い…。しかし、その母親は、本来は明るく、活発で言うことはズバリと言う、勝気で、そして芯はやさしい人柄だったらしい。
そう言われてみると、彼の作品には、例えばトトロでは、病気の若い母親が登場したり、他の作品でも、魔法使いのような顔の、勝気な母親と言うか、おばあさんが、よく登場する。彼の描く母親は、トトロの時の若く美しい母親以外は、鼻のとんがった、魔法使いのような外見はツンツンした感じのおばあさんが多い。しかし、その心の芯には、温かなユーモアーとやさしさを秘めている。
天才ゆえの仰天エピソード集
10時間休憩無しでレイアウトを描き続けた
30代前半のパヤオの仕事ぶり
アルプスの少女ハイジは平均300カットで作られていた
これはつまり300の構図が必要とされたということ
パヤオはこの300枚の構図をたった一人で描いた
ハイジは1年間の放送でパヤオは本当に一日も休まずに毎日40枚以上の構図(レイアウト)を描いた
家にもほとんど帰らず机の下で寝ていた
レイアウトというのはこういった絵のこと↓
これを毎日40枚描くには1枚15分で描いたとしても10時間休憩無しで描き続けなければ描き終えることができない
これを1年間毎日やった
ようやくハイジの放映が終了した翌年にパヤオは母を訪ねて三千里でまったく同じ仕事をもう一年間続けた
人間ワザではない
手伝いたくても誰も手伝えなかった
高畑勲監督の要求水準があまりにも高すぎた
その難易度の高いレイアウトが描けたのはパヤオ一人だけだった
しかも1枚10~15分足らずで描いた
ジブリのアニメーターでもあの水準のレイアウトを1枚描くには数時間かかる
それをパヤオは1日40数カット分を2年半ぶっ続けで描いた
出典: www.amazon.co.jp
36500枚以上描いたってこと?
『ハウルの動く城』に登場するカルシファーへのこだわり
「ハウルの動く城」に登場する炎の悪魔「カルシファー」。幼い頃の「ハウル」と契約し、城の原動力としてエネルギーを供給する代わりにハウルの心臓をもらって生きています。つまり、ハウルとは一心同体。そんな物語の重要なキャラクターの表現には宮崎駿のこだわりが詰まっています。
宮崎駿の『炎』のこだわりポイント
空気の流れで揺れる『メラメラ感』
生命を持った『生きている感』
炎の強さにあった『透過性』
この3つのポイントをシーンごとに最適化して宮崎駿は炎を表現しようとしました。しかし、この要求の高い『炎』を表現できるスタッフがなかなかいない、さらには複数人のスタッフで作るため表現が統一されないという課題にぶつかります。一人ですべて書くことで表現を統一することは可能ですが、結局宮崎駿が思い描くとする『炎』を表現できるスタッフがいなかったので、『俺が書く』といって宮崎駿が全て一人で仕上げてしまいました。その結果、宮崎駿は見事に3つのポイントを表現し、カルシファーが誕生しました。
出典: batque.com
「現代」を捕まえるための観察眼
糸井
『魔女の宅急便』の頃に、
「宮崎さんはスカートの動きがわからないから、
駅前の女子高生が
スカートをヒラヒラさせながら歩くところを、
ずーっとストーカーみたいに見ていたらしい」
という話を聞いたけど、
あれなんか、見事に、身体の動きを
感覚としてとらえるための過程ですよね。
鈴木
宮崎駿は、
一緒に電車に乗っていても、
たとえば、
隣で女子高生がしゃべっていると、
すぐに指折り数えはじめるんです。
何をしているのかというと、
ひとつの単語、ひとつのセリフを、
何秒でしゃべっているのかを
計算しているんですよね。
それによって、女子高生の言葉や
「現代というもの」をつかまえるんです。
あの人は、常に観察していますから……。
出典: www.1101.com
『カリオストロの城』に対する精神的敗北感
宮崎さんは1979年4月に『赤毛のアン』を降板して日本アニメーションを退社。その後、『カリオストロの城』のイメージボードや絵コンテの作成に取り組み、7月から作画作業に入りました。そこから11月の0号試写まで、なんとたったの4カ月で映画を完成させなければならなかったのですから、その苦労たるやハンパではありません。
宮崎監督と大塚さんが連日フル回転で作業を続行するものの、どう考えても公開日までに間に合いそうもありません。仕方なく、当初予定していたストーリーを大幅に変更せざるを得なかったそうです。クライマックスの展開も、絵コンテの段階ではもっと長かったのですが泣く泣くカット。
イメージボードでは、クラリス・ルパン・銭形の乗るオートジャイロとカゲたちが操縦するジャイロとの凄まじい空中戦や、ラストの時計塔での大アクションシーンなどが描かれていましたが、これらが全て廃案となってしまいました。後に宮崎監督は、「この時妥協したために、完成後の半年間は精神的敗北感に打ちのめされた」とコメントしているぐらいですから、よほど口惜しかったのでしょう。
出典: d.hatena.ne.jp
漫画家志望からアニメーターへ
学生時代の宮崎駿氏は漫画家を志望していましたが、いざ漫画を描くと「手塚治虫に似ている」と他人から指摘を受けます。
母親から「人の真似はするな」と言われ続けてきた宮崎駿氏は大変な屈辱感を覚えたと聞きます。
そのため漫画家への道を断念し、自分の画風を気にする必要がないアニメーターへと進路を変更します。
63年、学習院大学を卒業した宮崎駿氏は東映動画(現・東映アニメーション)に入社。
先輩アニメーター・大塚康生氏の下で動画マンとしてアニメ製作に携わるようになります。
出典: car-moby.jp
東映動画時代は先輩に守ってもらっていた
以前、筆者は東映動画時代に直属の上司だった大塚康生氏に当時の宮崎駿氏の印象を聞く機会がありました。
大塚康生氏は当時の宮崎駿氏を次のように述懐します。
「彼は新人のくせに我が強く、とにかく生意気なヤツでした。
ところが、いざ絵を描かせるとずば抜けて上手い。
しかも集中力が高くて、仕事がすごく早いんですね。
ボクは内心彼に負けたと思いましたよ。
でも、ほかの人間にはただの生意気な若造にしか見えない。
だから、ボクは彼が周囲に潰されないように守ってやろうと思いました。
でも、そうしたら“大塚は宮崎をエコ贔屓している”とボクまで嫌われちゃってね(笑)。
一時は大変でしたが、次第に周囲も彼の実力を認めざるを得なくなりました」
出典: car-moby.jp
高畑勲の前で大号泣
1984年に『風の谷のナウシカ』を自作の漫画からアニメ映画にするにあたり、宮崎氏は「高畑勲にプロデューサーをやってもらいたい」と、徳間書店に在籍していた鈴木敏夫氏に依頼。書籍『ジブリの教科書1 風の谷のナウシカ』によると、高畑さんはその依頼に頑として首を縦に振らず、「いかに自分がプロデューサーに向いていないか」を分析した大学ノートまで見せる。高畑さんがそこまで嫌がることを知った宮崎氏は飲み屋で日本酒をガブ飲みし、「俺は15年間、高畑勲に青春を捧げた。何にも返してもらってない!」と号泣。そんな宮崎氏を不憫に思い、鈴木氏が再び高畑に会いに行き、「友人が困っているのになぜ助けないのか!」と叱責、ついに高畑さんが承諾したというエピソードも。
そうして、両者のタッグで『ナウシカ』は完成するが、高畑さんは『ロマンアルバム 風の谷のナウシカ』で同作を「映画化をきっかけに宮さんが新しい地点に進むだろうという期待感からすれば30点」と超辛口の評価。その話を知った宮崎氏は激怒、同書籍を引きちぎったことも明かされている。
出典: www.oricon.co.jp
驚きの制作方法や現場での様子を紹介
全てはイメージボードから始まる
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