ドクター・ゲロ/人造人間20号(ドラゴンボール)の徹底解説・考察まとめ

ドクター・ゲロ/人造人間20号とは、鳥山明の人気漫画『ドラゴンボール』に登場するレッドリボン軍の元科学者。世界征服を目論む超悪名高い組織の中で殺戮マシーン「人造人間」を開発し、勢力を増強させていった。しかし、孫悟空のたった1人の進撃によりレッドリボン軍は壊滅し、野望を絶たれてしまう。生き延びた後は悟空に復讐する為、秘密基地に身を隠し、より強力な人造人間の研究開発に没頭する。そして長い年月を経て自身を人造人間に改造し、再び悟空の前に姿を現したゲロは、その研究成果を存分に発揮してゆく。

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ピッコロ

戦闘タイプのナメック星人であり、悟空の宿敵。ゲロは、自身の気を悟られないこととエネルギー吸収式の特殊能力を用いてピッコロの強襲に成功。エネルギーを吸い尽くし、ピッコロを朽ち果てさせる寸前までいったが、悟飯との連携によりこれを阻まれた。どんな怪我もたちどころに治してしまうという万能の回復アイテムである仙豆(せんず)で全回復したピッコロがゲロにタイマンを挑んだ際、ゲロは「ピッコロ程度ならどうにでもなる」と高を括っていた。ところが、ある程度ピッコロのエネルギーを吸収していたにも関わらず、ゲロはピッコロに大敗を喫することになる。ゲロはデータをサイヤ人襲来までしか採取しておらず、その後のゼット戦士達の大きなパワーアップはないと計算していた。しかし、界王(かいおう)様の下での修行、ナメック星におけるピッコロとネイルとの融合などがデータ外であり、ゲロにとって超パワーアップしたピッコロは誤算だったのだ。
なお、界王とは各宇宙の銀河を管轄している神々の1人。宇宙全体を東西南北で区分けしており、作中で主に登場するのはこのうちの「北の界王」である。自称「全宇宙の頂点に立つ存在」と豪語しており、死後の悟空やゼット戦士達に修行をつけ、彼らの戦闘力を飛躍的に向上させた。また、ネイルとは容姿がピッコロとそっくりなナメック星人随一の戦闘タイプのキャラクター。初登場時の戦闘力は42,000を誇る(超エリートと称する戦闘民族サイヤ人ベジータの初登場時の戦闘力は18,000)。ドラゴンボール争奪戦が繰り広げられたナメック星に駆けつけたピッコロと偶然の出会いを果たし、超パワーアップの為に同化を遂げた。この時、ネイルの肉体は消滅し、肉体の基本ベースであるピッコロに心(精神)が継承された。

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人造人間13号

『ドラゴンボールZ 極限バトル!!三大超サイヤ人』に登場する人造人間の一体。ドクターゲロの「悟空を殺す」という遺志を忠実に継いでおり、ゲロの死後(ゲロの怨念により)地下研究所のコンピューターが自動的に作動し、起動を始め、悟空抹殺に一直線となる。人間ベースなのか完全な無から作られたかは作中では明確にされていないが、見た目は限りなく普通の人間に近く、ボキャブラリーも豊富で非常に弁が立つ。共に起動した14号、15号と比較して戦闘力は一番高い。

合体13号

14号&15号と合体し強化した13号

14号と15号のデーターチップと動力炉を吸収してさらに強力な存在となり、超サイヤ人悟空、ベジータ、トランクス、そしてピッコロで束になっても全く歯が立たない化け物となってしまった。しかし元気玉(げんきだま)のエネルギーを体内に取り込んだ悟空に形勢逆転を喫する。元気玉とは悟空が界王様から伝授された奥の手で、人間、動物、植物などあらゆる生きとし生ける者(物)から少しずつ生命エネルギーを集約して凝縮されたパワーで敵を討つ技。あまりにも強大な力技であるがゆえ、星そのものを破壊しかねないと界王が忠告している。
合体13号は攻撃に転じるも悟空の纏う元気玉エネルギーに両手は損壊し、最後は悟空の拳で腹を貫かれ消滅していった。他の人造人間を吸収して強化を遂げる点は、原作における人造人間編ラスボスのセルと同系であり、「セル開発における原型ではないか」との考察が挙がっている。

人造人間14号

『ドラゴンボールZ 極限バトル!!三大超サイヤ人』に登場する人造人間の一体。13号同様に、悟空の情報及び抹殺指令がプログラムされている。13号と違って無口で「ソンゴクウ」としか言葉を出さない。プログラムされた悟空の動きを予測し先読みする能力や怪力の持ち主であり、トランクスとのタイマンでは優位に展開するも、超サイヤ人化した彼の一太刀で一刀両断にされ爆発してしまう。残骸の中で、残ったデータチップは13号が吸収し強化の元となった。

人造人間15号

『ドラゴンボールZ 極限バトル!!三大超サイヤ人』に登場する人造人間の一体。13号14号同様に、悟空の情報及び抹殺指令がプログラムされている。劇中では13号より少し早く起動を始め、14号と共に街のデパートで食事中の悟空を襲う。14号と息の合った連携攻撃で、悟空とトランクスを追い詰める場面もある。更に、その後助太刀に入ったベジータとのタイマンでも互角以上の戦闘を展開する。しかしながら、最後は超サイヤ人化したベジータに破壊されてしまう。14号同様、破壊され残ったデータチップは13号が吸収し、強化の元となった。

人造人間16号

完全な無から作られた人造人間。ゲロをもって試作型で失敗作と称している。強引に起動をしようとする17号18号に対して、自分たちの首を絞める、又世界そのものを滅ぼす可能性を言及していた。結局、17号がゲロを殺した後に起動させてしまうが、ゲロの懸念とは裏腹に性格はとても穏やかで、無駄な戦闘は行わず、自然や小動物を愛でる振る舞いであった。しかしながら、プログラムされた悟空抹殺の指令には非常に忠実である。
最終的に人造人間セル打倒の為、ゼット戦士達と共闘するが、そこでセルに破壊されてしまう。この間に、16号の助言によって悟飯が覚醒する。悟飯は幼い頃から(親や仲間のピンチなどで)キレると圧倒的な戦闘力を発揮するところがあり、意図的に悟飯を怒らせて完全体セルを倒すというのが悟空の戦略であった。セルに勝つにはそれしか方法がないと踏んでいたのである。しかし、いざ悟空やゼット戦士達がセルやセルが生み出したセルジュニア達に傷つけられピンチを迎えても、悟飯は意識的に秘められた潜在能力を完全に開放することが出来なかった。そんな中、無残にもセルによって既に首だけの状態の16号が悟飯に対し、「そ、、孫悟飯、、正しい事の為に、た、、戦う事は罪ではない、、。は、、話し合いなど通用しない相手もいるのだ、、。せ、、精神を怒りのまま、自由に開放してやれ、、。き、、気持ちは分かるが、もう我慢する事はない、、。オ、、オレのスキだった、、、自然や動物たちを、、、、守ってやってくれ、、」と、壊れかけ間際の状態で渾身のメッセージを伝える。これを聞いていたセルが「余計なお世話だ出来損ないめ」と言いつつ16号の頭を踏み潰して殺した(破壊した)のを目の当たりにした瞬間、悟飯はこれまでの秘めた思い(力)が一気に開放され、完全体セルの戦闘力を遥かに上回る結果となったのだった。
このような16号の優しい性格は、ゲロの思想からしてみれば確かに失敗作である。

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人造人間17号/ラピス

生身の人間をベースに改造された人造人間であり、ドクター・ゲロを殺した張本人。同じく改造された18号の双子の弟で、本名はラピス(原作では明かされていなかったが、2014年発行のフルカラーバージョン内で公表された)。
体内には「永久エネルギー炉」を搭載。その為、エネルギーは永久に減らないスペックになっている。機能の大部分を永久エネルギー炉と強大パワーに振り分け過ぎた為、制御がきかず、コントローラーで緊急停止してあった。自身を勝手に改造した挙句、コントローラーで強制的に格納したゲロに強い恨みを持っており、ゲロが止む無く起動した際に反抗的な態度をとった。最後は無残にゲロを殺している。
ゲロの言いなりになるのはシャクだが悟空を殺すという目的はとりあえず持ちつつ、それまでの道中楽しもうというゲーム感覚的なノリで動き出した。19号やゲロを圧倒したベジータ、ピッコロ含め、トランクスや天津飯(てんしんはん)らが束になっても敵わなかった。天津飯とはゼット戦士の1人で、「三つ目人」という宇宙人の末裔。悟空の元祖師匠である亀仙人(かめせんにん)のライバル鶴仙人(つるせんにん)の元弟子。天下一武道会という武術の第22回大会の決勝で悟空と対戦し勝利した事もある。この大会で悟空や亀仙人らと関わることで鶴仙人の教えは間違っていると認識し、師匠の元を離れた後は悟空らと共に新たな敵と共闘していった。
神様と融合して超パワーアップしたピッコロと戦闘力においては全くの互角だったが、スタミナが減らない17号が徐々に有利になっていった。そもそもにして、無から人造人間を作りあげる技術を持ち合わせていたゲロが旧技術の人間ベースに戻して17号を完成させたのは、バイオテクノロジー式で製造段階にあった人造人間セルを完全体にする為、必要な素材の1つであるとシミュレートされていたからであった。結局、未来からタイムマシーンでやってきたセルにピッコロとの戦闘を妨げられ、最後は吸収されてしまった。 その後ドラゴンボールで復活し、悟空の手助けをする場面がしばしばあった。

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