リングにかけろ(リンかけ)のネタバレ解説・考察まとめ

『リングにかけろ』とは、車田正美によるボクシング漫画。1977年から『週刊少年ジャンプ』で連載が始まり、ゲーム化やテレビアニメ化などのメディアミックスがなされている。貧しい家庭に育った気弱な少年、高嶺竜児が、プロボクサーだった亡き父の遺志を継いで世界チャンピオンを目指すべく、姉の菊の教えを受け、ライバルたちと切磋琢磨して成長していく姿が描かれている。実際のボクシングとはかけ離れた技を持ったボクサー同士が超人的な戦いを繰り広げる展開と、少年たちの熱い友情が多くのファンを楽しませている。

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高嶺 菊(たかね きく)

一コマ目の三つ編みの少女が菊

CV:田中理恵/菅原祥子(まんがDVD版)
竜児の姉。亡き父から受け継いだボクシングの才能を持ち、弟の竜児を世界チャンピオンにするため厳しく鍛え上げる。強気で情に厚い性格で、継父である富蔵の虐待から逃れるため、竜児と共に家出して上京する。大村ジムの会長が営む医院で働きながら、弟の成長を見守っていた。当初は竜児と反目し合っていたライバルの剣崎と次第に惹かれ合うようになり、恋仲に発展。弟が自立したことを悟り、最後にアッパーカットを教えた後に姿を消した。その後、剣崎から贈られたウェディングドレスを着て、竜児と剣崎の世界タイトルマッチの後に教会で2人を待っている姿が描かれた。

高嶺 豪(たかね ごう)

竜児と菊の実の父。ジュニアライト級の世界ランカー9位という成績を残すまでのボクサーであったが、病によって道半ばで他界してしまう。形見のグローブを竜児に残している。

高嶺 千代(たかね ちよ)

CV:土井美加
竜児と菊の母。前夫の豪との死別の後、人が良い様子で接近してきた富蔵に騙されて再婚するが、結果として苦しい生活を強いられるようになる。
妻を金蔓としか思わない富蔵のために無理を重ねていたが、成長した竜児との再会を果たすことなく病に倒れてこの世を去ってしまった。

富蔵(とみぞう)

千代の再婚相手で、竜児と菊の継父にあたる男。酒やギャンブルに溺れ、千代や竜児たちに虐待を加え、竜児がボクサーとして成長し、有名になると上京して菊に金銭をたかろうとするなど、金に汚い正真正銘の悪党。千代の死後、帰郷した竜児の前で、死んだ千代を酔って侮辱したことで竜児の怒りを買って叩きのめされるが、以後の消息は不明。

日本Jr.

剣崎 順(けんざき じゅん)

CV:置鮎龍太郎、岡野浩介(まんがDVD版)
剣崎財閥の御曹司。日本Jr.時点で中学二年生。竜児の永遠のライバルで、ボクシングの天才と評されている。裕福な家庭に育ちながらも野生的な雰囲気を持つ少年。
当初は竜児に意地悪をしていたものの、竜児のパンチに敗れたことで彼をライバルと認めるようになる。
NASAの訓練器具「アポロ・エクササイザー」を使った特訓で実力を上げ、中学時代には都大会での優勝という好成績を残す。腕の負傷でチャンピオンカーニバルは辞退したが、世界大会では副将として活躍。左右の必殺ブロー「ギャラクティカマグナム」と「ギャラクティカファントム」を開発し、ボクサーとして順調な成長を遂げていく。
特例でプロ入りを果たし、世界タイトルマッチでデビュー。瀕死の状態になりながらも、竜児のブーメランテリオスで蘇生し、見事に勝利して世界チャンピオンとなった。
その後5度の防衛を果たした後、次の挑戦者として竜児を指名し、引退を表明。竜児との世界タイトルマッチで敗れ、リングを去っていった。
竜児の姉である菊とは当初はいがみ合っていたが、自身の許嫁を一方的に振った後に恋仲となり、結婚する。

香取 石松(かとり いしまつ)

CV:草尾毅/山口勝平(まんがDVD版)
ケンカ好きが高じてボクシングを始めた千葉県出身のボクサーで、日本Jr.選抜時点で中学一年生。「ケンカチャンピオン」の異名を持つ小柄な選手。セオリーにとらわれない変則的な戦い方が得意で、日本ジュニアのムードメーカーとして活躍する。
フィニッシュブローは、高く飛び上がって相手にパンチを打ち込む「ハリケーンボルト」。
竜児の姉である菊に思いを寄せていたが、剣崎が菊との結婚を宣言したため、剣崎に路上での決闘を挑む。壮絶な戦いの末に敗北を喫した石松は、自身は竜児や剣崎には敵わないと悟り、ボクシングから引退した。

志那虎 一城(しなとら かずき)

CV:神谷浩史/優希比呂(まんがDVD版)
京都府出身、日本Jr.選抜時点で中学三年生。剣道の名門、志那虎陰流の跡取り息子。右腕に負った古傷のため、左腕だけで戦うという特徴を持つボクサー。剣道の見切りを応用した卓越したディフェンス能力と、0.1秒間に3発の左パンチを放つ必殺技「ローリングサンダー」を武器に戦う。
チャンピオンカーニバルの準決勝で竜児と対戦し、敗北。その後は日本Jr.の一員として活躍し、持ち前の渋く大人びた性格と、石松とのコミカルなやりとりでチームを支える。
世界大会中に左腕を痛めたことでボクシングを引退し、実家の志那虎陰流を継いだ。阿修羅との戦いで一時的にボクシングに復帰する場面もあったが、最終的にボクサーの道は断念している。

河井 武士(かわい たけし)

CV:神谷浩史/優希比呂(まんがDVD版)
チャンピオンカーニバルの決勝で竜児と戦った、新潟県出身の美形ボクサー。日本Jr.選抜時点で中学二年生。幼い頃から姉にボクシングとピアノを厳しく教えられてきたため、優れたピアニストでもあり、ピアノからボクシングのヒントを得ることが多い。
チャンピオンカーニバルでは、戦意を失った相手にも容赦なく攻撃したり、反則技を使ったりと、冷酷で汚いファイトスタイルを見せる。しかし、決勝で竜児の不屈の闘志に触れたことで改心。その後は日本ジュニアの一員として、以前とは打って変わって誠実で素直な一面を見せたことで、犬猿の仲だった石松とも和解した。
言葉遣いは丁寧で、地を這うようなアッパーカット「ジェットアッパー」を得意とする。ギリシア十二神との戦いの後はボクシングから離れピアニストを目指していたが、阿修羅一族の血を引いているという自身の出生の秘密を告げられる。

TAMTAM
TAMTAM
@tamtam

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