リングにかけろ(リンかけ)のネタバレ解説・考察まとめ

『リングにかけろ』とは、車田正美によるボクシング漫画。1977年から『週刊少年ジャンプ』で連載が始まり、ゲーム化やテレビアニメ化などのメディアミックスがなされている。貧しい家庭に育った気弱な少年、高嶺竜児が、プロボクサーだった亡き父の遺志を継いで世界チャンピオンを目指すべく、姉の菊の教えを受け、ライバルたちと切磋琢磨して成長していく姿が描かれている。実際のボクシングとはかけ離れた技を持ったボクサー同士が超人的な戦いを繰り広げる展開と、少年たちの熱い友情が多くのファンを楽しませている。

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コミックス24巻で、竜児とのタイトルマッチを目前にした剣崎のセリフがこの「一回きりの人生、長い短いは問題じゃねぇ…本物の男ってのは、自分のそういう一度っきりの大切な一日を…たった一度の今日という日を感じとれるヤツのことをいうんだ…」である。度重なる死闘を潜り抜けてきた彼らの体は、等しく限界を迎えていた。
文字通り「命をかける」闘いを前にした剣崎は、その先の人生よりもライバルである竜児との決着をつけることを選んだのである。

香取石松「じっさいガタイのねぇのは損だよな…普通の野郎がひょいと手を伸ばせば届くようなところでも、こっちはとんだりはねたりしなけりゃなんねぇしよ…人の倍やってやっと互角…その野郎をぬこうと思ったら3倍も4倍もやんなきゃなんねぇんだもん…」

石松が菊に対し、自身の抱える思いを吐露した際に出た一言が、「じっさいガタイのねぇのは損だよな…普通の野郎がひょいと手を伸ばせば届くようなところでも、こっちはとんだりはねたりしなけりゃなんねぇしよ…人の倍やってやっと互角…その野郎をぬこうと思ったら3倍も4倍もやんなきゃなんねぇんだもん…」だ。喧嘩チャンピオンとして相当の強さを持つ石松だが、体格が小柄であることや、自身の才能が竜児や剣崎ほどのものではないということに対してコンプレックスを抱いていた。人間離れした強さを誇る『リングにかけろ』の登場人物の中でも、石松は人並みに彼らを羨む姿が多く見られた。非常に人間らしい一言である。

『リングにかけろ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

車田正美の次作『聖闘士星矢』の一輝のモデルとなった剣崎順

剣崎がモデルとなった聖闘士星矢の登場人物、鳳凰座一輝

本作『リングにかけろ』の作者、車田正美が手掛けた名作漫画『聖闘士星矢』に登場する鳳凰座一輝のモデルは、実は剣崎順だという。作中では主人公の星矢のライバルにあたる一輝だが、圧倒的な強さやプライドの高い性格など、彼らの間には多くの共通点があるため、よく見てみると納得できる要素が揃っている。

やや過激な『リングにかけろ』のセルフパロディ作品『リングにこけろ』

車田正美が自身で手掛けた『リングにかけろ』のセルフパロディ作品に『リングにこけろ』が存在する。タイトルロゴもしっかりと似せており、車田と剣崎によるバレンタインチョコの取り合いから、神輪会(車田プロダクション)と日本Jr.の全面抗争に発展していく。しかし神輪会が世界を制した日本Jr.に敵うはずもなく、神輪会メンバーが次々と討ち死にしていくといったやや過激な内容となっている。この『リングにこけろ』は1980年の愛読者賞作品として読切掲載され、読者アンケート1位を獲得するほどの人気作となった。単行本『実録!神輪会』に収録されている。

テレビアニメ『リングにかけろ1』の主題歌・挿入歌

OP(オープニング):Marina del ray「明日への闘志」

作詞:松尾康治/車田正美
作曲・編曲:Kacky。
テレビアニメ第1期、第2期、第3期、第4期のOPテーマ。作者の車田正美も作詞として参加している。第3期のみ2番の歌詞が使用された。

ED(エンディング):サイキックラバー「TAKE MY SOUL FOREVER」

作詞・作曲:YOFFY
編曲:YOFFY/KOISHI
特撮ロックユニット、サイキックラバーによるテレビアニメ第1期EDテーマ。

ED(エンディング):Marina del ray「Shining like gold 〜思い出の欠片(かけら)〜」

作詞:車田正美/松尾康治
作曲:Kacky
編曲:大石憲一郎。
Marina del rayによる、テレビアニメ第2期エンディングテーマ。

ED(エンディング):Marina del ray「明日への飛翔〜flap your wings〜」

作詞:車田正美
作曲:Kacky
編曲:大石憲一郎
Marina del rayによるテレビアニメ第3期EDテーマ。作者の車田正美が単独で作詞を手掛けている。

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