デート・ア・ライブ（DATE A LIVE）のネタバレ解説・考察まとめ

『デート・ア・ライブ』の概要

『デート・ア・ライブ』とは、橘公司によるライトノベル、およびそれを原作とするアニメなどのメディアミックス作品である。原作は2011年3月から刊行されている。イラストはつなこが担当。略称は「デアラ」。
テレビアニメは第1期『デート・ア・ライブ』が2013年4月6日から6月22日まで、第2期『デート・ア・ライブII』が2014年4月12日から 6月14日まで、第3期『デート・ア・ライブIII』が2019年1月11日から3月29日まで、第4期『デート・ア・ライブIV』が2022年4月8日から6月24日まで、第5期『デート・ア・ライブV』が2024年4月10日から6月26日まで放送された。

本作は、強大すぎる力を持つがゆえに、人類から排除の対象となっている精霊の少女と、普通の少年の交流を描いたSFラブコメ作品である。
謎の生命体である精霊の出現により、空間震という災害が発生するようになって30年が経った世界。主人公、五河士道（いつか しどう）は、一人の精霊の少女に出会う。そして士道は、自身が精霊を「デレさせる」ことでその力を封印できる能力を有していると知り、次々に現れる精霊たちとデートをして彼女たちを無力化していくのだった。
「みんなで選ぶベストラノベ2011」ではインパクト部門で4位を獲得。「電子書籍アワード2014」ライトノベル部門では4位を獲得している。

『デート・ア・ライブ』のあらすじ・ストーリー

精霊を無力化する不思議な力

世界は30年前に突如発生した「空間震」という大災害により、大きな被害を受けた。今でも空間震は頻発しており、人類の脅威になっていた。空間震を引き起こす原因は、異世界の存在「精霊」である。精霊が地球に現れるたびに空間震を発生させ、人々に甚大な被害をもたらすため、精霊は人類にとっては危険な存在とされていた。

主人公の五河士道（いつか しどう）は、義理の妹である琴里（ことり）と暮らす高校2年生である。ある日、空間震に巻き込まれた士道は、謎の美少女に出会う。彼女こそ、空間震の原因である精霊だった。
士道は、実は対精霊組織「ラタトスク」の指揮官を務めていた琴里から、士道には精霊の力を封印する特殊な力があるということを知らされる。しかし、その封印方法とは、若い女性の姿をした精霊たちとデートをし、デレさせてキスをするという突拍子しもないものだった。
突然の妹からの命令で理不尽な訓練を受けた士道は、再び精霊の少女に出会う。そして「デート」によって彼女を無力化し、「夜刀神十香（やとがみ とおか）」という名前を付けたのだった。
その日から、士道は組織からの命令により、半ば強制的に精霊たちとのデートに挑むことになる。

次々に現れる精霊たちとのデート

士道はラタトスクのサポートを受けながら、冷気を操る第2の精霊、氷芽川四糸乃（ひめかわ よしの）、人間の社会に深く溶け込んでいた第3の精霊、時崎狂三（ときさき くるみ）などさまざまな精霊たちと出会い、デートを重ねていくことになる。
第4の精霊は、士道の義理の妹である琴里だった。彼女は炎の力を使う精霊だったが、かつて士道に霊力を封印されていたのだ。破壊衝動に苦しむ琴里だったが、士道とラタトスクの部下たちの働きにより救われる。
第5の精霊は、風を操る双子の精霊・八舞耶倶矢（やまい かぐや）と八舞夕弦（やまい ゆづる）だった。もともとは一人の人間だったが、精霊化された際に分裂してしまったのだという。
士道に出会った精霊たちは、最初は警戒していたものの、士道の優しさに触れ、徐々に心を開いていく。そして士道は、彼女たちそれぞれが過去に何かしらの深い傷を負っていることを知る。士道は単に災害の原因であるから精霊を無力化するのではなく、孤独を抱えた彼女たちを助けたいと感じるようになっていく。
しかし、精霊に武力で対抗する「AST（対精霊部隊）」や、精霊の力を利用しようとする者たちなど、士道の前に様々な敵対勢力が現れる。士道は精霊たちを守るため、そして彼女たちの笑顔を取り戻すために、数々の困難に立ち向かっていくのだった。

『デート・ア・ライブ』の登場人物・キャラクター

主要人物

五河 士道（いつか しどう）

CV：島﨑信長、有賀由樹子（子供時代）

本作の主人公。都立来禅高校2年4組。幼い頃に親に捨てられ、五河家に引き取られた。口が悪く、クラスの女子からはあまり人気がないが、他者の絶望に対して敏感。傷ついた人を放っておけないタイプ。多忙な義理の両親に変わり、家事全般をこなすしっかり者。
キスをすることで精霊の霊力を吸収・封印し、その霊力を自分のものにできるという特殊な体質。そのため、対話による精霊被害の減少を目指す〈ラタトスク〉にスカウトされ、半ば強制的に精霊との交渉役に抜擢されてしまった。

五河士道／五河士織（デート・ア・ライブ）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

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五河士道（いつか しどう）とは、『デート・ア・ライブ』の主人公である。高校2年生の少年。普通の一般市民だったが、キスによって人類の脅威である精霊の力を封印できる特殊能力を持っていた。ある精霊に出会ったことをきっかけに、義妹の琴里率いる秘密組織ラタトスクのサポートを受けながら、精霊を攻略し続けることになる。五河士織（いつか しおり）は士道が女装した姿。男嫌いの精霊・誘宵美九（いざよい みく）に接触するため、ラタトスクによって女装させられた。

夜刀神 十香（やとがみ とおか）

CV：井上麻里奈

本作のヒロインの一人。夜色の髪と水晶の瞳を持つ精霊の美少女で、大爆発と共に士道の前に現れた。まだ実質的には0歳だが、表面上は16歳ということになっている。名前がなかったため、士道と出会った4月10日から“十香”と命名される。
明るく純粋だが、人間社会の知識をほとんど持たないため、物事を間違って解釈したり、無邪気で子供っぽい行動を起こすこともしばしば。
識別名は〈プリンセス〉。霊装は紫色の鎧とドレスを組み合わせたような公女型霊装〈神威霊装・十番（アドナイ・メレク）〉。

夜刀神十香（デート・ア・ライブ）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

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夜刀神十香（やとがみ とおか）とは、『デート・ア・ライブ』に登場する精霊の少女であり、本作のメインヒロイン。夜色の髪と水晶の瞳を持つ美少女で、髪はハーフアップに結い上げている。彼女が現界する度に精霊特有の力である空間震が発生して地上が荒れるため、危険物扱いされている。それ故に世界や人間に絶望していたが、主人公の五河士道との交流で徐々に心を開いていく。

鳶一 折紙（とびいち おりがみ）

CV：富樫美鈴

本作のヒロインの一人。白髪のショートカットで、無表情な人形のような美少女。士道のクラスメイトで頭脳明晰、スポーツ万能な天才。士道に関すること以外無感動・無関心なため、他人から話しかけられても無視してしまうことがある。
実は、陸上自衛隊の対精霊部隊・ASTの隊員。階級は一曹。高い戦闘能力を持ち、ウェストコットからは「万人に一人の天才」と称されている。両親を精霊に殺害されたため、精霊をいう存在すべてを憎んでいる。
識別名は〈エンジェル〉。霊装は天使型霊装〈神威霊装・一番（エヘイエー）〉。

鳶一折紙（デート・ア・ライブ）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

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鳶一折紙（とびいち おりがみ）とは、『デート・ア・ライブ』のヒロインの一人。スピンオフ作品『デート・ア・ストライク』の主人公。頭脳明晰・スポーツ万能の天才美少女で、陸上自衛隊の対精霊部隊・ASTに所属している。若いながら高い戦闘能力を持っており、「万人に一人の天才」と称されている。何事にも無感動な人形のような少女だが、主人公である五河士道にだけは好意を抱いており、士道に関することのみ恋愛方面で抜群の行動力を発揮している。

五河 琴里（いつか ことり）

CV：竹達彩奈

本作のヒロインの一人。士道の義理の妹。14歳。見た目は赤髪ツインテールに紅玉の瞳を持つかわいらしい少女だが、実は〈ラタトスク〉の司令官で、士道を交渉役に精霊との対話による空間震災害の根絶を目指している。作中で精霊であることが判明するが、過去に士道によって霊力を封印されていた。
識別名は〈イフリート〉。霊装は〈神威霊装・五番（エロヒム・ギボール）〉。