マニアックな風の谷のナウシカの裏設定・都市伝説・トリビアまとめ

『風の谷のナウシカ』とは、1984年に公開されたトップクラフト制作の長編アニメーション映画。宮崎駿による長編アニメーション映画第2作である。誰もが知る名作である『風の谷のナウシカ』には、映画を観るだけではわからない裏設定や、宮崎駿が制作した漫画版との繋がりがある。ここでは、ジブリファンなら知っておきたいトリビアや小ネタ、裏設定・都市伝説などをまとめて紹介していく。

目次 - Contents

傷つけた王蟲の幼生を囮にして、王蟲の群れを怒らせて暴走させるという作戦は、原作でも映画版でも登場する。
原作では土鬼軍がクシャナの部隊の宿営地に対して仕向ける。
その後、ナウシカが暴走を停止した群れの前に降り立ち幼生を帰し、ナウシカは感謝する王蟲たちの触手によって空中へと持ち上げられる。
映画版ではペジテ残党が風の谷(巨神兵を擁するトルメキア軍の駐留地)に対して行い、ナウシカが幼生とともに暴走を停めない群れの前に立ちはだかり、身を犠牲にして王蟲の怒りを鎮める。
暴走を止めた王蟲の群れの中で倒れていたナウシカに、幼生やその他の王蟲たちが金色の触手を集中させ、ナウシカは蘇る。

しかし映画版のエンディングをどうするか宮崎駿は考えておらず、オチをどうするかで悩んでいた。

劇中で、怒りに駆られた王蟲たちの前にナウシカが立ち塞がる場面があるが、宮崎駿はそこで物語を終わらせるつもりだった。宮崎の絵コンテでは、ラストシーンは突進してくる王蟲の前にナウシカが降り立つ場面で終わっている。
しかし、そこで終わってしまっては娯楽映画としてカタルシスが無さすぎるために、プロデューサーの鈴木敏夫と高畑勲は「ナウシカが死んで伝説になるエンディング」と「ナウシカが死んで蘇るエンディング」を考え、宮崎に提案した。公開が間近に迫っており、それを聞いた宮崎は「ナウシカが死んで蘇るエンディング」をあっさりと採用した。(ほかに「ナウシカが死んで永遠の伝説になる」という案も検討された)
ナウシカのエンディングはそうやって出来上がった。

これについて宮崎は、映画を宗教的な画面にしてしまったことへの想いから、宿題が残った映画であると振り返っている。
鈴木は「いまだに宮さんはあのシーンで悩んでいますね」と述べている。

『風の谷のナウシカ』を結ぶにあたり影響を受けた事件はユーゴスラビア内戦

宮崎駿は、ストーリーを結ぶにあたって影響を受けた事件として、ユーゴスラビア内戦を挙げている。「あれだけひどいことをやってきた場所だから、もう飽きているだろうと思ったら、飽きてないんですね」、「戦争というのは、正義みたいなものがあっても、ひとたび始めると、どんな戦争でも腐ってゆく」と述べており、これを『風の谷のナウシカ』の物語終盤に反映させたという。

巨神兵は人工的に作られた神説

人類が救えないと気付いた巨神兵は世界を滅ぼしてしまう(火の七日間戦争)
つまり、旧人類の一部が一度人間を滅ぼし、世界をリセットする為に巨神兵を作ったのではないかという説もある。

巨神兵の原画は庵野監督が担当

出典: blogs.yahoo.co.jp

「風の谷のナウシカ」で巨神兵がビームを発射し、王蟲を焼き払うシーンは『新世紀エヴァンゲリオン』の監督でも知られる庵野監督が原画を担当した。
庵野秀明は半ば道場破りの様にスタジオジブリを訪れ、宮崎駿に有無も言わさず自分が書いた原画を見せたらしい。
そして、宮崎監督と古くから付き合いがあるからこそ、『風立ちぬ』では庵野監督が声優を担当したのだ。

庵野秀明の「風の谷のナウシカ 回想録」

出典: ghibli.jpn.org

師弟関係として有名な、宮崎駿と庵野秀明のふたり。一緒に被災地へ訪問して、チャリティを開催したこともある。

昔のアニメ雑誌に掲載されていた庵野秀明の「風の谷のナウシカ 回想録」。ここでは、宮崎駿と庵野秀明が最初に出会ったころの、ナウシカ制作にまつわるさまざまな昔話が語られていた。

出典: ghibli.jpn.org

非常事態宣言のもとみんなは働くオモチャさながらだったという。

庵野秀明がトップクラフトにいたのは、1月1日から2月のはじめくらいだったという。庵野は最後まで粘っていた原画の一人だった。
そのころのトップクラフト内部にはすでに“非常事態宣言”が出ており、宮崎は朝10時から夜中の1時ごろまでずっと机に向かっていた。
とにかく本当に忙しく、「さながら働くオモチャのようだった」と庵野は回顧している。

出典: ghibli.jpn.org

庵野が担当したところは、最後の方の王蟲が走るシーンと巨神兵が出て来て動くシーン。
巨神兵の動くシーンは、出来上がってからリテイクが出るとスケジュールが一週間ほどずれ込んでしまうため、少し描いては宮崎にみてもらい、話し合って直してゆくという作業を行ったという。
映画に出てくる巨神兵は原作の化石のような形態ではないため、宮崎もそのイメージがなかなか固まらず難しかったようだった。当時、庵野はトップクラフトで寝泊りしていたが、朝起きて机の上を見ると宮崎から今日の指示と昨日の絵に関する文句が書かれた紙が置いてあることがあったという。

宮崎には最初の頃は敬語で話していたが、アップが近づいた頃にはそれも忘れて言い合った。それもあり、庵野自身は納得のゆく仕事が出来たという。
宮崎と一緒に仕事をしてみて、技術面もさることながら、そのものの見方や考え方、頑固たる信念で動く態度に大きな影響を受けたと庵野は語っている。

はっきりと自分のものを持ち、自分自身のすなおな気持ちを信じきって掲示しつづけているのが宮崎という人なのだという。庵野は、『風の谷のナウシカ』は、宮崎作品というものは修飾語のつかないことば、人間の生理・喜怒哀楽に訴えかける運動曲線をもった作品であり、その中での“動き”が息の長い人気の秘密だと思うと語っている。

ロマンアルバムのインタビュー
(1984年発売の「風の谷のナウシカ」ロマンアルバムに掲載された、庵野秀明のインタビュー記事。)

――庵野さんがナウシカをやるようになったきっかけはなんですか?

庵野:
ぼく自身、宮崎さんのファンで、どうしてもナウシカをやりたくて。「マクロスの演出の高山(文彦)さんが昔トップ(クラフト)にいた方でデスクの酒井さんに紹介してもらったんです。で、オーディションを受けることになって原画とDAICONのビデオ見てもらい、使ってもらえることになったんです。

――庵野さんは巨神兵のシーンを担当されたと聞いたのですが。

庵野:
ええ。でも初めはBパートの頭の空中戦のコンテを見せられて『こういうのやりませんか?』っていう話だったんですけど、巨神兵のシーンをだれもやりたがらないっていうんでやってみないかという話になりまして、やらせていただけるんならなんでもやりますって感じで(笑)。宮崎さんは話術がうまいからいかにもおもしろそうに話すんですよ。まずレイアウト用紙にイメージイラストをかいて見せられて『巨神兵がドロドロと溶けながらゆっくり動きつつ、あちこちから煙のような蒸気を出して2回ほど光線を吐く!バクハツもある!!』って、話だけ聞くと非常におもしろそうなんですね。で、やってみてから初めて『こ、こんなに大変なカットだったのか!』ってね(笑)

出典: ghibli.jpn.org

――全部で何カットほど担当されたのですか?

庵野:
総カット数35カットだと思います。ラストの巨神兵のシーンと、風の谷の城で成長する巨神兵にクワトロが話しかけるシーンです。

――巨神兵のデザインはきまっていたのですか?

庵野:
いいえ。簡単なものはありましたが、最終的にはぼくがデザインしたという感じです。でも人物がダメで全部宮崎さんに「お願いします」って描いていただきました(笑)きつかったけど、また宮崎さんといっしょに仕事をさせていただきたいです。あまりお役にたてなかったから……でも宮崎さんから『もういいわい!』といわれるかも(笑)。

スキゾ・エヴァンゲリオンのインタビュー

出典: ghibli.jpn.org

スキゾ・エヴァンゲリオンのインタビュー

庵野:
宮さんからすれば、渡りに船なんですよ。「巨神兵」を描くアニメーターがいなかったんで。
こんな大変なのを誰にやらそうかと思っていたら、ノコノコ若いのがやってきて。

――だって一番派手なクライマックスですよ。すごい重要なシーンじゃないですか。

庵野:
ええ、よくこんな素人にやらせたなと思って。
あとで宮さんを知っている人に聞いたら、「よくやらせたな」。「動画の経験もないやつに、いきなり原画をやらせるなんてことは、宮さんはしない」と。
よっぽど人手不足だったんでしょうね。時間もなかったし、運もよかったと思います。

――それで、いろいろ伝説が残ってますね。宮崎監督にすごい描き直しくらったとか。

庵野:
いや、人物がまさかあんなに描けないとは思わなかったって(笑)。

――巨神兵の横のクシャナが、なかなかうまくいかなかったとか。

庵野:
いや、人物はまるで描けません。メカやエフェクト専門でしたね。宮さんもまさか、メカが描けて人物がまるでダメといタイプがホントにいるとは思わなかったらしくて。最初はまとめてキャラも描かせてたんですが、そのうち、「人間、あまり得意じゃないね」「人間ヘタだね。」「人間描けないね」「もういい。マルチョンで描いとけ!あとはオレがやるから」「この未熟者め!」と(笑)。

結局巨神兵や戦車とか爆発等は僕が全部描いて、キャラだけはラフで丸チョン。それを宮さんが第二原画で描くという。ド生意気ですよね(笑)。ド新人のくせに超生意気でしたね(笑)。最初の頃は宮さんの前で上がってたくせに、途中からタメ口きいてたりしましたからね。そんなバカで生意気なところが良かったんでしょうね。逆に親しくしてもらいました。

――それで宮崎さんという人を見て、どういうふうに思ったんですか。

庵野:
いや、すごい人です。僕の第二の師匠です。

osiri
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@osiri

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魔女の宅急便(魔女宅)のネタバレ解説・考察まとめ

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『魔女の宅急便』とは、1989年に公開されたスタジオジブリ制作のアニメーション映画。キャッチコピーは「おちこんだりもしたけれど、私は元気です」。13歳の魔女キキは満月の夜に自分の住む街を出て、海の向こうの街コリコにたどり着く。そこで「魔女の宅急便」を開業し、挫折を味わい、成長していく。角野栄子の『魔女の宅急便』が原作で、映画では原作よりファンタジー性が抑えられているのが特徴。

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トップをねらえ!(アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

トップをねらえ!(アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『トップをねらえ!』とは、1988年にGAINAXによって制作された庵野秀明初監督のSFロボットアニメ作品。主人公タカヤ・ノリコが、努力と根性で苦難を乗り越え成長しながら未曾有の脅威「宇宙怪獣」と戦っていく。OVAの金字塔とまで言われ、いまだに多くのファンに愛され続けている。キャッチフレーズは「炎の熱血友情ハードSF宇宙科学勇気根性努力セクシー無敵ロボットスペクタクル大河ロマン!!!!!」。

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ゲド戦記(ジブリ映画)のネタバレ解説・考察まとめ

ゲド戦記(ジブリ映画)のネタバレ解説・考察まとめ

2006年公開、スタジオジブリ作品であり、宮崎駿氏の息子である宮崎吾朗氏が初監督を務めた長編アニメーション映画。国を捨て旅に出た王子アレンと、その旅の途中で出会った顔にやけどを負った少女テルー。二人は旅をするにつれ、自身が抱える辛い過去と向き合いながらお互いの理解を深めていく。互いの心に歩み成長していく姿や、メッセージ性に様々な考え方をもたらす作品。

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