カイト(HUNTER×HUNTER)の徹底解説・考察まとめ

カイトとは漫画『HUNTER×HUNTER』に登場するキャラクターで主人公ゴンの父親であるジンの弟子であり、ゴンの先輩にあたるプロハンターである。股に届くほど伸ばした長髪の青年で、帽子を愛用している。父親は死んだと教えられていたゴンに、ジンは生きていること、ハンターという職業があることを教え、自分もジンのようなハンターになりたいと決意させたのはカイトである。

カイトのプロフィール・人物像

CV:中原茂→岸祐二→池田秀一
カイトとは漫画『HUNTER×HUNTER』に登場するキャラクターである。主人公ゴンの父親であるジンの弟子であり、ゴンの先輩にあたるプロハンター。体からあふれ出す生命エネルギー「オーラ」を自在に操り使いこなす力である念能力の使い手であり、ベテランの狩人でもある。股に届くほど伸ばした長髪の青年で細身の体型。帽子を愛用している。昔スラム街でジンと出会い、ハンターとして生きるすべを教えてもらった。詳しい出自に関しては不明で、どこで生まれたのか本人も知らない。

カイトはジンから課せられた最終試験「ジンを探し当てる」旅の途中でくじら島に立ち寄っていた。そこでキツネグマに襲われていたゴンを助けた。カイトはゴンの目を見てジンの息子であることに気づき「ジンは生きていて、一流のハンターである」と告げた。ゴンはジンの従妹叔母であるミトに引き取られ父親であるジンは死んだと聞かされていたが、カイトに生きているということを知らされ、父親に会いたいと思うようになる。それと同時にハンターにも興味をもち、目指すこととなった。

カイトの来歴・活躍

ゴンとの出会い

師匠であるジンに「ジンを探し当てる」という最終試験を課せられたカイトはジンの手がかりがあるのではないかと、故郷であるくじら島を訪れていた。そこで野生のキツネグマに襲われているゴンを見つける。ゴンはキツネグマの縄張りだと知らずに足を踏み入れてしまい、親キツネグマに襲われそうになっていたのだ。カイトはすかさずキツネグマとゴンの間に入りキツネグマを一刀のもと斬り伏せた。そしてゴンの目を見たカイトは驚いた。師匠であるジンにとても似ていたからだ。そのことをゴンに尋ねるとジンはゴンの父親であることが判明した。思いがけない手がかりを手にしたカイトだったが、育ての親のミトからジンは死んだと告げられていたゴンはジンが生きていることさえ知らなかった。だが、カイトはゴンを優秀なハンターの器量があると判断しジンが生きていること、一流のハンターであることをゴンに話した。この出来事をきっかけにゴンはジンに会いたいと思うようになりハンターを志すようになった。

キメラ=アント編

女王蟻の巣を目指すカイト、ゴン、キルア

ハンター専用のゲーム、グリードアイランドをクリアしたゴンとカキン王国で再会したカイト。カイトはすでにジンの試験をクリアしプロのハンターとしてアマチュアハンターと調査チームを組み生物調査の活動をしていた。ゴンとその友達のキルアは生物調査の活動を手伝うこととなり、その過程で第一級隔離指定種に認定されている昆虫キメラ=アントの女王蟻の調査を始めることになった。キメラ=アントは非常に貪欲で凶暴な蟻で、摂食交配という特殊な産卵形態をとり、他生物を食べることでその生物の特徴を次世代に反映させることができる。出産を間近に控えた女王蟻は上質な栄養を求めており、人間も捕食対象としていたため危険視され調査対象となったのだ。早速女王蟻が住み着いているとされるNGLに入国し調査を進めることとなった。

女王蟻の巣まで向かう途中、数々のキメラ=アントを前にカイトはゴンとキルアの修行も兼ねて戦わせることにした。途中、キメラ=アントのラモットとの戦闘でゴンとキルアはそれぞれ必殺技を繰り出しラモットに重傷を負わせたが、頑丈なキメラ=アントを殺すことはできなかった。ラモットは仲間のコルトに助けられ生き延びることになったが、このときゴンが念能力を込めた拳で攻撃したためラモットの念能力を開花させてしまい、キメラ=アントが念能力を覚えるきっかけとなってしまった。

カイトは2人の実力をそれほど当てにしていなかったが、予想外の強さにこのまま2人を連れていくことにした。カイトたちがキメラ=アントたちと戦っていることはすぐに伝わり、3人は多数のキメラ=アントに囲まれてしまう。しかし、ここでもゴンとキルアは実力を発揮し兵隊長クラスのキメラ=アントを倒した。カイトはこれなら王を産む前に女王蟻の元へたどり着くことが出来ると考えたが、嫌な予感を拭えずにいた。

その頃女王の巣では、女王直属の護衛軍の1人ネフェルピトーがラモットらから念能力のことを聞いていた。さらに捕縛されていたハンターの1人、ポックルの頭を開き脳みそから直接念能力に関する情報を引き出していた。このことにより、ネフェルピトーは念能力を自分のものにし更なる強さを手に入れていた。そして女王の巣を目指しているカイト達はネフェルピトーに強襲を受けることとなった。

ネフェルピトーとの対戦

カイトの生首を抱えて「ボクちょっと強いかも」とほほ笑むネフェルピトー

ネフェルピトーのあまりにも禍々しいオーラに、カイトはゴンとキルアでは敵わないと判断した。そして二人を逃がし、カイトとネフェルピトーとの戦いが始まった。だが、ネフェルピトーの強さは桁違いであった。ネフェルピトーはまずカイトの一瞬の隙をついて片腕を奪った。カイトも自身の念能力である気狂いピエロ(クレイジースロット)を繰り出し必死に応戦した。クレイジースロットは1~9までの番号により出現能力が異なり、どの番号の何の能力が出るかわからない。ネフェルピトー戦では3のロッドを繰り出していた。しかし、今回のネフェルピトー戦で繰り出したロッドでは、禍々しいオーラを纏ったネフェルピトーには近づくことが困難であった。ネフェルピトーは習得した念能力と、生まれ持った強靭な肉体と身体能力によりあっさりとカイトの首を切って倒してしまう。そしてネフェルピトーは倒したカイトの首を持ちながら「うん。ぼくちょっと強いかも」と得意げにほほ笑むのだった。

ネフェルピトーの圧倒的な強さを前に敗北してしまったカイトはネフェルピトーの能力である「玩具修理者」(ドクターブライス)により、キメラ=アントの訓練用の人形として肉体だけを修復され利用されていた。このことを知ったゴンは、ネフェルピトーに元に戻させることを決意。キメラ=アント討伐軍による王と護衛を分断させる作戦が始まると、ゴンはネフェルピトーを脅してカイトのもとへ連れ出した。そして、ドクターブライスでカイトをもう一度生き返らせるよう命令する。しかしドクターブライスは肉体を改造できるが、死人を蘇生させることはできないという。このことがゴンの逆鱗に触れ、念能力者が自分にリスクをかけ通常ではありえないほどの力を発揮することのできる「制約と誓約」の力を発揮。自身の年齢や肉体を急成長させたゴンの一撃によりネフェルピトーを倒してしまった。

カイトは死ぬ寸前に「絶対死ねるか!」と強く願うことで自身の命をキメラ=アントの女王の子供として転生させていた。誕生した女王の子供は人間ではありえないスピードで成長し、前世の記憶も残っていた。見た目は赤い髪の毛の女の子で、自身のことを「カイト」と名乗り周囲を困惑させた。

転生したカイト

かつて自分が殺した赤い髪の毛の少女の見た目をしたカイトに懺悔の気持ちを吐くコアラ

女王蟻から生まれた赤い髪の毛の少女はコアラ型のキメラ=アントがかつて殺した人間の女の子にとても似ていた。コアラは人間だった頃人殺しの職業をしておりキメラ=アントに襲われた。そして女王の餌となり食べられ、女王蟻からまた生みなおされていた。キメラ=アントとなった者の多くは人間だった頃の記憶を持たないが、コアラは人間だった頃の記憶が色濃く残っており、転生してもなお同じように人間を殺している自分に落胆していた。

転生しても同じことを繰り返している自分の人生に嫌気がさし、このばかげたサイクルをやめようとキメラ=アントに襲われそうになっている赤い髪の毛の少女を助けるつもりで自らが撃ち殺した。自分以外のキメラ=アントは少女を嬲り殺そうとしていたためそれより自分が一発で殺してあげた方が少女は救われると考えたのだ。しかしこの考えは間違っていたことに気づいた。本当に救うつもりなら、少女ではなくキメラ=アントの方を撃つべきだったのだ。コアラは人間だった頃、自分が殺した人間に対する懺悔の気持ちで少女を殺したが、実際には自分が少女を一発で撃ち殺したことで嬲り殺されずにすんだのだと思うことで自分が救われただけだった。

そして自分が殺してしまった少女によく似たカイトにこの懺悔の気持ちを吐くとそのまま去ろうとした。しかしカイトは「お前はあたちと来い。これからずっとだ。お前が撃ったあたちのそばでこれからずっと「これしかない」って生き方をするんだ」と言ってコアラを引き留めた。そしてコアラが殺した少女によく似たカイトに自分の懺悔の気持ちを吐いて自分だけが救われた気持ちになってまた逃げようとするコアラにずっと懺悔の気持ちを持ちながら自分が殺した少女の近くで毎日生きることを課した。

その後、ゴンとも再会しネフェルピトーをゴンが倒したことに対し「オレの倒せなかった敵を倒したのは事実だ。『オレの目に狂いはなかった』と負け惜しみを言っとくか」と言ってゴンを称えた。

カイトの念能力・気狂いピエロ(クレイジースロット)

クレイジースロットを繰り出すカイト

9種類の武器をランダムで具現化する能力で、1~9の数字で構成されるピエロ型のルーレットで出す武器が決まる。2番の大鎌は360度回転し周囲のものを無差別に両断することができる。そして3番のロッドはネフェルピトーと戦った時にでた武器だが、技を繰り出す前に死んでしまったため、能力は定かではない。4番目の能力は銃でキメラ=アントとの初期の戦いのときに使用した武器である。普通の銃のように弾を発射し敵を攻撃する。キメラ=アントの強靭な肉体を貫通するほどの威力を持っている。カイトの能力は2~4までしか作中で明らかになっておらず、その他の番号の能力は不明である。しかし、後のジンの証言によるとカイトのクレイジースロットは「絶対に死んでたまるか!」と本気で願うことでしかでない数字があるらしく、ネフェルピトー戦ではカイトが「絶対死んでたまるか!」と願ったためにキメラ=アントに転生し生まれ変わっている。一度出した武器は技を出すなどして使用しない限り、他の武器に変更することも消すこともできない。ルーレット方式の為、狙った武器を出しにくいのも特徴。また、このピエロは自我をもっておりカイトも「まったくもって鬱陶しい」と評している。

カイトの関連人物・キャラクター

ジン

主人公ゴンの父親であるカイトの師匠。昔スラム街でカイトと出会いハンターとして生きるすべを教えた人物。見た目は黒髪のツンツン頭で、やや童顔。鍛え上げられた肉体をもち、無精ひげを生やした浮浪者のような容姿をしている。しかしハンターとしては世界でもトップクラスの実力をもっており、ハンター協会の会長であるネテロがその実力を認めた12人のうちの1人である。カイトもジンのことを「最高のハンター」として認めている。

ゴン

カイトの師匠であるジンの息子。「ジンを探し当てる」というジンから課せられた最終試験で、ジンの故郷くじら島に立ち寄った際、キツネグマに襲われているゴンを助けた。この時、ジンは死んでいると聞かされていたゴンだが、ジンと同じハンターとしての素質があると思ったカイトは本当はジンが生きていることを告げた。このことをきっかけにゴンはジンに会いに行きたいと思うようになり、ハンターを目指すようになった。

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ゼノ=ゾルディック(HUNTER×HUNTER)の徹底解説・考察まとめ

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ゼノ=ゾルディックとは『HUNTER×HUNTER』の登場人物で、主人公ゴン=フリークスの親友であるキルア=ゾルディックの祖父。暗殺一家ゾルディック家の一員。キルアに対して甘い一面があり、家族の意に反しハンターの道を進むキルアを見守っている。オーラと呼ばれる生命エネルギーを龍に変化させ自在に操る変化系の能力者。ハンター協会会長を務めていたアイザック=ネテロと古くから付き合いがあり、表社会と裏社会を統べる者同士で持ちつ持たれつの関係を築いている。登場人物の中でも、トップクラスの実力の持ち主である。

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ノブナガ=ハザマ(HUNTER×HUNTER)の徹底解説・考察まとめ

ノブナガ=ハザマ(HUNTER×HUNTER)の徹底解説・考察まとめ

ノブナガ=ハザマとは、冨樫義博の作品である『HUNTER×HUNTER』に登場するキャラクターである。クモと呼ばれる盗賊集団・幻影旅団の初期メンバーで、旅団内では特攻の役割を担っている。戦闘に長けており殺人に一切の躊躇がない冷酷さを持つ。その反面、自らが気に入った人物に対しては情に厚く、尋問中の主人公・ゴンがノブナガを腕相撲で打ち負かした際には、旅団への入団を誘った。また常に刀を持ち歩き、素早い抜刀で標的を殺害できる。一族を滅ぼされたクラピカと旅団で激しい争いを繰り返している。

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シルバ=ゾルディック(HUNTER×HUNTER)の徹底解説・考察まとめ

シルバ=ゾルディック(HUNTER×HUNTER)の徹底解説・考察まとめ

シルバ=ゾルディックとは漫画『HUNTER×HUNTER』に登場するキャラクターであり、暗殺一家ゾルディック家の当主。ゴンの友達キルアの父親。長身、長髪で筋肉質な見た目は周りのものを委縮させるほどの威圧感がある。過去には幻影旅団の団員と戦って暗殺したことがあり、暗殺者としては一流の腕を持つ。キメラアント編ではヂートゥを一撃で叩き潰している。

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ウボォーギン(HUNTER×HUNTER)の徹底解説・考察まとめ

ウボォーギン(HUNTER×HUNTER)の徹底解説・考察まとめ

ウボォーギンとは、冨樫義博の漫画作品『HUNTER×HUNTER』に登場する盗賊集団「幻影旅団」の一員である。ライオンの鬣を思わせる髪型と、筋骨隆々の大柄な体格が特徴。頑丈な肉体と、拷問を受けても動じない精神力を持つ。念系統は「強化系」で、自身の肉体を武器とする。念を使わずとも十分強く、たった1人で武器を持つ複数の敵を屠った。幻影旅団に恨みを抱くクラピカに拉致され倒されるが、自身の死に際しても決して仲間を売ることはなかった。

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