『不思議の国のアリス』の世界観の裏事情を徹底考察!実は原作者ルイス・キャロルの皮肉が炸裂していた!

往年の名作『不思議の国のアリス』。世界観を切り取って見ると、どこか恐ろしさを感じるほど不思議な世界ですよね。実は数学者でもある原作者のルイス・キャロルが当時流行った新しい数学を認めたくなくて、それらをめちゃくちゃに皮肉った結果生まれた作品だと知っていましたか?ここでは主にディズニー映画を元に、その世界観を考察していきます!

出典: 01.screencaps.us

正しい論理と間違った結論

ここで用いられる数学は、命題の逆による証明だ。

命題「ヘビは卵を食べる」
逆「卵を食べるなら、それはヘビである」
→アリスは卵を食べる。
→よってアリスはヘビである。

論理は正しいが、この結論は間違っている。
そもそもスタートの「命題の逆」が間違っている
からだ。

出典: www.pinterest.com

④解釈の違いと論理

帽 "Take some more tea."
(もう少しお茶を飲まんかね)

ア "I've had nothing yet, so I ca'n't take more."
(私まだ飲んでないわ。だからお茶を「もう少
し」もらうことはできないわ)

帽 "You mean you ca'n't take less. it's very
easy to take more than nothing."
(それを言うなら、「お茶を"今より少なく"は
もらえない」だろ?「ない」のを「ある」に
するのは簡単なんだから)

出典: www.pinterest.com

ここでは"more"の解釈の違いによるズレと、数学的論理が用いられている。

まずアリスの考えは、"more"が「既にお茶を飲んだ」前提で使われる言葉だということ。
だから「お茶を飲んでないのに、おかわりするのは変」と言っている。

一方帽子屋は、言葉をその意味でしかとらえないようだ。(ニュアンスなんか無視である)

"more"を「(今より)多い」という意味でとらえ、
アリスの発言を「今より多くはもらえない」と解釈している。よって「お茶がないなら、入れたら今より多くなるよ」と発言した。

www.victorianweb.org

言葉遊び

出典: www.pinterest.com

「バタ」フライ

「不思議の国のアリス」にはダジャレも出てくる。

たとえばバターのついたバタフライ(さむww)。
バターパンを思わせるかのように、バタフライの羽はパンの形になっている。

また、バタフライを見たアリスが「おかしなちょうちょね」と言うと、どこからか「あらお菓子?パンとバタフライよ」というツッコミが入る。
(ツッコミたいのはこっちだ)

おかしい、がお菓子か…
ぬかりないね(☉౪ ⊙)

出典: www.pinterest.com

あっちっち

紅茶を触って「あっちあっち」と言いながら
「あっち」の方へ移動する帽子屋たち。

ワロエナイ/(^o^)\

詩のパロディ

きらきら星

キラキラ光るコウモリさん
一体お前は何してる?
この世をはるか下に見て
お盆のように 空を飛ぶ

実は英語で見たほうがわかりやすい。

Twinkle, twinkle, "little bat!"
How I wonder "what you're at!"
Up above the world "you fly"
Like a "tea-tray" in the sky

怠惰と悪戯心に抗って

どうして小さなワニの子は
きらきら光る尾を使い
豊かなナイルの川の水
金の衣に振り掛けて

どんなにワニの子喜んで
鋭い爪の生えた手で
川の小魚かき集め
優しく口へと運ぶだろう

アイザック・ウォッツの「怠惰と悪戯心に抗って」という教訓詩のパロディ。

出典: 1.bp.blogspot.com

オリジナルとの比較

どうしてかわいいミツバチは
きらきら光る花のなか
一日かけて甘い蜜
せっせと集め飛び回る

どんなに見事な巣をつくり
休む暇なく働いて
ハチの巣の中蝋をひき
甘い蜜で満たすだろう

上を参考に訳すとこんな感じかな
自分の訳ですが参考になれば…(´ω`)

雑学

アリスの容姿

キャロルの中では、アリスのイメージは割と始めから決まっていた(※)。キャロルは自分のイメージに合う写真を、イラスト担当のジョン・テニエルに
送った。

左は候補のビートリス・ヘンリーの写真。

テニエルはプライドが高く、自分のイメージで絵を描こうとした。よってモデルの使用は断固拒否したという。

しかし後にテニエルが描いたアリス(右)を見ると、
ビートリス・ヘンリーの影響をしっかり受けていることがわかる。

※キャロルが一番最初に書いた本の、挿絵のアリスが既に金髪ロングだったため。

still-she-haunts-me-phantomwise.tumblr.com

アリスの服の色

アリスの服は青。
今となっては当たり前だが、このイメージが確立されたのは「不思議の国のアリス」初出版から約45年後の1911年のことだった。(左は1927年のもの)

赤いドレス

赤はキャロルが1865年の原作で、アリスの服に使いたかった色だといわれている。

アリスが初のカラーになったのは1872年頃。
初登場は本ではなく、"The Wonderland Quadrilles"という楽譜集の表紙だった。

そして1887年には、赤いドレスを着たアリスが
本に登場した。(表紙のみカラー)

黄色いドレス

赤ドレスに飽きた?(☉౪ ⊙)
その後アリスは、黄色いドレスを着ている。
(1890年「子供部屋のアリス」)

幼児向けに作られたからか、本の表紙に加え、
初めて挿絵もカラーになった。(以降ずっとカラー)

青いドレス

1903年、青いドレスを着たアリスが登場する。
(やっとか…(´ω`))

その後、なぜかいったん赤いドレスに戻ったが、
1911年に青いドレスで再登場。
(気の迷いって、あるよね(☉౪ ⊙))

白エプロンと、ストライプのタイツとともに、このときの青色ドレス(左)が、アリスのイメージを確立した。(ばんじゃい (」^ω^)」)

aliceinwonderland150.com

子どもから見た「アリス」

現実と真逆な世界

「不思議の国のアリス」ができた当時、イギリスはヴィクトリア朝全盛期。「真面目、厳格」といった言葉がぴったりな時代だった。

子どもはお茶会では上品に、行儀よく振る舞い、
勉強では、何でもかんでも詩を丸暗記するのが
当たり前だった。

そんな子どもたちが「不思議の国のアリス」を
読んだら?

変なキャラクター、気品のかけらもないお茶会、
間違いだらけの詩、
何もかもが新鮮で、不思議の国のHACHA★MECHAぶりは面白くてしょうがなかったに違いない。

出典: www.pinterest.com

チェシャ猫の存在

ア「私どこに行ったらいいのかしら」
チ「それはお前がどこへ行きたいかによるね」
ア「どこに行ってもかまわないんだけど」
チ「それなら道を聞く必要はないわけだ。(どこに行ってもいいなら)どっちに行こうが同じでしょ」

もしかしたら、これを聞いた子どもは親を思い浮かべるかもしれない。この2人の会話は、まるで大人と子どもの会話を聞いているようだ。

大人から見た「アリス」

出典: www.pinterest.com

チェシャ猫の論理

チェシャ猫の言うことは正しいし、論理的だ。
確かにどの道を選んでも、ずっと歩けばどこかに
たどり着く。ただこれはアリスの質問の答えには
なっていない。

「どこに行けばいい?」に対する適切な答えは
「○○に行ってみたら?」であるはずだ。

チェシャ猫の場合はわざとだが、こんな風に
質問に適切に答えられない大人は結構多い(´・ε・`)

2人の会話から、現代の大人の問題を感じる人も
いるかもしれないね(´・ε・`)

martin_999
martin_999
@martin_999

Related Articles関連記事

ディズニーの歴代プリンセスまとめ

ディズニーの歴代プリンセスまとめ

ディズニープリンセスとは、これまでに制作されたディズニー作品に登場するプリンセスたちの総称である。白雪姫、シンデレラ、オーロラ、アリエル、ベル、ジャスミン、ポカホンタス、ムーラン、ティアナ、ラプンツェル、メリダ、モアナ、ラーヤがアメリカ公式サイトで発表されているディズニープリンセスだ。その他、ソフィアやヴァネロペ、エレナなどもプリンセスとして扱われることがある。

Read Article

ディズニー100 フィルム・フェスティバルのイベント・作品まとめ

ディズニー100 フィルム・フェスティバルのイベント・作品まとめ

『ディズニー100 フィルム・フェスティバル』とは、ディズニー創立100周年を記念して行われる映画の祭典。過去に公開されたディズニー映画の中から厳選された作品が、全国100か所の映画館で1日だけ特別上映される。『アナと雪の女王』、『ベイマックス』、『シンデレラ』、『モアナと伝説の海』、『リトル・マーメイド』、『ズートピア』、『塔の上のラプンツェル』、『ファンタジア』の計8作品を、2023年10月の毎週土日限定で見ることが可能。9月24日には公開直前のイベントも実施される。

Read Article

【アナと雪の女王】歴代ディズニープリンセスと異なる新しい愛の形【比較考察まとめ】

【アナと雪の女王】歴代ディズニープリンセスと異なる新しい愛の形【比較考察まとめ】

『アナと雪の女王』とは、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ製作による2013年公開のアメリカ合衆国の映画である。日本では『アナ雪』の略称でも呼ばれ、大ヒットを記録した。ディズニー史上初のダブルヒロインともなる今作で描かれるものは、従来のディズニープリンセスの映画では描かれてこなかった愛の形がある。アナ雪で描かれる愛の形について、他のディズニープリンセス作品と比較しつつまとめていく。

Read Article

トイ・ストーリーシリーズの名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

トイ・ストーリーシリーズの名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『トイ・ストーリー』シリーズとは、ピクサー・アニメーション・スタジオが1995年から作成した『トイ・ストーリー』をはじめとする長編アニメシリーズ。1999年に『トイ・ストーリー2』。2010年に『トイ・ストーリー3』、2019年に『トイ・ストーリー4』が公開された。人格があるおもちゃを主人公としたストーリーで、1作目である『トイ・ストーリー』は世界初のフルCGアニメーション作品として注目を集めた作品。ここでは、そんな『トイ・ストーリー』シリーズに登場する数々の名言を紹介。

Read Article

アラジン(ディズニー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

アラジン(ディズニー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

ディズニー製作の大ヒットアニメ映画。 貧しい青年アラジンが王女ジャスミンと出会うことから話は始まる。 願いを三つ叶えてくれるランプの魔人・ジーニーは貧しいアラジンを王子に変身させ、ジャスミンとの恋の成就を後押しする。 しかし、最大の敵であるジャファーの魔の手が忍び寄るのであった。 アラジンとジャスミンが魔法の絨毯で空を舞う際に流れる「ホール・ニュー・ワールド」は珠玉の名曲として知られる。

Read Article

ムーラン(ディズニー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

ムーラン(ディズニー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ムーラン(原題:Mulan)』とは、アメリカのディズニーで1998年に制作された、古代中国を舞台としたディズニー映画である。中国の伝説の人物である「花木蘭」をモデルに描かれている作品。2020年には実写映画化もされたが、こちらの作品は多くの波紋を呼んでいる。古くからのしきたりに従う周囲に求められる女性としての自分、自分らしく振る舞いたいという気持ちを持つ自分とで葛藤をするムーランが、父の代わりに男装して出兵することをきっかけに多くの困難を乗り越える過程と成長する姿を描いた物語である。

Read Article

トイ・ストーリー3(Toy Story 3)のネタバレ解説・考察まとめ

トイ・ストーリー3(Toy Story 3)のネタバレ解説・考察まとめ

ピクサーによる生きたおもちゃの物語3作目です。おもちゃで遊ばなくなったアンディと、遊んでほしいおもちゃたち。大学に同行するカウボーイ人形のウッディ以外は、捨てられたと思い込んで保育園に寄付される道を選びます。そこが、おもちゃの楽園に見せかけた地獄だとも知らずに。容赦ない展開と冒険に手に汗握る、それでいて爽快にして感動の物語です。ジョン・ラセター製作総指揮、リー・アンクリッチ監督。

Read Article

Mr.インクレディブル(ピクサー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

Mr.インクレディブル(ピクサー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『Mr.インクレディブル』とは、ディズニー配給・ピクサー製作、ブラッド・バード監督による長編フルCGアドベンチャー・アニメーション映画。一般市民として暮らしていた驚くべき怪力を持つ元スーパーヒーローが、謎の伝言が届いたことから、再びスーパーヒーローとして同じように特別なパワーを持った妻や子供たちとともに邪悪な敵に立ち向かう。2004年製作・アメリカ作品。

Read Article

リメンバー・ミー(Coco)のネタバレ解説・考察まとめ

リメンバー・ミー(Coco)のネタバレ解説・考察まとめ

「リメンバー・ミー(Coco)」とは2017年に公開されたアメリカのフルCGアニメーション映画作品。ピクサー・アニメーション・スタジオの劇場公開長編第19作目。家族に反対されながらもミュージシャンを志す少年が死者の世界に迷い込み、自身の先祖に関する秘密を知っていくストーリー。家族の絆をテーマとしている。

Read Article

カーズ(ピクサー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

カーズ(ピクサー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

「カーズ」は2006年6月9日に公開のピクサーによって制作された長編アニメーション映画作品。第64回ゴールデングローブ賞アニメーション映画賞を受賞。車の世界を舞台にした圧倒的なスケールとスピード感溢れる映像、そして温かい物語のラスト。名曲も多いと話題の映画。期待のレーシングカー、ライトニング・マックィーンが小さな町の住人たちとの出会いをきっかけに大切なものを学び成長していく物語。

Read Article

トイ・ストーリー2(Toy Story 2)のネタバレ解説・考察まとめ

トイ・ストーリー2(Toy Story 2)のネタバレ解説・考察まとめ

ジョン・ラセター監督による、生きたおもちゃたちの冒険を描くアニメ映画の2作目。アンディ少年の親友、カウボーイ人形のウッディは、実はプレミア人形。おもちゃ屋の社長にビジネスの道具として持ち去られた上、オフィスのおもちゃ達からいずれ持ち主から忘れられると聞き、帰るべきか迷います。一方、アンディの部屋では捜索隊が組まれてウッディの救出に向かうのでした。前作以上に見せ場もメッセージも盛り込まれています。

Read Article

美女と野獣(実写映画)のネタバレ解説・考察まとめ

美女と野獣(実写映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『美女と野獣』(原題:Beauty and the Beast)は2017年にアメリカで制作された映画。1991年に制作された、ディズニーアニメーション不朽の名作を完全実写化。魔女の呪いによって醜い野獣の姿に変えられてしまった王子と、孤独を抱えながらも前向きに生きる美しい娘ベルが出会い次第に惹かれあっていく模様を描く。愛すること、信じ抜くことを描くファンタジーロマンス。

Read Article

モンスターズ・ユニバーシティ(ピクサー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

モンスターズ・ユニバーシティ(ピクサー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『モンスターズ・ユニバーシティ』とは、2013年にディズニーとピクサーによって制作された映画である。略称は『MU』。2001年に公開された『モンスターズ・インク』の続編で、最強の怖がらせ屋のモンスター・マイクとサリーの大学時代が舞台となっている。夢に向かってひたすら努力をするマイクと、才能に頼って努力を怠けるサリーの出会いと成長を描いた冒険物語になっており、マイクとサリーの関係性の変化や、前作とのつながりが描かれている。

Read Article

魔法にかけられて(ディズニー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

魔法にかけられて(ディズニー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『魔法にかけられて』とは、2007年にウォルト・ディズニー・ピクチャーズが製作したミュージカル映画。ディズニー伝統のアニメーションと実写を融合し、過去のディズニー作品からのセルフパロディや楽しいミュージカルナンバーを随所にちりばめて描いたファンタジック・ラブ・コメディ。王子との結婚式の日に魔女に騙されて現代のニューヨークへと送り込まれたおとぎの国のプリンセス・ジゼルは、見知らぬ世界の中で困り果てていた時、弁護士の男性・ロバートと出会い、やがて彼に惹かれていく。

Read Article

カーズ2(ピクサー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

カーズ2(ピクサー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

2011年7月30日公開の大人気カーズシリーズの第2弾。ピクサー映画で「トイ・ストーリー」シリーズ以外で初めての続編長編作。ジョン・ラセターとブラッド・ルイスの共同監督。カーズの主人公「ライトニング・マックィーン」が仲間たちと一緒にワールド・グランプリに出場する。初めてレースについてきた親友の「メーター」がスパイと間違われ悪の組織と闘うことになる。メーターが大活躍する友情がテーマの物語。

Read Article

塔の上のラプンツェル(ディズニー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

塔の上のラプンツェル(ディズニー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『塔の上のラプンツェル』とは、2010年11月24日にアメリカで公開された、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオが製作の第50作目の長編アニメーション映画である。バイロン・ハワードとネイサン・グレノが共同で監督を務めた。魔法の髪を持つ少女ラプンツェルは幼い頃、魔法の髪を独り占めしようとしたゴーテルにさらわれ、森の中の塔で育てられた。塔から出ることを許されず、誕生日にだけ空に浮かぶ灯りを間近で見るのが夢だった。そんな所に現れた青年フリン・ライダーとその灯りを見に行く旅に出る。

Read Article

モンスターズ・インク(ピクサー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

モンスターズ・インク(ピクサー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『モンスターズ・インク』とは、ディズニーとピクサー製作の長編3DCGアニメーション映画。公開前から、ユニークで愛らしいキャラクターが脚光を浴び、2001年、全米で記録的な大ヒットとなった。夜な夜な子どもたちを脅かすくせに実は子どもが大の苦手というモンスターたち。彼らの世界に小さな女の子が紛れ込んだことから巻き起こる騒動を友情と愛情を織り交ぜてコミカルに描く。ベテランアニメーター、ピート・ドクターの初監督作品。

Read Article

ムーラン2(ディズニー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

ムーラン2(ディズニー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ムーラン2(Mulan II)』とは、ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ製作、ディズニーの人気作品『ムーラン』の続編である。『ムーラン』の物語から1ヵ月後、主人公のムーランとシャン将軍が新たな任務を受け、旅に出る物語である。そのため、前作とリンクする部分も多々見受けられる。2005年にアメリカで公開された。日本では劇場での公開は無かったが、2004年に先行してビデオで販売された。一方で、主要キャラクターの中には今回新たに登場する者もおり、新しい『ムーラン』を見せることにも成功している。

Read Article

シュガー・ラッシュ(ディズニー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

シュガー・ラッシュ(ディズニー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『シュガー・ラッシュ』とは、アメリカ合衆国で2012年11月2日、日本で2013年3月23日に公開されたウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ製作の第52作目のアニメーション映画である。監督はリッチ・ムーアが務めた。また、タイトルは作中に登場するアーケードゲームの名前でもある。ゲームの世界で悪役を演じるラルフは、ヒーローになる夢を叶えるため潜り込んだレースゲーム「シュガー・ラッシュ」の世界で少女ヴェネロペと出会い、二人は互いの夢のために協力することになる。

Read Article

ノートルダムの鐘(ディズニー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

ノートルダムの鐘(ディズニー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ノートルダムの鐘』とは、1996年に公開されたウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ作品で、容姿が醜いことで周囲から酷い扱いを受けるカジモドが1人の女性に恋をする物語である。ディズニー作品といえば、プリンセスとプリンスが結ばれるストーリーで、年齢問わず楽しめるテーマが多い。一方で、今作は社会問題の1つである「差別」をテーマとした描写が見られ、歴史上差別対象となった「ジプシー」と呼ばれる民族が登場することからディズニー映画の中でも大人向けで異質なストーリーとなっている。

Read Article

アナと雪の女王(アナ雪)のネタバレ解説・考察まとめ

アナと雪の女王(アナ雪)のネタバレ解説・考察まとめ

「アナと雪の女王」はアメリカ合衆国の3Dコンピュータアニメーション・ミュージカル・ファンタジー映画。 日本ではアナ雪の略称でも呼ばれる。 王家の娘、2人の主人公アナとエルサを待ち受ける過酷な運命を描く。 大人から子供まで楽しめるウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオの名作。

Read Article

トイ・ストーリー(Toy Story)のネタバレ解説・考察まとめ

トイ・ストーリー(Toy Story)のネタバレ解説・考察まとめ

ピクサー製作、ジョン・ラセター監督による長編アニメ映画。人間の目がない所でおもちゃが動くという設定に、独自の味付けが成されています。古いカウボーイ人形のウッディは、新しくやって来た宇宙飛行士人形バズにより持ち主の「一番のお気に入り」の座を奪われます。その逆恨みが元で様々な困難に見舞われるのでした。厳しい現実をユーモラスに描きつつ、友情や冒険の要素も盛り込んだ、大人も子供も楽しめる作品です。

Read Article

ズートピア(ディズニー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

ズートピア(ディズニー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ズートピア』とは、2016年にウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオより公開されたアニメーション映画。第89回アカデミー賞長編アニメ映画賞受賞作品。肉食動物と草食動物が共に暮らす大都会ズートピアを舞台に、新米警察官のウサギのジュディ・ホップスと、キツネの詐欺師ニック・ワイルドの2人が、連続行方不明事件を解決するために奮闘するメディ・アドベンチャー。作品のテーマとして人種差別などの社会問題が描かれている。

Read Article

レミーのおいしいレストラン(ピクサー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

レミーのおいしいレストラン(ピクサー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『レミーのおいしいレストラン』とは、2007年に公開されたディズニー/ピクサー制作のハートウォーミング・コメディな長編アニメーション映画である。監督はブラッド・バード。物語の舞台はフランス・パリ。料理を愛し、フランス料理のシェフになることを密かに夢見るネズミのレミーと、料理が苦手な青年リングイニが出会い、かつて5つ星だったが星を2つ失ってしまったレストラン「グストー」に新風を巻き起こしていく。自分に自信がもてないネズミと人間の成長と友情が描かれた、子どもから大人まで楽しめる作品。

Read Article

トイ・ストーリー4(Toy Story 4)のネタバレ解説・考察まとめ

トイ・ストーリー4(Toy Story 4)のネタバレ解説・考察まとめ

『トイ・ストーリー4』とは、ピクサー・アニメーション・スタジオ製作、ディズニーの大人気シリーズ『トイ・ストーリー』の第4作目である。ある少女のおもちゃ・ウッディとその仲間たちが新しく加わった、プラスチック製フォークで作られたおもちゃ・フォーキーと一緒に冒険するという物語。キャッチコピーは「あなたはまだ─本当の『トイ・ストーリー』を知らない。」。『トイ・ストーリー2』を最後に登場が無かったボー・ピープとウッディたちの再会なども描かれている。

Read Article

プリンセスと魔法のキス(ディズニー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

プリンセスと魔法のキス(ディズニー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『プリンセスと魔法のキス』とはウォルト・ディズニー・スタジオが制作した2Dアニメーション・ファンタジー・ミュージカル映画。原題は『The Princess and the Frog』。日本では2010年に公開され、ディズニー初のアフリカ系アメリカ人のプリンセス映画として知られる。アメリカ合衆国ニューオーリンズを舞台に、主人公ティアナと王子ナヴィーンを蛙に変えた魔法と、それを解く「プリンセスのキス」をめぐる冒険を描く。

Read Article

美女と野獣(ディズニー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

美女と野獣(ディズニー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

フランスの民話を元に1991年に制作されたディズニーの長編アニメーション映画作品。魔女の呪いによって醜い野獣に姿を変えられた古城の王子と美しく聡明な街の娘ベルとの奇跡の愛の物語。ロマンティックな音楽と美しい映像が全編を彩り、信じ合うことで起こる不思議な奇跡が深い感動を呼び起こすファンタジー・ラブストーリー。アニメ作品として初のアカデミー作品賞にノミネートされ、さらに作曲賞と歌曲賞を受賞した。

Read Article

アリス・イン・ワンダーランド(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

アリス・イン・ワンダーランド(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『アリス・イン・ワンダーランド』とは2010年公開のアメリカの3D映画。監督はティム・バートン。ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ配給。原作はルイス・キャロルの児童文学小説『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』。19歳になったアリスが再びワンダーランドに迷い込み、赤の女王に支配されていたワンダーランドを救う。実写とモーションキャプチャーの技術を使い映画化した。映像が素晴らしく童話の世界観を見事に実写化しており、アカデミー賞では衣装デザイン賞をはじめ、3部門で受賞した。

Read Article

インサイド・ヘッド(ピクサー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

インサイド・ヘッド(ピクサー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『インサイド・ヘッド』とは、公開される前からピクサー史上最高傑作と言われた、人間の頭の中が舞台となったアニメ映画である。人間の感情「喜び」「怒り」「悲しみ」「嫌悪」「恐れ」がキャラクターとなり様々なピンチを乗り越えるという内容。それぞれの感情がなぜ必要なのか、子供から大人まで楽しんで見ることの出来る作品である。ピクサー長編アニメーション第1作は『トイ・ストーリー』であり、20年後の2015年に本作が公開されたので「20周年記念作品」とされている。

Read Article

ファインディング・ニモ(ピクサー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

ファインディング・ニモ(ピクサー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ファインディング・ニモ』とは、第76回アカデミー賞で長編アニメ賞を受賞した、ディズニー / ピクサー製作の冒険ファンタジー映画である。 2016年には続編『ファインディング・ドリー』が公開された。人間に捕らえられたニモを助ける為、父親であるカクレクマノミのマーリンが旅の途中で出会ったナンヨウハギのドリーと共に、大冒険を繰り広げる物語を描いている。ニモの居場所がシドニーだと知り、急いで向かう2人に幾度となくピンチが降り注ぐ。旅の終わりに親子の絆を感じる事が出来る、感動が詰まった作品である。

Read Article

ポカホンタス(ディズニー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

ポカホンタス(ディズニー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ポカホンタス』とは1995年に公開されたディズニーアニメ映画33番目の作品。ディズニー映画史上、初めて実在の人物を扱った歴史的映画である。映画中盤の挿入歌「カラー・オブ・ザ・ウィンド(Colors of the Wind)」はアカデミー賞で受賞するほど評判が高い。舞台は17世紀初頭のアメリカ、インディアンのポカホンタスが植民地開拓するためにアメリカ大陸に上陸したジョン・スミスに出会い、お互いに恋に落ちる。人種の壁を越えたロマンスは、ディズニーでは異例ともいえる作品だ。

Read Article

カーズ/クロスロード(ピクサー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

カーズ/クロスロード(ピクサー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

2017年7月15日に公開されたピクサー映画。ブライアン・フィーの初監督作品。大人気カーズシリーズの第3弾。ベテランレーサーとなったライトニング・マックィーンがシーズン最後のレースで最新テクノロジーを追及した次世代レーサーたちのスピードに圧倒され大クラッシュをしてしまう。「人生の岐路(クロスロード)」に立たされ仲間や新しい相棒に支えられながら運命の決断を迫られる物語。

Read Article

ミラベルと魔法だらけの家(ディズニー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

ミラベルと魔法だらけの家(ディズニー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ミラベルと魔法だらけの家』とはウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオによって2021年に公開されたミュージカルファンタジー映画。南米コロンビアの山奥を舞台に、魔法の力を授かった不思議な一家の絆を描いた作品だ。そんな特別な家族の中で唯一、魔法の力を授からなかった主人公ミラベル。普通である彼女が、家族の危機を救うべく奮闘していく物語だ。自分だけが普通だというミラベルの葛藤だけでなく、家族がそれぞれ抱く悩みなど、登場人物たちの内面がミュージカル調で表現されている点も注目である。

Read Article

アナと雪の女王2(アナ雪2)のネタバレ解説・考察まとめ

アナと雪の女王2(アナ雪2)のネタバレ解説・考察まとめ

『アナと雪の女王2』は、2019年に公開されたウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ製作による、アメリカ合衆国のコンピュータアニメーション・ミュージカル・ファンタジー映画である。2013年に公開された『アナと雪の女王』の続編となっている。キャッチコピーは「なぜ、エルサに力は与えられたのか―。」であり、エルサの力の謎を解き明かす旅に出る冒険物語が描かれている。4柱(はしら)の風、火、大地、水の精霊を周囲の物を使って姿を表現したり、動物の姿で表現したりしている所が魅力である。

Read Article

ベイマックス(ディズニー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

ベイマックス(ディズニー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ベイマックス』とはウォルト・ディズニー・アニメーションが2014年に公開した、少年と心優しいロボットの絆と冒険を描いたヒューマン・ヒーロー映画である。原作はディズニー初のマーベルコミック『ビッグ・ヒーロー・シックス』。兄の死で心を閉ざした14歳の天才少年ヒロ。兄が開発したケアロボット”ベイマックス”や友人達と共に、ヒロが兄を失った怒りと悲しみを乗り越えてゆく成長と冒険の物語。ロボットと少年の絆を描くヒューマンドラマと、科学を用いたヒーローアクションの両方が魅力的に描かれている。

Read Article

アメイジング・スパイダーマン2(マーク・ウェブ版)のネタバレ解説・考察まとめ

アメイジング・スパイダーマン2(マーク・ウェブ版)のネタバレ解説・考察まとめ

「アメイジング・スパイダーマン2」は、映画「スパイダーマン」のリブート(再始動)作品。 恋人「グウェン」を危険にさらさないという、彼女の亡き父との約束に悩む「スパイダーマン」こと「ピーター」は、両親の死に繋がる大きな陰謀に巻き込まれ、運命に翻弄されていく。

Read Article

目次 - Contents