『不思議の国のアリス』の世界観の裏事情を徹底考察!実は原作者ルイス・キャロルの皮肉が炸裂していた!

往年の名作『不思議の国のアリス』。世界観を切り取って見ると、どこか恐ろしさを感じるほど不思議な世界ですよね。実は数学者でもある原作者のルイス・キャロルが当時流行った新しい数学を認めたくなくて、それらをめちゃくちゃに皮肉った結果生まれた作品だと知っていましたか?ここでは主にディズニー映画を元に、その世界観を考察していきます!

出典: www.bbc.co.uk
チェシャ猫 = エドワード・ピュージー
チェシャ猫のモデルは、エドワード・ピュージー
であるといわれている。
キャロルがオックスフォード大学の学生だった頃、
ピュージーは学内の大聖堂で司教をしていた。
聖職者である父の旧友でもあったピュージーは、
学業成績が極めて優秀なキャロルを、オックスフォードの特別研究生に推薦した。
ナ…ナイス上目遣い…(☉౪ ⊙)(げぼぉ)
チェシャ猫の謎
「不思議の国のアリス」の考察で、最も悩まされたのがチェシャ猫だ。特にチェシャ猫が「ニヤニヤ笑いを残して消える」という行為は謎が多く、これを考察した記事はほとんどなかった。
以下、チェシャ猫の考察である。
ピュージーと数学
まず、数学用語で「カテナリー曲線(catenary)」というものがある。これはぶら下がったチェーンなどが作る曲線のことだ。
そして神学では、"catena"は本の引用集を意味する。ピュージーは"Patristic Catenary(教父の引用集)"という聖書解説本の出版で知られていた。
ここからピュージーとカテナリー曲線が関連づけられ、またカテナリー曲線の形から、"ニヤニヤ笑い"
が生まれた。
ピュージーとチェシャ猫の関係
恐らく、"ニヤニヤ笑い(grin)"をもつ生き物が
チェシャ猫になったのは、当時使われていた「チェシャ猫のように笑う(grin like a cheshire cat)」
という慣用句をもとにしたからだろう。
よって流れとしては
ピュージー → ピュージーの本 → カテナリー曲線 → ニヤニヤした口 → チェシャ猫
となり、こうして「ピュージー = チェシャ猫」
となった。
最後に
謎めいていた「ニヤニヤ笑いを残して消える」という行為は、カテナリー曲線を表している。
チェシャ猫の記事の9割が、「チェシャ猫の着想は慣用句がもと」といっているが、それだとチェシャ猫の消える行為は説明できない。
背景にカテナリー曲線があることが
実は結構重要なのだ(´・ε・`)
Mathematics « Lewis Carroll Society of North America
www.lewiscarroll.org
Essays and Reviews: The 1860 Text and Its Reading - William Whitla - Google Books
books.google.co.jp
♠ イカレ帽子屋 ♠

出典: i1.wp.com
イカレ帽子屋
頭のおかしい帽子屋。

出典: i1.wp.com
「帽子屋 = イカれてる」設定
頭がおかしいのは、当時の帽子屋は帽子作りに使用した水銀で中毒になり、気が狂っていたため。
♠ 三月ウサギ ♠

出典: i1.wp.com
三月ウサギ
イカレ帽子屋と同様、頭のおかしいウサギ。

出典: i2.wp.com
「三月ウサギ = イカれてる」設定
三月ウサギの頭がおかしいのは、
「三月ウサギ(※)のように気が狂っている」
という慣用句からきている。
※三月の雄ウサギのこと。
三月はウサギの発情期で、雄ウサギが興奮して落ち着かない行動をとることから。
♠ 眠りネズミ ♠

出典: i1.wp.com
眠りネズミ
いつも眠そうにしているネズミ。
眠りネズミとはヤマネのこと。
イギリスのヤマネの"Hazel Dormouse"は、
冬眠が長く、夜行性であるため、5月(※)でも
日中は眠そうにしている。
※「不思議の国のアリス」は5月設定。
眠りネズミ = 知人のペット
眠りネズミはキャロルの知人ダンテ・ガブリエル・ロセッティのペットがモデルといわれている。
彼が飼っていたウォンバットは、よくテーブルの上で寝ていたらしい。
また作中で眠りネズミがティーポットにいるのは、当時のイギリスに、古くなったティーポットの中でヤマネを飼う習慣があったかららしい。
The Dormouse and Dante Gabriel Rossetti’s Wombat « Lewis Carroll Society of North America
www.lewiscarroll.org
❤ ハートの女王 ❤

出典: i1.wp.com
ハートの女王
冷酷で短気な不思議の国の女王。
ハートの女王?
なんだジャイアンか(´・ω・`)
「不思議の国」について

出典: i1.wp.com
「不思議の国」の設定
「不思議の国のアリス」では、トランプの庭師たちが白いバラを赤く塗り替える場面がある。そしてその理由を庭師は
「間違って白いバラを植えてしまった。女王は赤がすきなので、白いバラを植えたら殺されてしまう」
と説明している。つまり不思議の国では赤と白が対立していることがわかる。

出典: i2.wp.com
「不思議の国のアリス」とイギリス史
・権力をもった赤の女王
・赤と白の対立
・白の男への首切り
これらをイギリス史にあてていくと、1455年に起きたバラ戦争が当てはまる。
恐らく「不思議の国のアリス」は、イギリスのバラ戦争を風刺した物語だろう。

出典: en.wikipedia.org
バラ戦争
1455年にイギリスで起きた、イギリス王エドワード3世の子孫たちによる王位継承争い。ヨーク公
率いるヨーク家と、ヘンリー6世率いるランカスター家の対立により起こった。
ヨーク家が白いバラ、ランカスター家が赤いバラの紋章をしていたため(左)、この争いは後に「バラ戦争」と呼ばれるようになった。
ハートの女王 = 王妃マーガレット
以上をふまえると、赤いバラを好むハートの女王はランカスター家の王ヘンリー6世の妻マーガレットがモデルであるといえる。
マーガレットはバラ戦争でランカスター家を支え、戦争の指揮をとった女王。
無能なヘンリー6世はもはや形だけの王にすぎず、リーダーとして優れていたマーガレットが実質王のようなものだった。「王よりも力をもった女王」という点でも、ハートの女王と一致している。
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