SPY×FAMILY(スパイファミリー)のミッション・任務まとめ
『SPY×FAMILY』(スパイファミリー)とは、スパイの男と、殺し屋の女と、超能力者の女の子が仮初の家族となり、互いに自分の秘密がバレないように苦心しながらも“本物の家族”として成長していく様を描いた遠藤達哉の漫画作品。
登場人物の多くがいわゆる「裏社会」に属する人々であるため、彼らが本来の仕事を行う際はミッションもしくは任務という形で命じられている。時にそのミッション自体が物語の重要なエピソードとして登場し、主人公たちの華々しい活躍や成長が描かれる舞台ともなっている。
監査局ブレナン次官の抹殺
ロイドやアーニャと出会う直前にガーデンから言い渡された任務。なお、ガーデンはカモフラージュのために幹部のことを「店長」や「部長」、任務のことを「お客様が入った」と、一般商社で使うような言い回しで表現している。
ロイヤルホテル1307号室に乗り込み、フロア貸し切りで滞在していたブレナンを殺害。護衛や付き人なども漏れなく殺しているが、ヨルはもともと細かい調整や前後の工作が苦手で、「1人で乗り込んで全滅させる」のが普段通りのスタイルなようである。
フロアに乗り込んだ際、「ここに売国糞野郎がいると聞いて」と口にしており、ヨルにとっての殺しの仕事が“国(=大切な家族の日常)を守る”ためのものであることがうかがえる。
過激派組織「赤いサーカス」の壊滅
東人民共和国で活動する過激派組織赤いサーカスは、あまりに先鋭的なその活動内容からガーデンから「国益にそぐわない」と目されて排除されることとなった。そのために単身送り込まれたのがヨルである。
相応に武装したテロリスト相手をたった1人で壊滅させ、本部の電話から「仕事が終わった」旨をガーデンの上司に報告している。この時「頼まれていた牛乳と卵を買って早く家に(フォージャー家)に帰ろう」と考えていたためか少しばかり油断しており、生き残りの男が放った銃弾を尻に食らってしまっている。それでも銃弾は貫通せず、「痛くてどうしても顔が歪んでしまう」程度の怪我にしかならなかった。
いつも朗らかなヨルが常に歯を食い縛って不愉快そうにしている(実際は痛みを堪えている)ことにロイドは驚愕し、「何か不満があるのだろうか、これはフォージャー家の危機なのでは」と無駄に気を遣うこととなった。そのロイドから気分転換を兼ねてデートに誘われた先で赤いサーカスの残党に狙われるも、こっそりデートについてきたアーニャがこれを撃退している。
相手が過激なテロリストであること、ヨルが悪党を殺すことにまったく罪悪感を抱いていないことからコミカルなエピソードにも思えるが、“油断して銃弾を食らった”ことはガーデンの上層部の間に「家族を持ったことで暗殺者としての勘が衰えているのではないか」との懸念を芽生えさせることとなった。
オルカ・グレッチャーの護衛
東人民共和国の裏社会に君臨し、義をもってこれを治めていたグレッチャーファミリー。しかしある時、レオナルド・ハプーンという男の裏切りによって組織は壊滅し、グレッチャーの一族も大半は命を落とすこととなる。抗争を生き残ったオルカ・グレッチャーとその息子のグラムは、先代のボスと交流のあったガーデンの店長の手引きで西国へと脱出することとなる。運び屋とのランデブーまで念のために彼女たちを護衛するよう命じられたのが、ヨルと彼女のガーデンにおける上司であるマシュー・マクマホンだった。
ファミリーをほぼ丸ごと乗っ取ったハプーンは、名実共に新たなボスとなるためグレッチャーの一族を根絶やしにすることを画策し、オルカとグラムの母子に40万ダルクもの高額の賞金を懸ける。これを目当てに国内外から名うての殺し屋が集まり、豪華客船を舞台に殺し屋同士の壮絶な死闘が繰り広げられた。
自身も母親になったばかりであるヨルは、必死になって生まれて間もないグラムを守ろうとするオルカと護衛とその対象という関係を越えた絆を結ぶ。無数の殺し屋を退け、首尾よく運び屋の下へと送り出そうとした時、オルカはヨルに「この子の未来をあなたが繋いでくれた」と感謝の言葉を述べていた。
アーニャ・フォージャーのミッション・任務
かつてとある組織で被検体007と呼ばれていた、他人の思考を読み取る力を持つ超能力者。年齢は6歳を自称しているが、正確には4~5歳だと思われる。
研究所を脱走後、東人民共和国の養護施設で暮らしていたが、ある日オペレーション<梟>用の子どもを手に入れようとしてやってきたロイドと出会う。超能力でロイドの正体を知り、「本物のスパイ、カッコいい」と好奇心を刺激されて自分で売り込んで彼の娘となる。当初は子どもらしいフリーダムさでロイドを振り回していたが、彼の根底に「子どもが泣かない世界を作りたい」という高潔かつ悲痛な思いがあることを知ってからは、自分なりに積極的に手伝おうとするようになった。新たな母となったヨルにも懐いており、フォージャー家が少しでも長く続くよう一生懸命かつややトンチンカンな努力を続けている。家族がそれぞれに抱える秘密を全て承知している唯一の人物。
スパイもののアニメのファンで、ロイドと出会う前からスパイに憧れを抱いていた。なんらかの組織に所属しているわけではないが、ロイドの手伝いのため、あるいはフォージャー家の存続のために自身が何かしらの行動を起こすことを「ミッション」と捉えて己を奮い立たせることがある。
その努力がストレートに実を結ぶことは少なく、イーデン校でも赤点をギリギリで回避する程度が定位置の劣等生だが、“年齢のわりには”という言葉をつけるならむしろ頭の良い方である。
アーニャ・フォージャー(SPY×FAMILY)の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]
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アーニャ・フォージャーとは『SPY×FAMILY』(スパイファミリー)の登場人物で、ロイド・フォージャーの養女。ある組織の実験によって生み出された超能力者で、人の心を読むことができる。ロイドの正体が西国の凄腕スパイ〈黄昏〉であると知った上で、好奇心から彼の養子となり任務の遂行のために名門イーデン校に入学する。天真爛漫な性格で、突飛な行動からロイドを度々振り回す。スパイの父と殺し屋の母がいるフォージャー家の日々を気に入っており、この偽装家族を維持するために奮闘する。
両親のデートを追え
尻に銃弾を受け、別人のように不機嫌そうな顔でその痛みを堪えるヨル。何か気に障ることをしてしまったのか、これはフォージャー家の危機なのではないかと不安になるロイド。仲直りのきっかけにしようとロイドがヨルをデートに誘った際、アーニャはこれを尾行することを思い立つ。彼女なりに両親を心配していたのも事実だが、何をするのか興味があったこと、まるでスパイみたいなことを自分がすることに興奮していたのも事実である。
子守り役を任されたロイドの友人と共に両親を尾行する中、ヨルが昨日壊滅させた過激派組織赤いサーカスの残党が彼女を狙っていることに気付く。なんとか母を救い、かつロイドに彼女の秘密がバレないよう、アーニャの孤軍奮闘が始まる。なお、「自分が超能力者」であることがバレてしまうのも大きな問題を生み出すので、おもしろがって尾行に参加したロイドの友人の手を借りるのもNGである。
「レストランにある材料で爆弾が作れるはずだ」という残党の思考を読み取り、先んじて殺傷力を抑えた爆弾を作成。これによって残党に大きなダメージを与えた上で、朦朧としている彼にオモチャの拳銃を突きつけ、「恋人を幸せにしてやれ」とカッコよく告げて去って行った。これには残党の男も完敗を認め、おとなしく足を洗うしかなかった。
父の死を回避せよ
イーデン校で優等生の証となる星(ステラ)のエンブレムを1個獲得したアーニャは、ご褒美に「犬が欲しい」とロイドとヨルに懇願する。これを受け入れて犬の譲渡会場に向かった際、アーニャは“未来を予知する”超能力犬と出会い、彼の力で「このままではロイドがテロリストの仕掛けた爆弾によって命を落とす」ことを知る。
自分が超能力でそれを知ったことを周囲に悟られるわけにはいかない。頼れるのは自分と超能力犬のみ。それでもアーニャは大好きな父のため、大切なフォージャー家のために、超能力犬と共に「未来を変える」という無謀な試みに挑戦する。
結局のところ、アーニャ自身に大したことはできなかったが、彼女が介入した結果「普通のテロリストならやらない不自然な痕跡がある」と見たロイドはいつも以上に注意深く立ち回り、無事爆弾を回避する。ロイド自身の優秀さあっての話ではあるが、アーニャは未来を変えることに成功したのだ。
この後、アーニャは「この犬さんがいい」と強硬に言い張り、超能力犬をフォージャー家で飼うことをロイドとヨルに認めさせる。ボンドと名付けられたこの犬は、フォージャー家の新たな一員としてロイドたちにも次第に受け入れられていった。
母の秘密を守れ
超能力で福引屋の不正を見抜いたアーニャは、これを逆に利用することで豪華客船での家族旅行券を引き当てる。しかしヨルは仕事の都合で同じ船に乗り込むことが決まっており、そちらが忙しくて合流は難しいという。仕方なくロイドと2人でクルージングを楽しむこととなったアーニャだったが、実はヨルの仕事というのが「オルカ・グレッチャーの護衛」であり、つまりは殺し屋としての任務であることも超能力によって見抜いていた。
豪華客船に乗り込んだオルカを狙う殺し屋は1人や2人ではなく、ヨルは相次ぐ連戦を強いられ、結果同じ船に乗っているロイドたちにも自分の正体が知られてしまうのではと焦っていた。母を助けようとアーニャは奮闘し、自分なりにサポートする。
時に顔を隠しているヨルを「サーカスのおねえさんかっこいい」と白々しく応援し、時にヨルが落とした武器を彼女に渡そうとして見当違いの方向に放り投げる。何もかも思った通りとはいかなかったが、アーニャのサポートはそれなりにヨルの助けとなり、彼女は無事に護衛任務を果たした上で殺し屋相手の戦いにも勝利する。
自身の勝利にアーニャがささやかに関わっていたことをヨルは知らないが、当のアーニャは「さいこうのぼうけんにかんどうをきんじえない」と自分の働きに感激していた。
フィオナ・フロストのミッション・任務
西国諜報機関WISEに所属するスパイ。ロイドの後輩で、スパイとしての実力はWISEの中でもトップクラス。
訓練生だった頃からロイドに熱烈な好意を抱いており、アーニャが思考を読むと大抵彼への思慕だけで埋め尽くされている。オペレーション<梟>でロイドの妻役を務めるべきなのは自分だと考えており、ヨルには並みならぬ敵愾心を抱く。一度は実力で彼女を排除することも考えたが、ヨルの人間離れした身体能力の前にいったんは敗北を認めて去っていった。
フィオナ・フロスト/夜帳(SPY×FAMILY)の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]
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フィオナ・フロスト(コードネーム:夜帳)は、『SPY×FAMILY』(スパイファミリー)の登場人物で、西国諜報機関WISEに所属する女スパイ。
怜悧冷徹にして職務に忠実な人物で、スパイとして高い実力を持つ。しかし実は物語の中心人物の1人でスパイとしての先輩に当たるロイド・フォージャーに熱烈な恋心を抱いており、彼の関心を買うことを第1の目標としている。ロイドが任務のために疑似家族を作った際、自分以外の女性が彼の妻役を演じることに納得できず、その座を射止めたヨル・フォージャーに猛烈な敵愾心を抱く。
詳細不明の重要案件
オペレーション<梟>発動時に遂行していた任務。具体的な内容もミッション名も不明。フィオナはこの任務にかかりっきりになっていたため、オペレーション<梟>への参加が見送られることとなった。
年齢や能力を考えれば、フィオナがロイドの妻役として適していたのは事実であり、同じWISEのスパイ同士で連携も取りやすかったはずである。そうしなかったということは、つまり「フィオナはこの任務で手いっぱいで、とても他の任務に回す余裕は無い」と上層部から判断されていたことになるため、かなり高難度かつ彼女以外には任せられない重要な任務だったと思われる。
フィオナはこれを不服とし、たびたび「オペレーション<梟>の妻役を自分に変更する」ことを上層部に掛け合っているが、「今更変えると名門であるイーデン校からかえって不審に思われる」、「現地の人間を妻とすることは決して悪い選択ではない」との理由から却下され続けている。
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シルヴィア・シャーウッド(コードネーム:鋼鉄の淑女)とは、『SPY×FAMILY』(スパイファミリー)の登場人物で、西国諜報機関WISEの管理官。物語の中心人物の1人ロイド・フォージャーの直属の上司である。 西国と東人民共和国の戦争を回避するため、両国間の緊張を緩和するための様々な任務に従事している。必要とあれば拷問紛いのことすら辞さない冷徹な人物だが、変装用に購入したコートを気に入るなど女性らしい一面も。過去に幼い娘を戦争で失い、その頃の娘と同年代の少女に対しては時に優しい一面を覗かせる。
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キース・ケプラー(SPY×FAMILY)の徹底解説・考察まとめ
キース・ケプラーとは、『SPY×FAMILY』(スパイファミリー)の登場人物で、東人民共和国の学生テロリストグループのリーダー。 東人民共和国の思想と正義を妄信し、10年前まで戦争状態にあった西国を敵視し、再び戦端を開かせることを画策。同じ志を持つ仲間を集め、軍用犬に爆弾をくくりつけて西国の外務大臣ブランツを襲撃させる計画を進めていた。若く経験もないため計画自体には穴もあったが、それだけにセオリーから外れた行動も多く、一時は彼らを阻止しようとした敏腕スパイのロイド・フォージャーをも追い詰めた。
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フィオナ・フロスト/夜帳(SPY×FAMILY)の徹底解説・考察まとめ
フィオナ・フロスト(コードネーム:夜帳)は、『SPY×FAMILY』(スパイファミリー)の登場人物で、西国諜報機関WISEに所属する女スパイ。 怜悧冷徹にして職務に忠実な人物で、スパイとして高い実力を持つ。しかし実は物語の中心人物の1人でスパイとしての先輩に当たるロイド・フォージャーに熱烈な恋心を抱いており、彼の関心を買うことを第1の目標としている。ロイドが任務のために疑似家族を作った際、自分以外の女性が彼の妻役を演じることに納得できず、その座を射止めたヨル・フォージャーに猛烈な敵愾心を抱く。
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フランキー・フランクリン(SPY×FAMILY)の徹底解説・考察まとめ
フランキー・フランクリンとは、『SPY×FAMILY』(スパイファミリー)の登場人物で、物語の中心人物の1人であるロイド・フォージャーと顔馴染みの情報屋。 東人民共和国の首都バーリントを主な活動場所としており、その情報収集能力にはロイドも一目置いている。ロイドとは単なるスパイと情報屋という関係を超えた長年の腐れ縁で、時に私生活の相談を持ち掛けるなど友人のような間柄。ロイドの家族であるヨルやアーニャ、ペットのボンドとも交流がある。女性にモテないことを気にしており、たびたび珍妙な騒ぎを巻き起こす。
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ユーリ・ブライア(SPY×FAMILY)の徹底解説・考察まとめ
ユーリ・ブライアとは、『SPY×FAMILY』(スパイファミリー)の登場人物で、作中の中心人物の1人であるヨル・フォージャーの実弟。 幼い頃から親代わりに育ててくれた姉のヨルを慕い、熱烈なシスコンへと成長する。それだけにそのヨルの夫であるロイドには非常に辛辣で、2人の結婚を祝福するどころかまったく認めていない。一方、普段は東人民共和国の国家保安局の一員として働いており、思想犯や西国への協力者を厳しく取り締まるという、フォージャー家の人々の前では見せない非情な一面を持つ。
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