大石秀一郎（テニスの王子様）の徹底解説・考察まとめ

前衛がセンターラインを跨ぐように真ん中に立ち、後衛もセンター寄りからサーブを打つというフォーメーション。前衛がサーブ後にどちらに動くかが分からないことにより、相手にプレッシャーを与えることができる。

Iフォーメーション（アニメオリジナル）

サーブを打つ後衛と前衛、サーブのリターンを打つ相手が一直線に並ぶフォーメーション。「オーストラリアン・フォーメーション」と似ていて、相手にプレッシャーを与えることができる。

大石秀一郎の来歴・活躍

菊丸英二との出会い 「黄金（ゴールデン）ペア」の誕生

大石は菊丸とダブルスを組んでおり、「黄金（ゴールデン）ペア」と呼ばれている。二人がダブルスを組むきっかけは、1年の頃に菊丸が大石にシングルス勝負を挑んだ時だ。菊丸は大石のことを地味で大したことないプレイヤーだと実力を認めていなかった。菊丸が挑んだ勝負は6-4で大石が勝利。菊丸はそれでも何度も諦めず試合を挑むも、結果は変わらなかった。しかし菊丸は、ある日大石が倉庫で壁打ちしているところを目撃し、大石の実力が努力の賜物であることを知る。菊丸が「お前を倒す日までダブルス組んでやるよ」と宣言し、「黄金ペア（ゴールデンペア）」が誕生した。喧嘩をすることもあり、ペア解消の危機となったこともあったが、なんだかんだ仲が良い。

「黄金（ゴールデン）ペア」余裕の勝利

地区大会の決勝戦で、不動峰中2年の森辰徳（もりたつのり）と「前衛キラー」と呼ばれる内村京介（うちむらきょうすけ）とダブルスで戦った。内村の顔面めがけたショットも余裕の返球を見せる菊丸。試合途中に雨が降り出し足元を滑らせた菊丸だったが、得意なアクロバットと柔軟性で悪天候を物ともしなかった。菊丸の自由なプレイは、大石の視野の広さと状況に応じて対処できる後衛としての能力があったからであった。余裕のプレイで勝利。さすが「黄金ペア（ゴールデンペア）」と言われた試合であった。

菊丸への集中攻撃 「黄金（ゴールデン）ペア」の敗北

都大会準々決勝で聖ルドルフ学園と戦った時である。相手は部長で3年の赤澤吉朗（あかざわよしろう）と2年の金田一郎（かねだいちろう）。序盤から菊丸は苦手なコースを狙われ相手にリードされるが、あえて回り込むことで得意なコースに変えて返球する。狙われるのは菊丸ばかりで、体力を消耗してしまう。大石がフォローに回ると声をかけるが、集中が切れているのか返事が遅れる菊丸。実は赤澤の放つショットはラケットの先端付近で打つことにより球にブレが生じていて、動体視力の優れた菊丸にとってはボールが複数に見えていたのだ。そのため菊丸はいつもより疲れを見せ、ミスショットも増えていた。だが菊丸が体勢を崩したところを大石がフォローし、打球を丁度ライン上に落とす「ムーンボレー」で巻き返す。また、「オーストラリアン・フォーメーション」で相手を混乱させ同点になるが、菊丸の体力は限界に近くまたもリードを許してしまう。菊丸の足は完全に止まってしまい、大石が一人で持ち堪える。あと一球で赤澤＆金田ペアの勝利が決まるという場面で、菊丸が復活。「おまたへ大石！充電完了だよん！」と言って反撃を開始し、試合はタイブレークに持ち込まれる。体力がほとんど残っていない菊丸は足をもつれさせ転倒。そしてタイブレークは聖ルドルフに取られ、6-7で敗北。

関東大会当日 妊婦を助けて怪我を負い欠場

試合の受付時間が迫るが、大石の姿が見えない。大石は会場に向かう途中に妊婦の女性を助けて病院にいると監督に連絡が入った。2年で控え選手だった桃城が急いで病院に向かう。桃城は「自分が代わりに妊婦さんの家族が到着するまで付き添う」と言うが、大石の手首に巻かれた包帯に目が入った。謝る妊婦に「いいんですよ！」と気遣う大石。「今の自分が出場しても迷惑をかけるだけだ」と言って、「勝って全国に繋げてくれ」「俺を引退させるなよ」と桃城を説得し、ジャージの上着を脱いで桃城に託した。大石は「英二に悪いと伝えてくれ」と伝言を頼み、桃城を送り出した。

怪我で欠場 3人でダブルス

関東大会1回戦。大石が妊婦を助けて怪我をしてしまい、急遽後輩である桃城とペアを組むことになった菊丸。4-0と大差をつけられてしまう。菊丸は思わず弱音を吐いたが、大石との練習の日々を思い出した。「諦めるな。諦めなければ必ず弱点は見えてくるんだ。チャンスはどこかにあるはず」「自分たちの力を信じよう」という大石の言葉を思い出し、励まされた菊丸は息を吹き返した。菊丸＆桃城ペアは高度なダブルスのフォーメーション「オーストラリアン・フォーメーション」で相手を翻弄する。いつも前衛で攻めるダブルスを見せていた菊丸だったが、この試合は桃城に攻めを任せて先輩らしくサポートしていた。菊丸は大石の「ムーンボレー」もやってのけた。桃城も何やら左腕のメモを確認している様子。「ダブルスを制する36ヶ条」。病院で大石は桃城の腕にたくさんのアドバイスを書いていた。大石も会場に到着しており、観客席から応援している。大石も桃城の作った応援用のハチマキを巻いている。心は大石とも繋がっている。まさに3人でダブルスをしていた。菊丸＆桃城ペアは6ゲーム連取し、6-4で氷帝ペアに勝利した。

立海ペアの詐欺（ペテン）と「レーザービーム」に翻弄される

関東大会決勝戦で立海大付属と戦った。ダブルス2は6-1で敗北した青学。ダブルス1は大石と菊丸の「黄金（ゴールデン）ペア」だった。大石は妊婦を助けた時の怪我が完治し試合に挑むものの、本調子が出るか不安も感じていた。菊丸に「後ろ後ろ」と言われ観客席を見てみると、以前助けた妊婦と旦那さん、そして生まれた赤ちゃんがいた。大石は緊張が緩み、気持ちよく試合が開始された。
序盤、大石と立海の柳生比呂士（やぎゅうひろし）の打ち合いとなる。前衛の仁王雅治（におうまさはる）は後衛の動きを見せないように菊丸にぴったりマークしていた。菊丸は得意の高速ステップで打開しようとするが、ボールが目に直撃してしまう。そのまま倒れ後頭部を打って軽い脳震盪を起こしてしまった。担架で運ばれそうになったが、菊丸は大石と出会った1年の頃を思い出し、己を奮い立たせ復活した。菊丸は仁王にマークされ続けるも、ボールをしっかり捉えて返球する。菊丸に気を取られているところを大石が後ろからポイントを決めていく。見事なコンビネーションを披露した。
そこで立海ペアが動きを見せる。柳生の必殺技「レーザービーム」という超スピードショットで流れを変えた。ボールに追いつくことができなかった青学ペアだが、だんだんと目がボールの速さに慣れて来ていた。そしてついに菊丸が柳生の「レーザービーム」を捉える。さらに「オーストラリアン・フォーメーション」で流れが青学ペアに戻って来ていた。
再び柳生の「レーザービーム」が打たれようとした時、先程よりさらに早い打球で「レーザービーム」を打ったのは仁王だった。というのも、仁王と柳生は初めから入れ替わっており、柳生に変装した仁王が「レーザービーム」を打ちその速さに慣れさせることで、仁王に変装した柳生が本家の「レーザービーム」を打ちその脅威で圧倒するという作戦であった。二つの「レーザービーム」に青学ペアは5-2とリードされる。
そこで青学ペアは新たなフォーメーション「大石の領域（テリトリー）」を発動した。大石が前衛に出て相手の動きから的確に指示を出し、後衛の菊丸はステップで高速移動し俊敏に反応するというものだった。波に乗った青学ペアは5-4まで追い上げる。柳生の本家「レーザービーム」も、「菊丸バズーカ」で返した。だがそのボールはネットにかかってしまい、6-4でゲームセット。惜しいところで敗北に終わった。

菊丸がシングルスで出場 「黄金（ゴールデン）ペア」の絆

全国大会2回戦の比嘉中との試合。菊丸がシングルスで出た試合はこの試合だけである。大石は関東大会前に妊婦を助けた時の怪我が完治しておらず、自ら身を引いた。菊丸は本当にダブルスプレイヤーかと疑われるほど、シングルスでも動けていた。菊丸はなんと「もうダブルスはやんない！」と言った。大石とじゃなきゃダブルスをやらないと決めていた菊丸。一緒にナンバーワンダブルスになろうと言っていたのにと、行き場のない怒りを抱えながら試合をしていた。序盤4-0と突き放していた菊丸だったが、相手の甲斐裕次郎（かいゆうじろう）の技「海賊の角笛（バイキングホーン）」で4-4に追いつかれてしまう。やっぱりシングルスじゃダメだと思った菊丸は得意の高速移動で分身し1人でダブルスをやってのけた。スタミナ不足を克服していた菊丸。試合はタイブレークまで持ち込まれるが、7-6で菊丸が勝利し終わった。観客席からはやっぱりシングルスもいけるんじゃないかと言われるが、菊丸は「シングルスは孤独でイヤ」だと言った。菊丸は大石に「オレは青学黄金（ゴールデン）ペア、菊丸英二だよん だから全国終わるまでには怪我治して戻ってこいよ相棒！！」と声をかけ、大石は「ああ！」と力強く返事をした。

怪我が完治していない中出場 「同調（シンクロ）」の発動

全国大会準々決勝の氷帝学園との試合。大石は怪我が完治していないため全国大会2回戦に出場しなかったが、菊丸のシングルスを見て感化されたのか、監督と部長に自身の出場を志願し「黄金ペア（ゴールデンペア）」が復活した。相手は「氷帝黄金ペア（ゴールデンぺア）」と呼ばれる、宍戸亮（宍戸亮）と鳳長太郎（おおとりちょうたろう）であった。試合は接戦で、青学ペアは「オーストラリアン・フォーメーション」で流れを掴もうとする。だが氷帝ペアも負けじと新たなフォーメーションに出る。後衛の鳳のすぐ前に前衛の宍戸が立つというものだった。これは相手の打つタイミングで前に動くことにより、相手の打つコースを限定させる陣形であった。コースが限定されるので相手のボールが予測でき、打ち返せる。青学ペアは「オーストラリアン・フォーメーション」を封じられてしまった。だが大石の「ムーンボレー」も炸裂し、未だ試合は互角であった。だが鳳のサーブになると、超高速サーブ「スカッドサーブ」に手も足も出ず、両者譲らない試合がタイブレークまで突入した。大石、氷帝ペアは息を切らしている様子だったが、菊丸は余裕そうだった。青学ペアは超攻撃型のフォーメーション「大石のテリトリー」と「オーストラリアン・フォーメーション」を駆使して攻めるが、鳳の「スカッドサーブ」は攻略できずにいた。大石のミスショットで6-3と氷帝ペアがマッチポイントとなってしまうが、菊丸がフォローの言葉をかける。窮地に立てば立つほど、青学ペアは呼吸が合い始めていた。そして青学ペアに謎のオーラが出始める。ダブルスの奇跡とも言われる「同調（シンクロ）」であった。合図もなしに息ぴったりなプレイを見せ、氷帝ペアは翻弄され追いつかれる。だが、菊丸が大石の手首の怪我が限界だと気づき無意識に大石の手首を押さえていた。青学ペアのボールはネットを超えず、接戦の末敗北。

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