桃城武（テニスの王子様）の徹底解説・考察まとめ

『新テニスの王子様』U-17決勝トーナメントの対戦相手であるアラメノマの選手の元へ偵察に行った際に披露した技。「ブラックジャックナイフ」よりさらに威力があるショット。

阿吽戦法

桃城とリョーマが地区大会玉林戦でダブルスを攻略するために編み出した技。コート中央にボールが来た際、かち合わないように「阿」と言った方がボールを取るという合図のようなもの。

オーストラリアンフォーメーション

菊丸・大石ペアの十八番のダブルス陣形だが、関東大会氷帝戦では桃城と菊丸がこの陣形を披露した。サーブと同時に2人が左右に動くことによって、相手にプレッシャーをかけることができる。大石のように広い視野がないと難しい高等技術だが、桃城は大石に教えてもらった「ダブルスを制する36箇条」とによって、大石の役目を果たすことに成功した。

覆面レスラー軍団

全国大会準決勝、四天宝寺戦で、一氏・小春ペアの「お笑いテニス」に翻弄されないため、覆面を被って相手に表情を悟らせない作戦を編み出した桃城と海堂。相手に表情を悟らせないだけではなく、桃城と海堂が実は入れ替わっていたと一氏と小春に思わせることで、相手の精神を揺さぶり、自分たちのペースに持ち込んだ。

スネイク・トルネードスネイク（模倣）

全国大会準決勝、四天宝寺戦にて、覆面をかぶって顔を隠した桃城と海堂。どちらがどちらかを分からなくさせ、一氏と小春に混乱させる目的で、2人はお互いの必殺技を打った。桃城は、海堂の必殺技である「スネイク」と「ブーメランスネイク」を披露。手塚いわく、「2人はライバル同士故にお互いの必殺技をずっと意識していた様だな。だからこそお互いがコツを教える程度で打てた」という事らしい。

桃城武の来歴・活躍

VS越前リョーマ

テニス部の2年生部員たちが、インチキ「缶倒しゲーム」で新入部員たちからお金を巻き上げようとしていたところに助ける形で登場した桃城。その後、リョーマの実力に興味を持った桃城はリョーマと対戦をすることに。リョーマの放ったツイストサーブを打ち返そうとするが、パワーに自信のある桃城がツイストサーブの威力に押し負け、打ち返せない。しかし、徐々にツイストサーブに慣れてきた桃城は、ツイストサーブを打つ返すことに成功。リョーマも、ドロップボレーで緩急を付けるなど、試合は両者互角の展開に。そんな中、リョーマはラケットを右手から左手に持ち変える。リョーマのその姿を見てハッとした桃城は、「やーめた。もういいや」と、試合を中断してしまったため、この試合は決着つかずとなった。その後、桃城は右足をねん挫していたため、実力を出し切れなかったことが明らかになる。しかし、リョーマも桃城のねん挫に気付いて、ハンデのために利き手ではない右手で試合をしていたため、両者互いに実力を見せていない試合となった。

地区大会準々決勝、玉林戦

地区大会準々決勝ではリョーマと共に玉林中の泉・布川と対戦。玉林の泉と布川とは以前ストリートテニスで偶然会い、ダブルスの試合をしていた。その際にダブルス初心者である桃城とリョーマは敗北し、「何回やっても勝てる」と馬鹿にされたため、今回はその復讐に燃える対戦となった。ストリートテニスでの失敗から、「阿吽戦法」を生み出し、コート中央に来た球は、「阿」と言った方が取るというルールで桃城とリョーマは息を合わせた。しかし、コート中央以外のところに来た球は互いに自分が取ろうとしてかち合ってしまうため、返すことができない。その後も互いの身体にボールをぶつけてしまったりと、ちぐはぐさは続き、試合は青学の負けかと思われたが、桃城とリョーマは突然コート中央にラケットで線を引く。コートを真っ二つにし、互いに自分の領域でシングルスの試合を始めたのだった。シングルスになった途端、本来の力を発揮しだした2人はあっという間に玉林を追い詰めてしまう。精神的に追い詰められた玉林は思わずコート中央にボールを打ってしまい、「阿吽戦法」で最後、桃城が点を入れて、試合は青学の勝ちとなった。

ストリートテニス、跡部・樺地VS桃城・神尾

偶然ひったくりの現場に居合わせた桃城は、ひったくり犯を捕まえようと、近くにいた人の自転車を奪ってひったくり犯を追いかける。しかし、その自転車を奪った相手は不動峰の神尾であり、神尾は自転車を盗まれたと思い桃城を追いかけた。そんな2人は、ひったくり犯のことも忘れて、いつの間にかスピード競争をしていた。いつの間にかたどり着いたストリートテニスのコートでは、氷帝の跡部が、不動峰の橘杏をナンパしていた。橘杏を助けるため、桃城と神尾はダブルスを組んで跡部・樺地と対戦することに。ダブルスと言っても、跡部は地面に座り込んだまま動かず、試合は樺地一人で桃城と神尾の相手をしていた。完全に相手をナメてかかる跡部だが、樺地の放った強烈な球に追いついた桃城に驚きの表情を見せる。桃城の実力を認めた跡部は、「今回は負けておいてやる」と言い、桃城の名前を聞いて去って行った。

都大会準々決勝、聖ルドルフ戦

都大会準々決勝では海堂とともに聖ルドルフの柳沢・木更津ペアと対戦。桃城と海堂は互いにライバル意識が強く、ケンカも絶えない間柄のため、意外なダブルスペアでの試合となった。観月の入れ知恵によって、柳沢・木更津に弱点や打つコースを読まれていた桃城と海堂。桃城得意のダンクスマッシュも、ロブを打たないことで封じられ、桃城は思い通りに力が発揮できない。そんな中、別コートでは、ゴールデンペアの菊丸と大石が敗北するという大波乱が起こり、さらにそれは、観月のシナリオ通りの6-7だった。ゴールデンペアの負けに刺激を受けた桃城は、「テニスにゃシナリオなんかねぇってことを教えてやる」と闘志を燃やす。海堂は不動峰戦で偶然打てた「ブーメランスネーク」を特訓によって何度でも打てる得意技にしており、今回の聖ルドルフ戦で披露し、相手の度肝を抜く。そんなライバル・海堂の姿に「自分も負けらんねぇ」と熱くなる桃城。渾身のダンクスマッシュを放つが、それが柳沢の顔面を直撃。柳沢が戦闘不能となってしまったため、桃城は不完全燃焼のまま棄権勝ちとなった。

校内紅白戦

校内で行われた紅白戦では、手塚と対戦。ドロップショットを放ち、手塚にわざと拾わせたところに、ダンクスマッシュを叩き込み、サービスエースをとる。試合シーンが描かれたのはここまでのため、その後の詳細は不明だが、試合はあっという間に終わり、桃城の完敗となった。桃城は、体力を使い果たしたように地面に大の字になって倒れ、「なる程ね…しかし強ぇーや！」と改めて手塚の強さを実感した。手塚は、右足を痛めていた桃城とフェアに戦うためか、自らの右足に重しを付けていたものの、全力で戦っており、手塚が全力でやらなければ勝てなかったほど桃城が強かったのは確かである。また、この後の都大会決勝山吹戦では、千石に追い詰められた桃城が、手塚との試合を思い出すシーンがある。この校内紅白戦で手塚が桃城に言った「お前は強い！」という言葉により、桃城は自らを縛り付けていものを取り払い、本来の実力を全て発揮することができた。

都大会決勝、山吹戦