
『将国のアルタイル』(しょうこくのアルタイル)とは、カトウコトノ原作の漫画および、それを原作としたテレビアニメ作品。2007年から『月刊少年シリウス』で連載が開始され、2017年には第41回講談社漫画賞少年部門を受賞した。中世トルコ風の世界を舞台とし、大国が仕掛けた戦争に巻き込まれる国々に生きる人々と、戦いを終わらせるために尽力する一人の若き軍人の冒険と奮闘、周辺諸国の仲間たちとの友情を描く。
ジーノ・ボッカネグラ
帝国暦415年8月19日生まれの35歳。ヴェネディック艦隊の第15船団長を務める。ロニの弟で、アマデオの叔父。他のリゾラーニ人のように海の姿が見えないことでアマデオとの実力差に負い目を感じ、12年前にリゾラーニを飛び出してヴェネディックに移住したという経緯がある。央海海戦に志願し、リゾラーニ艦隊との戦闘に参加する。ルチオを守るため、リゾラーニ艦隊を道連れとして「黒豹号(ネロ・パンテーラ)」に火を放ち自沈。この結果、戦死してしまう。
チェチリア・ブレガ

CV:折笠富美子
帝国暦416年1月16日生まれの35歳。酒場を経営しているブレガの妻。若くして国を背負って行動を続けるマフムートの度胸を高く評価している。
リゾラーニ(央海12都市国家・島の都)共和国
ドナテッロ・ドーリア
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CV:松本保典
帝国暦411年12月8日生まれの39歳。リゾラーニ共和国の元首。「道化師号(アルレッキーノ)」の船長も務めている。仇敵のボッカネグラ家と手を組みバルトライン陣営に与するが、その裏ではルチオと内通して敗走中のボッカネグラ艦隊を攻撃し、壊滅させることに貢献した。
アマデオ・ボッカネグラ

帝国暦434年1月27日生まれの17歳。商船「黄金号(オーロ)」の若き船長。周囲に「海神に愛された子」と言わしめる天才で、リゾラーニ人の中では唯一、海神トリトーネの姿を見ることができる逸材。しかし非常に傲慢な性格でヴェネディックを「二流」と言って憚らない。ヴェネディックを追い落とすために仇敵のドーリア家と手を組み、バルトライン陣営に加わる。央海海戦に敗れ敗走中、ドーリア艦隊の裏切りに遭って捕縛された末、処刑される。
ロニ・ボッカネグラ
帝国暦410年8月18日生まれの40歳。アマデオの伯父で商船「黄金号」の副船長を務め、「男爵夫人号(バネローサ)」の船長も兼任している。アマデオの才能に惚れ込んで行動を共にしていた。央海海戦に敗れて敗走中にドーリア艦隊の裏切りに遭い、アマデオをかばったことで射殺される。
サロス王国の関係者
ムワナイディ3世
サロスの国王。権威主義者で「王の威光を見せつければ国民は従う」と考えており、国民を顧みない政治姿勢は大臣たちからも反感を買っていた。央海の制海権を失った帝国軍の残党に王宮を占拠されてしまい、彼らの監視下に置かれることになった。
ウラド王国の関係者
ジグモンド3世

CV:速水奨
帝国暦408年11月10日生まれの42歳。「弱肉強食」を信条としているウラドの国王。大鷹のエルジューベトを飼っている。
国そのものの疲弊と国民が困窮する現状を憂いており、バルトライン帝国の保護下に入る決意をするが、マフムートとマルギットの説得を受け反バルトライン陣営に加わる。この際、信頼の証として帝国国使を処刑するなどの苛烈な一面を覗かせた。
マルギット
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画像左がマルギット
CV:潘めぐみ
帝国暦431年2月24日生まれの20歳。ウラド王国の第4王女。対トルキエ将国担当交渉大臣を務めており、ウラドにおける耳役を担っている。公私の分別が甘く、父のジグモンドには「大臣としての自覚が足りない」と言われている。マフムートと共に父を説得してウラドを反バルトライン陣営に引き入れる。その後は「東方のいろいろな国担当交渉大臣」に就任し、ニキと共に東方世界との交渉に旅立っていった。
目次 - Contents
- 『将国のアルタイル』の概要
- 『将国のアルタイル』のあらすじ・ストーリー
- マフムートの旅のはじまり
- トルキエの内乱
- ルメリアナ大戦の勃発
- 反撃のトルキエ軍
- 聖ミヒャエルでの攻防戦
- 『将国のアルタイル』の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- 犬鷲のマフムート将軍(トゥグリル・マフムート・パシャ)
- イスカンダル
- キュロス・イオス・アポロドロス
- アビリガ
- 黒翼のスレイマン長官(カラ・カネット・スレイマン・バシュカン)
- トルキエ将国の将軍会議関係者
- 毒薬のザガノス将軍(ゼヘル・ザガノス・パシャ)
- 大都市のカリル将軍(シェヒル・カリル・パシャ)
- 靴屋のダウド将軍(コンドラジェ・ダウド・パシャ)
- 水門のサルジャ将軍(テシサトゥ・カプ・サルジャ・パシャ)
- 大将軍(ビュラクパシャ)
- 遠征軍(帝国侵攻軍)の関係者
- 狼のクルト将軍(クルト・クルト・パシャ)
- 幸運のヌルザーン将軍(シャンスル・ヌルザーン・パシャ)
- 建築家のゼキ将軍(ミマール・ゼキ・パシャ)
- 蹄鉄のジェミル将軍(アナトル・ジェミル・パシャ)
- 駱駝のイルカイ将軍(デヴェ・イルカイ・パシャ)
- アフメット軍人(アフメット・ベイ)
- トルキエ軍政関係者
- 飾り帽子のイブラヒム総督(シャプカ・イブラヒム・バリ)
- 旗持ちのバルバロス(バイラクター・バルバロス)
- 琴弾座(ライラ・エスナフ)の関係者
- ロクセラーナ
- シャラ
- コラン
- ココ
- ムズラク将国の関係者
- 紅虎のバラバン(アル・カプラン・バラバン)
- 聖官のバヤジット(ウレマー・バヤジット)
- 雷のウスマン(ユルドゥルム・ウスマン)
- ビルジ
- エニス
- バイラム軍人(バイラム・ベイ)
- バルタ将国の関係者
- 水蓮のファトマ(ニリュフェル・ファトマ)
- 洋梨のアイシェ(アルムト・アイシェ)
- ケマル
- カシム
- ブチャク将国の関係者
- 油商のウズン(ヤグ・ウズン)
- 武器商のイスマイル(スイラーフ・イスマイル)
- サルマン
- 水煙草屋のナザル(ナルギーレ・ナザル)
- クルチュ将国の関係者
- 百面のセリム(ユズ・マスカ・セリム)
- 剣のオルハン(クルチュ・オルハン)
- アブデュル軍人(アブデュル・ベイ)
- バルトライン帝国の帝室と旧貴族
- ゴルドバルト11世(ギュンター)
- エルドライン1世
- ビルヒリオ・ルイ
- エイゼンシュテイン公爵
- シモン・ブランシャール
- ニコロ
- バルトライン帝国の新貴族
- ジャック・ジョルダン侯爵
- ジークフリート・カウフマン伯爵
- ヴィルヘルム・マイスナー伯爵
- バルトライン帝国の常備軍団
- コランタン・ピノー
- リリー・ココシュカ
- ヨハン・フレンツェン
- アントン・アダム
- ディルク・ヴィヒター
- テオ・アンドロシュ
- ライアン・ロゥ
- エルルバルデスブルク関係者
- エルルバルデス公爵/シュネーシュトルム伯爵夫人レレデリク
- グララット・ベルルリック
- ロットウルム(赤蛇の教団)の関係者
- トリスタン・バレ
- エレノア
- コルベール
- ルリジオン(信仰の町)の関係者
- エドモン
- ウスターシュ
- マリアンヌ
- ベルネット王国の関係者
- オットー1世(オットー・ベルネット)
- オスカー・ベルネット
- ジル・プランタン子爵
- ポイニキア(央海12都市国家・燈台の都)の関係者
- アポロドロス
- コンスタンティノス
- ゼノン
- ニケフォロス
- ヴェネディック(央海12都市国家・海の都)共和国の関係者
- アントニオ・ルチオ
- シルヴェストロ・ブレガ
- ジーノ・ボッカネグラ
- チェチリア・ブレガ
- リゾラーニ(央海12都市国家・島の都)共和国
- ドナテッロ・ドーリア
- アマデオ・ボッカネグラ
- ロニ・ボッカネグラ
- サロス王国の関係者
- ムワナイディ3世
- ウラド王国の関係者
- ジグモンド3世
- マルギット
- ゲルトルード
- フローレンス共和国(ルメリアナの心臓地方・花の都)の関係者
- カテリーナ・デ・ロッシ
- ジャコモ・ロレダン
- ジョバンニ・デ・オルシーニ公爵
- アルノ共和国(ルメリアナの心臓地方・小川の都)の関係者
- ジュリオ
- タウロ市(南ルメリアナ)の関係者
- デルッチョ
- エスケルド
- エルバッハ
- カンパーナ(南ルメリアナ・鐘の都)の関係者
- ブランカ
- バスコ
- エスパーダ(南ルメリアナ・剣の都)の関係者
- ブリジッタ・グリマルディ
- スコグリオ公国(南ルメリアナ・岩の都)の関係者
- スコグリオ公爵レグルス
- ミル
- エミリオ
- チェロ共和国(南ルメリアナ・天上の都)の関係者
- カルバハル
- カサンドラ
- アウグスト/サロモン/ウルバーノ
- アルギュロス(銀色の都)の関係者
- ラフモノフ
- ニキ・アル・バフラーム
- ワン・イーシン
- 『将国のアルタイル』の用語
- ルメリアナ大戦
- ルメリアナ大戦に関係する諸国
- トルキエ将国
- 四将国
- バルトライン帝国
- ベルネット王国
- 央海12都市国家
- ウラド王国
- ルメリアナの心臓地方(クオーレ・ディ・ルメリアナ)
- 南ルメリアナ
- カンパーナ(鐘の都)
- スコグリオ公国(岩の都)
- 戦争勢力外の国々
- アルギュロス(銀色の都)
- チニリ(大秦)
- サロス王国
- アラバ(悲劇の民)
- トルキエ将国に関わる用語
- 将軍(パシャ)
- 密偵網
- 大トルキエ体制
- 『将国のアルタイル』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- マフムート「パシャ(将軍)を名乗るのに相応しい人間になって戻ってくる」
- 『将国のアルタイル』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 現実世界にある場所をモデルにした本作の国名や地名
- 『将国のアルタイル』の主題歌・挿入歌
- 第一期OP(オープニング):シド「螺旋のユメ」
- 第二期OP(オープニング):CIVILIAN「赫色-akairo-」
- 第一期ED(エンディング):Flower「たいようの哀悼歌(エレジー)」
- 第二期ED(エンディング):CHEMISTRY「Windy」