
『将国のアルタイル』(しょうこくのアルタイル)とは、カトウコトノ原作の漫画および、それを原作としたテレビアニメ作品。2007年から『月刊少年シリウス』で連載が開始され、2017年には第41回講談社漫画賞少年部門を受賞した。中世トルコ風の世界を舞台とし、大国が仕掛けた戦争に巻き込まれる国々に生きる人々と、戦いを終わらせるために尽力する一人の若き軍人の冒険と奮闘、周辺諸国の仲間たちとの友情を描く。
CV:郷田ほづみ
トルキエ暦33年6月14日生まれの41歳。クルチュ将国の将王で、自身の本心を周囲に悟られないように普段から仮面を着用しており、トルキエ将国の13人の将軍にすら素顔を見せたことがない。四将国の中でも特に弱く小さな自国の将来を憂いており、大トルキエに異を示したのは、帝国や他の三将国を敵に回さないためであった。
マフムートらに協力する形で反乱から離脱しようとするが、情報が漏れたためアイシェを殺して三将国に許しを乞おうと動いていた。しかし息子のオルハンに討たれて命を落とす。死ぬ間際、自身を殺すという苦渋の決断をしたオルハンに対し、別れの言葉として「くじけるな」という激励を残している。
剣のオルハン(クルチュ・オルハン)

CV:島﨑信長
トルキエ暦56年3月14日生まれの19歳。クルチュ将国の第1将子にして将太子。アイシェの婚約者。滅多に素顔を見せない父に畏怖の念を抱いている。優柔不断で臆病な性格だが心優しく、婚約者であるアイシェのことも心から愛している。三将国への忠誠のためにアイシェを殺そうとした父を涙ながらに討つことを決意し、新たな将王としてマフムートと協力して反乱軍との戦いに臨んだ。
アブデュル軍人(アブデュル・ベイ)
CV:梅津秀行
クルチュ将国の全軍を掌握している王兵長。
バルトライン帝国の帝室と旧貴族
ゴルドバルト11世(ギュンター)

CV:斧アツシ
帝国暦397年3月1日生まれの54歳。バルトライン帝国を統べる皇帝。実務こそ大臣のルイに任せているものの、大方の権力は全て握っており、皇帝としての権威を絶大なものとしている。ルイの陰謀も全て見透かしているが、あえて何も言わずに放置し、好きなようにやらせている。フランツ大臣の暗殺の際に、ルイ大臣の陰謀を証明しに来たカリルとマフムート両将軍の主張をみなまで聞かず、帝国に非があることを全面的に認めるなど、潔い気質である様子も見受けられる。皇子として長子のギュンターと次子のグスタフがいる。
エルドライン1世
ゴルドバルト11世の父で、帝国の先代皇帝を務めた人物。代々の世襲名である「ゴルドバルト」ではなく、征服したライン地方の王の名である「エルドライン」を皇帝として初めて名乗った。これを「バルト・ライン共栄の象徴」と称賛したエイゼンシュテイン公爵に対し、ルイ大臣は「征服されたものを懐柔し、搾取を強化するための方便」と一蹴するなど、非常に腹黒い一面も持つ。
ビルヒリオ・ルイ

CV:津田健次郎
帝国暦418年1月17日生まれの33歳。バルトライン帝国筆頭大臣で、帝国の宰相を務める。
帝国一の資産家で、帝室や国庫を財政的に支援している。その財力を背景に帝国の外交や軍事政策を指揮し、自身の持つ「帝国という"怪物"を維持するためには戦争を続けるしかない」という考えに基づいて行動している。非常に知能が高く、反対派を押し切って戦争を始め、ルメリアナ大陸全土を手に入れようと謀略を巡らせる。ヒサール反乱やトルキエ内乱の首謀者でもある。膨大な数の地図を丸暗記しており、毎朝皇帝に戦略を記した地図を献上することを日課としている。腕利きで形成されるロットウルムを配下に持つ。
普段は非常に紳士的な人物として振る舞っているが、レレデリク曰く「キレると怖い」らしく、彼女自身も言い訳を考えたりグララットを身代りに立てたりしたものの、グララットには「問答無用で斬られてしまう」という理由で拒否されている。
エイゼンシュテイン公爵
CV:浦山迅
帝国暦356年3月3日生まれの95歳。バルトライン帝国の元老。先代皇帝エルドライン1世の代から70年あまり要職を務めてきた。帝国の貧困を憂いて内政を充実化することを訴えており、戦争を優先するルイとは対立する立場にある。
シモン・ブランシャール

帝国暦423年6月6日生まれの27歳。バルトライン帝国の財務大臣で、ルイの腹心の一人。政敵ばかりのルイにとっては唯一心を許している相手であり、作中で彼との肉体関係を匂わせる描写もなされているが、作者は二人の関係を「あくまで同僚です」と述べている。
ニコロ
CV:和多田美咲
帝国暦439年1月13日生まれの12歳。7歳のころからルイに仕える小姓で、何かと可愛がられている。
バルトライン帝国の新貴族
ジャック・ジョルダン侯爵
目次 - Contents
- 『将国のアルタイル』の概要
- 『将国のアルタイル』のあらすじ・ストーリー
- マフムートの旅のはじまり
- トルキエの内乱
- ルメリアナ大戦の勃発
- 反撃のトルキエ軍
- 聖ミヒャエルでの攻防戦
- 『将国のアルタイル』の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- 犬鷲のマフムート将軍(トゥグリル・マフムート・パシャ)
- イスカンダル
- キュロス・イオス・アポロドロス
- アビリガ
- 黒翼のスレイマン長官(カラ・カネット・スレイマン・バシュカン)
- トルキエ将国の将軍会議関係者
- 毒薬のザガノス将軍(ゼヘル・ザガノス・パシャ)
- 大都市のカリル将軍(シェヒル・カリル・パシャ)
- 靴屋のダウド将軍(コンドラジェ・ダウド・パシャ)
- 水門のサルジャ将軍(テシサトゥ・カプ・サルジャ・パシャ)
- 大将軍(ビュラクパシャ)
- 遠征軍(帝国侵攻軍)の関係者
- 狼のクルト将軍(クルト・クルト・パシャ)
- 幸運のヌルザーン将軍(シャンスル・ヌルザーン・パシャ)
- 建築家のゼキ将軍(ミマール・ゼキ・パシャ)
- 蹄鉄のジェミル将軍(アナトル・ジェミル・パシャ)
- 駱駝のイルカイ将軍(デヴェ・イルカイ・パシャ)
- アフメット軍人(アフメット・ベイ)
- トルキエ軍政関係者
- 飾り帽子のイブラヒム総督(シャプカ・イブラヒム・バリ)
- 旗持ちのバルバロス(バイラクター・バルバロス)
- 琴弾座(ライラ・エスナフ)の関係者
- ロクセラーナ
- シャラ
- コラン
- ココ
- ムズラク将国の関係者
- 紅虎のバラバン(アル・カプラン・バラバン)
- 聖官のバヤジット(ウレマー・バヤジット)
- 雷のウスマン(ユルドゥルム・ウスマン)
- ビルジ
- エニス
- バイラム軍人(バイラム・ベイ)
- バルタ将国の関係者
- 水蓮のファトマ(ニリュフェル・ファトマ)
- 洋梨のアイシェ(アルムト・アイシェ)
- ケマル
- カシム
- ブチャク将国の関係者
- 油商のウズン(ヤグ・ウズン)
- 武器商のイスマイル(スイラーフ・イスマイル)
- サルマン
- 水煙草屋のナザル(ナルギーレ・ナザル)
- クルチュ将国の関係者
- 百面のセリム(ユズ・マスカ・セリム)
- 剣のオルハン(クルチュ・オルハン)
- アブデュル軍人(アブデュル・ベイ)
- バルトライン帝国の帝室と旧貴族
- ゴルドバルト11世(ギュンター)
- エルドライン1世
- ビルヒリオ・ルイ
- エイゼンシュテイン公爵
- シモン・ブランシャール
- ニコロ
- バルトライン帝国の新貴族
- ジャック・ジョルダン侯爵
- ジークフリート・カウフマン伯爵
- ヴィルヘルム・マイスナー伯爵
- バルトライン帝国の常備軍団
- コランタン・ピノー
- リリー・ココシュカ
- ヨハン・フレンツェン
- アントン・アダム
- ディルク・ヴィヒター
- テオ・アンドロシュ
- ライアン・ロゥ
- エルルバルデスブルク関係者
- エルルバルデス公爵/シュネーシュトルム伯爵夫人レレデリク
- グララット・ベルルリック
- ロットウルム(赤蛇の教団)の関係者
- トリスタン・バレ
- エレノア
- コルベール
- ルリジオン(信仰の町)の関係者
- エドモン
- ウスターシュ
- マリアンヌ
- ベルネット王国の関係者
- オットー1世(オットー・ベルネット)
- オスカー・ベルネット
- ジル・プランタン子爵
- ポイニキア(央海12都市国家・燈台の都)の関係者
- アポロドロス
- コンスタンティノス
- ゼノン
- ニケフォロス
- ヴェネディック(央海12都市国家・海の都)共和国の関係者
- アントニオ・ルチオ
- シルヴェストロ・ブレガ
- ジーノ・ボッカネグラ
- チェチリア・ブレガ
- リゾラーニ(央海12都市国家・島の都)共和国
- ドナテッロ・ドーリア
- アマデオ・ボッカネグラ
- ロニ・ボッカネグラ
- サロス王国の関係者
- ムワナイディ3世
- ウラド王国の関係者
- ジグモンド3世
- マルギット
- ゲルトルード
- フローレンス共和国(ルメリアナの心臓地方・花の都)の関係者
- カテリーナ・デ・ロッシ
- ジャコモ・ロレダン
- ジョバンニ・デ・オルシーニ公爵
- アルノ共和国(ルメリアナの心臓地方・小川の都)の関係者
- ジュリオ
- タウロ市(南ルメリアナ)の関係者
- デルッチョ
- エスケルド
- エルバッハ
- カンパーナ(南ルメリアナ・鐘の都)の関係者
- ブランカ
- バスコ
- エスパーダ(南ルメリアナ・剣の都)の関係者
- ブリジッタ・グリマルディ
- スコグリオ公国(南ルメリアナ・岩の都)の関係者
- スコグリオ公爵レグルス
- ミル
- エミリオ
- チェロ共和国(南ルメリアナ・天上の都)の関係者
- カルバハル
- カサンドラ
- アウグスト/サロモン/ウルバーノ
- アルギュロス(銀色の都)の関係者
- ラフモノフ
- ニキ・アル・バフラーム
- ワン・イーシン
- 『将国のアルタイル』の用語
- ルメリアナ大戦
- ルメリアナ大戦に関係する諸国
- トルキエ将国
- 四将国
- バルトライン帝国
- ベルネット王国
- 央海12都市国家
- ウラド王国
- ルメリアナの心臓地方(クオーレ・ディ・ルメリアナ)
- 南ルメリアナ
- カンパーナ(鐘の都)
- スコグリオ公国(岩の都)
- 戦争勢力外の国々
- アルギュロス(銀色の都)
- チニリ(大秦)
- サロス王国
- アラバ(悲劇の民)
- トルキエ将国に関わる用語
- 将軍(パシャ)
- 密偵網
- 大トルキエ体制
- 『将国のアルタイル』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- マフムート「パシャ(将軍)を名乗るのに相応しい人間になって戻ってくる」
- 『将国のアルタイル』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 現実世界にある場所をモデルにした本作の国名や地名
- 『将国のアルタイル』の主題歌・挿入歌
- 第一期OP(オープニング):シド「螺旋のユメ」
- 第二期OP(オープニング):CIVILIAN「赫色-akairo-」
- 第一期ED(エンディング):Flower「たいようの哀悼歌(エレジー)」
- 第二期ED(エンディング):CHEMISTRY「Windy」