
『将国のアルタイル』(しょうこくのアルタイル)とは、カトウコトノ原作の漫画および、それを原作としたテレビアニメ作品。2007年から『月刊少年シリウス』で連載が開始され、2017年には第41回講談社漫画賞少年部門を受賞した。中世トルコ風の世界を舞台とし、大国が仕掛けた戦争に巻き込まれる国々に生きる人々と、戦いを終わらせるために尽力する一人の若き軍人の冒険と奮闘、周辺諸国の仲間たちとの友情を描く。
密偵網
トルキエ将国が持つ、情報収集のための組織。トルキエの危機を察知するため、将軍たちが世界各地に送り込んだスパイの「耳役(みみやく)」たちによって構成されている。
大トルキエ体制
トルキエ将国と、周辺の衛星国が同盟関係を結び、バルトライン帝国に対抗するための国家体制。物語の序盤でこの体制をめぐって四将国との間に内乱が発生し、マフムートの活躍によって再構築されることとなった。
『将国のアルタイル』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
マフムート「パシャ(将軍)を名乗るのに相応しい人間になって戻ってくる」
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戦争で母を失い、軍人としての道を歩むことを固く決意したマフムート。
優れた手腕を発揮する軍人でありながら、若さゆえの無謀な正義感と身勝手な行動で、将軍から降格されてしまった主人公のマフムート。自身の甘さを痛感した彼は、自身の見聞を広げるために諸外国を旅する決意を固め、「パシャ(将軍)を名乗るのに相応しい人間になって戻ってくる」という言葉を残して生まれ育ったトルキエ将国を旅立っていく。
こうして旅先で数々の出会いを経て経験を積み、弱冠16歳という若さで外交という新たな戦い方を覚えた彼は、この後のルメリアナ大戦で数々の功績を残すことになる。降格処分に腐ることなく、国を背負って立つ一員として相応しい見識を持った人材になるという決意がこもった、物語の全ての原点となる名セリフだ。
『将国のアルタイル』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
現実世界にある場所をモデルにした本作の国名や地名
『将国のアルタイル』の作中に登場する国名や地名は、現実世界にある地名や言語をモデルにしていることが多いという。例えば、商業国家のヴェネディックやフローレンスは、それぞれイタリアのヴェネツィアやフィレンツェをモデルにしたことが明かされている。
また、チニリという国は、「大秦」という漢字が使われていることから、ファンの間では古代中国の王朝がモデルになっているのではないか、という考察がなされている。
『将国のアルタイル』の主題歌・挿入歌
第一期OP(オープニング):シド「螺旋のユメ」
作詞:マオ
作曲:御恵明希
テレビアニメ第一期のOPテーマ。
第二期OP(オープニング):CIVILIAN「赫色-akairo-」
作詞:コヤマヒデカズ
作曲:コヤマヒデカズ/純市/有田清幸
テレビアニメ第二期のOPテーマ。
第一期ED(エンディング):Flower「たいようの哀悼歌(エレジー)」
作詞:小竹正人
作曲:Carlos K./Kanata Okajima
編曲:Carlos K.
テレビアニメ第一期のEDテーマ。
第二期ED(エンディング):CHEMISTRY「Windy」
作詞:松尾潔
作曲・編曲:和田昌哉/Daido
目次 - Contents
- 『将国のアルタイル』の概要
- 『将国のアルタイル』のあらすじ・ストーリー
- マフムートの旅のはじまり
- トルキエの内乱
- ルメリアナ大戦の勃発
- 反撃のトルキエ軍
- 聖ミヒャエルでの攻防戦
- 『将国のアルタイル』の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- 犬鷲のマフムート将軍(トゥグリル・マフムート・パシャ)
- イスカンダル
- キュロス・イオス・アポロドロス
- アビリガ
- 黒翼のスレイマン長官(カラ・カネット・スレイマン・バシュカン)
- トルキエ将国の将軍会議関係者
- 毒薬のザガノス将軍(ゼヘル・ザガノス・パシャ)
- 大都市のカリル将軍(シェヒル・カリル・パシャ)
- 靴屋のダウド将軍(コンドラジェ・ダウド・パシャ)
- 水門のサルジャ将軍(テシサトゥ・カプ・サルジャ・パシャ)
- 大将軍(ビュラクパシャ)
- 遠征軍(帝国侵攻軍)の関係者
- 狼のクルト将軍(クルト・クルト・パシャ)
- 幸運のヌルザーン将軍(シャンスル・ヌルザーン・パシャ)
- 建築家のゼキ将軍(ミマール・ゼキ・パシャ)
- 蹄鉄のジェミル将軍(アナトル・ジェミル・パシャ)
- 駱駝のイルカイ将軍(デヴェ・イルカイ・パシャ)
- アフメット軍人(アフメット・ベイ)
- トルキエ軍政関係者
- 飾り帽子のイブラヒム総督(シャプカ・イブラヒム・バリ)
- 旗持ちのバルバロス(バイラクター・バルバロス)
- 琴弾座(ライラ・エスナフ)の関係者
- ロクセラーナ
- シャラ
- コラン
- ココ
- ムズラク将国の関係者
- 紅虎のバラバン(アル・カプラン・バラバン)
- 聖官のバヤジット(ウレマー・バヤジット)
- 雷のウスマン(ユルドゥルム・ウスマン)
- ビルジ
- エニス
- バイラム軍人(バイラム・ベイ)
- バルタ将国の関係者
- 水蓮のファトマ(ニリュフェル・ファトマ)
- 洋梨のアイシェ(アルムト・アイシェ)
- ケマル
- カシム
- ブチャク将国の関係者
- 油商のウズン(ヤグ・ウズン)
- 武器商のイスマイル(スイラーフ・イスマイル)
- サルマン
- 水煙草屋のナザル(ナルギーレ・ナザル)
- クルチュ将国の関係者
- 百面のセリム(ユズ・マスカ・セリム)
- 剣のオルハン(クルチュ・オルハン)
- アブデュル軍人(アブデュル・ベイ)
- バルトライン帝国の帝室と旧貴族
- ゴルドバルト11世(ギュンター)
- エルドライン1世
- ビルヒリオ・ルイ
- エイゼンシュテイン公爵
- シモン・ブランシャール
- ニコロ
- バルトライン帝国の新貴族
- ジャック・ジョルダン侯爵
- ジークフリート・カウフマン伯爵
- ヴィルヘルム・マイスナー伯爵
- バルトライン帝国の常備軍団
- コランタン・ピノー
- リリー・ココシュカ
- ヨハン・フレンツェン
- アントン・アダム
- ディルク・ヴィヒター
- テオ・アンドロシュ
- ライアン・ロゥ
- エルルバルデスブルク関係者
- エルルバルデス公爵/シュネーシュトルム伯爵夫人レレデリク
- グララット・ベルルリック
- ロットウルム(赤蛇の教団)の関係者
- トリスタン・バレ
- エレノア
- コルベール
- ルリジオン(信仰の町)の関係者
- エドモン
- ウスターシュ
- マリアンヌ
- ベルネット王国の関係者
- オットー1世(オットー・ベルネット)
- オスカー・ベルネット
- ジル・プランタン子爵
- ポイニキア(央海12都市国家・燈台の都)の関係者
- アポロドロス
- コンスタンティノス
- ゼノン
- ニケフォロス
- ヴェネディック(央海12都市国家・海の都)共和国の関係者
- アントニオ・ルチオ
- シルヴェストロ・ブレガ
- ジーノ・ボッカネグラ
- チェチリア・ブレガ
- リゾラーニ(央海12都市国家・島の都)共和国
- ドナテッロ・ドーリア
- アマデオ・ボッカネグラ
- ロニ・ボッカネグラ
- サロス王国の関係者
- ムワナイディ3世
- ウラド王国の関係者
- ジグモンド3世
- マルギット
- ゲルトルード
- フローレンス共和国(ルメリアナの心臓地方・花の都)の関係者
- カテリーナ・デ・ロッシ
- ジャコモ・ロレダン
- ジョバンニ・デ・オルシーニ公爵
- アルノ共和国(ルメリアナの心臓地方・小川の都)の関係者
- ジュリオ
- タウロ市(南ルメリアナ)の関係者
- デルッチョ
- エスケルド
- エルバッハ
- カンパーナ(南ルメリアナ・鐘の都)の関係者
- ブランカ
- バスコ
- エスパーダ(南ルメリアナ・剣の都)の関係者
- ブリジッタ・グリマルディ
- スコグリオ公国(南ルメリアナ・岩の都)の関係者
- スコグリオ公爵レグルス
- ミル
- エミリオ
- チェロ共和国(南ルメリアナ・天上の都)の関係者
- カルバハル
- カサンドラ
- アウグスト/サロモン/ウルバーノ
- アルギュロス(銀色の都)の関係者
- ラフモノフ
- ニキ・アル・バフラーム
- ワン・イーシン
- 『将国のアルタイル』の用語
- ルメリアナ大戦
- ルメリアナ大戦に関係する諸国
- トルキエ将国
- 四将国
- バルトライン帝国
- ベルネット王国
- 央海12都市国家
- ウラド王国
- ルメリアナの心臓地方(クオーレ・ディ・ルメリアナ)
- 南ルメリアナ
- カンパーナ(鐘の都)
- スコグリオ公国(岩の都)
- 戦争勢力外の国々
- アルギュロス(銀色の都)
- チニリ(大秦)
- サロス王国
- アラバ(悲劇の民)
- トルキエ将国に関わる用語
- 将軍(パシャ)
- 密偵網
- 大トルキエ体制
- 『将国のアルタイル』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- マフムート「パシャ(将軍)を名乗るのに相応しい人間になって戻ってくる」
- 『将国のアルタイル』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 現実世界にある場所をモデルにした本作の国名や地名
- 『将国のアルタイル』の主題歌・挿入歌
- 第一期OP(オープニング):シド「螺旋のユメ」
- 第二期OP(オープニング):CIVILIAN「赫色-akairo-」
- 第一期ED(エンディング):Flower「たいようの哀悼歌(エレジー)」
- 第二期ED(エンディング):CHEMISTRY「Windy」