CYBORGじいちゃんG(Gちゃん)のネタバレ解説・考察まとめ

『CYBORGじいちゃんG』とは、土方茂(小畑健)による全31話の日本のギャグ漫画。集英社の『週刊少年ジャンプ』にて、1987年と1988年の読みきり掲載を経て1989年に連載された。天才科学者壊造時次郎(かいぞうときじろう)が農作業用サイボーグとなって困っている人を助けたり、ライバルの悪の科学者社礼頭毒郎(しゃれこうべどくろう)と戦っていく姿をコミカルに描いている。土方茂は後のヒットメーカー小畑健のペンネームであり、初の連載作品となった。

幼いころサイボーグに憧れを抱いていた少年。しかし、家の躾が厳しいせいでサイボーグが主人公のアニメが見れず、学校で仲間はずれの憂き目にあってしまい、その経験からサイボーグに逆恨みするようになってしまう。小学校を卒業してから4年間修行を積み、サイボーグハンターとして活動を始めた。 しかし、サイボーグへの憧れは捨てきれておらず、サイボーグじいちゃんGに敗れてからは再びサイボーグになることを目指して壊造家に居候する。女性に免疫が無く、触れると興奮して鼻血を吹き出してしまう。

町長

壊造家が暮らしていた町の長。壊造時次郎にトラクターを改造させて、村の完全支配を目論んだ野心家であるが、時次郎の前に敗れ姿を消していた。その後若返った社礼頭毒郎によってサイボーグ化され、再び時次郎の前に立ちはだかった。葉巻を愛飲し、サイボーグ化した後にはドリルのように高速回転させるなど、武器にも応用している。

鬼教官(おにきょうかん)

英一が通っていた自動車教習所の悪辣な教官。自称教習所の実力No.1教員で、最優秀教官賞、ベストガイ・ダンサー賞、ドライブ・アカデミー賞などの勲章を胸に着け威張っている。抵抗できないことをいいことに生徒を苛め抜く卑劣漢であり、常に鉄鞭を携えている乱暴者。

アルセーヌ・ブルジョワーノ・フィリップ四世

老人の家庭ばかりを狙う怪盗。一度はGちゃんと喜由に懲らしめられるも、社礼頭の作ったゴキブリ型パワードスーツを着込みGちゃんに復讐しようと目論む。Gちゃんにはアブラカタブラヘップリ四世と呼ばれ名前を正しく覚えてもらえず、そのことで憤慨していた。

もうろく怪獣ジジラ

66年に一度現れる巨大怪獣で、身長57m・体重550t。腹部の吸い取り袋により、吸い込んだ人間の若さを吸収して老人にし、ジジラ自身が若返って凶悪怪獣ジジラとなる。社礼頭によって南海の孤島から無理矢理復活させられ、若返った後には社礼頭を一蹴し東京を破壊しつくすが、ヤング・バージョンになったGちゃんと仲間たちにより倒され、元のもうろく怪獣に戻ってしまった。その後社礼頭からエネルギーを吸い取り南海の孤島に帰った。

坂本先生(さかもとせんせい)

哀が通う中学の新任の理科教師。生活指導担当で狭量な性格の持ち主だったが、自らの身体をサイボーグ化し生徒を暴力で支配しようとした。右腕は麻酔入りの巨大注射器、目は0.3mm単位のズレも見抜くウルトラアイになっている。絶人に暴力を振るったことを知り駆け付けたGちゃんによってサイボーグボディを溶融させられ、かっこ悪いボディに移し替えられてしまう。

オマルコ=モーロ

イタリア出身のサイボーグ盗賊。身体の各部位をイタリアの観光名所を模したオブジェにしている。先祖であるマルコ・ポーロの著書「東方見聞録」の大ファンで、日本を黄金の国と勝手に思い込んで来日した。Gちゃんの金歯をつけ狙うものの返り討ちにされ、逆に体中にため込んだ黄金を全部奪われてしまった。

沢村 栄吉(さわむら えいきち)

暴力団「沢村組」の組長。Gちゃんの元同級生。優秀な学生でプロ野球選手を目指していたが、時次郎が周囲から「天才」と呼ばれ自分が「秀才」と呼ばれ格下に見られていることに我慢がならず野球勝負を挑む。しかし秒殺され、折れたクワの破片で顔を傷つけて野球ボールのような傷跡が残ってしまう結果となった。それが原因でグレてヤクザの道に走り、孫に野球をさせるため強引にグラウンドを奪い取る。

光 源次郎(ひかる げんじろう)

6歳の頃、「チビッコ歌まねのど自慢」でデビューした。女癖が悪く、ヤングバージョンになった喜由をナンパするが、最終的にGちゃんに成敗される。

相川 舞子(あいかわ まいこ)

人気アイドル歌手。Gちゃんや絶人も大ファンである。Gちゃんによれば、若い頃の喜由に似ているとのこと。

カブ吉

ガンテツのビッグリ・ビッグ化光線で人間サイズまで巨大化したカブトムシで、敬と仲良くなり、かつての自分を弱虫に変えた暴れ者のクワガタとの一騎討ちに白星を収めて恐怖を乗り越えた。ビッグ化光線の効き目が切れて小さくなった時には敬のサングラスまで一緒に小さくなってしまったが、敬は友情の証としてカブ吉にプレゼントし、別れを告げた。

『CYBORGじいちゃんG』の用語

火の玉じいちゃんGエンブレム烈風アタック

サイボーグじいちゃんGの必殺技で、自らの体を頭部、胴体、右腕、左腕、右肩、左肩、右太もも、左太もも、右すね足、左すね足、10のパーツに分離し、敵にめがけてGの字を作りながら突撃し、貫通する技である。

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