芝山優生(ハイキュー!!)の徹底解説・考察まとめ
芝山優生(しばやま ゆうき)とは古舘春一の高校バレーを題材にした漫画作品『ハイキュー!!』の登場人物で、音駒高校のバレーボール部に所属する1年生である。ポジションはリベロ(Li)。音駒高校は守備力の高いチームで、レシーブで粘るプレースタイルを確立していることから「護りの音駒」として名高い。芝山は控えのリベロのため、試合に出場することはまだ少なく、試合のサポートや応援に徹することが多い。チームメイトが得点すると自分事のように喜び、選手を褒める素直な心の持ち主である。
芝山優生のプロフィール・人物像
芝山優生(しばやま ゆうき)
音駒高校1年4組
ポジション:リベロ
身長:162.5㎜
体重:53.3㎏
誕生日:12月16日
最近の悩み:皆レシーブが上手くて僕は全然かなう気がしないけれど練習を頑張りたいと思います
CV:渡辺拓海
芝山優生(しばやま ゆうき)とは、バレーボールを題材にした漫画作品「ハイキュー!!」の登場人物である。東京都内にある音駒高校バレーボール部の1年生で、ポジションはリベロ(Li)。黒髪をセンターで分けており、丸くつぶらな瞳が特徴的だ。音駒高校は東京都の古豪で、レシーブ力の高さが有名な学校であり、その崩れない守備力から「護りの音駒」と呼ばれている。チームのコンセプトは「繋ぐ」。本作品の主人公チームである宮城県の烏野(からすの)高校とは因縁のライバル関係である。両校の名前に「ネコ」と「カラス」が入っていることから、音駒と烏野の対戦のことを一部のファンは「ゴミ捨て場の決戦」と呼んでいる。芝山は控えとはいえ、守備力に注力しているチームのリベロを任せられていることからも、レシーブ力を高く買われていることがわかる。試合の際は、前の試合の進行具合の確認やウォーミングアップでのボール出しなど、サポートとしての仕事を務めることが多い。試合中は、ベンチから大声で一生懸命に応援し、チームの得点に心底嬉しそうな表情を浮かべる可愛らしいキャラクターだ。同じ1年生の犬岡走(いぬおか そう)や灰羽リエーフ(はいば リエーフ)と行動を共にすることが多い。また、同じポジションの3年生・夜久衛輔(やく もりすけ)に尊敬の念を抱いている。
芝山優生のポジション・能力
能力パラメータ
パワー 1
バネ 3
スタミナ 2
頭脳 3
テクニック 2
スピード 4
パワーやスタミナ、テクニックはまだ不足しているが、スピードを活かして、素早くボールの下に位置取りしレシーブする。
また、頭脳を活かして、一つ一つのプレーの意味を理解したり、バレーボールを始めて間もない灰羽に、プレーの解説することもある。
芝山優生の来歴・活躍
GW合宿
芝山の初登場シーンは、烏野高校とのゴールデンウィーク合宿を控えた前々日である。
音駒高校2年生・山本猛虎(やまもと たけとら)は、烏野高校の女子マネージャーの有無について賭けをしようと提案する。
芝山と犬岡は、女子マネージャーが居たら嬉しいという素直な理由で、居る方に賭ける。
一方で山本は、自分のチームに女子マネージャーが居ないので烏野に居たら悔しい上に、もし美人だったら許さないと涙目になりながら居ない方に賭ける。
芝山と犬岡はその様子に少々引き気味だ。
そして、実際に烏野と対面した際に、烏野の3年生・美人女子マネージャー清水清子(しみず きよこ)の存在を知り、芝山と犬岡は賭けに勝利したことをハイタッチして喜んでいた。
練習試合中、芝山は猫又育史(ねこまた いくふみ)監督の隣に立って試合の様子を見る。
犬岡の相手スパイカーに対する反応に速さや弧爪の派手さはないが緻密に練られたセットアップなど、選手が活躍する度に具体的に褒めている。
チームメイトのことをよく観察し、それぞれの長所を見つけられるところから芝山の分析能力の高さ、そしてそれを素直に口に出して褒めることから人の良さがわかる。
東京都代表決定戦(音駒VS梟谷)
音駒は、春高こと「春の高校バレー 全日本バレーボール高等学校選手権大会」の東京都代表3枠をかけた試合に挑む。
芝山は、前の試合がもうすぐ終わることを知らせるなど主にサポートの役割を果たしていた。
試合開始前、準決勝の空気感に緊張する芝山。
この準決勝に勝てば、決勝は勝敗の結果に関わらず全国行きの切符を手にすることができる。
芝山は、皆に頑張ってほしいと心の中で強く応援する。
迎える準決勝の相手は梟谷学園高校。
梟谷は、全国5本指のエースと呼ばれる3年生・木兎光太郎(ぼくと こうたろう)擁する安定感のあるチームだ。
また、音駒と梟谷は何度も練習試合をしている仲であり、梟谷の手強さを知っているからこそ音駒の間で余計に緊張が走る。
結果として、第1セットが21対25、第2セットが28対30で、惜しくも音駒は負けてしまう。
夏合宿からレギュラー入りをしている灰羽は、梟谷戦においていいところを見せようと気合十分でコートに立つが力みすぎて何度も空回ってしまい、試合後にはわかりやすく落ち込んでしまう。
芝山は灰羽の背中に手を置いて優しく励ます。
東京都代表決定戦(音駒VS戸美)
第1セット
音駒は、全国行きの残る1枚の切符をかけた試合を迎える。
相手の戸美高校は今までに対戦経験があり、互いの癖をよく知っている仲である。
特に、戸美の主将・大将優(だいしょう すぐる)と音駒の主将・黒尾鉄郎(くろお てつろう)は犬猿の仲のようだ。
芝山は、全国行き最後のチャンスだという事実に再び緊張が走る。
試合前、先ほどの試合では活躍を見せることができなかった灰羽が暗い顔をしていた。
すると夜久が「お前は5点ミスったって10点獲ってくれりゃあいいんだよ!あとは相手に獲られなきゃいいハナシだ」とチームの士気を高める。
チーム1の守備力を誇る夜久だからこそ響く言葉であり、芝山は同じリベロとして感銘を受け、自分もいつか夜久のようになりたいと強く誓う。
戸美は、堅実なプレーで粘り、相手の自滅を誘うプレーが特徴的だ。
また、挑発に乗りやすい人物を選んで煽ることで相手をイラつかせるなど、勝利のためにはどんな手も尽くす。
特に感情に乗せられやすい山本や灰羽は、戸美の術中にはまり苛立ちを隠せずにいた。
気持ちを切り替えられずにいる山本のレシーブが乱れ、ボールが落ちるかと思った矢先に夜久が観客の方へ飛び込み、ぎりぎりのところで繋ぐ。
そして灰羽が得点するが、ボールを深追いしすぎた夜久が観客と接触して捻挫をしてしまう。
止む無く退場することになった夜久に代わって、急遽芝山がコートに入る事態になる。
灰羽に「俺がいるから大丈夫」と声をかけられ、芝山は自分自身にも大丈夫だと言い聞かせるが、試合の空気に飲み込まれそうになる。
そこへ大将は「12番」と芝山を指差す。
これは芝山を狙うという宣戦布告であり、芝山は更にプレッシャーを感じる。
そして、大将は予告通り芝山にスパイクを打つ。
緊張と試合慣れしていない芝山は、足を思うように動かすことができず、ボールを弾いてしまう。
たった1プレーで、自分はチームの穴だと気持ちが沈んでしまう。
これまで正リベロの夜久は、大きな病気や怪我で戦線離脱したことがなかった。
そのため芝山は試合に出ることを想定しておらず、自分がどこか試合に対して他人事のように思っていた。
更に、試合に出なくてもいいことに安堵していたことに気づき、自身の当事者意識の低さを強く反省する。
下を向く芝山に、黒尾が「呼吸しろよ」と声をかける。
そして「脳に?」という黒尾の問いかけに、「酸素」と芝山は回答する。
これは、音駒の合言葉である「俺達は血液だ。滞りなく流れろ。酸素を回せ。"脳"が正常に働くために」のことを指す。
芝山は合言葉を思い出すことで、平常心を取り戻した。
その後、緊張が解けた芝山は落ち着いた様子で試合に臨めるようになり、他のメンバーの活躍も相まって音駒は第1セットを取得する。
第2セット
黒尾の攻守での活躍や、山本・灰羽が挑発にかき乱されることなく本来のプレーを取り戻したこと、そして緊張が解けた芝山がリベロとしての役割を果たせるようになったことで、夜久が抜けても戸美と対等に戦えていた。
セット終盤、黒尾が爪を怪我してしまい、応急処置のため芝山と交代する。
芝山は灰羽に、プレーはネット際だけじゃなく常に繋がっていることや自分ひとりで何とかしようとしなくてもいいという意味をこめて、「僕、後ろにいるから」と伝える。
だが、灰羽は今一つ理解していない。
灰羽は相変わらず目の前のスパイクを止めることに注力しており、腕を回してブロックをしようとする。
しかし、ブロックの腕がぶれると、味方のレシーバーは相手のスパイクモーションが見えにくくなるのでレシーブがしにくい。
芝山は何とかレシーブしようとするが、ボールを弾いてしまう。
ボールを捕えきれなかったことに対し芝山が謝罪すると、灰羽はバレーにおいてサーブミスを除いて誰かひとりが悪いことなんてないのに、なぜ謝るのだろうと疑問を持つ。
そして灰羽は、バレーは繋ぎのスポーツだと改めて認識する。
更に先ほどの芝山の言葉の意味を理解し、次のプレーで相手がスパイクを打とうとした瞬間に、ピタッと腕を止めてブロックの形を整えた。
相手スパイカーは、ブロックを避けるためにライト側へスパイクを打ち込む。
すると、その先には芝山が待っていた。
綺麗に返した芝山のレシーブを、弧爪が山本に託し、見事ブロックアウトを決め、音駒は全国行きの切符を手にした。
春高 (音駒VS烏野戦)
春高初戦を無事に突破する音駒。
帰りがけに、同じく初戦を勝ち抜いた烏野に遭遇する。
黒尾と、烏野の主将・澤村大地(さわむら だいち)はお互いに「明日も勝ち残れ」と軽口を叩いて背を向ける。
しかし、背を向けた瞬間から二人の笑顔が消えた様子は目にした芝山は、春高で2日目を生き残ることの難しさを改めて実感したと述べる。
この芝山の言葉は、読者に春高で勝ち続ける厳しさを伝える。
音駒対烏野戦にて、黒尾と烏野1年生・月島蛍(つきしま けい)の高レベルのプレーを見た灰羽は興奮気味にコートへ入っていく。
芝山が慌てて「君は君だからね」と、変に張り合ってから回らないように気を付けてねという意味をこめて声をかけたが、灰羽は全く理解できていない。
音駒1年生・手白球彦(てしろ たまひこ)からストレートに言わないと伝わらないと言われてしまったが、余計なことを言ってやる気を削いだらだめだと思ったという芝山の回答から、芝山の優しさがよくわかるシーンだ。
音駒と烏野は良きライバルであると同時に、互いの師として学び、影響を与え合い続けた関係である。
今回の試合でも、互いの成長を認め合い、負けられないと闘志を燃やす選手たちを目にし、芝山は興奮を覚える。
結果として、音駒は惜しくも烏野に負けてしまう。
そしてそれは、3年生たちの引退が決まるということだ。
ずっと尊敬しており、芝山にとって大きな存在であった夜久に肩を抱かれた芝山は涙を浮かべる。
卒業後の芝山
卒業後、24歳時点の芝山は、東海重工エスペランツァ(VリーグDivision2)のリベロとしてバレーボールを続けている。
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目次 - Contents
- 芝山優生のプロフィール・人物像
- 芝山優生のポジション・能力
- 芝山優生の来歴・活躍
- GW合宿
- 東京都代表決定戦(音駒VS梟谷)
- 東京都代表決定戦(音駒VS戸美)
- 第1セット
- 第2セット
- 春高 (音駒VS烏野戦)
- 卒業後の芝山
- 芝山優生の関連人物・キャラクター
- 灰羽リエーフ(はいば リエーフ)
- 犬岡走(いぬおか そう)
- 手白球彦(てしろ たまひこ)
- 弧爪研磨(こづめ けんま)
- 山本猛虎(やまもと たけとら)
- 夜久衛輔(やく もりすけ)
- 黒尾鉄郎(くろお てつろう)
- 猫又育史(ねこまた いくふみ)
- 大将優(だいしょう すぐる)
- 東峰旭(あずまね あさひ)
- 芝山優生の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「実力の低い者には、チャンスも少ない。今の自分に常にコートに立つだけの価値はない。自分の価値は自分で証明するしかない」
- 音駒のリベロとしてのプライド
- チームワークがハマる瞬間
- 偉大な先輩の代役を果たした経験
- 芝山優生の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 卒業後の芝山のプロフィール
- あだ名は「謝りきのこ」