スカッとするだけじゃない衝撃的な復讐劇映画まとめ!『グラン・トリノ』など
ここではスカッとするだけでは終わらない衝撃的な復讐劇映画をまとめた。クリント・イーストウッド演じる主人公が隣人のために復讐を決意する『グラン・トリノ』、誘拐事件の犯人として13年収監された女性の復讐を描く『親切なクムジャさん』などを紹介している。
▼『ダブル・ジョパディー』
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ダブル・ジョパディー(二重処罰の禁止)、すなわち人は同一の犯罪で二度処罰されることはないという考え方だ。この映画は、こんな難しい法律上の論点をスリリングに描いている。
クライマックスにかけての緊迫した攻防は中々のもの。なにより、法にこんな抜け道があるなんて、この映画のお陰で知り得た事実。
リビーを演じたアシュレイ・ジャッドが、最初の専業主婦だった頃のイメージから、強い女へと変身した様子を上手く演技している。
▼『ファントム・オブ・パラダイス』
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怪人の歌姫に寄せる切ない愛情で、ラストの永遠が無限に引き伸ばされたような瞬間が、無残に観る者の胸をかきむしるのです。
ホラー、カルトといった枠を超える繊細で悲しいヒューマンドラマとして相当質の高い作品で、「ファントム~」を観ずしてデ・パルマを語るべからずと言ってもいい。
カルト映画と呼ばれる映画の中で、この作品以上の作品に出会ったことはありません。
@sasakiyusuke おお!私は『ファントム・オブ・パラダイス』のやり過ぎの色みと、わかりやすい二分割法とプログレの相乗効果が大好きです(笑)単純にオペラ座ならぬロックレコード工場の怪人という設定も好きです。
— 柴田英里【女性と性表現】11/28・12/5オンラインシンポジウム開催 (@erishibata) June 19, 2013
何の取柄もなく人に好かれないなら死んじまえ 悪いことは言わない 生きたところで負け犬 だらだらといつまでも生き続けるより思いきりよく燃え尽きよう 生きるなんてどうせくだらない(映画「ファントム・オブ・パラダイス」より)
— 山田花子bot (@hanako__bot) June 14, 2013
ファントム・オブ・パラダイスもまた観たくなってきた。
— キヨ (@graveofkiyo) June 13, 2013
▼『ドッグヴィル』
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人間は我々が思っているよりも、ずっと汚らしい生き物なのだ。この陰鬱な衝撃は、見ないとわかってはもらえないだろうと思う。むきだしのセットで語られるむきだしの人間を、ぜひ、見てほしい。
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この映画が全編を通じて訴え続けていたこと、それはこの醜悪さに怒れ!その怒りは正しいのだ、ということだと。
ラストシーンで、理解ある観客たちは喝采の声をあげるだろう。映画に煽動され、グレイスに感情移入してしまったせいで。この最後の審判の日は、かくも快い…というわけ。
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@jack109109 ドッグヴィルを引き合いに出されたら大抵の映画はマシになってしまうんだが(^^;
— kj (@BelleHim) 2013.06.20 00:19
@BelleHim ケンジーが苦手な気持ちわかるわ!おれも前知識なしで観てたら不条理すぎてショック受けてた気もする。(^^;)でもニコール・キッドマン繋がりだと『ドッグヴィル』のがヤバイ‥。(苦笑)
— ジャック (@jack109109) June 19, 2013
@KmyskwYk 今ハマリ始めてます。ラース・フォン・トリアー監督。とりあえず2000年以降のものは観れるだけ観ていこうかと。ドッグヴィルは最後にすっきりした気持ちになるのは間違ではなかろうな。という心持ちに。
— 雨降 (@tender_fukurou) June 19, 2013
俺からの感想は、主人公であるグレースの見いだした答えに納得。ドッグヴィル、つまりは「犬の村」。犬が居るからではなく、恐らくは閉鎖された極小単位のコミュニティで培われた人間性、大衆倫理よりも個人の動機が先行する。犬のような本能が村を形作っている。そう俺は取った。無論、読み過ぎだろう
— しぇるば (@situatan) June 18, 2013
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