音街ウナ（VOCALOID）の徹底解説まとめ

ボカロP キノシタによる音街ウナ歌唱楽曲。公開日は2017年5月11日である。
「ボクらはいつだって何かに憧れている。」というキノシタのコメント通り、何かに憧れている元気な少女（音街ウナ）の心情を歌った楽曲となっている。キノシタ本人制作のMVの中でも、元気いっぱいな姿で眩しく憧れている何かになりたいと訴える音街ウナの姿が描かれており、元気を貰える明るく可愛い音街ウナ作品として好評を集めている。楽曲の途中途中で挟まれる音街ウナの掛け声や合いの手の調整も見事であり、「人間にしか聞こえない」「美少女の声」と高く評価されている。
投稿から約5ヶ月後の2017年10月10日に、ニコニコ動画にて再生回数がミリオンを達成した。音街ウナオリジナル楽曲（デュエット系を除く）の中で、2番目のミリオン達成楽曲となっている。

才能なんか

ボカロP 葵木ゴウ／午後ティーによる音街ウナ歌唱楽曲。公開日は2019年11月13日である。
『才能なんか』という曲名通り、「才能」について歌った楽曲。才能がある誰かの存在に打ちのめされ、才能のない自分に失望し、才能がないのに未練がましく何かに縋っている、そんな「才能」に対する人間の複雑な苦しみ、葛藤を書き綴った楽曲である。飾らない言葉で綴られた、生々しくリアルな感情の歌詞には胸打たれるものがある。歌詞を表示するだけのシンプルなMVも歌詞の中に込められた歌詞を視聴者へストレートに届けている要因だと推測される。しかしただ悲しみをぶつけるだけではなく、最後の最後には一縷の希望を与えるかのような優しい歌詞も歌われており、悲哀ばかりではない優しく人に寄り添う雰囲気のある楽曲に仕上がっている。
多くの歌い手にもカバーされ、 葵木ゴウ／午後ティーの存在を広くボカロ界に知らしめた名曲である。

音街ウナの裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話

音街ウナのラッピング車両が走る「天竜浜名湖鉄道天竜浜名湖線」

2019年、音街ウナは、静岡県の鉄道「天竜浜名湖鉄道天竜浜名湖線（通称：天浜線）」とラッピング列車を運行するというコラボ企画を行った。
本気企画は天浜線の運営先である「天竜浜名湖鉄道株式会社」と音街ウナの企画元であるエム・ティー・ケーが、「駅」を題材とした位置情報連動型ゲーム『ステーションメモリーズ！』、『駅メモ！Our Rails』とのコラボキャンペーンとして行った『デジタルスタンプラリー』の中で行なわれた企画となっている。企画の正式名称は『音街ウナと巡る天浜線の旅 駅メモ！＆アワメモ！キャンペーン～うなぴっぴごーで鉄道遺産・文化財を見にいこう！～』。企画名に登場する「うなぴっぴごー」がラッピング列車の名前となっており、2021年4月20日～11月30日までの間、天浜線での運行が行なわれる。通常の乗車はもちろんのこと、貸切予約も可能だという。

音街ウナの音域はボカロ界「最大級の音域」

音街ウナの企画元であるエム・ティー・ケーによると、音街ウナの音域は「最大級の音域」を持っている事が明らかにされている。
この「最大級」というのは、音街ウナシリーズ最初のソフト『VOCALOID4 Library 音街ウナ V4』に収録された歌声ライブラリ「Spicy」の事を指しており、「Spicy」の推奨音域はD2 - D5となっている。これは開発元であるインターネット社がこれまで発売してきたボカロ製品の中において、1番に幅の広い音域である事が明らかとなっており、すなわち音街ウナはインターネット社製品の中で1番の音域を持ったボカロソフトという事になる。