ヴィーナス&ブレイブス〜魔女と女神と滅びの予言〜(ゲーム)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ヴィーナス&ブレイブス~魔女と女神と滅びの予言~』とは、ナムコから発売されたPlayStation2用RPGゲームである。
2000年に発売された『7〜モールモースの騎兵隊〜』の基本システムや設定の一部を継承している作品。
バルクウェイという鉱山都市に住んでいる主人公ブラッドの下に女神アリアが現れ、100年後に世界が破滅してしまう「大災厄」が起こると告げられる。精霊の血を受けて不老不死の体を持つブラッドは騎士団を結成し、多くの出会いと別れを繰り返しながら100年間の戦いへと挑むことになる。

予言書によると、10年後にまたヴァレイに災厄が訪れるとある。今回は時間に余裕があるので、ヴァレイを拠点にさらなる騎士団の強化を図ろうとするブラッド。アレフは、「手始めにヴァレイから近いフェルミナの街へ行って仲間を探さないか」と提案する。まだスルギのことを諦めていない様で、勧誘したいという気持ちでいっぱいだった。ブラッドは無理強いはできないと何度もアレフを止めるが、次の災厄がフェルミナにも降り注ぐと予言書にあったので、フェルミナに仲間探しへ向かうことになる。
ブラッド達はフェルミナに到着するが、門番から「入市許可証の提示がなければ中に入れることはできない」と言われ追い返されてしまう。ブラッドが入市管理局長のアルヴィに訳を説明するが、「入市許可証がなければ通せない」と言い切られてしまう。そこにヴァレイの親衛隊長であるメイホークがブラッド達の下に現れ、国王の信任状を手渡した。アルヴィは国王の信任状を確認すると入市を許可し、市長に紹介する為に市庁舎へ案内してくれる。ブラッド達はフェルミナ市長フィリオと対面し、次の災厄がフェルミナを襲うので街の強化を図ってほしいということと、10年後に再び王都が災厄に襲われるのでその時に協力してほしいということの2点を頼んだ。フィリオの傍らに控えていた市長秘書のシュパンが「フェルミナの強化は優秀な親衛隊がいるので問題ないが、10年後の協力については市の条例により約束できない」と告げられる。フェルミナは市全体に細かい規則が存在する街で、フェルミナが他の街に自軍を派遣するのは対象の街が壊滅した時のみとなっていった。よって、ヴァレイが壊滅した時のみフェルミナの親衛隊を派遣することしか約束できないことをフィリオは説明した。「壊滅してから派遣しても遅い」と反論するブラッドだったが、フィリオは強制的に話しを切り上げてしまった。これ以上の話し合いはできない為、ブラッド達はアルヴィと共に市庁舎を出て、親衛隊のスルギにブラッド達を街の外まで送り届ける様に頼む。アレフはスルギに出会うとフェルミナやヴァレイに危険が迫っていることを説明して仲間になってほしいと勧誘する。しかしスルギは「自分の使命はアルヴィの護衛だけだ」と語り、アレフの勧誘を拒否してしまう。ブラッド達は他にも街の中で入団希望者や協力者を募ったが、全員この街の規則と自分の仕事で手一杯で誰も相手にしてくれなかった。スルギに見送られてフェルミナを出ると、何の成果もあげられないままブラッド達はヴァレイへと引き返した。
その日、ブラッドが街はずれの森でアリアとフィニーに会うと、「仲間の勧誘が進まず困っている」と相談する。アリアは「協力者が全くいない訳ではないのだから引き続き説得や勧誘を続けるように」と助言する。アリアから初めて人間らしい励ましの言葉を聞いたブラッドは少し元気になり、地道に騎士団の強化を続けていくとアリアと約束した。フィニーの案内で王都ヴァレイの施設を回り、再びアリアの下に戻ってくると、アリアはブラッドに次の災厄について説明する。次は1043年にヴァレイ付近に魔物が現れ災厄が訪れる。そしてさらに1049年にはヴァレイに復活したナグゾスサールが現れるというものだった。

ヴィヴィからアリアがフェルミナで捕まったと知らせが入る

ブラッドは1043年の災厄に向けて遠征を続ける。1040年頃になると、フェルミナでは厳しい罰則の法律ができた様で、少しでも規則を破れば街の住人じゃなくても拷問を受けてしまうという事態になっていた。表向きでは市長フィリオの指示となっているが、実際には市長秘書シュパンが裏で操っていると噂されていた。
そして災厄が訪れると予言されている1043年に突入した。ブラッド達は魔物が出たらすぐに動けるように、ヴァレイ周辺の黒い森に陣を構えていた。大きな鳴き声と共に現れた魔物をブラッド達がすぐに倒し、1043年の災厄は無事回避される。ブラッドは災厄の回避をアリアに報告しようとヴァレイに戻るが、そこへヴィヴィと出くわし、アリアがフェルミナで捕まったとの報告を受ける。アリアは普通の人間には見えない存在のはずだが、何故ヴィヴィがアリアのことを知っているのかと驚くブラッド。規則に厳しいフェルミナでアリアが捕まったのは何故かと尋ねるブラッドだが、ヴィヴィも詳しい経緯は分からないらしい。ブラッドは騎士団を引き連れて、フェルミナへ急いだ。
その頃、アリアはアルヴィの指示でスルギに投獄されていた。アリアは露出度の高い格好で酒場にいた為、フェルミナの法律により捕まったのだった。アリアは少しでもブラッド達の役に立とうと、自ら様々な街を巡って騎士団の協力者を探していたのだった。ブラッド達がフェルミナに到着すると、アルヴィに出会った。ブラッドはアルヴィにアリアの解放を頼むが、「法律により解放はできない」と断られる。話し合いをしている最中、街の別の所でも騒動が起きていたので、アレフとユマが確認に向かい一時離団する。するとそこへ魔物が1体フェルミナに向かって突進しているとの報が入る。アルヴィは入市管理局長としてフェルミナへの侵入を防ごうと魔物相手に1人で向かっていく。その様子を見たブラッドはアルヴィを守る為、騎士団の仲間と連携して魔物を倒す。
魔物の件が片付くと、今度はアレフとユマが向かった騒ぎの方へアルヴィが駆け出すのでブラッド達も付いていく。そこでは、老婆と役人が言い争っていた。酒場で市長誕生記念金貨が盗まれる事件が発生し、シュパンの部下である役人が怪しい人物として老婆の夫を捕まえた為、老婆が抗議していたらしい。そこにはシュパンの姿もあり、アルヴィは「厳しい法律や拷問を繰り返して、市長の名を汚して悪政でもするつもりなのか」とこちらでも抗議が始まる。老婆から抗議を受けていた役人が公務執行妨害の罪で老婆を切り捨てようと剣を構えると、それを止めようとアレフが役人に殴り掛かった。殴られた役人が地面に倒れ込むと、その拍子にポケットから騒ぎの元となっている記念金貨が出てきた。記念金貨を盗んだ真犯人はこの役人で、捕らえられた老婆の夫は役人に濡れ衣を着せられていたのだった。真実が明るみに出ると、シュパンは悔しそうに顔を歪ませながらその場を去っていった。アレフの勇気ある行動に隠れて様子を覗っていた街の住人達から称賛の拍手が送られる。アルヴィは「フェルミナの為に尽力してくれたのだからとアレフの頼みを聞く」と言う。アレフはアリアの解放を望み、アルヴィはその望みを聞き入れた。アリアの解放を達成したアレフは「フェルミナで騎士団が自由に歩けるようにしてほしい」とも希望すると、アルヴィは仕方なくその希望も受け入れた。
アリアを助け、フェルミナからヴァレイへと戻ったブラッドは、いつもの様に街はずれの森でアリアと会話をする。アリアはブラッド達騎士団に助けられたことを素直に感謝する。ブラッドも、アリアが自分達の為に周辺の街を回って協力者を募って声をかけていたことを知り感謝した。次の予言は1049年にこの王都に復活を遂げたナグゾスサールが訪れるというもので、より一層気を引き締めて戦う様にと念を押された。

騎士団と行動を共にしたことでスルギは騎士団への入団を決意する

1049年の大災厄に向けて遠征を続けるブラッド達と、人々に協力を仰ごうと声をかけて回るアリア。アリアは「人間の協力なくして世界滅亡の危機を回避することはできない」と説くが、人々は「滅亡するのは自分の死んだ後だろうから、関係ないだろう」と危機感を感じていない返事ばかりが返ってきた。そんなアリアの元に大精霊エルゴーフェンの声が届く。エルゴーフェンはアリアの今のやり方に納得しておらず、「1099年に予言されている世界滅亡の回避をどんな手を使っても回避するように」と厳しく忠告したのだった。アリアはブラッドの意志を尊重して協力する道を選んだが、それは間違った選択だったのかと不安になるアリア。しかし、フィニーは昔よりも活き活きとして見えるとアリアを励まし、「決して間違ったことはしていない」と声をかけた。
遠征の途中、ブラッドは行く先々で一緒に戦う仲間を募るが、勧誘はなかなか上手くいかず断られてしまう。そこへヴィヴィが現れ、ブラッドに「私達は外側の人間なのだから、予言の回避なんてやめてしまえばいい」と声をかける。ブラッドはその言葉に、ヴィヴィが自分と同じ不老不死の存在であることを知る。ヴィヴィは「普通の人間と違う自分達にとって世界滅亡は関係のないことで、好きなことをして生きた方が得だ」とブラッドに語り掛けるが、ブラッドはヴィヴィの考え方を肯定できずに沈黙してしまう。ヴィヴィはそれ以上は何も言わず、ブラッドの前から姿を消した。
1048年のある日、フェルミナではシュパンが部下の役人と密かに市長暗殺の為の毒薬を用意していた。フェルミナには市長が死に跡継ぎの男児がいない場合、市長秘書が繰り上がりで市長になるという法律があった。シュパンはこの法律を利用し、自分が実権を握る為に市長暗殺を企てていたのだった。その事実を察知したアルヴィはなんとか父フィリオに知らせようと市庁舎に向かうが会議中で面会できず、面会できたとしても私的な会話にも全て秘書であるシュパン立ち会いの下でないと話してはいけないという法律が作られていた。全てはフィリオ暗殺の為にシュパンが準備したことだと気付くアルヴィだが、入市管理局長が法律を破る訳にもいかず、市庁舎を後にしてスルギに相談する。スルギはアルヴィの護衛が任務であり、それ以外のことに介入することは躊躇いがあった。アルヴィは「協力してシュパンの計画を阻止してほしい」と頼むが、スルギは「考える時間がほしい」と言って一旦保留にするのだった。
そんなやりとりがあった後、フェルミナにアレフが訪問しておりお腹を空かせた子供に食べ物をあげていた。フェルミナでは勝手に食べ物をあげる行為は公的資産横領罪にあたるとして罰を受ける対象となったいたが、アレフは街の人間でないし、目の前で困っている子供を放ってはおけないと思い行動していた。それをスルギに見つかり咎められるが、「自分の掟は自分自身であり、何が正しいかなんてその場その場で変わるものだ」とアレフは答える。アレフの言葉にスルギは少し考えを巡らせ、この場でのアレフの行動を見逃してくれる。
そして大災厄がヴァレイに訪れるという1049年を迎える。フェルミナではフィリオの誕生日を祝う宴が催されていた。シュパンはこの日の為に1年かけて用意していた毒入りの酒をフィリオに飲ませようとする。そこへ事情を知っているアルヴィがフィリオの手から酒を奪い捨ててしまう。アルヴィは「シュパンが市長の座を狙ってフィリオを殺そうと毒入りの酒を渡したのだ」と説明するが、フィリオは無情にも実の娘に対して法律を施行し、アルヴィを捕らえてしまう。
一方その頃、ヴァレイでは騎士団が大災厄に向けて待機していた。するとそこへアリアがやってきて、ブラッドにアルヴィが捕えられたと知らせ、「スルギだけでは救えないので手助けするように」と頼む。「魔物がまだ出ていないのにヴァレイから出ても良いのか」とブラッドが尋ねると、アリアは「今の危機はフェルミナにある」と言い、今すぐアルヴィを救出することを勧める。アリアの必死の訴えにブラッドはアルヴィの危機を救ったらすぐにヴァレイに戻ることを約束し、騎士団を連れてフェルミナへ急いだ。
フェルミナには大災厄の余波で大量に発生した小さな魔物が押し寄せ、街を襲っていた。騎士団がフェルミナに来ていることに気付いたスルギはブラッドに声をかけると、ブラッドは「アルヴィが捕まったと聞いて助けに来た」と答える。スルギの話によると、アルヴィへの拷問が始まる前に魔物が押し寄せた為、まだ刑は執行されていなかった。アルヴィの無事を確認すると、ブラッドは一度ヴァレイに引き返し、予言の大災厄を回避してからアルヴィを救おうと決断する。そこへスルギも「騎士団に加勢する」と申し出たのでブラッドやアレフは驚く。アレフがどんなに騎士団に誘っても入団を断っていたスルギが自分から入団を申し出たのが信じられなかった。スルギはアレフが以前語った「何が正しいかなんてその場その場で変わるものだ」という言葉に感化され、大災厄を黙って見過ごすことができなくなっていたのだった。ブラッドもアレフもスルギの入団を快く受け入れ、騎士団はヴァレイへ引き返した。
ブラッド達がヴァレイに戻るとナグゾスサールは既に復活を遂げて街を襲い始めていた。ブラッドは隊列を整え、ナグゾスサールを倒すと1049年の大災厄が回避され、ヴァレイの魔物も一掃された。するとそこへジークとディーが現れ、フェルミナに強力な魔物を1体放ったことを伝え去っていく。それを聞いたブラッドは騎士団を連れてフェルミナの街へ向かう。
その頃、牢獄にいたアルヴィの下に父フィリオが現れ、シュパンの企みが全て明るみに出たことと実の娘の言うことを信じてやれなかったことに対しての謝罪を伝え、アルヴィを牢獄から解放する。するとそこへ本性を現したシュパンが現れ、自分の地位獲得の為にアルヴィとフィリオを殺そうとやって来た。身構えるアルヴィとフィリオだったが、そこに魔物が咆哮を上げながら現れ、鋭い爪でシュパンを一突きするとシュパンは悲鳴を上げながら絶命してしまった。絶体絶命のアルヴィとフィリオの下にブラッド率いる騎士団が到着し魔物を倒す。救われたフィリオは魔物に襲われ混乱するフェルミナの街をまとめる為民衆達の下へ駆けつけ、アルヴィは騎士団にお礼を言うと、「今回のことで厳しい法律を敷くよりも自分が正しいと思ったことを全力でやる方が人は幸せになれると知った」と語った。フィリオは「シュパンが敷いた法律を全て白紙に戻し、民衆全員で考え行動し新しい法律を作っていこう」と演説し、民衆達はその言葉に大いに沸いた。アルヴィは改めてブラッド達にお礼を言い、これからフェルミナを良くしていくことを宣言する。フィリオはアルヴィの言葉を聞き、ゆくゆくはアルヴィが市長となり街をまとめていくだろうと安心する。そして、「フェルミナの街を守る為、スルギにフェルミナ親衛隊長を任せよう」と言う。しかし、スルギはブラッド達と共に世界滅亡を回避する戦いに身を投じたいと思い、アルヴィの助言をもらいながら親衛隊長の職を辞退する。スルギの本心を聞いたアルヴィは、騎士団でのスルギの役目を果たし終えたら必ずフェルミナに戻ることを約束し、スルギの騎士団入団を許可したのだった。

第9章 大陸を越えて(1050~1078年)

オルガとミレッタの孫娘ロッタのトラブルに巻きかまれるが解決するとフロイドが仲間になる

スルギを仲間に加えたブラッドはアリアと次の予言について話し合っていた。次の大災厄はこことは別の大陸に訪れるという予言だったので、海を越える必要があった。その規模は女神であるアリアでも「計り知れない」と言う。ブラッドは騎士団全員に次の大災厄が別の大陸に訪れることと、海を越える必要があることを説明する。
そして、ラーズラス12世王に謁見し、「海を渡る為の船を手配してもらえないか」と頼みに向かう。すると、親衛隊長のメイホークが出迎え、「公にはなっていないがラーズラス12世王の体調が思わしくない」と説明し、「代理として自分が用件を聞こう」と言う。そこへラーズラス12世王が体を引きずりながら現れ、ブラッド達の用件を自ら聞こうとやって来る。ブラッドは体調の良くないラーズラス12世王に負担をかけさせまいと次の大災厄について手短に説明した。話を聞いたラーズラス12世王は「ブラッドの要求する船を用意したいと思うが、ヴァレイは内陸の都である為、船を所有していない」と答える。「王国が所有する船はないが、海沿いの街を当たれば船が見つかるかもしれない」と言われ、この国の地図をブラッドは受け取ると、城を後にした。
スラム街までやってくると、ただならぬ殺気を感じてブラッド達は身構える。殺気の正体はゾルードだった。ゾルードはブラッド達に挑発的な言葉を投げかけ、スルギに怪我を負わせて去っていった。
その日の夜、ブラッドは街はずれの森でアリアから次の災厄の話を聞いていた。「次は8年後にアクラリンドという大陸に災厄が訪れる」とアリアは言うので、それまでに船を手に入れてアクラリンドへ渡る手段を手に入れなければならない。ブラッドは遠征の傍ら、船の情報を集めると、メゾネアという海岸都市があることが判明する。メゾネアの港に到着すると、そこには魔術師のカンメルという人物がおり、「今大陸の近海には魔物が出るので船に乗るのは危険だ」と説明する。ブラッドは騎士団の団長だと名乗るとカンメルは「大陸近海に出現する小魚の様な魔物を一掃する薬を撒く為に腕の立つ団員を1人貸してほしい」と頼む。ブラッドはカンメルの頼みを聞き入れ、団員を1人派遣すると、大陸近海の魔物がいなくなるまで大陸内の遠征を続けることになった。
遠征の途中、魔法都市ウェローに立ち寄ると、魔法学校の生徒であるロッタという少女と出会う。ロッタはブラッドが騎士団の団長で不老不死のブラッド本人だと知ると騎士団への入団を希望してくる。「まだ子供のロッタを入団させる訳にはいかない」とブラッドは拒否するが、ロッタはスルギの足元に嚙みついて離れない。ブラッドは仕方なくロッタの担当教師の許可が出たら入団させると約束し、魔法学校へ向かう。
ロッタの担当教師フロイドに事情を説明すると、ロッタにこの場で卒業試験を受け、合格すれば入団を許可しようと宣言する。その気になったロッタは気合いを入れて卒業試験に挑むか結果は失敗に終わってしまう。フロイドは「実力不足の魔女では役に立たない」とロッタに説教をして諦めさせようとする。しかしロッタは卒業試験の結果に納得がいかず、「練習してすぐに合格してやる」と啖呵を切って教室を出ていった。フロイドはロッタが迷惑をかけたとブラッド達に謝罪する。フロイドの話で、ロッタはかつて騎士団に所属していたオルガとミレッタの孫娘であることが判明し、騎士団に入団したいという気持ちは人一倍強いことをブラッドは知る。ミレッタはこのウェローで有名な天才魔女だった様で、その孫娘であることがロッタにとって自信でありコンプレックスとなっていた。ロッタの事情を知ったブラッドは可哀想なことをしたのではないかと少し後悔するが、フロイドは「中途半端な魔法では死を招くだけだから、しっかり勉強と修行を積んで立派な魔女になってからでないとこちらも送り出せない」と説明した。
そんな時、魔法学校の生徒が慌てた様子でフロイドの下にやってきて、ロッタがドラゴンを捕まえると言って街はずれの森へ向かったのだと報告した。魔物が出るので生徒の立ち入りが禁止されている森にロッタが入っていったことを知ったフロイドはロッタ救出の為に森へ向かう。ブラッド達もロッタを心配してフロイドに同行した。森の中の魔物は魔法でしか仕留められないものが多いことに気付いたスルギはフロイドに攻撃魔法でとどめを刺す様に頼むがフロイドは「攻撃魔法はしたくない」と断る。スルギが訳を聞くと、フロイドは過去に魔物を仕留めようと攻撃魔法を使った際に誤って友達を傷つけてしまったことがあったことを説明する。
その時、ロッタの悲鳴が聞こえてきたので声がする方へ急ぐ。するとそこにはロッタと魔物の姿があった。ブラッドはロッタを助ける為、団員を配置に就かせ、フロイドにも隊列に加わる様指示を出す。「攻撃魔法を使おうとしない理由を聞いていて何故戦わせようとするのか」とフロイドが驚いていると、ブラッドは「実力があることを知っていながらその力を使わずにいることは辛いはずだ」とフロイドに声をかけ、「ロッタを救う為力を貸してほしい」と頼む。ブラッドの言葉にフロイドは顔つきを変え、ロッタを救う為隊列に加わる決意をし魔物と対峙する。魔物は騎士団に倒され、ロッタを無傷で救出することに成功した。
魔法学校に戻ると、フロイドはロッタに説教し反省させる。元気をなくすロッタにブラッドは「その勇気は十分団員資格に値すると評価し、入団を約束するから、1人前になるまでしっかり学校で勉強と修行を積む様に」と励ました。代わりに、強力な攻撃魔法を披露したフロイドをブラッドとスルギは騎士団に迎え入れようと勧誘する。フロイドは2人の勧誘に騎士団入団を決意した。
災厄がアクラリンドに訪れる年が近づいた頃、ブラッド達は船が使えるようになっているか確認する為、メゾネアへ向かう。すると、カンメルの作った薬のおかげで大陸近海に出現していた魔物は一掃され、船が出せるようになっていた。ブラッド達は船に乗り込みアクラリンドの大陸へ渡る。ブラッドはアクラリンドの地に到着するなり、何故か懐かしい気持ちになるのであった。災厄が訪れると言われるモールモースの村へ行くと早速災厄の魔物が姿を現した。ブラッド達が魔物を倒すと1058年の災厄は無事に回避される。

アルガスは大事な娘ミルバをルースに任せ、騎士団への入団を決意する

ヴァレイに戻りアリアに予言回避を報告すると、アリアはブラッドに次の予言を告げる。次は1070年、北西の孤島イルグールという場所が災厄に見舞われるというものであったが、普段の予言とは少し違い、魔物というよりは何かの集団が攻めてくると言う様な内容だった為、ブラッドはアリアから「いつも以上に気を引き締めるように」と忠告を受けた。
遠征の途中で立ち寄った城塞都市ゼレスで、ブラッドはルースとミルバの2人の住人と出会う。2人は結婚を前提に付き合っている仲であったが、ミルバの父でありこの街の私設自警団団長のアルガスに結婚を猛反対されていた。ルースはアルガスに会う度に辛く当たられるので、すっかり弱気になって落ち込んでしまっていた。立ち寄った日はたまたまアルガスの誕生日で、アルガス自身がブラッド率いる騎士団の大ファンであることから、サプライズゲストとしてブラッドは誕生日会に招かれる。ルースと共にアルガスへの誕生日プレゼントを選び、アルガスの自宅へと向かう。
尊敬するブラッドと騎士団の訪問に大喜びする一方で、ルースまでやって来たことに不満を漏らすアルガス。ブラッドはルースのどこが気に入らないのかアルガスに尋ねると、「全部気に入らないが特に気に入らないのはルースの持つ武器だ」と答えた。アーチャーであるルースの武器は弓矢だったが、アルガスは体を張った戦い方ができないルースを男らしくないと判断していたのだった。そんな遠距離攻撃しかできないやつに、ミルバは守れないと感じていたアルガス。ルースは「どうしたら自分の戦い方を認めてもらえるのか」と問うと、「今から自警団で倒せなかった魔物の下へ行き、協力して倒すことができたら認めてやる」とアルガスは答える。魔物を倒すことができれば、アルガスに認められるだけでなく、街やミルバを守ることに繋がると考えたルースは魔物退治を受け入れる。
そのままアルガスとルースは魔物が出る洞窟まで向かうと、早速魔物が現れる。隙を突かれたアルガスは魔物の攻撃で膝を負傷してしまう。駆けつけたブラッド達が魔物退治を引き受け、ルースも戦いへ参加させる。ルースの放った弓矢が魔物にとどめを刺し、なんとか魔物を倒すことができた。
街に戻ると、アルガスはルースの戦い方だけでなくミルバとの結婚まで認め、自分はかねてよりの夢であった騎士団への入団を希望する。アルガスの入団をブラッドは快く許可し、騎士団に剣闘士が加わった。

再び遠征でゼレスに立ち寄ると、街の中で熱心に祈りを捧げる少女をみかけたのでブラッドが声をかける。すると少女が驚き悲鳴をあげて逃げてしまう。立ち尽くすブラッドの近くにレイスという聖騎士の少女が現れ、「少女はブラッドを吸血鬼と間違えて驚いたのだ」と説明した。レイスはブラッドが有名な騎士団の団長だと知ると、最近この付近に子供を狙う吸血鬼が出没するとの噂があることを教えた。「吸血鬼は何度も街の人々に倒されたが、時間が経てば復活してしまうらしく今回もまた復活して子供をさらっては血を吸い力を蓄えているのだ」と言う。レイスは「吸血鬼に対抗する剣を作り上げることに成功したので、今から退治に向かう」と言うのでブラッドはレイスに協力することを申し出る。レイスはブラッドの申し出を受けて吸血鬼がいるとされる古城に案内する。
古城の仕掛けを解きながら城の奥へと進んでいくと、真っ暗な部屋から魔物が現れる。魔物はレイスの名前を何度も呟きながら襲ってくる。騎士団は魔物と戦い、レイスがとどめを刺すと魔物は驚くことに人間の姿に変化していった。レイスは倒れたその人物を「ガン・ソフ」と呼び抱きかかえるが、ガン・ソフはそのまま息絶えてしまう。
古城を出ると、レイスはガン・ソフが自分の恋人だった男であり、命に恩人であったことを明かす。過去に吸血性の魔物に血を吸われ瀕死だったレイスを魔術師のガン・ソフが自らの体を実験台にして作った抗体で救った。ガン・ソフの作った抗体はレイスをはじめ多くの女性の命を救ったが、彼自身は実験のせいで魔物の毒に侵されて魔物となってしまったのだった。レイスは魔物と化した恋人をこの手で止めるという役目を果たし、未練がなくなったので騎士団への入団を希望する。ブラッドはレイスの実力を認め入団を許可するのだった。
ウェローに魔物が出たと言うので、ブラッド達騎士団は遠征へ赴く。魔物を倒して街の中を歩いているといつの間にか森の中に入ってしまう。すると茂みの奥から3人組の幻術師の子供達がブラッド達に向かって石を投げてきた。3人の幻術師はブーブ、ポロ、カプーと名乗り、「遊ぼう」と言うので仕方なく彼らの遊びに付き合うことになる。ブーブ達が出すなぞなぞにブラッドが全て正解すると、ブーブはブラッドのことを気に入って騎士団への入団を希望するので快く入団を許可した。

ゾルードは4人目の災の翼のことを口にしながら死亡する

1070年。災厄が訪れる年となったので、ブラッド達が予言書にある通り、港町のイルグールに向かった。しかしそこにはまだ魔物が出ていないというのに街が半壊していた。辺りを見渡すと、なんと人間達が暴れ回っているようであった。今まで見たことのない光景に騎士団は驚くが、暴れている人間達の近くに魔物の姿を確認し、その魔物が人間達を操っていることが判明する。
ブラッドは騎士団の隊列を組み直すと、その魔物を倒すことに成功する。すると操られていた人間達は正気を取り戻すが、何人かは騎士団と戦ったことで倒れてしまった。魔物を倒す為とは言え、罪のない人間達を傷つけてしまったことにブラッドは心を痛め、アリアが言っていた「普段の予言と少し違う」の意味を理解した。
スルギが街の奥で怪しい光を見つけたので駆けつけてみると、それは「妖精の道」と呼ばれるものの光だった。妖精の道は妖精が通る秘密の抜け道で、一瞬にして遠い場所へ移動できるものであった。ブラッド達はこれを使って騎士団本部があるヴァレイに帰還する。
ブラッドがアリアにイルグールでの予言回避を報告し、次の予言を聞く。次は8年後、またしてもイルグールで「威力の災」が現れるというものだった。威力の災とはゾルードのことを指していた。
次の災厄までの期間、ブラッドは遠征を繰り返す。そして1078年になると予言通りイルグールに威力の災ゾルードが現れ、ブラッド達はそれを迎え撃つ。人間の力を甘く見ていたゾルードは単身騎士団の挑むが、逆に打ち負かされてしまう。ゾルードは死に際、「自分が倒れてもナグゾスサールにはジークやディーの他に4人目の災の翼が付いている」と言い残し死んでしまう。ブラッドがゾルードの最期の言葉を気にしていると、ナグゾスサールが復活する。急いで隊列を編成し、ナグゾスサールと戦う騎士団。ナグゾスサールをなんとか倒すとこの年の災厄が無事回避される。ヴァレイに戻ってブラッドはアリアに災厄の回避を報告し、世界滅亡の予言まで残り20年を戦い続けることを誓う。

第10章 狂気の時代(1079~1099年)

狂気の暗殺者や墓場を漁る黒ずくめの女等、物騒な噂が流れ始める

騎士団本部でブラッドが休んでいると、アリアとフィニーが訪ねてくる。いつの頃からか「黒の霧」と呼ばれる伝染病が蔓延しており、最近ヴァレイでも流行り始めているのだとアリアは話す。伝染病の症状は突然高熱が出て体中に黒い斑点が出て死に至るというもので、それはかつての仲間フリーに襲い掛かった謎の伝染病であった。
アリアとフィニーと別れ、ブラッドは災厄回避を国王に報告する為王城へ向かう。ラーズラス12世王が亡くなり、その息子ラーズラス13世王が国王に即位していた。ラーズラス13世王は最近魔物の出現が多く、その混乱に乗じて窃盗や暗殺といった人による犯罪が増えていることをブラッドに説明する。
王城の帰りに酒場へ立ち寄ると、街の住人から巷で噂になっている凄腕の暗殺者イゴールの話を聞く。その時、酒場にネルゴーの案内人と呼ばれる宗教団体が現れ、大声で教えを唱えて布教活動を始める。昔は神のお告げを信仰する人々の集まりであったが、魔物や犯罪で荒んだ今の世の中にあきらめを感じる人々の集まる新興宗教となり果てていたのでブラッドは驚いた。そして、街の住人は他にも黒ずくめの女性が夜な夜な墓を荒らして人肉を食らうという物騒な噂もあることを教える。黒ずくめの女性と聞いて、ブラッドは最近会っていないヴィヴィのことを思い出していた。様々な物騒な話が世の中に出回っていることを知ったブラッドはそのまま騎士団本部へ戻る。すると、そこへアリアが現れ、次の予言について語る。次は1082年にメゾネアに災厄の魔物が現れるというものだった。
3年後の災厄に向けて遠征を繰り返して騎士団の強化をするブラッド達。途中で立ち寄った街でも黒の霧の伝染病が流行っており、「細菌はイゴールがばら撒いているだ」とか、「赤い服を着れば感染しない」とか、でたらめな噂が流れていた。死の予言の様な病気を恐れて、人間達は皆あることないこと噂をしている様だった。ブラッドは「黒の霧についてどうにかできないのか」と尋ねるが、アリアの持つ予言書に黒の霧については書かれていなかったので「原因が何か分からない」と答えた。
他に立ち寄った街でも伝染病の影響で住人はほとんどが死に絶えていた。生き残っていた人に話を聞くと、「黒いローブを着た女性が街の墓を荒らした後に病気が流行り始めた」と告げるとすぐに息を引き取る。ブラッドの知る黒いローブの女性はヴィヴィだけだったので、考えたくはないが嫌な予感が頭をよぎる。アリアは「憶測で人を疑うのは良くない」と咎めるが、ブラッドは考えずにはいられなかった。

功を急ぐメルヴィンはフランカの里に火を放って全焼させてしまう

それからしばらく経った頃、災厄が訪れる1082年になる。メゾネアで災厄の魔物を迎え撃つと、この年の災厄は回避され、アリアから「次の予言は5年後だ」と伝えられる。世界滅亡の年が近づくにつれ、災厄の魔物が現れる期間が短くなってきていることにブラッドは焦りを見せる。そんな時、メゾネアの片隅で泣いている1人の少女を発見した。ブラッドが少女に話しかけると、「黒の霧にかかって両親が死んだ為帰る先がない」と説明する。「マキ」と呼ばれるこの少女は両親が黒の霧で死んだ為、マキも感染しているのではないかと街の人々は恐れて引き取り手になりたがらなかった。マキは「水上都市スクーレに行けば生きていけると思う」と発言したので、ブラッドはマキをスクーレまで送り届けた後ヴァレイへと帰還する。
ラーズラス13世王に災厄回避の報告と黒の霧の蔓延状況を報告すると、ブラッドは「医者を集めて黒の霧の解明を急いだほうが良い」と提案する。ラーズラス13世王は王室に仕える僧侶セレウスに意見を求めるが、セレウスは「原因不明の難病であることから我らにできることは伝染病がなくなるのを祈るだけだ」と答える。ブラッドは王城にこれ以上頼んでも進展はないと感じ、「自分達で原因の究明を続ける」と宣言し王城を後にする。その際、見送りにやってきた29代目親衛隊長メルヴィンはラーズラス13世王に賞賛されているブラッドに「自分にも優秀な部下がいれば騎士団のような働きができる」と言い、嫉妬心を燃やしていた。
一方でアリアも黒の霧について心配しており、何が原因なのかと考えていた。そこへエルゴーフェンの「予言書に関係ないことは気にせず災厄の回避だけに努めろ」という厳しい言葉が届く。アリアはエルゴーフェンの叱責を受け落ち込んでしまうが、フィニーは「迷いや哀しみをみせる女神がいてもいいと思う」と励ますのだった。
1085年のある日、遠征を続けていたブラッドの下に狂犬と呼ばれる暗殺者イゴールが遂にヴァレイで捕まったとの知らせが届く。あらゆる知識に長けていると噂されるイゴールならば、黒の霧について何か知っていることがあるかもしれないとブラッドはイゴールに会いに行く決断をする。ヴァレイの王城に向かう途中、ブラッドは「レッド」という名の新聞記者を目指す青年と出会う。レッドはイゴールに興味をもっており、「是非取材がしたい」とブラッドに同行を求める。ブラッドはレッドに申し出を受け入れ、共に王城の牢獄へ向かった。
凶悪な暗殺者であるイゴールとの面会は扉越し行われた。レッドがイゴールに話しかけると、低く冷たいイゴールの返事が返ってくる。ブラッドが手短に黒の霧について説明し、薬草についても詳しいイゴールに「染病に効く薬草はないか」と尋ねる。イゴールは確かに薬草に詳しかったが、それは毒薬についての知識であり、「黒の霧に効き目のありそうな薬草は知らない」と答えた。レッドがイゴールの仕業とされている大量の毒殺殺人について説明する。「何故人を殺すのか」とブラッドとレッドはイゴールに質問すると、イゴールは「他に面白いことがないからだ」と答えたのでブラッドは怒りを露わにする。黒の霧について何も知らないなら他に話すことはないとブラッドはイゴールとの会話を中断するが、レッドはイゴールに闇ギルドで長く在籍している理由と今まで一度も捕まらなかったのに今回捕まったのは何故かということを聞き出そうと質問する。しかしイゴールは「他人に教える筋合いはない」と大声で怒り、ブラッドとレッドを追い出してしまった。イゴールとの接見で気を悪くしたブラッドが街はずれを歩いていると、久しぶりにヴィヴィの姿を目撃する。
ブラッドがヴィヴィに声をかけると、ヴィヴィは何やら慌てた様子で適当に話しを交わしてその場から離れていってしまった。ヴィヴィの行動を気にしながらもブラッドは遠征を続け、遂に災厄が訪れる1087年になる。災厄が訪れるというフランカの里には騎士団より先に親衛隊が到着し魔物に備えていた。魔物はまだ出ていない様だったが、里の方から火が上がっているのをアリアが見つけ、ブラッド達騎士団は急いで里に向かっていく。すると、そこには騎士団よりも先に親衛隊が魔物を倒そうと里に火を放つメルヴィンの姿があった。このタイミングで火を見て興奮状態の魔物が現れ、騎士団に襲い掛かる。ブラッド達は戦い、なんとか魔物を倒すと災厄は回避される。しかし、里はメルヴィンの放った火のせいで壊滅してしまい、多くの犠牲者を出す結果となってしまった。生き残った里の住人達は「生きてさえいれば里を立て直すことはできる」と気丈に振る舞い、魔物を倒したブラッド達騎士団にお礼を告げる。里を壊滅させた張本人であるメルヴィンは「魔物を倒せたのは自分の放った火のおかげだ」と勘違いしブラッド達の前に立つ。ブラッドはメルヴィンの言動を非難し叱責するが、メルヴィンは「自分の責任ではない」と身勝手な言い訳をしてその場から逃亡してしまった。
災厄の魔物を倒したことをラーズラス13世王に報告する為ブラッド達はヴァレイに戻るが、いつも賑やかな王都が静まり返っていたので驚く。王城に向かいラーズラス13世王に謁見するも、ラーズラス13世王は心ここにあらずといった感じでブラッドの報告を聞いていた。傍に控えていたセレウスが「ロイ王子が黒の霧の伝染病にかかってしまい、ラーズラス13世王はそれが心配なのだ」とブラッドに説明する。謁見の最中、ロイ王子の容態が急変したとの知らせが入った為ラーズラス13世王が退席するが、ロイ王子はそのまま命を落としてしまった。悲しみに暮れるラーズラス13世王にブラッドは挨拶だけして謁見の間を後にする。
王城の通路を歩いていると、牢獄の方からレッドの助けを呼ぶ声が聞こえてきた。イゴールがいたはずの牢屋には何故かレッドだけが入っていたので訳を尋ねると、ブラッド達がいない間にレッドは独自にイゴール取材の為この場所を訪れていた。レッドが街の墓場を荒らす黒ずくめの女の話をイゴールにしていると、イゴールが「面と向かって話したい」と言って牢屋の中に招き入れたと言う。そして話をしている最中にイゴールは自分だけ脱獄し、逆にレッドが牢屋に残されてしまったのだった。黒ずくめの女が現れた土地では黒の霧感染者が急激に増えるとの噂があることをレッドが説明すると、ブラッドはイゴールが何かを掴んだのだと思いイゴールを追うことを決める。レッドを牢屋から出すことも忘れてブラッドはアリアの下へ走っていった。アリアと会うと、次の災厄は5年後にメゾネアで起こると予言され、「流言に惑わされず真実を見よう」と言葉をかけられた。

11年前にメゾネアで助けた少女マキは立派な巫女に成長し騎士団への入団を希望する

5年後の災厄に向けて遠征を続ける最中、立ち寄った村でブラッドは黒ずくめの女に会ったという男性から話を聞くことができた。男性は、黒ずくめの女は村の墓を掘り起こして死体に何かしている様であったことと女の横には親衛隊長のメルヴィンがいたことを話した。また別の街では、ネルゴーの案内人による布教が進行しており、世界の滅亡を受け入れる人々が増えてきていることを騎士団は実感する。
年月が経つにつれて、黒の霧の被害と根拠のない噂は広がりを見せ、死人の肉を食べれば黒の霧にかからないという噂を信じた村の住人が隣街の住人を殺して食べようと川の上流から毒を流すという事件が発生した。その場に居合わせたブラッド達騎士団は「人間同士で戦っても意味がない」と説得するが、街同士の抗争を止めることはできなかった。
1092年、災厄がメゾネアに襲い掛かる年がやって来た。ブラッド達がメゾネアに向かうと、既に災厄の魔物が街に出現していた。よく見ると、魔物の足元に女性が1人いるのを発見したブラッドは急いで助けに向かう。魔物を倒し、災厄を回避すると魔物の近くにいた女性がブラッド達の下に駆け寄る。女性はブラッドに気が付くと、10年前にメゾネアでブラッド達に保護されスクーレまで送ってもらった少女マキであった。マキはスクーレでなんとか生き残り、巫女として戦いの心得や薬草の知識を得て立派に成長していた。マキはブラッドから世界滅亡の予言の話を聞くと、自分も騎士団への入団を申し出る。アリアの勧めでマキを騎士団に入れると、ブラッドは騎士団を連れてヴァレイへと戻った。
ブラッドはアリアから次の災厄の予言を伝えられる。次の予言は1099年の大災厄であった。アリアは「世界が滅亡すると予言されているこの年にはいくつもの災厄が重なり、それはやがて大災厄となり世界滅亡へと繋がる」と言う。災の翼やナグゾスサールとの戦いは避けられず、間違いなく今までで一番厳しい戦いとなることは容易に想像できた。
ブラッドは気を引き締め遠征を行い、遂に大災厄が起こると予言される1099年が訪れた。ブラッドの前にレッドが人々の信仰の象徴でもあるリーヴェ修道院の長が遂に黒の霧に感染し倒れたと報告にやって来る。レッドは「なんとかして修道院長を救えないか」と頼み、リーヴェ修道院まで同行を求める。レッドはついでにイゴールが雪山に出没するとの噂も聞いており、そちらも確かめたいと話す。ブラッドはレッドの同行を許し、騎士団はリーヴェ修道院へ急ぐ。
リーヴェ修道院を訪ねたブラッドだったが、修道女はブラッドの名を聞くと修道院に災厄をもたらす存在だとして入室を断ってしまう。そんな時、クレオンという名の僧侶がエレルとレムという2人の神官に「修道院長の薬を王都まで取りに行く時間だ」と話しをしていた。ブラッドは半世紀前にこの雪山でミレイを犠牲にしたことへの罪滅ぼしとして協力を申し出る。レムはその申し出を受けようとエレルを説得し、ブラッド達騎士団はクレオン、エレル、レムの3人の護衛をしながら雪山越えをすることになった。
山頂付近まで行くと、以前と同じ姿のままの砦を発見し、一行はここで休息を取っていた。すると、そこへクレオンが慌てた様子で砦に飛び込んでくると、「レムが用をたす為に建物の裏側に回った所で吹雪に巻き込まれた」と説明した。ブラッド達は急いで外に飛び出し、魔物を退けながらレムを捜索する。山頂までやってくると、そこには2つの人影があった。近付いて見てみると、それはぐったりしたレムを無造作に抱きかかえるイゴールの姿だった。イゴールは真っ直ぐクレオンに向かって行き、「自分の目の前で人殺しするとはいい度胸だ」と声をかける。イゴールの話では、黒ずくめの女に唆されたと思われるクレオンがレムをとある儀式の生贄にしようとしていたことが判明する。
ブラッドに向かってイゴールがレムを放ると受け止めたブラッドの腕の中でレムが目が覚ます。レムの無事に安堵した騎士団だったが、次に魔物が襲い掛かって来た。騎士団が魔物を倒して周囲の安全を確認すると、レッドは狂気の暗殺者であるイゴールが人助けをしたことに驚いていた。するとマキはイゴールのことをはじめから知っていたかの様に「イゴールは人殺しもするが人助けもする人だ」と説明する。マキはスクーレで生きていく為に闇ギルドに所属しており、その時にイゴールに面倒を見てもらっていたのだった。そして、マキがカタギとして生きられる様にと闇ギルドから無傷で抜ける手助けをし、その時に片目を失い親衛隊にも捕まってしまったのだと話した。
レムの体力を心配して一度リーヴェ修道院に戻ると、イゴールは黒の霧の症状を和らげる薬の煎じ方をエレルに教え、「修道院長に飲ませてやれ」と言う。脱獄してから黒の霧についていろいろ調べていたイゴールは、元々持っていた薬草の知識を活かして薬を開発していた。しかし、その薬は症状を和らげるだけのもので、完全に治すものではなかった。イゴールは薬を作る側らで黒の霧について情報を集めると、伝染病の流行には黒ずくめの女の存在が大きいという事実を掴んでいた。「黒の災」と呼ばれる黒ずくめの女は今、ネルゴーの案内人と強く結びつき、人間の子供を人柱にして絶望から生まれる平和を祈る「黒の儀式」と呼ばれる儀式をしようとしているらしい。イゴールは次の儀式の場所と日時の情報を知っていたので、儀式を止める為にブラッドは立ち上がり、イゴールもそれに協力すると言い騎士団に入団する。

ブラッドとヴィヴィはお互いの歩む道が決して交わらないことを認識し永遠の別れを交わす

黒の儀式が行われるとされていたのは夜の都ジグーという街だった。そこでブラッド達が見た光景は、多くの人々が諦めの言葉を呟きながら大聖堂に集まり地下の祭壇に向かって身投げをしているというもので、それは儀式と呼ぶより集団自殺と呼んだ方が正しい光景だった。ジグーの正門近くにはメルヴィンの姿もあり、自分の力を認めてくれたあのお方の儀式を邪魔させないとブラッド達の前に立ちはだかる。しかしイゴールはそんなメルヴィンを殴り倒すと無理矢理街の中に潜入していった。街の奥に向かおうとすると、災厄でもないのに街の中に魔物が入り込むブラッド達に襲い掛かってきた。不思議なことに魔物は街の中にいる信者には見向きもせずブラッド達だけに狙いを付けていたので、この儀式の主催者である黒の災が魔物を操っているのだろうと推測する。魔物を倒しながら大聖堂の裏口に入って行くと、そこには久しぶりに会うヴィヴィの姿があった。ヴィヴィはブラッドに驚きながらもいつものおどけた調子で喋りかけてくる。ブラッドがヴィヴィが何故ここにいるのか訳を尋ねるが、そこへ魔物が襲ってくる。ヴィヴィはその隙にブラッドの質問に答えることなく逃げていった。
襲ってきた魔物を倒し、ヴィヴィを追いかけるブラッド達。大聖堂の奥へ辿り着くと、そこには異臭を放ちながら大鍋をかき回す魔女風の女性の姿が飛び込んできた。ブラッド達が息を吞んでいると、その後ろからヴィヴィが現れる。黒の災と呼ばれる女性の正体はヴィヴィではなく、かつてのヴィヴィのライバルであった魔女ニーザであった。ニーザはかつてヴィヴィと共に大魔女になる為の試練を受けていたが、ヴィヴィに敗北して大魔女になり損ねた。そして、その時の経験で精神が歪み、人間でありながら錬金術のありとあらゆる技術を使って命を引き延ばして生きてきた。ナグゾスサールに忠誠を誓い、災の翼の1人として醜い人間達に復讐する為に黒の霧を流行らせてでたらめな噂で人々を混乱に陥れたのだった。
かつてのライバルで精神を歪めてしまったことへの責任からかヴィヴィは1人でニーザの相手をしようとする。しかし、ニーザの攻撃は強力でヴィヴィは押されてしまう。ブラッドはそんなヴィヴィに加勢し、騎士団を率いてニーザを倒す。不老不死ではないニーザはそのまま息を引き取る。大聖堂を出て、ブラッドはヴィヴィにライバルを倒してしまったことを謝る。ヴィヴィは「仕方がない」と言い、自分が不老不死の大魔女であることを説明し、いつもの明るい調子でその場から去っていった。その頃イゴールはニーザとの戦いを経て、自分も人を殺して楽しんでいる様な人間であることがニーザのしていたことと重なって見え、自分もニーザの様な魔物に等しい存在にいつかなってしまうのではないかという恐怖心を持つようになっていた。そんなイゴールにマキは、「イゴールは殺しもするが人を助けることもできる人間だから魔物には決してならない」と励ますのだった。
ニーザを倒したことで1099年の災厄が1つ回避された。そのことをラーズラス13世王に報告に向かうと、城の中では兵士達によって各地の被害状況が報告されていた。ニーザは倒したが、黒の霧の伝染病は既に猛威を振っており、魔物の数も増えていることからアクラル全土で2万人を超える犠牲者が出ていると言う。その報告を聞いたラーズラス13世王は遅まきながらも民衆達の前に出て、「各自できることを全力で行う様に」と演説をした。
王城への報告を終えたブラッドが騎士団本部へ戻ると、フィニーが「そろそろ闇のしずくの時期だ」と言い出す。闇のしずくとは、世間的には皆既日食の日のことで、365年に一度起こるものだった。フィニーの話では、闇のしずくの日には「精霊の門」が開き、精霊郷で浄化された魂が地上に戻るらしい。イゴールとフィニーが闇のしずくについて話をしている傍らで、ブラッドは仲間を救えなかった後悔を忘れない為に自身の腕にタトゥーを彫ろうとしていた。ブラッドの両腕には無数のタトゥーが刻まれており、それらは全てブラッドが自分への戒めの為に彫っていたものだった。それを知ったマキは、「そんな悲しいタトゥーはだめだ」と言い、不老不死でもブラッドは人間で、間違いなく仲間達と同じ時間を過ごしていると励まし、「これからは責任や後悔を1人で抱え込まず仲間に頼る様に」と声をかける。ブラッドはそんなマキの優しさが嬉しくて素直にお礼を口にした。
その時アリアがブラッドを呼び、「ヴィヴィが酒場にいるので会ってくるように」と声をかける。ブラッドは言われた通り酒場に行きヴィヴィに会うと、「不老不死同士一緒に暮らさないか」とブラッドに持ち掛ける。しかし、ブラッドは自分の好きな様に生きたいヴィヴィとは違い、人々の為に世界の滅亡を食い止める義務を果たしたいとの思いから、ヴィヴィの提案を断る。ヴィヴィはそれ以上多くを語らず、数十年の片思いを終わらせる覚悟を決めてブラッドに別れの挨拶をした。
ブラッドが酒場を出て歩いているとアリアが路地裏で待っていた。アリアはブラッドが災厄の予言を放棄してヴィヴィと2人でどこかに行ってしまわないか心配していたが、ブラッドは「ヴィヴィと別れの挨拶をしてきただけで自分の使命は必ずやり通す」とアリアに誓った。アリアはブラッドの言葉を聞いて安心すると先に騎士団本部へと戻っていく。その後、アリアと入れ違いにブラッドはジークと遭遇する。ジークはブラッドに「闇のしずくの日を楽しみに待っていろ」と意味深な言葉を放って去っていった。

第11章 闇のしずく(1099年)

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