西谷夕(ハイキュー!!)の徹底解説・考察まとめ
西谷夕(にしのや ゆう)は、漫画『ハイキュー!!』の登場人物で烏野バレー部の2年生レギュラー。ポジションはリベロ。「烏野の守護神」と称され、チームメイトからの信頼も厚い。小柄だが身体能力は非常に高く、中学時代にベストリベロ賞を獲得した一流プレイヤーだ。ワイルドで常に前向きな性格で、チームのムードメイカーである。「女子の制服が好みだった」ことが動機となり烏野高校に入学した。マネージャーの清水潔子(しみず きよこ)に憧れている。
インハイ予選1回戦、常波戦
インターハイ宮城県大会予選が始まった。1回戦は常波高校戦である。西谷もいつも通りリベロとしてスタメンでスタートした。常波高校の3年生には、中学校で澤村と同じバレーボール部だった3年のウィングスパイカー池尻隼人(いけじり はやと)がいた。烏野バレー部は、1点目を田中が決める。
2点目は、常波のスパイクを西谷がレシーブし、そのボールを東峰が威力のあるスパイクで決めた。西谷はナイスレシーブをしたのだが、セッターに返せず悔しがっていた。西谷は試合中も常に一所懸命で、相手がスパイクを決めると「くっそがああ!! 次はぜってぇ!! 拾う!!」と元気いっぱいでチームを引っ張っていた。1回戦、烏野バレー部はセットカウント2-0で危なげなく勝利した。
インハイ予選2回戦、伊達工業戦
インハイ予選2回戦の相手は、3か月前の県民大会で惨敗した伊達工業だった。烏野バレー部は、試合前のウォーミングアップで西谷の声かけもあり、伊達工業の応援にも呑まれずいつも通りのリラックスした状況でスタート、最もレシーブ力の強いフォーメーションからスタートする。1セット目は、日向の速攻で1点先取する。次に西谷は相手方のスパイクを完璧に上げるが、東峰のバックアタックは3枚ブロックに捕まる。西谷が東峰に「旭さん、すみません! 次は拾います!」と声をかけると、東峰は「おう頼む。でも次は決める!!」という返事がきた。
西谷は、日向のスパイクがブロックされたボールを見事に拾い、もう一度日向に上がると思ったところ(伊達工業のMB青根も日向に誘われてブロックに飛んでしまう)、東峰がバックからパイプ攻撃を決める。パイプ攻撃とは、前衛の速攻を囮にして後ろから打つバックアタックのことである。ちなみに、パイプ攻撃は音駒高校が練習試合で見せてくれた攻撃だ。これにはチームメイト全員が歓喜する。旭は「お前ら凄いよ」と感動し、西谷は「何言ってんスか! 決めたの旭さんデショ! 堂々としてホラ!」と声をかける。
伊達工業戦では、西谷はいつも通りにボールを拾い、”鉄壁”のブロックを誇る伊達工業も日向の囮に手を焼いた結果、1セット目は24-19で烏野がセットポイントを迎える。最後は、日向の囮のうしろから東峰がバックアタックを決めてパイプが貫通、烏野が1セット目を先取した。
2セット目は互角の戦いになった。烏野は、ローテーションを2つずらしてスタート。1セット目は、MB日向と伊達工業のMB青根高伸(あおね たかのぶ)ががっちりマッチアップするローテーションだったが、ローテーションをずらしたことで、2セット目は日向のビックリ速攻のビックリ感を持続させることになる。24-22で烏野がセットポイントを迎える。東峰のスパイクがブロックされてバックラインぎりぎりに落ちそうなところ、西谷はスーパープレーで拾う。
次の東峰と相手方ブロックのネット際の押し合いでは、西谷が味方コートに落ちるボールに反応するが、間に合いそうになかった。しかし、西谷はこれを足で拾う超スーパープレーを見せた。東峰の3本目のスパイクは、ブロックに阻まれるもののブロックされたボールがネット白帯上を移動して相手方コートに落ちた。こうして、セットポイント2-0で烏野が伊達工業に勝利した。
インハイ予選3回戦、青葉城西戦
3回戦は、3年生の天才セッター及川徹(おいかわ とおる)率いる青葉城西戦だった。烏野バレー部は、4月に一度、青葉城西高校と練習試合をしているが、そのとき西谷は部活禁止期間だったので、西谷にとっては初めての青葉城西戦となる。青葉城西の監督も、西谷のことを「烏野にはよいリベロがいる」と言及していた。ちなみに、及川は中学生の頃に「ベストセッター賞」に選ばれた優秀な選手で、県内一の実力を持つセッターとして注目と警戒を寄せられる存在だった。烏野の1年セッター影山飛雄(かげやま とびお)は、北川第一中学校時代の後輩にあたる。
西谷は、及川の強烈なサーブをキレイに上げた。及川は、リベロの西谷がサーブを取れなければ他のメンバーの士気も落ちるだろうことを意図してサーブで西谷を狙ったのだが、西谷が上げたボールを日向が決めて、ここは西谷が勝った。
西谷はこう言っていた。
「俺、中坊ん時、あのサーブ取ったことあるわ。青城の1番の。確かに入れば凄いサーブだったけど、けっこうミスもしてたし、あんなコントロールもなかった。相当練習したんだろうな。一人サーブが凄い奴がいるとか、セッターが万能とか、それだけでずっと4強にいられるとは思えねぇ。気い抜いたら持ってかれる。気張るぜ」。烏野の守護神は、固い護りを見せつけた。
1セット目は青葉城西が先取した。青葉城西の得点源になってしまっている及川のサーブ攻略として、烏野はサーブレシーブ2人体制に切り替えた。もちろん、守備の要であるリベロ西谷は出ずっぱりになる。この作戦は上手くいき、澤村が及川のサーブをキレイにレシーブし、田中が強烈なスパイクを決め、及川のサーブを1回で切り抜けた。次の及川のサーブは、2本とも西谷がきれいに上げる。
2セット目、烏野は24-22でセットポイントを迎えた。ここで青葉城西は及川のサーブを迎え、サイドラインぎりぎりのサーブを打つ。普通ならサービスエースになるところだったが西谷は癖のあるサーブを難なく上げた。2セット目は烏野が25-23で取り返した。
3セット目はラリーが続く。西谷はこの試合を通して、コツコツとファインプレーを積み重ねていく。長いラリーの中で西谷のファインプレーは光っていた。応援席にいる烏野OBにも「烏野はとびぬけてリベロの守備力が高いからな」と言わしめた。
3セット目は長いラリーが続く接戦だったが、遂に青葉城西が24-22でマッチポイントを迎えた。チーム内に重い空気が漂う中、西谷の一言が会場に響いた。「野郎共ビビるなー!! 前のめりで行くぜ」
西谷はキレイなサーブレシーブを上げ、ワンハンドで影山がトスを上げると日向が高い位置から速攻を決めて、烏野は24-24に追いついた。西谷は、速攻を決めた日向と影山を顔をくしゃくしゃにしながら頭を撫でて褒めちぎった。3回連続の日向のブロード攻撃は、最後フェイントとなって相手方コートに落ち、烏野が25-24で勝ち越す。
再び25-25のデュースになり、青葉城西は及川のサーブが回ってきた。何点か取り返そうとして力んだ及川のサーブを、西谷は冷静に「アウト」のジャッチをした。ここで烏野は26-25と勝ち越す。その後相手方岩泉のスパイクが決まり、再び26-26のデュース。互いに譲らずデュースが続き、31-31。このあと、長いデュースで初めて32-31と青葉城西が逆転した。
32-31で青葉城西が迎えたマッチポイントも長いラリーが続いた。相手方有利のセンターからの速攻を西谷がキレイにレシーブする。キレイなレシーブが上がると、セッターは有効な攻撃を組み立てる余裕が生まれる訳だが、このとき影山は日向の速攻で攻めた。しかし、青葉城西に読まれていて2枚ブロックにドシャットされる。このセット、33-31で青葉城西が取った。セットカウント1-2で烏野は3回戦敗退。超人的と思われていた日向と影山の速攻が止められて試合が終了したことで、日向と影山はずっと下を向いていた。西谷は田中と一緒にずっと日向と影山のフォローをしていた。
日向と影山が掴み合いの喧嘩をしていたところに、顧問の武田先生がミーティングだと声をかける。
「今日も素晴らしい活躍でしたよ。負けは弱さの証明ですか?君たちにとって負けは試練なんじゃないですか?地に這いつくばったあと、また立って歩けるのかという。君たちがそこに這いつくばったままならば、それこそが弱さの証明です」。
仙台市体育館を去った烏野バレー部は、烏養コーチのおごりで居酒屋おすわりにお昼ごはんを食べに行った。西谷も大盛りのお茶碗片手にもくもくと食べていた。皆泣きながら無言で箸を運め、敗北という挫折から立ち直ろうとしていた。
8月に行われる春高予選に向けて
春高予選はIHと同じチームで
烏野バレー部は、全日本バレーボール高等学校選手権大会(通称:春の高校バレー)に向けて準備を始める。進路を控えた3年生も全員残ることが決まり、1、2年生は個々人にレベルアップしたいことが盛り沢山で練習にも熱が入る。その矢先に監督が梟谷学園グループの合同練習試合を取り付けた。梟谷学園は、関東にある梟谷学園高校(東京)、音駒高校(東京)、森然高校(埼玉)、生川高校(神奈川)からなるグループで、全国大会出場経験のある強豪校ばかりだ。これには、西谷と田中も「今度は俺が護り勝つ!」と大盛り上がりだった。
東京遠征へ向けて準備する選手たち
土日に組まれた東京遠征は、期末テストの補修が土曜日にあるため、赤点を取ってしまうと参加できない恐れがあった。烏野バレー部では、試合で主力の西谷、田中、日向、影山が赤点をとる危険性があったため、4人は必死に勉強を始めた。西谷と田中は無事40点台で赤点を免れた。東京遠征は音駒高校で行われた。西谷と田中は無事参加できたのだが、それぞれ1科目ずつ赤点をとってしまった日向と影山が、追試を受けるために集合時間に間に合わないことが判明。各方面に交渉した末、二人は後から田中のお姉さんが東京まで送り届けてくれることとなった。東京遠征は無事終了した。この時期、扇西と練習試合をしたり、新しいマネージャー1年の谷地仁花(やち ひとか)がバレー部に加わったりしている。
西谷がみつけた新しい課題
西谷が見つけた課題はジャンプトスだった。青葉城西のセッターがやっていた「アタックラインからジャンプしてトスをあげる」技を体得しようと練習し始めたのはこの頃からだった。オーバーが苦手な西谷は、3年生セッターの菅原孝支(すがわら こうし)にトスを教えてほしいと申し出たりしている。夏休みの長期合宿でも試みるが、ボールと一緒に着地したりしていた。
夏休み長期合宿にて
夏休み長期合宿は森然高校で行われた。西谷は早速、新技を梟谷学園相手に試みる。しかし、このときは失敗。新技を仕込んできた烏野バレー部員たちは、それぞれに技を試してみるのだが、このときはまだ誰も上手くいかなかった。「どうしたんですかね、烏野…調子悪いんでしょうか?」と言う音駒のコーチに対して、猫又監督は「ほほ!その逆じゃないか。カラスだけあってさすがの雑食性。恐らくあれは、驚くべきスピードで進化している途中だよ」と褒めていた。
春高バレー宮城県大会
第一次予選大会が始まった
烏野バレー部が会場に行くと、烏野バレー部は、IH予選で「青葉城西とフルセット試合してぎりぎりまで追い詰めたチーム」として有名になっていた。西谷は宮城県では有名なリベロなので、「千鳥山の西谷もいるらしいよ。中学ん時ベストリベロの!?」と噂になっていた。
一次予選第2回戦(烏野は初戦)、扇南戦
初戦の相手は、扇南高校だった。この試合には烏養前監督も見に来ていた。試合は東峰のサーブで始まりノータッチエースで烏野のエンジンが温まってくる。烏野は25-16、25-13で扇南に勝利した。この試合で西谷の活躍場面が描かれていないのは、順調に攻撃陣が活躍できた証拠だ。
一次予選第3回戦(烏野は2回戦)、角川学園戦
角川学園には2メートルを超える長身の1年ウィングスパイカーの百沢雄大(ひゃくざわ ゆうだい)がいた。空中戦の打点の高さに舌を巻く烏野は、出だしを1-4でリードされる。
西谷は、百沢の攻略方法にいち早く気づいた。百沢はバレーボール歴が短く、コースの打ちわけができない。体の向きそのままのクロス方向にだけ打ってくる。
西谷のレシーブ力があれば、相手が2メートルの選手でも戦える。烏野は、百沢のストレートを捨ててクロスに絞ってレシーブする体制をとって対応する。それからも、西谷は百沢のスパイクの度にレシーブで大活躍する。あっという間に15-14と烏野が逆転した。1セット目は25-22で烏野が先取した。2セット目も烏野は危なげなくリードし、多彩な攻撃方法で点をとりながら25-19で勝利した。烏野バレー部は一次予選を突破し、代表決定戦へ進出した。
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灰羽リエーフ(はいば りえーふ)とは、『ハイキュー!!』の登場人物で、東京の強豪、都立音駒高等学校男子バレー部に所属する1年生。日本人とロシア人のハーフだが日本生まれ日本育ちのため、ロシア語は話せない。名前のリエーフはロシア語で”獅子”を意味する。 バレーは高校に入学してから始めたため、周りから下手だと言われているが、生まれ持った高身長、身体能力、バレーのセンスを兼ね備えている。 主人公の日向翔陽がいる宮城県立烏野高等学校と”ゴミ捨て場の決戦”を実現させるため全国大会への出場を目指していく。
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夜久衛輔(ハイキュー!!)の徹底解説・考察まとめ
夜久衛輔(やく もりすけ)とは『ハイキュー!!』内で登場する音駒高校のリベロ(R)。主人公日向翔陽(ひなた しょうよう)の所属する烏野高校とは因縁の関係であり、何度も試合を行っており、互いを高め合うよきライバルである。リベロとしての能力が非常に高く、その存在だけで相手のスパイカーにプレッシャーを与えるほどの存在感がある。個性豊かなチームメンバーをまとめるおかん的な役割をしていることが多いが、後輩を叱ったりする一面から鬼先輩と呼ばれることもある。
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白布賢二郎(ハイキュー!!)の徹底解説・考察まとめ
白布賢二郎(しらぶ けんじろう)は漫画『ハイキュー!!』の登場人物で、宮城県の絶対王者といわれた白鳥沢学園高校バレー部の2年生セッター。中学生のとき、1学年上のスパイカー牛島若利(うしじま わかとし)に憧れて、一般入試で入学した秀才。2年生で正セッターの座を射止めた努力家でもある。派手さはないがミスの少ないトスが持ち味で、強力なスパイカーを生かすトス回しが特徴。“シンプル・イズ・ベスト”を追求する白鳥沢学園のコンセプトにマッチするセッターだ。目立たないが気が強く、実力のある選手たちを支える。
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目次 - Contents
- 西谷夕のプロフィール・人物像
- 西谷夕のポジション・能力
- 西谷夕の来歴・活躍
- 西谷夕の幼少期
- 部活に合流する「烏野の守護神」西谷夕
- はじめて「先輩」と呼ばれる
- 音駒との練習試合を控えて
- ゴールデンウィーク合宿
- 音駒バレー部との出会い
- インターハイ宮城県予選大会
- マネージャー清水潔子の応援
- 「堕ちた強豪、飛べない烏」
- インハイ予選1回戦、常波戦
- インハイ予選2回戦、伊達工業戦
- インハイ予選3回戦、青葉城西戦
- 8月に行われる春高予選に向けて
- 春高予選はIHと同じチームで
- 東京遠征へ向けて準備する選手たち
- 西谷がみつけた新しい課題
- 夏休み長期合宿にて
- 春高バレー宮城県大会
- 第一次予選大会が始まった
- 一次予選第2回戦(烏野は初戦)、扇南戦
- 一次予選第3回戦(烏野は2回戦)、角川学園戦
- 春高宮城県代表決定戦が始まった
- 代表決定戦1回戦、条善寺戦
- 代表決定戦準々決勝、和久谷南戦
- 代表決定戦準決勝、青葉城西戦
- 宮城県大会決勝、白鳥沢学園戦
- 春の高校バレー全国大会を控えて
- 春の高校バレー全国大会
- 1回戦、椿原学園戦
- 2回戦、稲荷崎戦
- 3回戦、音駒高校戦
- 準々決勝、鴎台戦
- 春高全国大会最終試合を終えて
- イタリアでカジキをとっていた西谷
- 西谷夕の関連人物・キャラクター
- 東峰旭(あずまね あさひ)
- 夜久衛輔(やく もりすけ)
- 西谷節男(にしのや みねお)
- 清水潔子(しみず きよこ)
- 日向翔陽(ひなた しょうよう)
- 影山飛雄(かげやま とびお)
- 田中龍之介(たなか りゅうのすけ)
- 木下久志(きのした ひさし)
- 西谷夕の名言・名シーン/名シーン・名場面
- 「たとえ身長が2mあったって俺はリベロをやる」
- 「強い方がコートに立つ!これ当然です」
- 「いいじゃないスか、どう見られるのかなんて! 自分でカッコイイと思ってれば!!」
- 「ローリングサンダー・アゲイン」
- 「背中は俺が護ってやるぜ」
- 「白鳥沢には牛若あり。なら、烏野には俺ありっすから」
- 「三本ください。必ず慣れて見せます」
- 全国屈指のエース・牛島の猛攻を食い止める
- 「太ももがはち切れようとも、空中戦は頼みます」
- 西谷夕の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 西谷夕、1週間の自宅謹慎と1か月の部活禁止
- ノヤッさんはこんなにカッコイイのになぜモテないのか
- 大食い選手権第3位
- 番外編:西谷夕主演の映画ポスター