黒崎一護(BLEACH)とは【徹底解説・考察まとめ】

黒崎一護(くろさきいちご)とは『週刊少年ジャンプ』で連載していた『BLEACH』の主人公で、死神代行。ある時、家族を虚(ホロウ)から守るため、死神の朽木ルキア(くちきるきあ)から死神の力を譲り受け危機を打破。それ以降は死神代行として活動する。「尸魂界篇」「破面篇」では自らに虚の力が宿っていることを知り、破面篇での戦いで死神の力を失うことになるが「死神代行消失篇」で完現術(フルブリング)を会得し、戦う力を得る。「千年血戦篇」では虚の力だけではなく滅却師であった母の力も受け継いでいたことが判明した。

解放状態の十刃の使う最強の虚閃。霊圧に自分の血を混ぜることで特大の虚閃を放つ。その威力、光線の大きさは通常の虚閃や黒虚閃とは比べ物にならないほど大きく、空間をも歪めてしまうため、虚夜宮(ラスノーチェス)での使用は制限されている。
一護の場合は斬月の長刀を虚化している角に当てた状態で放つ。解放した虚の力を月牙と融合させる形で使用。ユーハバッハの半身を吹き飛ばす程の威力を誇る。

なお設定上は解放状態でないと使えない筈だが、作中で十刃No.6であるグリムジョー・ジャガージャックは解放状態で使用したことは一度もない。

月牙十字衝(げつがじゅうじしょう)

千年血戦篇で二刀一対型の斬月を手にした一護の技。左手の短刀を横に薙ぎ、「置く」ように月牙天衝を発生させた後、長刀の方で月牙天衝をそれに直角に重ねる形で放ち、十字の形をした月牙天衝を放つ。
色は通常の月牙と同じ黄色。

静血装(ブルート・ヴェーネ)

滅却師が使う血管の中に直接霊子を流し込んで防御力を向上させる技術。一護は星十字騎士団キルゲ・オピーとの戦いが切っ掛けで覚醒した。一護の母・真咲も生前は桁外れの静血装の力を持っていたことから、その力を受け継ぐ一護も使用できた。

黒崎一護の来歴・活躍

死神代行篇

ある日、当時高校一年生だった一護が部屋にいると死覇装を纏った黒髪の少女が忽然と現れた。彼女は一護が自分の姿が見えること、さらに触れることに驚いた。彼女は「死神」であると自己紹介し、死神は「魂魄(こんぱく)」と呼ばれる人間の魂を回収し、「尸魂界(ソウルソサエティ)」という死神と魂魄が住まう死後の世界へ送る「魂葬(こんそう)」をする役割と、未練や憎悪などで悪霊と化した「虚(ホロウ)」と呼ばれる存在と戦う役割があることを一護に教える。
虚の気配が黒崎家の近くで感じたためやってきたと言う死神に、一護は「すごい声がする」と伝える。それは虚の声だった。一護は死神である彼女よりも先に虚の声に気づいたのだった。黒崎家の一階では一護の家族が虚に襲われ、死神である彼女も虚からの攻撃を受けて戦えなくなってしまった。「家族を救いたいのであれば死神になるしかない」と言われた一護は、死神こと「朽木(くちき)ルキア」から死神の力を受け継ぎ、ピンチを打破。それ以降、ルキアの死神の力が回復するまで「死神代行」を行うことになった。
最初のうちは四苦八苦しながらもルキアと共に魂葬や虚退治などをこなしていき、織姫やチャドなど仲間たちの危機を助けていく。
一護は母である真咲(まさき)の命日に、「グランドフィッシャー」という虚に遭遇する。そして真咲の死の原因がグランドフィッシャーであることを知った一護は、母の姿をした疑似餌を作り出したグランドフィッシャーに深手を負わすことに成功するが、惜しくもとどめを刺せずグランドフィッシャーを逃がしてしまう。ルキアに「戦いの中で死者も出していない、状況的には一護の勝ちだ」と言われても自分の負けを噛みしめ、この戦いを通じて精神的に成長を遂げる。死神代行に対する意識も「やらされている」という考えから「人々を守るため」という考えに変わった。

一方、一護と同じ高校に通う、虚を退治する力を持つ「滅却師(クインシー)」である「石田雨竜(いしだうりゅう)」は、祖父である石田宗弦(いしだそうげん)が死神見殺しにされたことを恨み、死神を憎んでいた。死神代行である一護のことも同様に嫌っており、滅却師の力を証明するため一護に虚をどちらが多く倒すことができるか勝負を持ち掛ける。挑発を受けた一護は虚を次々と退治し、雨竜が使った撒き餌によっておびき寄せられた大虚(メノスグランデ)とも戦うことになった。一護は斬撃で大虚を退けることに成功するが、その戦いがきっかけとなり尸魂界にルキアと一護の存在が発見されたことにより物語が大きく動き出す。

禁忌とされる「死神能力譲渡の罪」に問われたルキアを尸魂界に連れ戻すべく、朽木白哉(くちきびゃくや)とその副官でありルキアの幼馴染である阿散井恋次(あばらいれんじ)が現世に現れる。一護は白哉の斬撃に敗れ、ルキアを守り切ることができなかった。白哉の斬撃により死神の力を一時的に失う一護だったが、現世にいる死神に道具などを販売している闇商人、浦原喜助(うらはらきすけ)との特訓で己自身の死神の力を覚醒させ、再び死神となった。

尸魂界篇

一護は死神能力譲渡の罪に問われ尸魂界へ連行されたルキアを救うために、浦原の手を借りてチャド、雨竜、織姫と共に四楓院夜一(しほういんよるいち)の先導で尸魂界へ乗り込む。そして死神の本拠地である「瀞霊廷(せいれいてい)」に入る唯一の手段を持っている志波空鶴(しばくうかく)の大砲を使い、精霊艇に侵入する。侵入作戦には空鶴の弟である志波岩鷲(しばがんじゅ)も参加した。岩鷲は40年程前に瀕死の兄、志波海燕(しばかいえん)をルキアが「自分が殺した」と引きずって志波家を訪れたことでルキアが兄を殺した犯人だと思い、死神を嫌悪している。一護に対してもそれは例外ではなかったが、死神を愛し、死神として死んでいった兄、海燕の死神への思いを知るために一護たちに同行する。
瀞霊廷侵入後は個々に散開した。
一護はその中で護廷十三隊十一番隊第3席、班目一角(まだらめいっかく)との死闘を繰り広げ、負傷しつつも勝利する。岩鷲と共に十一番隊から逃げていた一護は、四番隊に所属している山田花太郎(やまだはなたろう)と遭遇する。花太郎は牢に捕まっているルキアと話したことがあり、ルキアが処刑されることを悲しんでいた。一護の目的がルキアの救出であると知った花太郎は一護に協力することに決めた。

ルキアの元へ急ぐ一護の前に、ルキアを連れ去った一人である恋次が立ちはだかる。恋次の猛攻と斬魄刀「蛇尾丸(ざびまる)」の攻撃に防戦を強いられ満身創痍の一護だったが、恋次の攻撃の隙をつき、なんとか勝利する。恋次は一護に、恥を承知で「ルキアを助けてほしい」と自分の思いを託す。一護は恋次の思いを胸に、ルキアを救出する決意を固くする。
その後、一護は最強と呼ばれる護廷十三隊十一番隊隊長、更木剣八(ざらきけんぱち)に戦いを挑まれ、斬月の力を借り、剣八に深手を負わせることに成功する。重傷を負わされた一護は自分の負けと思ったが、剣八の斬魄刀は一護の攻撃でまっぷたつに折れており、一護の勝利で戦闘は終わる。

怪我が治りきらないまま、一護はついにルキアを連れ去ったルキアの兄である白哉と対峙する。しかし圧倒的な実力差がある白哉と一護では勝負にならず、そこへ夜一が間に割って入って一護を気絶させ、白哉に「3日でこやつをおぬしより強くする」と宣言してその場から逃走する。その後、一護は夜一との修行で卍解を習得する。
今にも処刑されそうなルキアの元へ現れた一護は、処刑台を破壊し、ルキアを救出する。そしてルキアを恋次に任せると白哉との再戦へ挑む。卍解を会得した一護は白哉と互角の勝負をするも、白哉の卍解である「千本桜景義(せんぼんざくらかげよし)」に押され始めた一護は虚化の力を使い、状況を打破。なんとか勝利する。

後はルキアを無事に救出するだけかと思われたが、そこへルキアが処刑されるまでの騒動の黒幕である藍染 惣右介(あいぜん そうすけ)が現れ、その目的がルキアの魂魄の中に隠された、死神と虚の領域の境を取り除き、強大な力を得ることができる「崩玉(ほうぎょく)」を奪うことだったことが明らかになる。この崩玉は浦原によってルキアの中に隠され、ルキアの死神の力全てが一護に譲渡されたことや、織姫とチャドに霊能力が発現したのも崩玉の作用によるものだった。藍染に崩玉を奪われ、完敗するも、一護は処刑される前にルキアを救出することに成功した。
一護は現世へ帰る際に護廷十三隊十三番隊長、浮竹十四郎(うきたけじゅうしろう)から死神代行証を貰い、尸魂界公認の死神代行として正式に認められる。

破面篇

ある日、織姫たちは破面(アランカル)であるヤミー・リヤルゴとウルキオラに襲われる。ウルキオラは織姫を連れ去ろうとするが、そこへ一護が駆けつける。最初は優勢だったものの虚化に襲われた一護は思うように戦えなくなってしまい、ヤミーに敗れそうになる。浦原と夜一によって窮地は脱するが、次第に内なる虚が明確に一護の魂を支配し始め、戦闘にも支障が出てきてしまったことに危機感を覚えた一護は、内なる虚の力を抑えるために「仮面の軍勢」の元で特訓を受けることになる。
仮面の軍勢は元は110年前に護廷十三隊の隊長・副隊長を務めていた者の集まりである。藍染の陰謀の犠牲となり、強制的に虚化させられた過去がある。経緯は不明だが、一護が始解や卍解を凄まじいスピードで会得したことを知っており、一護を仲間に引き入れようとしていた。そして一護が内なる虚を抑える為に拠点にやってきた際には快く受け入れている。

藍染が破面の軍勢を揃え、尸魂界と現世を脅かそうとしている事態に気づいた護廷十三隊は日番谷を筆頭に「日番谷先遣隊」を現世に派遣した。そんな時、破面であるグリムジョーが藍染の指示を仰がずに自身が従える従属官(フラシオン)を率いて現世を襲撃。一護はグリムジョーと戦闘になる。卍解状態の一護と渡り合うスピードをもつグリムジョーに一護はまだ完全に制御できていない虚化を使って応戦する。戦いが終盤に差し掛かったところで、グリムジョーの勝手な行動を罰しにきた元護廷十三隊九番隊隊長である東仙要(とうせんかなめ)が来たことによって戦いは中断。グリムジョーは虚園に帰還し、一護は虚化を抑えることができない自分の力不足を痛感し、抑え込むために平子のもとでさらに修行する。

そんな中、織姫が仲間を守るために自ら虚圏に連れ去られた。一護は織姫を救出するために、浦原の手を借りて雨竜やチャドと共に虚圏に突入する。後からルキアと恋次とも合流し、破面たちの本拠地「虚夜宮(ラス・ノーチェス)」に侵入する。侵入後は個々に散開し、数々の死闘を繰り広げる。一護は虚圏で知り合った仮面をつけた小さな少女、ネル・トゥを連れて奥へと進む。

一護は織姫を連れ去ったウルキオラとの戦いになる。ウルキオラは戦いの中で一護の進化がどれほどのものか見定めようとするが、自分が期待したほどの進化が一護にないと判断すると、一護の身体の中心に穴を開けて瀕死状態にしてしまう。「立ち上がれる力があるなら虚園を去れ」と告げてウルキオラはその場を後にする。
ウルキオラが去った後、瀕死状態の一護の元へ現れたのが空座町でも戦ったグリムジョーだった。グリムジョーは万全な状態の一護と戦い決着をつけるため、囚われていた織姫を連れ出して一護の治療させる。織姫が部屋にいないことに気づいたウルキオラが再び襲撃してきたため、グリムジョーは藍染が十刃に託した部下の処罰用の道具である「反膜の匪(カハ・ネガシオン)」で閉次元にウルキオラを封印。復活した一護に戦いを臨む。

グリムジョーはわざと織姫に向けて王虚の閃光を放ち、織姫を庇うために一護が虚化するように仕向けた。グリムジョー自身も初めて帰刃し、虚化した一護と激闘を繰り広げるが、一護の巻き返しに追い付けず、帰刃が強制解除され通常形態に戻ってもなお立ち向かおうとする。そこへ破面No.5ノイトラ・ジルガの攻撃を受け、動けなくなる。ノイトラにとどめを刺されそうになるグリムジョーだったが、皮肉にも敵である一護に庇われ命拾いした。そのままノイトラと一護の戦いになるかと思われたが、そこへ現れた剣八に救われる。
ノイトラとの戦闘を剣八に任せた一護は織姫の治療を受けながら戦いを見守る。ノイトラとの戦いに勝利した剣八に「織姫を連れて虚園を去れ」と言われた一護だったが、破面No.1コヨーテ・スタークに織姫を連れ去られてしまう。その頃、グリムジョーによって閉次元に閉じ込められていたウルキオラが反膜の匪の効力が薄まったことにより脱出に成功し、スタークによって連れ戻された織姫を再び自分の監視下に置く。その場に一護が現れ、再び戦闘になる。
ウルキオラが閉空間にいる間にパワーアップした一護を「破壊すべき敵」として認めたウルキオラは本来の力を解放する「刀剣解放(レスレクシオン)」で一護を再び圧倒し、一護は防戦一方となる。更に、ウルキオラだけが持っている2段階目の解放である、「刀剣解放第二階層(レスレクシオン・セグンダ・エターパ)」を発動して一護を一方的に攻撃する。そして再び一護の胸に穴を開けて殺害するが、一護の内なる虚が完全に覚醒し一護は完全虚化を果たす。ウルキオラは完全虚化した一護に圧倒され、左腕・下半身・内臓を吹き飛ばされるほどの大打撃を受ける。一護は虚の力にのまれたまま、望まぬ形でウルキオラに勝利を収める。

その後、空座町に侵攻した藍染を止めるべく現世に帰還した一護は護廷十三隊と仮面の軍勢の協力を得て戦いに挑む。藍染は一護が生まれた時から一護に興味を持っていた。それは藍染が作り出した改造虚・ホワイトが一護の母であり滅却師の真咲に傷を負わせ、真咲が虚化したからである。滅却師と死神と虚の力を受け継いで生まれた一護がどのように成長していくかを観察するため、藍染は一護が死神の戦いに巻き込まれるように動いていたのだ。
一護はルキアとの出会いまでもが藍染によって仕組まれていたことだと知る。
藍染は浦原がルキアの魂魄内に隠した崩玉を手に入れるため、尸魂界の最高司法機関「中央四十六室」全員を皆殺しにした上で、中央四十六室からの命令に見せかけて人間への死神能力譲渡の罪を犯してしまったルキアを双殛で処刑しようとした。ルキアに罪を着せるために一護は適任だったのだ。その事実を知り、さらには強大な力を手にした藍染の前に一護は戦意を喪失してしまう。しかし父の一心に、一護が戦わなければ一護の家族や空座町に住む友人たちが藍染よって殺されてしまう、という事実を突き付けられ、彼らを守れるのは自分だけだと奮起し、空座町に急行する最中に「最後の月牙天衝」を会得する。その力を以って藍染との最終決戦に勝利するが、「最後の月牙天衝」を使用した代償で霊力すべてを失うことになる。

死神代行消失篇

藍染との戦いで全ての霊力と死神の力を失った一護は高校三年生となり、霊とも関わらない平穏な生活を送っていたが、心のどこかで家族や仲間たちを自分の力で守れなくなったことに苦しんでいた。妹の夏梨(かりん)は自分の兄である一護が死神であること、戦い続けていることを知っており、次は自分が一護を守る番だと浦原の元に通って対幽霊商品を集めていた。
そんな一護の前に、一心の事を知る銀城空吾が現れる。夏梨の行動に後ろめたさを感じていたところに雨竜が何者かに襲撃される事件が起き、一護は仲間や家族を守るために死神の力を取り戻すべく、銀城の率いる組織「XCUTION」との修行を開始する。そこで完現術(フルブリング)を会得する。

完現術の完成直後にかつてXCUTIONの一員であった月島秀九郎(つきしましゅうくろう)の完現術「ブック・オブ・ジ・エンド」によって、仲間たちの記憶を書き換えられてしまい、銀城と共に孤立してしまう。しかし真の黒幕は銀城だった。その正体は初代死神代行。銀城の目的は一護の能力と会得した完現術を奪い自分の力とすること、そして自身を裏切った死神への復讐を果たすことだった。一護の力を取り込んでいる銀城は月牙天衝や虚閃能力をも使えるようになる。戦うすべを奪われた一護は追い詰められるが、そこへルキアが現れる。ルキアを筆頭とし、尸魂界での一件で一護に協力したいと考えていた隊長・副隊長格らの霊圧が込められた刀によって、死神としての本来の能力を取り戻した一護によってその企みは阻止される。

千年血戦篇

高校三年生になった一護は、再び死神代行として現世の虚退治に勤しんでいた。空座町の虚退治を担当する死神として新たに現世に派遣されてきた2名の死神を虚から助けた数日後、アズギアロ・イーバーンと名乗る人物からの突然の襲撃を受ける。彼を撃退した後、尸魂界が「見えざる帝国(ヴァンデンライヒ)」という組織の襲撃を受け、多数の死神が殺害されたという知らせを受ける。さらに突如虚圏から来訪してきた、「破面篇」で共に一緒に戦ったネル達から、藍染が去った後、ティア・ハリベルによって統治されていた虚圏が何者かによって占領された話を聞かされ、浦原・織姫・チャドと共に再び虚圏に向かう。

虚圏に到着後、一護は見えざる帝国の一員キルゲ・オピーと戦うことになり、戦いの中で見えざる帝国が滅却師の集団であることを知る。浦原の解析と介入もあって、一護は何とかキルゲの撃退に成功する。そこに瀞霊廷の技術開発局の阿近(あこん)から、尸魂界が壊滅状態に陥っているという通信を受け、一護はすぐさま尸魂界へ出発するが、キルゲの力により途中で檻に閉じ込められてしまう。

一護は無理矢理キルゲの檻から脱出した際に怪我を負ってしまうが尸魂界に到着し、その状態で見えざる帝国の皇帝であるユーバッハに戦いを挑む。しかし力の差は歴然だった。ユーハバッハの活動時間の限界がきたことで見えざる帝国は一時退却したが、ユーバッハの側近であるユーグラム・ハッシュヴァルトに斬月を折られてしまい、元通りの修復は不可能だと護廷十三隊十二番隊隊長、涅マユリ(くろつちまゆり)に告げられる。
しかし、瀞霊廷の上空で霊王を守っている霊王宮(れいおうきゅう)で、天鎖斬月に近いものを打ち直すことができると零番隊(霊王宮を守護する、それぞれが隊長格の4人で構成された隊)に告げられ、共に霊王宮へ向かう。

斬月を打ちなおしてもらうため、零番隊の二枚屋王悦(にまいやおうえつ)に課された試練に挑むが、一護は失敗してしまう。強制的に現世に戻された一護は、父から母の出自について初めて聞かされ、自分の中に母から受け継いだ滅却師の力があることを知る。すると一護の前に突然二枚屋親衛隊の一人、燧ヶ島メラ(ひうちがしまめら)が現れ、再び霊王宮に連れ戻される。一護は自ら選び出した浅打を王悦に鍛えてもらうことになる。浅打が鍛えられていく前で、一護は改めて自分の中の斬月と向き合うことになった。
一護がずっと斬月の化身と思っていた男はユーハバッハの若い頃の姿をしており、一護の中の滅却師の力の根源だったのだ。信じていたものが崩れた一護は取り乱すが、斬月を名乗っていた彼が一護を想う気持ちに嘘はなかった。彼は一護の死神の力を抑え、自分が斬魄刀を名乗ることで、一護を死神と滅却師の戦いから遠ざけようとしていたのだ。しかし一護が自ら戦いの道を選び、大切なものを守るためにあらゆるものを乗り越えていく姿に彼は満足し、滅却師として死神を殺すよりも一護の背を押して消えていく道を選ぶ。一護は斬月を名乗っていた彼も、一護の中で暴れていた虚の力もどちらも一護の「斬月」だと決めた。
打ちあがった真の斬月は、滅却師の力を象徴する男と虚の力を象徴する白い一護の姿を現したように、ふた振りでひとつの斬魄刀だった。

瀞霊廷で死神と滅却師の全面戦争は起きる中、一護は少し遅れて戦闘に参加し、戦闘不能の剣八を救出してから8人の滅却師の精鋭と対峙するが、仲間たちの応援がきたことでその場を任せ、ユーハバッハを追って霊王宮に入る。ユーハバッハの手でバラバラにされていた零番隊の兵主部一兵衛(ひょうすべ いちべえ)から霊王を守るように託されるが、ユーハバッハの力に操られた一護は霊王を斬ってしまう。その後、ユーハバッハの配下となっていた雨竜やユーハバッハの親衛隊の介入によって霊王宮から落下してしまうが、救助に来た雪緒やリルカの能力によってユーハバッハの手中に落ちた霊王宮に再度突入を果たす。
そこでユーハバッハの直属の親衛隊のナックルヴァールと対峙する。ナックルヴァールの能力である相手の致死量を操作する能力、「致死量(The Deathdealing )」によって敗北した一護は、救助に来た夜一とその弟である四楓院夕四郎咲宗(しほういん ゆうしろう さきむね)に戦闘を任せてユーハバッハの後を追う。
途中、雨竜に遭遇し、地上へ帰るように忠告される。そして雨竜の裏切りとも取れる行動は、ユーハバッハを倒す手はないと判断した結果、霊王を取り込んだユーハバッハが霊王宮を再構築して作り上げた新たな拠点「真世界城(ヴァールヴェルト)」を破壊し、道連れにすることでユーハバッハを倒そうと考えていたことが明かされる。

一護は織姫と共にユーハバッハと交戦し、完全虚化を彷彿とさせる新たな虚化などを発現するが力及ばず、天鎖斬月を折られてしまい、さらにはユーハバッハの未来を改変する能力「全知全能(ジ・オールマイティ)」によって完全に敗北し、虚の力まで奪われてしまう。しかしここでかつての敵、月島と銀城が現れ、月島の能力で「天鎖斬月は完全には折られなかった」という過去を作ったことで織姫の能力で天鎖斬月が修復できた。

一護は恋次とともにユーバッハを追う。瀞霊廷にいたかつての宿敵・藍染と共に、瀞霊廷を舞台にしてユーハバッハとの決戦が始まる。藍染の相手を完全催眠にかける「鏡花水月(きょうかすいげつ)」の能力でユーハバッハを欺き、月牙天衝で切り裂くことに成功するが、再び全知全能で復活されてしまう。そこへ雨竜が「静止の銀」で作られたユーハバッハの能力を一瞬だけ無力化できる鏃(やじり)を撃ち込んでユーハバッハの「全知全能」を一時的に封じることに成功する。一護の死神の力のみで再構成された、始解状態の斬月にような形態になった斬魄刀でユーハバッハを両断し、勝利を収めるのだった。

アニメオリジナル

バウント篇

「バウント」とは技術開発局の研究中に起こった事故により誕生した、輪廻の過程にあった魂魄と実験に使われた当時の技術開発局の者達の魂魄をベースに作られた人造魂魄に影響を及ぼしてしまった偶然の産物。魂魄さえ摂取し続けることができれば、不老不死でいることができる。

物語はルキア奪還後、尸魂界から現世へ帰ってきた一護達の元へ、空座町の担当として現世に恋次が派遣されてきた。そんな中、一護らは突然改造魂魄のりりん達の「ゲーム」に巻き込まれる。これは浦原喜助の、来るべきバウントとの戦いに備えたものだった。ルキアも現世に派遣されバウントとの戦いに臨む。

この時一護は「誰かを守るために命を賭ける」という覚悟が足りず、一時的に卍解が使えなくなっていた。尸魂界に侵攻したバウントたちとの最終決戦では卍解を取り戻して敵の頭である狩矢神(かりや じん)を倒し、勝利を収める。

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@gloria81339

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日本でもっとも発行部数の多い漫画雑誌『週刊少年ジャンプ』は、人気でも知名度でも漫画という文化の頂点に位置する存在であり、幾多の傑作を生み出してきた。少年漫画であるだけにほとんどの作品の主人公は男性キャラクターだが、彼らを盛り立てるヒロインもまた魅力的な造形の人物ばかりである。 大人に子供、主人公に守られるだけの存在から共に戦う相棒、正規のヒロインを蹴散らして主人公と結ばれた者、“少年漫画”の常識を超えたヒロインかつ女性主人公というタイプ。ここでは、ジャンプ作品を彩ったヒロインたちを紹介する。

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BLEACH(ブリーチ)の歴代OP・ED主題歌・挿入歌まとめ

BLEACH(ブリーチ)の歴代OP・ED主題歌・挿入歌まとめ

『BLEACH』(ブリーチ)とは、久保帯人によるバトルアクション漫画及びそれを原作としたアニメなどのメディアミックス作品。この記事では『BLEACH』の歴代オープニング・エンディング主題歌・挿入歌、さらに実写版映画の主題歌を紹介する。主題歌はソニー・ミュージックエンタテインメントのアーティストが担当し、UVERworldやステレオポニー、HOME MADE 家族など本作とのタイアップ後にブレイクしたアーティストも多い。

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BLEACH(ブリーチ)の完現術者(フルブリンガー)と完現術(フルブリング)まとめ

BLEACH(ブリーチ)の完現術者(フルブリンガー)と完現術(フルブリング)まとめ

完現術者(フルブリンガー)とは、久保帯人の漫画『BLEACH』に登場する物質の魂を引き出して使役する能力「完現術(フルブリング)」の使い手のこと。その能力のために人間社会に居場所がない者が多く、銀城空吾(ぎんじょう くうご)をリーダーとする組織「XCUTION」に所属している。作中では明言されないが、一護の仲間の井上織姫(いのうえ おりひめ)や茶渡泰虎(さど やすとら)も完現術者に当たる。

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BLEACH(ブリーチ)の仮面の軍勢(ヴァイザード)まとめ

BLEACH(ブリーチ)の仮面の軍勢(ヴァイザード)まとめ

仮面の軍勢(ヴァイザード)とは、久保帯人の漫画『BLEACH』に登場する虚(ホロウ)化を会得した死神たち。『破面(アランカル)篇』で虚の力に悩まされていた一護の前に姿を現し、その力を使いこなすための修行を課した。彼らの正体は110年以上前に護廷十三隊の隊長格などの要職についていた実力者で、藍染惣右介(あいぜん そうすけ)の実験に巻き込まれて虚化させられた。中央四十六室によって虚と断定され、処理されそうになったところを浦原喜助たちに助けられ、現世に逃げ延びて活動していた。

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護廷十三隊(BLEACH)の壮絶な過去を持つキャラクターまとめ

護廷十三隊(BLEACH)の壮絶な過去を持つキャラクターまとめ

人気漫画『BLEACH』(ブリーチ)に登場する死神たちの実働部隊「護廷十三隊」(ごていじゅうさんたい)には、壮絶な過去を持つキャラクターが多数存在している。 世界を守るために無数の敵を焼き尽くした山本元柳斎重國。愛する妻を失い運命を狂わせていった朽木白哉。届かぬ敬愛を静かに秘める京楽春水。恩人のために自らの全てを投げ捨てた東仙要。果ては世界を意のままにせんと数百年前から暗躍していた藍染惣右介。多様な過去の物語が作品を盛り上げた。護廷十三隊の中でも特に壮絶な過去を持つキャラクターを紹介する。

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仮面の軍勢/ヴァイザード(BLEACH)の壮絶な過去を持つキャラクターまとめ

仮面の軍勢/ヴァイザード(BLEACH)の壮絶な過去を持つキャラクターまとめ

人気漫画『BLEACH』(ブリーチ)に登場する「仮面の軍勢」(ヴァイザード)は、その発祥からして“物語中盤の大敵である藍染の実験で、本来のものとは相反する悪霊としての力をむりやり流し込まれた死神”という壮絶なものとなっている。 策謀により居場所を失い、仲間であったはずの死神たちに殺されかけて現世へと逃亡し、100年以上の時をかけて藍染の野望を止めるために力を蓄え続ける。ここでは、そんな壮絶極まる過去を持つ仮面の軍勢のキャラクターを、長く行動を共にした浦原喜助や四楓院夜一も交えて紹介する。

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BLEACH(ブリーチ)の恋愛関係・カップル・カップリング・夫婦・恋人まとめ

BLEACH(ブリーチ)の恋愛関係・カップル・カップリング・夫婦・恋人まとめ

『BLEACH』(ブリーチ)とは、久保帯人原作の少年漫画及びアニメである。主人公の黒崎一護(くろさきいちご)は霊感のある高校生で、ある日朽木ルキア(くちきるきあ)という死神と出会う。そしてルキアの代わりに死神代行として悪霊・虚(ホロウ)を退治し、様々な困難を乗り越えていく剣戟バトルアクションである。作中にはメインキャラクターや死神たちの恋愛も描かれており、一護やルキアは最終話でそれぞれ結婚し、子供も授かっている。恋愛あるなしに関係なく、特別な絆で結ばれているカップルも多数存在する。

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十刃/エスパーダ(BLEACH)の壮絶な過去を持つキャラクターまとめ

十刃/エスパーダ(BLEACH)の壮絶な過去を持つキャラクターまとめ

人気漫画『BLEACH』(ブリーチ)に登場する「十刃」(エスパーダ)は、主人公たちと敵対する組織でありながら、そこに所属する個々のキャラクターが鮮烈な個性と壮絶な過去を持っていることで知られている。 力への絶望から運命を狂わせたノイトラ・ギルガ、虎視眈々と下克上を狙うバラガン・ルイゼンバーン、孤独の中で心を凍てつかせていったコヨーテ・スターク。敵ながら魅力溢れる造形はファンから絶大な人気を得るに至り、物語を大いに盛り上げた。ここでは、十刃の中でも特に壮絶な過去を持つキャラクターを紹介する。

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XCUTION/エクスキューション(BLEACH)の壮絶な過去を持つキャラクターまとめ

XCUTION/エクスキューション(BLEACH)の壮絶な過去を持つキャラクターまとめ

人気漫画『BLEACH』(ブリーチ)に登場する「XCUTION」(エクスキューション)は、人間でありながら特殊な術を持ち、その力がために不遇な人生を歩んできた者たちの組織。物語中盤の敵として主人公黒崎一護の前に現れ、“過去改変による仲間との分断”という作戦で彼を苦しめた。 XCUTIONとの戦いはところどころ省略された形で描かれ、「何が真実なのかよく分からない」という事態を招く。しかし彼らが個々に背負った苦悩は本物であり、ここでは特に壮絶な過去を持つXCUTIONのキャラクターを紹介する。

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BLEACH(ブリーチ)の壮絶な過去を持つキャラクターまとめ

BLEACH(ブリーチ)の壮絶な過去を持つキャラクターまとめ

悪霊を狩る死神たちと、世界を意のままにせんとする者たちが繰り広げる熾烈極まる戦いに巻き込まれた高校生の少年と仲間たちの活躍を描いた人気漫画『BLEACH』(ブリーチ)には、壮絶な過去を持つキャラクターが何人も登場する。 愛する者との離別あり、強過ぎることが理由の孤独あり、世界の根幹にかかわる出自ありと様々で、その過去が現在の彼らを作るに十分納得できる土台となり、物語の説得力を劇的に増す要素となっている。ここでは、特に壮絶な過去を持つ『BLEACH』のキャラクターたちを紹介する。

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見えざる帝国/ヴァンデンライヒ(BLEACH)の壮絶な過去を持つキャラクターまとめ

見えざる帝国/ヴァンデンライヒ(BLEACH)の壮絶な過去を持つキャラクターまとめ

人気漫画『BLEACH』(ブリーチ)に登場する「見えざる帝国」(ヴァンデンライヒ)は、壮大なスケールの組織であり、そのメンバーは複雑にして壮絶な過去と因縁によって世界を生まれ変わらせることを目的に、主人公やその仲間たちとすさまじい戦いを繰り広げた。 今の世界の在り方に根本的な疑問を抱くユーハバッハ。情と栄光の狭間で悩み足掻くユーグラム・ハッシュヴァルト。作品の根幹にかかわる大きな謎を秘めたペルニダ・パルンカジャス。ここでは、「見えざる帝国」の中でも特に壮絶な過去を持つキャラクターを紹介する。

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BLEACH名勝負「京楽春水・伊勢七緒・吉良イヅル vs. リジェ・バロ」戦のネタバレ解説・考察まとめ

BLEACH名勝負「京楽春水・伊勢七緒・吉良イヅル vs. リジェ・バロ」戦のネタバレ解説・考察まとめ

「京楽春水・伊勢七緒・吉良イヅル vs. リジェ・バロ」とは、世の安寧がために戦う死神たちの活躍を描いた『BLEACH』(ブリーチ)で繰り広げられた戦いの1つ。物語終盤の「千年血戦編」を舞台に、双方が次々と奥の手を繰り出しては戦況が一変する外連味に溢れた内容で好評を博した。 世界法則を作り替える新たな神の出現を阻むため、真世界城に乗り込む護廷十三隊の死神たち。リジェ・バロはこれを迎撃し、1人また1人と敵を倒していく。これ難敵と見た総隊長の京楽は、仲間たちを先に進めて自身が彼を相手取る。

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BLEACH名勝負「バズビー vs. ユーグラム・ハッシュヴァルト」戦のネタバレ解説・考察まとめ

BLEACH名勝負「バズビー vs. ユーグラム・ハッシュヴァルト」戦のネタバレ解説・考察まとめ

「バズビー(バザード・ブラック) vs. ユーグラム・ハッシュヴァルト」とは、世の安寧がために戦う死神たちの活躍を描いた『BLEACH』(ブリーチ)で繰り広げられた戦いの1つ。物語終盤の「千年血戦編」を舞台に、幼馴染同士が回想を織り交ぜつつ激突する、短くも濃厚な対決となった。 「見えざる帝国」の先兵として死神たちを襲撃したバズビーだが、皇帝に切り捨てられて孤立し、反転攻勢の準備を進める死神たちに協力してかつての仲間の下に殴り込む。その真の目的は、 因縁深いユーグラムとの決着にあった。

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BLEACH名勝負「黒崎一護・井上織姫・石田雨竜・阿散井恋次・藍染惣右介 vs. ユーハバッハ」戦のネタバレ解説・考察まとめ

BLEACH名勝負「黒崎一護・井上織姫・石田雨竜・阿散井恋次・藍染惣右介 vs. ユーハバッハ」戦のネタバレ解説・考察まとめ

「黒崎一護・井上織姫・石田雨竜・阿散井恋次・藍染惣右介 vs. ユーハバッハ」とは、世の安寧がために戦う死神たちの活躍を描いた『BLEACH』(ブリーチ)で繰り広げられた戦いの1つ。本作最後の戦いであり、世界の命運を賭けた空前の激闘となった。 新たな神となり、世界の改変を目論むユーハバッハ。それを阻止せんとする一護は、ついにユーハバッハとの最後の決戦の時を迎える。今までに培った全ての力で立ち向かう一護を、ユーハバッハは恐るべき能力で翻弄。絶望する一護の下に、次々と仲間たちが駆け付ける。

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卯ノ花烈/卯ノ花八千流(BLEACH)とは【徹底解説・考察まとめ】

卯ノ花烈/卯ノ花八千流(BLEACH)とは【徹底解説・考察まとめ】

卯ノ花烈(うのはなれつ)/卯ノ花八千流(うのはなやちる)とは、『BLEACH』に登場する護廷十三隊の四番隊隊長で、当初は卯ノ花烈として登場した。四番隊は救護や補給を主な任務とする部隊で、卯ノ花の斬魄刀「肉雫唼(みなづき)」には治癒能力がある。卯ノ花の正体は初代「剣八」にして初代十一番隊隊長、当時の名は卯ノ花八千流という。少年の頃の更木剣八が唯一「こうなりたい」と憧れた人だ。滅却師の軍団「見えざる帝国(ヴァンデンライヒ)」との決戦のため、剣八との一騎打ちでその真の強さを引き出し、死亡する。

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山本元柳斎重國(BLEACH)とは【徹底解説・考察まとめ】

山本元柳斎重國(BLEACH)とは【徹底解説・考察まとめ】

山本元柳斎重國(やまもとげんりゅうさいしげくに)とは、『BLEACH』に登場する護廷十三隊総隊長にして一番隊隊長。死神の中でもかなりの高齢だが、護廷十三隊の中でトップクラスの実力者が集まる一番隊の隊長を1000年以上も務めてきた。尸魂界(ソウルソサエティ)を守るために非情な決断をすることもあるが、付き合いの長い隊士たちを我が子のように思う面もある。滅却師(クインシー)の軍団「見えざる帝国(ヴァンデンライヒ)」との戦いの中でユーハバッハにより殺害される。

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黒崎一心(BLEACH)とは【徹底解説・考察まとめ】

黒崎一心(BLEACH)とは【徹底解説・考察まとめ】

黒崎一心(くろさきいっしん)とは、『BLEACH』の主人公・黒崎一護の父親で、元死神。死神の名門、志波家の分家に生まれ、護廷十三隊十番隊の隊長を務めていた。現世で滅却師(クインシー)の女子高生、黒崎真咲に命を救われ、魂に虚が混ざって死にそうになった真咲を助けるために死神の地位を捨てて現世で人間として生活することになる。その後、真咲と結婚し、一護、夏梨、遊子が生まれた。子煩悩の愛妻家で、子どもたちにはウザがられがち。死神代行として敵に立ち向かう一護を見守り、時に導く。

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ユーハバッハ(BLEACH)とは【徹底解説・考察まとめ】

ユーハバッハ(BLEACH)とは【徹底解説・考察まとめ】

ユーハバッハとは、『BLEACH』に登場する滅却師の軍団「見えざる帝国(ヴァンデンライヒ)」を率いる人物で、すべての滅却師の始祖。自身のために部下を殺すことを躊躇わない冷酷な男だ。この世とあの世のバランスを破壊し、生と死の区別のない世界を作るべく、尸魂界に侵攻し、全面戦争を起こす。あらゆる未来を見通し、干渉、改変する「全知全能(ジ・オールマイティ)」という力を持つ、『BLEACH』最強の敵。

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銀城空吾(BLEACH)とは【徹底解説・考察まとめ】

銀城空吾(BLEACH)とは【徹底解説・考察まとめ】

銀城空吾とは、『BLEACH』に登場する完現術者(フルブリンガー)の集まりである「XCUTION」のリーダーで、死神の力を失った一護の前に現れて完現術(フルブリング)を身に着けさせる。一護の前に代行証を得ていた初代・死神代行で、一度は死神と協力関係を結んだが代行証を捨てて姿をくらまし、仲間を集めて復讐の機会をうかがっていた。一護が身に着けた完現術を奪い、護廷十三隊に挑もうとするが、死神の力を取り戻した一護に敗れて死亡し、魂は尸魂界へ送られた。千年血戦篇では月島と共に一護に手を貸している。

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雀部長次郎忠息(BLEACH)とは【徹底解説・考察まとめ】

雀部長次郎忠息(BLEACH)とは【徹底解説・考察まとめ】

雀部長次郎忠息(ささきべちょうじろうただおき)とは、『BLEACH』に登場する護廷十三隊の一番隊副隊長で、天候を操る強力な卍解を持ち、何度となく隊長への昇進を打診されても頑なに断り続け、一番隊隊長山本元柳斎重國(やまもとげんりゅうさいしげくに)を支えるために副隊長でありつづけた忠義の男だ。無口な性格で、作中での会話シーンは少ない。滅却師の軍団「見えざる帝国(ヴァンデンライヒ)」が尸魂界に宣戦布告した際、卍解を奪われて殺害される。

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市丸ギン(BLEACH)とは【徹底解説・考察まとめ】

市丸ギン(BLEACH)とは【徹底解説・考察まとめ】

市丸ギンとは(いちまるぎん)とは、久保帯人によって『週刊少年ジャンプ』で連載されていたバトル漫画作品『BLEACH』の登場人物で、護廷十三隊三番隊元隊長。 その実力は護廷十三隊の中でも相当なもので、たったの一年で真央霊術院を卒業している不世出の天才。 市丸ギンは「尸魂界(ソウルソサエティ)篇」の終盤で護廷十三隊を裏切り、藍染惣右介と共に虚圏(ウェコムンド)に行く。だが市丸ギンの行動はすべて幼馴染である松本乱菊のためであった。最期は藍染惣右介との決闘に敗れ、黒崎一護に思いを託し死亡する。

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日番谷冬獅郎(BLEACH)とは【徹底解説・考察まとめ】

日番谷冬獅郎(BLEACH)とは【徹底解説・考察まとめ】

日番谷冬獅郎(ひつがや とうしろう)とは週刊少年ジャンプで連載していた『BLEACH』の登場人物で、護廷十三隊の十番隊隊長。史上最年少で隊長の座に就いた天才で、氷雪系最強の斬魄刀「氷輪丸」の所持者。女性死神からの人気も高く、元々の実力は高いもののそれに驕らず、鍛錬に励む努力家。 少年のような見た目で銀髪の翡翠眼が特徴的。主人公、死神代行の黒崎一護(くろさき いちご)からは「冬獅郎」と呼ばれ、なぜか慕われているが、本人は必ず「日番谷隊長だ」と頑なに訂正している。

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草鹿やちる(BLEACH)とは【徹底解説・考察まとめ】

草鹿やちる(BLEACH)とは【徹底解説・考察まとめ】

草鹿やちる(くさじし やちる)は、久保帯人によって『週刊少年ジャンプ』で連載されていた『BLEACH』の登場人物で、護廷十三隊十一番隊副隊長。北流魂街79地区・草鹿に生まれ、赤子の頃に剣八に拾われる。無邪気で人懐っこい性格で、よく剣八の肩に乗っている。護廷十三隊の中でも、剣八に唯一指示を出し、わがままを言うことができる。千年血戦篇以降は消息不明となったが、明確な理由は語られていない。斬魄刀は三歩剣獣(さんぽけんじゅう)、解号は「でておいで三歩剣獣」。

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更木剣八(BLEACH)とは【徹底解説・考察まとめ】

更木剣八(BLEACH)とは【徹底解説・考察まとめ】

更木剣八(ざらきけんぱち)とは、『BLEACH』に登場する護廷十三隊の中でも武闘派が集まる十一番隊の隊長を務める男だ。「剣八」とはその代の最強の剣士の呼び名で、生まれたときに名前を持たなかった剣八は自分で自分に「剣八」と名付けた。名前の通り非常に好戦的で、強い者との戦いを至上の幸福としている一方で、自身が強すぎるあまりに対等に渡り合える敵がなかなか現れず、主人公の一護と出会うまで退屈しきっていた。最終章「千年血戦篇」で初代剣八の卯ノ花との戦いを通して初めて自身の斬魄刀の名前を知る。

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