市丸ギン(BLEACH)の徹底解説・考察まとめ
市丸ギンとは(いちまるぎん)とは、久保帯人によって『週刊少年ジャンプ』で連載されていたバトル漫画作品『BLEACH』の登場人物で、護廷十三隊三番隊元隊長。
その実力は護廷十三隊の中でも相当なもので、たったの一年で真央霊術院を卒業している不世出の天才。
市丸ギンは「尸魂界(ソウルソサエティ)篇」の終盤で護廷十三隊を裏切り、藍染惣右介と共に虚圏(ウェコムンド)に行く。だが市丸ギンの行動はすべて幼馴染である松本乱菊のためであった。最期は藍染惣右介との決闘に敗れ、黒崎一護に思いを託し死亡する。
市丸ギンの概要
市丸ギン(いちまるぎん)とは、久保帯人によって『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて2001年36・37合併号から2016年38号まで連載されていたバトル漫画作品『BLEACH』の登場人物で、護廷十三隊・三番隊元隊長の死神。滅多に開くことのない細い目は狐のような印象を見た者に抱かせ、常に掴みどころのない微笑をたたえている姿は不気味な雰囲気を醸し出している。主人公の黒崎一護(くろさきいちご)たちが、朽木ルキア(くちきるきあ)を救うため尸魂界(ソウルソサエティ)へと突入した際に登場。一護たちの前に立ち塞がった。
市丸ギンのプロフィール・人物像
性別:男性
年齢:不明
誕生日:9月10日
身長:185㎝
体重:69kg
肩書:護廷十三隊三番隊隊長
出身:流魂街
斬魄刀:神鎗(しんそう)
卍解:神殺鎗「かみしにのやり」
解号:始解・射殺せ「神鎗」
卍解・死せ「神鎗」
趣味:人間観察
特技:針の糸通し
好きな食べ物:干し柿
嫌いな食べ物:干し芋
休日の過ごし方:散歩
CV:遊佐浩二
市丸ギンとは(いちまるぎん)は、護廷十三隊三番隊元隊長。
好きな食べ物である干し柿は、子供のころからの大好物であった。干し芋が嫌いな理由は、干し柿だと勘違いして食べたら違っていたから。三番隊舎にはギンが植えた柿の木があり、干し柿を作り他隊にも配っていた。三番隊隊長時の羽裏色は藍白、羽織は袖のないタイプ。
その実力は護廷十三隊の中でも相当なもので、たったの一年で死神を育成する学校である真央霊術院(しんおうれいじゅついん)を卒業している不世出の天才。これは真央霊術院を二年で卒業した志波海燕(しばかいえん)や日番谷十四郎(ひつがやとうしろう)をも上回る逸材であり、入隊直後から注目を集めていた。入隊後すぐに席官の地位を用意されるほどの逸材であり、すぐに五番隊に入隊した。当時の三席と決闘し殺害し、その時副隊長だった藍染に才能をかわれ後に仲間となる。
白髪で糸目。関西弁(京都弁)を話し、常に薄ら笑いを浮かべたような顔をしていて飄々として掴み所がない。元護廷十三隊九番隊隊長である東仙要からは「まともな者ならば誰でも君に警戒心は抱くさ」と評されている。朽木ルキアからはずっと嫌悪感を抱かれていたほどだった。
流魂街(るこんがい)出身であり、十番隊副隊長である松本乱菊とは幼馴染で護廷十三隊に入隊してからは同期となった。
類まれな才能を持っており、入隊直後に藍染の部下との決闘で勝利し藍染によってその才能を買われのちに藍染の副官を務めることとなる。そのため三番隊の隊長になる前は、五番隊の副隊長だった。
松本乱菊とは幼馴染であり同期。幼少時代に倒れていたところをギンが助け、それからは一緒に暮らしている。乱菊曰く、「行き先を告げずに消える悪い癖」あり、乱菊はギンのそういう所を嫌っていた。護廷十三隊六番隊隊長である朽木白哉(くちきびゃくや)とほぼ同時期に隊長となった。年齢は白哉とほぼ同じか少し下。
特徴的な糸目
通常時
市丸ギンは通常時、瞳が見えない糸目キャラとして描かれている。その顔がキツネに見えるため、黒崎一護からは「キツネ野郎」と称された。本編で描かれなかった護廷十三隊の活躍やドタバタを描いた短編『カラブリ+』では市丸ギンをイメージしてキツネ型の饅頭が製作されている。ルキアからは「蛇」と呼ばれ、謀反で中止となった写真集のタイトルは「白蛇」だった。
開眼時
市丸ギンは基本的に目を開けないが、ここぞという場面では開眼シーンが描かれている。ギンの開眼した姿は、卍解の披露するシーンや日番谷冬獅郎との戦闘シーンなどで見ることができる。
声優:遊佐浩二
アニメ『BLEACH』で市丸ギンの声を担当した声優は、遊佐浩二である。遊佐浩二は糸目で飄々とした関西弁のキャラクターを演じることが多い声優だというイメージがあるが、そのイメージの元となったのは市丸ギンだと考えられている。遊佐浩二は京都出身の声優であるため、ギンが使う京都弁に違和感がないとファンから高く評価された。
市丸ギンの来歴・活躍
主人公・黒崎一護との出会い
市丸ギンのアニメ初登場は♯20 「市丸ギンの影」である。初めて一護と出会ったのは♯21「突入!死神の世界」である。黒崎一護とその仲間たちが尸魂界への侵入を試み、白道門の突破を図る際にその前に立ち塞がった。兕丹坊(じだんぼう)が黒崎一護に敗北し、自ら扉を開けたため、「あかんなぁ。門番は門を開けるためにいてんのとちゃうやろ。」と言い放ち、兕丹坊の腕を切り落とした。こういった敗者に対して容赦をしない冷徹な一面を見せている。その後、斬魄刀でそのまま黒崎一護達に攻撃をしかけるといった好戦的な一面もある。この一連の攻防によって圧倒的な力を見せつけて黒崎一護達に絶望を与えた。
市丸ギンの裏切り
市丸ギンは尸魂界篇で、自分より実力が遥かに劣っていた当時の黒崎一護をわざと逃がしたり、意図が分からない言動が多かったため、当初は市丸ギンが黒幕ではないかと疑われていた。
護廷十三隊内部でも、藍染と言い争う姿や、掴みどころのない発言や行動によりギンに対する不信感が隊員たちの中でも募っていた。その後藍染が何者かによって殺害されると、犯人がギンなのではないかという疑いがかかる。そのため護廷十三隊の隊員たちと戦闘になる。藍染が死亡し、その首謀者としてギンを疑っていた藍染の副官の雛森桃が我を失いギンに向かって斬りかかる。その際、ギンの副官でもあり雛森とは親しい友人でもある吉良イヅルが割って入り友情よりギンへの忠誠心を見せた。だがしかし藍染は本当は殺害されてなどおらず、自らの斬魄刀によって自身の死を偽装していたのであった。藍染が自身の死を偽装したのは裏で自由に暗躍するためであり、本当の黒幕は藍染惣右介なのであった。その最中一護達の尸魂界への侵入があるが、ギンは直接的に戦いには関与せず、尸魂界全土から集められた四十人の賢者と六人の裁判官で構成される尸魂界の最高司法機関である中央四十六室(ちゅうおうしじゅうろくしつ)の暗殺など、裏で暗躍していた。護廷十三隊と一護たちによる戦いの終盤、護廷十三隊九番隊隊長である東仙要の裏切りも発覚し、藍染と東仙と共に瀞霊廷(せいれいてい)に現れ幼馴染である松本乱菊に別れを告げ、空から刺す光に包まれ瀞霊廷を離反し、虚圏へと向かうのでった。
破面(アランカル)勢力として登場
藍染と共に瀞霊廷離反後は、虚の上位種である破面勢力の一員として登場する。
隊長格数名が虚圏に突入した直後に、霊王や王族の住まう空間へと行く鍵である王鍵(おうけん)創生のために現世に赴き藍染らと共に護廷十三隊や、虚の力が発現した死神の集団である仮面の軍勢(ヴァイザード)と戦闘。
仮面の軍勢筆頭の平子真子や、黒崎一護と戦闘するも、護廷十三隊などには積極的に手を出さず、傍観していた。さらには黒崎一護を逃げ出すように忠告するなど、終始戦闘には消極的であった。
空座(からくら)決戦篇
主人公・黒崎一護の生まれ故郷である空座町を舞台にした空座決戦篇では、市丸ギンが藍染惣右介や東仙要、破面の中でも特に戦闘能力に優れた10体を選抜した十刃(エスパーダ)と共に空座町に現れた。だがそこは浦原喜助によって作られた偽物の空座町であったため、市丸ギン達は本物の空座町へと向かうために護廷十三隊や仮面の軍勢と戦うこととなる。十刃達が隊長格と戦闘中、ギンは終始その戦いを藍染と共に傍観し続ける。
その後、十刃達が隊長格に各個撃破されると藍染が動き出し、藍染と護廷十三隊、仮面の軍勢の戦闘が始まり、その間ギンは平子真子と戦闘し、互角の戦いをする。だがその戦闘もどこが余裕を感じることができる戦いであった。その後藍染と蒲原喜助などの戦闘で、ギンは黒崎一護と一騎打ちの戦闘をするが、それもまた力の差を見せつける。その後も一護をわざと逃がす発言をするなど、終始真意のわからない戦いであった。そして偽物の空座町での戦いが終わるとギンは藍染と共に現世にある本物の空座町がある現世へと向かうのであった。
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- 市丸ギンの概要
- 市丸ギンのプロフィール・人物像
- 特徴的な糸目
- 通常時
- 開眼時
- 声優:遊佐浩二
- 市丸ギンの来歴・活躍
- 主人公・黒崎一護との出会い
- 市丸ギンの裏切り
- 破面(アランカル)勢力として登場
- 空座(からくら)決戦篇
- 全ては乱菊のために
- ギンの最後
- 市丸ギンの能力
- 斬魄刀「神鎗」
- 市丸ギンの必殺技
- 始解
- 神鎗(しんそう)
- 卍解
- 神殺鎗(かみしにのやり)
- 神殺鎗 舞踏(かみしにのやり ぶとう)
- 神殺鎗 舞踏連刃(かみしにのやり ぶとうれんじん)
- 市丸ギンの関連人物・キャラクター
- 藍染惣右介
- 松本乱菊
- 吉良イヅル
- 市丸ギンの名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「君が明日蛇となり人を喰らい始めるとして、人を喰らったその口で僕を愛すと咆えたとして、僕は果たして今日と同じように君を愛すと言えるだろうか。」
- 「僕は蛇や 肌は冷やい 情は無い 舌先で獲物捜して這い回って 気に入った奴をまる呑みにする そういう生きものや」
- 「もうちょっと捕まっとっても良かったのに…さいなら 乱菊 ご免な」
- 「信じてたのに裏切った・て ほんまにそれイヅルのこと言うてるん?」
- 市丸ギンの裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- メディアによって異なる開眼時の目の色
- 干し柿作りが得意な市丸ギン
- 市丸ギンを表すコミックス20巻の巻頭ポエム