CLAYMORE(クレイモア)のネタバレ解説・考察まとめ

『CLAYMORE(クレイモア)』とは、八木教広原作のダークファンタジー漫画である。中世ヨーロッパ的な世界を舞台に、半人半妖の女戦士たちが妖魔や覚醒者などの人外の存在と戦う姿が描かれている。主人公クレアの成長や女戦士たちの生き様などバトルシーン以外にも見どころが多く、美麗な女戦士や覚醒者のデザインの素晴らしさが評価されている。壮大な世界観と重厚なストーリーが上手くまとめられており、非常に読み応えのある作品となっている。

カサンドラ

「塵食い」の技を彷彿させる覚醒体。実力を持つ覚醒者たちが束になっても叶わないほどの強さを見せた。

組織が蘇らせたかつてのナンバー1。戦士の中では珍しく、左利きの戦士である。頭をおもりにして低い姿勢になって相手の足元に滑り込み、身体を振り子のように左右に振りながら手足を斬って動きを封じ、その後身体を斬り刻むナンバー1史上最も陰惨な戦い方をする。あまりの技の異質さに、戦い方を目にした仲間は次々とカサンドラの元を去ってゆき、カサンドラは常に孤独を感じていた。その当時からカサンドラの強さは圧倒的で、戦い方を知らない戦士たちからは神格化されていた。当時ナンバー2だった「愛憎のロクサーヌ」に目をつけられ、本性を見抜けずに彼女とかなり親しい間柄になる。カサンドラの技を盗もうとして戦いを目にしたロクサーヌはその戦い方を気に入らず、「塵喰いのカサンドラ」という皮肉が込められた通り名を付けて去っていった。その後、その技を使って助けた下位ナンバーと心を通わせ、初めて本当の友と呼べる存在を手にする。しかしロクサーヌの策略により、その戦士は覚醒者に殺されてしまった。友の仇を打ちに覚醒者討伐へ向かったカサンドラは、覚醒者から衝撃的な事実を聞き出す。それはカサンドラの友である戦士が弄ばれて殺されてゆく様子を、ナンバー2のロクサーヌが一切手を出すことなく、ただ眺めていたということだった。全てはロクサーヌが仕組んだことだと気が付き、復讐を果たそうと彼女が待機する組織へと向かう。しかしすでに先手を打たれており、謀叛を起こすというデマが流されていたために、集結していた戦士たちに身体を斬り刻まれ、最後はロクサーヌにとどめをさされて絶命した。組織の科学者ダーエが入手したプリシラの腕を埋め込まれ、再び戦士として蘇ると「塵喰い」の技で一桁ナンバーたちの動きを封じる。以前の記憶がなかったが、戦いを通してロクサーヌとの確執を思い出して覚醒する。その後は組織の戦士との戦いを放棄し、ロクサーヌと戦い始める。「塵喰い」の技を彷彿とさせる覚醒体で、巨大な身体を仰向けに倒し、腕から長い触手とろくろ首のような頭を3つ生やしている。戦い方も生前と変わらず、ろくろ首が地面すれすれに動き回り、ロクサーヌの身体を食いちぎっていった。覚醒したロクサーヌに格の違いを見せつけると、一変残らず喰らい尽くした。その後は自分を蘇らせた腕の持ち主であるプリシラの元を目指し、移動を始める。最終決戦では、覚醒者たちと戦いながら、戦士達の妖力同調を受けて自我を取り戻す。しかしプリシラに敵わず、体力回復のために吸収されてしまう。クレアの中から目覚めたテレサの呼びかけに応えて自我を取り戻すと、テレサとナンバー1の誇りをかけて戦い、満足して消滅した。

ロクサーヌ

ロクサーヌの覚醒体。彼女の持つ得体の知れない不気味さが、形となって表れている。

組織が甦らせたかつてのナンバー1。ナンバー35からナンバー1へと上り詰めた戦士。驚異的な妖力同調を使って次々と気に入った戦士の技を会得しては、その戦士を戦死に見せかけて殺してきたことから、「愛憎のロクサーヌ」と呼ばれた。対象者に異常な執着を見せ、相手と同じ利き手で戦ったり、隻眼の戦士と同じ姿になるために、片目を自ら抉り出すなど常軌を逸した行動を見せた。甦った姿を目にした組織の者が、「彼女には手を焼かせられた」と呟くシーンがある。カサンドラと同じ時代の戦士。神格化されていたカサンドラに強烈な憧れを抱き近づくが、彼女の技の醜さに興味を失くして去っていく。「塵喰いのカサンドラ」という通り名を付け、粛清される原因を作った張本人。甦った時から生前の記憶が戻っており、戦いの最中で記憶を取り戻したカサンドラと戦闘になる。覚醒したカサンドラに一瞬で戦闘不能にされて自身も覚醒。鋭いナイフのような羽を無数につけた8本の長い腕を駆使して戦うが、カサンドラに力の差を見せつけられると全てを喰われて消滅した。

その他の覚醒者

ダフ

男の戦士時代のナンバー3であり、強大な力を持つ覚醒者である。

CV:浜田賢二
男の戦士時代のナンバー3。戦士時代からリフルに惚れており、常にリフルの側にいる。非常に硬い外皮を持つ覚醒体となるため、大抵の攻撃は効かない。また攻撃力も高く、並の覚醒者ならば一撃で倒すことができる。身体から槍のようなものを作り出し、攻撃や拷問に使用する。攻撃力が突出している反面、再生や修復が苦手で、傷を癒すのに時間がかかる。頭の回転があまり良くなく、難しいことは理解できない。リフルと共にアリシアとベスに討伐対象と見なされ、完膚なきまでに叩きのめされる。覚醒体を維持できないほど弱っていたところ、目の前でリフルをプリシラに殺されてしまった。復讐のためにわざとルシエラとラファエラの融合体から発射された断片を喰らって覚醒するが、プリシラに瞬殺された。

リガルド

覚醒体は獅子のような姿になる。

CV:優希比呂
男の戦士時代のナンバー2で、「獅子王」の異名を持つ。覚醒体は人型よりも一回り大きな獅子の姿をしている。驚異的なスピードと戦闘能力を誇り、伸縮自在な鋭利な爪で敵を貫き、切り裂く。戦士時代はイースレイよりも自分の方が強いと考え、イースレイの覚醒を機に勝負を挑むが敗北。それ以降はイースレイの従順な部下として、北の地で覚醒者たちに指示を出すなど補佐にあたっていた。覚醒したプリシラが北の地に現れた際は、イースレイの命令を受けて制圧に向かうが、プリシラに完膚なきまでに叩きのめされてしまった。弱者には興味がないが、自分と同等以上の力を持つ相手には敬意を払って戦う姿勢を見せる。北の戦乱では攻勢に出ていたミリアたちの前に現れ、次々と小隊のリーダーを殺して戦局を一変させた。四肢のみの完全覚醒をしたクレアの姿に切り刻まれて死亡。

アガサ

アガサは持ち前の狡猾さでガラテアたちを追い詰める。

聖都ラボナに潜んでいた覚醒者。組織の元ナンバー2で、「鮮血のアガサ」という通り名を持っていた。ガラテア曰く、狡猾で恐ろしい相手。自分の存在が気付かれないようにと食事も極力我慢をしていたが、ガラテアとミアータの戦いで戦士が自分を討ち取りに来たことに気が付き姿を現す。ガラテア、ミアータを追い詰めるものの、突如現れたクレアたちに討伐された。

オクタビア

暴れ馬を意味する沛艾(はいがい)が通り名だったオクタヴィア。その覚醒はかつての通り名を彷彿とさせる。

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