CLAYMORE(クレイモア)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『CLAYMORE(クレイモア)』とは、八木教広原作のダークファンタジー漫画である。中世ヨーロッパ的な世界を舞台に、半人半妖の女戦士たちが妖魔や覚醒者などの人外の存在と戦う姿が描かれている。主人公クレアの成長や女戦士たちの生き様などバトルシーン以外にも見どころが多く、美麗な女戦士や覚醒者のデザインの素晴らしさが評価されている。壮大な世界観と重厚なストーリーが上手くまとめられており、非常に読み応えのある作品となっている。

シド

CV:吉野裕行
聖都ラボナの兵士。ナイフを使って戦う。ガークと共にクレアを捕えようとするが、妖魔討伐にクレアの力が必要だと認め、共闘する。妖魔を倒して街を去ろうとするクレアの唇を奪い、ラキから蹴りを入れられた。7年後、ガークと共に聖都之兵士として活躍しており、人々を守るべく戦う。最終決戦でもラボナにとどまり、町を守り抜いた。

ガーク

CV:堀江一眞
聖都ラボナの兵士。屈強な大男で剣の達人。シドと共にクレアを捕えようとするが、妖魔討伐に彼女の力が必要であることを認め、共闘する。妖気が暴走したクレアが人として死のうとする姿、クレアを一人で死なせないと自らの命をさしだすラキの姿を目にし、組織の戦士への考え方が変わる。ラキに剣を託し、クレアを守れるぐらい強くなれという言葉をかけている。7年後聖都に再び覚醒者が現れた際は、シドと共にラボナを守るために戦う。最終決戦でもラボナにとどまり、町を守り抜いた。

『CLAYMORE』の用語

妖魔

古よりこの地に蔓延り、人間を捕食する人外の存在。捕食した人間の脳を乗っ取り、思考や行動パターンを再現してその人間になりすますと言われており、人間には妖魔を見破ることはできない。そのため妖魔が潜伏していることに気が付いた村や町の長が組織に妖魔討伐の依頼を出し、組織から遣わされた戦士が妖魔と戦う。妖魔は人間とほぼ同じ大きさであるが、口が耳まで割け、そこからは鋭い歯が覗いている。目は金色に輝き、縦に細長い瞳を持つ。人間よりはるかに運動能力が優れており、会話できるものや唸り声を上げるだけのもの、まれに翼を持つ飛行タイプの者がいる。人間の臓物を欲するが、基本的には小食で1、2週間に1回程度の食事で十分である。群れることを嫌い単独行動をとるが、並以下の力の妖魔が結託することもある。ミリアの調査により、妖魔は組織によって生み出されていたことが発覚する。この地の他に存在する「戦火の大陸」にいる竜の末裔「アサラカム」の覚醒前の個体と、覚醒体の肉を融合させ、更にそれを人の脳に寄生させることで妖魔が作り出されていたのだ。妖魔に関する言い伝えは、全て組織によって捏造されたものであった。

クレイモア

組織によって生み出された半人半妖の戦士の呼称。「クレイモア」は組織や戦士の正式名称ではなく、クレイモアと呼ばれる抜き身の大剣を手に戦う姿を見た人々によって、いつしか呼ばれるようになった通称である。そのため、組織や戦士たちが自らをクレイモアと呼ぶことはない。妖魔や覚醒者に家族を殺された人間の少女を組織が引き取り、半人半妖の施術を施す。全員が適合者というわけではなく、戦士になれるものはほんの一握りである。妖魔の血肉を取り込んだことで驚異的な運動能力と、妖魔が発する妖気を読み取る力を手にする。施術を受けた際に妖魔への復讐心が強い者は攻撃型の戦士に、防衛本能が強い者は防御型の戦士となる。攻撃型の戦士は高い攻撃力を持つ一方で、妖力解放しても欠損した身体を修復することが難しいとされている。防御型の戦士は回復力が攻撃型の戦士よりもはるかに高く、身体がどんな状態になっても元通り修復することが可能。半人半妖の手術の影響で、身体中の色素が抜けてしまう。銀色の目をしているが、妖力解放時には目の色が金色に、瞳の形が縦長へと変化する。人間からは化物と恐れられているが、戦士たちは自分たちを人間だと考えており、人のために戦い、人として死にたいと願っている。

妖力解放

妖力解放することで、戦士たちは驚異的な力を扱うことができる。

妖魔の力を解放して戦うことを指す。主に強大な相手との戦闘や、傷の修復のために使用される能力。妖力解放には性的快楽のような快感が伴うため、それを制御できなかった男の戦士たちは次々覚醒したと言われている。妖力解放するほど強大な力を扱うことができるが、妖魔に近付いてしまう。妖力解放をすると、戦士の顔つきや体つきに変化が現れる。10%の妖力解放で瞳が金色になり、30%で妖魔のような顔つきに変化し、50%で全身の筋肉が膨らむ。80%を超えると人に戻れなくなる。それ以上の力を解放してしまうと、「覚醒者」と呼ばれる化物へと変化し、二度と人に戻ることはできない。

妖気を消す薬

組織が作り出した特殊な丸薬で、口にした戦士の妖気を押さえることが可能。服用時は戦士特有の銀色の目の色を変えることができるが、妖気を読み取ることができなくなるという欠点もある。効果は半日程度。この薬を半分に割って飲むと、意識を失った時にその効果が表れる。北の戦乱時にはその特性を利用し、戦いの前に全戦士が半分に割った妖気を消す薬を服用。戦闘時には普段と変わらず妖気を感知しながら戦い、気を失った時に妖気を押さえる効果が現れて、死を偽装することができた。

黒の書

大剣の柄の部分に一枚だけ入っている黒い紙で、そこには戦士を識別する印が描かれている。人間としての限界を悟った戦士が、希望する戦士に自身の抹殺を依頼する際に送る。

識別のための印は、大剣の刀身や柄の部分に収納された「黒の書」、そして装備の胸元のあたりに印されている。

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