CLAYMORE(クレイモア)のネタバレ解説・考察まとめ

『CLAYMORE(クレイモア)』とは、八木教広原作のダークファンタジー漫画である。中世ヨーロッパ的な世界を舞台に、半人半妖の女戦士たちが妖魔や覚醒者などの人外の存在と戦う姿が描かれている。主人公クレアの成長や女戦士たちの生き様などバトルシーン以外にも見どころが多く、美麗な女戦士や覚醒者のデザインの素晴らしさが評価されている。壮大な世界観と重厚なストーリーが上手くまとめられており、非常に読み応えのある作品となっている。

北の戦乱以降の戦士で、ナンバーは47。半人半妖になる際に抜け落ちるはずの色素が残り、体温調節も上手くできないなど、辛うじてナンバーを与えられた戦士。気が弱く、妖魔との戦いにも手間取るなど、戦士としての実力はない。北の地でナンバー9ニーナのチームの一員として覚醒者討伐に挑むが、「色付き」や「できそこない」と呼ばれ、戦力として見なされなかった。覚醒者の攻撃を受けて気絶するが、チームメイトと共にミリアたちに救われた。北の地から戻ると、ナンバー4のミアータの補佐を任される。ミアータからは「ママ」と呼ばれて懐かれるが、自分が敵わない妖魔や覚醒者を相手に妖力解放することなく殲滅する小さな戦士に恐怖を感じていた。ガラテア粛清の任務を受けたミアータの補佐としてラボナに辿り着くが、ガラテアには弱すぎて相手にされず、覚醒者アガサの出現に恐れをなして一人で逃げようとする。しかし命を顧みずに自分を助けようとするミアータに心が動かされ、無自覚のうちにミアータを救出した。クレアたち北の戦乱の生き残りの戦士に救われ、ミリアから組織の秘密を知らされると、ミアータと共にラボナにとどまることを決意した。アガサとの戦いを経て成長が感じられるようになり、自分の力のなさを自覚し、それでも人のため、仲間のために戦う決意をみせる。組織から大量に送り込まれた覚醒者たちを倒すと、最終決戦ではガラテアと共にミアータの精神を受け持ち、覚醒させる。慣れない精神共有によって心身共に大きな負担がかかる。しかし人に戻れなくなりかけたミアータを引き戻すために、最後の力を振り絞って妖力同調をし、ミアータを人に戻すことに成功した。戦士になる前から何も無かった自分に存在意義を与えてくれたミアータに感謝し、自分が消えてもミアータが悲しまないようにと、彼女の中から自分との記憶を消してこの世から消滅した。

組織の人間

リムト

CV:野沢那智
東の地スタフに存在する「組織」の長。その正体は「戦火の大陸」で竜の一族「アサラカム」と戦う勢力の側に属する人物。敵と対抗できる化け物を生み出すため、この地を実験場として妖魔と半人半妖の戦士を作り出し、世に放ってきた。最後は地下に隠れていたところをミリアに見つかり、首をはねられて死亡。

ルヴル

CV:平田広明
戦士に指令を与える組織の連絡員。クレア、ラファエラを担当してきた。実は「戦火の大陸」で竜の一族「アサラカム」と共に戦う者、つまり組織の敵側に属する人物である。組織で行われている「アサラカム」を倒す化物の研究を阻止し、組織を内側から崩壊させるために送り込まれた工作員。そのため、クレアたちの半覚醒の情報を握りつぶしたり、ミリアに戦火の大陸の情報を流すなど、組織の利益を潰す行動を秘密裏に取っていた。組織崩壊は彼の任務完了を意味していたが、興味本位で組織の研究者ダーエに同行し、プリシラと接触。そこから逃走し、「戦火の大陸」に戻ろうとする道中でミリアから忠告を託された双子の訓練生が現れ、二度とこの地を踏まないように脅された。

ダーエ

「深淵喰い」を作り出したのも、この男である。

組織の優秀な研究者。顔の左半分がただれたようになっている。組織や「戦火の大陸」のことより自分の研究が大切で、何よりも研究を優先する。ルシエラとラファエラの融合体が覚醒すると、回収部隊を率いて各地に放出された断片を回収しようと試みる。その際に断片を喰らっても自我を保っているラキを見つけ、研究対象として組織の研究施設に連れ帰る。ラキの身体にプリシラの腕が突き刺さっており、それが断片の侵食を防いでいたことを突き止めると、その腕を使ってかつてのナンバー1を3体甦らせた。組織崩壊後はルヴルと共にカサンドラを追いかける途中で、プリシラと西の深淵に似た別の何かとの戦闘に立ち会う。その戦いに勝利したプリシラに襲われ、半身を食われた。その後プリシラに「クレイモアでなくお前自身の肉体をもって人生の幕としたい」と懇願し、「研究者として至高至福」と言い残しながら、望み通り頭を踏み潰されて絶命した。

オルセ

CV:大塚芳忠
テレサを担当していた組織の連絡員。テレサ亡き後生きているかは不明である。

深淵の者

ナンバー1の覚醒という最悪の事態によって誕生した3体の覚醒者を「深淵」や「深淵の者」と呼ぶ。その強さは覚醒者の中でも群を抜いており、それぞれ西、北、南の地を支配している。

リフル

リフルの覚醒体はドレスをまとった女性のような姿をしている。

CV:水樹奈々
「西の深淵」と呼ばれる強大な力を持つ覚醒者。元は初代ナンバー1の戦士で、もっとも幼くしてナンバー1に上り詰め、そして覚醒者となった。同じく覚醒者であるダフと常に行動を共にしており、彼のことを「私の男」と呼んでいる。無数の帯が編み込まれたような覚醒体をしており、巨体だが素早く動くことができる。また、並の攻撃では傷つけられることがないほどの硬度を誇る。攻撃時には髪や帯状の下半身を使い、相手の身体を貫く。プリシラが出現してイースレイと手を組んだこと、イースレイが北の覚醒者たちを統率して何かを企んでいることを知り、対抗するべく強力な覚醒者を仲間にしようと、組織の戦士たちを捕えて覚醒させていた。自分の根城に現れてダフと戦うクレアに興味を持ち、プリシラに関する情報を渡す。北の戦乱時には、自分に差し向けられた覚醒者たちを早々に倒し、南で戦うイースレイの元へ向かう。そこでイースレイの側にいたプリシラに出会い、彼女の力が深淵を上回っていることを悟る。プリシラを殺せる唯一の可能性だったのが、深淵同士の結託であったが、そのことを見越していたイースレイはその可能性を潰すために南下して、真意に気付かれる前にルシエラと戦い始めたのだった。リフルはプリシラが自分以上の力を持つ覚醒者であることに衝撃を受けてその場を去るが、そこでルシエラとラファエラの融合体を発見。戦局を打開する切り札として根城に持ち帰った。その後、クレアによって融合体が覚醒するところをダフと傍観していたが、そこにアリシアとベス、そして深淵喰いが現れる。アリシアに終始圧倒されたリフルは、覚醒体の維持どころか、斬られた腕を再生できないほど弱ってしまう。しかしアリシアがベスとプリシラの戦いを察知して加勢に向かったため、回復を図りながらプリシラたちの戦局を見守っていた。そこへアリシアとベスを瞬殺したプリシラが現れ、体を貫かれて絶命した。

イースレイ

覚醒体は巨躯だが、それを感じさせないスピードと圧倒的な攻撃力を誇る。

CV:遊佐浩二
男の戦士時代のナンバー1。その実力は圧倒的で、戦士時代は「白銀の王」という通り名を持っていた。男の戦士の中では最後に覚醒し、最初の深淵の者となった。覚醒体は非常に大きく、背中には翼のようなものが生え、下半身は馬の姿をしている。両腕を槍、大剣、ボウガンなど、様々な武器へと変化させて戦う。自分が治める北の地にプリシラが現れたため制圧に向かうが、勝てないと悟って軍門に下る。元ナンバー2のリガルドを始め、北の地で覚醒者たちを束ねて北の戦乱を起こした。北の戦乱の際にプリシラと南へ向かおうとしていたところでラキと出会い、プリシラが彼に懐いていたことから、ラキも南に向かうように誘った。さらにラキに頼まれて剣の師匠となり、大剣を使った対妖魔との戦い方を享受した。元々は他人を思いやる優しさを持った人物であり、深淵食いからラキとプリシラを守るために二人を突き放して別行動を取るなど、覚醒者となった後でもその名残が感じられる。ルシエラとの戦いの跡地に残されていた肉片を組織に回収されたことで、深淵喰いの対象となり、追われ続ける。南の地を訪れたヘレン、デネヴと戦闘することになった際に妖力解放したことで、深淵喰いに発見される。この時ばかりは深淵喰いを退けることができず、肉片を一変も残すことなく喰らい尽くされて消滅した。

kiriyamamiu
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