上杉秀彦(女神異聞録ペルソナ・P1)の徹底解説・考察まとめ
ブラウン/上杉秀彦(うえすぎ ひでひこ)とは、株式会社アトラスのジュブナイルRPGシリーズ『ペルソナ』の1作目に登場するキャラクターである。P1主人公/ピアスの少年のクラスメイト。赤髪とゴーグルがトレードマークの男子高校生である。陽気なお調子者キャラとしてクラスの人気者だが、少々騒がしすぎるところが玉に瑕。物語展開が2パターン存在する『女神異聞録ペルソナ』において、どちらの物語にも参加可能な選択メンバーであり、P1主人公達と共に御影町で起きる異変について探っていく事となる。
突然の異変に混乱するブラウンと聖エルミン学園の生徒達。ひとまず、学校内に残っている生徒達や教師達とでこの危機を乗り越える方法を探していると、今度は学校全体が凍りつくという事件が発生する。凍りついた学校から外に出れなくなったブラウン達は、とにもかくにも生き残る為、まずは学食にある食べ物を全てかき集める事にする。
聖エルミン学園の生徒達と協力して食べ物をかき集めていたブラウンだったが、そこへ失恋のショックで我を忘れ暴走している男子生徒・トロ/横内健太(よこうち けんた)がやってくる。暴飲暴食を始めようとしているトロに、ブラウン達生徒は食べ物を取られてはまずいと食堂にあった物を隠す。しかし、それがトロに見つかってしまい、トロは逆上。ブラウン達が隠していた食べ物を奪い、暴食を始める。慌てて止めようとするブラウン達だったが、トロは暴食を続けていく。するとそこへ、P1主人公達が現れる。
この頃、P1主人公達はペルソナ使いに覚醒しており、学校が凍りついた原因である「雪の女王」を倒す為、その仲間となってくれる生徒を探して校内を探索している最中だった。トロの現状を知ったP1主人公達もブラウン達と一緒になってトロを止めようとするが、P1主人公側のメンバーにトロをフッた女子生徒・アヤセ/綾瀬優香(あやせ ゆうか)が居た事により、事態が悪化する。実はアヤセはトロをフる際に、手厳しい言葉をいくつもトロにぶつけており、トロの暴食の本当の理由はそのアヤセからの厳しい言葉にショックを受けたせいだったのだ。それを知ったブラウンは、アヤセにトロに謝るように訴えるが、アヤセは断る。トロはよりショックを受け、次の瞬間、悪魔を召喚する。
予想外の事態に驚きながらも、トロとの戦闘を開始する事になるP1主人公達。ブラウンも彼らと共にトロと戦う事になる。するとその戦闘を通して、ブラウンの中にあったペルソナ使いの力が覚醒。ペルソナを召喚し、P1主人公達と共にトロを撃退する。
自分の予想外の力に驚くブラウンだったが、P1主人公達から「ペルソナ」についての説明を受け、己に備わっている力の正体に納得する。そうしてこの凍りついた学校から脱出する為、P1主人公達と共に諸悪の根源である「雪の女王」を倒す事を決めるのだった。
「雪の女王」が用意した4つの塔を攻略するブラウン達
P1主人公達の仲間になったブラウンは、まず彼らから「雪の女王」が何者であるかの説明を受ける事になる。「雪の女王」とは、かつて聖エルミン学園の演劇部で行われていた演劇「雪の女王」で使用されていた呪いの仮面「雪の女王」の事だった。「雪の女王」役の生徒が必ずつけなければならない仮面だが、つけた者は必ず不審な死を遂げるといわれており、幾人も生徒が実際に亡くなっていた。
しかしブラウンとP1主人公達の担任であり、聖エルミン学園演劇部OGの高見冴子(たかみ さえこ)だけは、呪いにかかる事なく「雪の女王」役を演じきる事ができた。けれども「雪の女王」の仮面にまつわる噂が校内に広まっていた事から、学校側は「雪の女王」の仮面を体育倉庫の奥深くに封印。以降、演劇「雪の女王」は行われないようになる。だがその噂を耳にしたP1主人公が、勝手に体育倉庫にあった「雪の女王」の仮面を見つけ出してしまう。P1主人公が持っていた「雪の女王」の仮面を目にした冴子は、懐かしさから仮面をかぶる。だが、その瞬間「雪の女王」の仮面に意識を乗っ取られてしまう。冴子の身体を手に入れた「雪の女王」は「永遠の夜の世界」を手に入れる為だと、学校を冴子ごと凍りかせ、生徒達や教師達を学校内に閉じ込めてしまったのである。P1主人公達は、冴子と学校を助ける為、「雪の女王」を倒そうとしていたのである。
「雪の女王」を倒す為には、フィレモンから貰った「鏡」の枠の中に、「鏡の破片」をはめればいいとのこと。それらは、「雪の女王」が用意した4つの塔(ダンジョン)の中にあるという。4つの塔の内の1つは、「氷の城」と呼ばれる塔に改変された聖エルミン学園だった。そのほかに「ヒュプノスの塔」、「ネメシスの塔」、「タナトスの塔」と名のつけられた3つの塔があり、各塔にはそれぞれ塔の主でとして、かつて「雪の女王」役であった聖エルミン学園演劇部の生徒達が居た。彼女達は皆、それぞれの心の「弱いところ」を「雪の女王」の仮面に狙われ、そこにつけいられる形で「雪の女王」の仮面に殺されており、死後、「雪の女王」の力でもって塔の主をするように命令を受けていたのである。
彼女達と戦いながら、各塔を攻略していくブラウン達。各塔に隠された鏡の破片を集め、鏡にはめこんでいく。全ての破片をはめ込み終えた時、鏡が光始める。それを見たブラウン達は、この鏡に冴子を助ける力が宿ったのではないかと判断し、最初に「雪の女王」と出会った中庭へ向かってみる事にする。
「雪の女王」との戦闘、冴子先生と「雪の女王」の過去
中庭では氷ついたままの冴子が立っていた。ブラウン達の仲間の1人であるゆきのさん/黛ゆきの(まゆずみ ゆきの)はP1主人公に向かって、光っている鏡を彼女の方へ向けるよう言う。その言葉どおり、P1主人公が鏡を冴子の方へ向けると、その瞬間、冴子を覆っていた氷が溶け、「雪の女王」が苦しみながら冴子から外れる。仮面が外れた冴子は、そのまま意識を失ってその場に倒れるが、仮面は宙に浮いたまま冴子の方へ恨めしげに「どうして」「なんでみんな冴子ばっかり」と声を荒げ始める。
すると突如、仮面の前に1人の女子生徒が現れる。顔が半分ただれた女子生徒の姿に驚愕するブラウン達。どうやら彼女こそが「雪の女王」の仮面に取り付いていた「雪の女王」の正体であり、冴子の身体を乗っ取っていた本当の人物のようだった。驚くブラウン達を余所に、女子生徒と「雪の女王」の仮面はブラウン達に攻撃をしかけてくる。ブラウン達は彼らとの戦闘を余儀なくされる。
なんとか女子生徒達を撃退する事に成功したブラウン達は冴子の方へ駆け寄る。意識を取り戻した冴子は、自分の身を案じてきてくれたブラウン達に「知美はどうしたのか」と尋ねる。初めて聞く名前に首を傾げるブラウン達。冴子は彼らに、知美は自分の親友であり、「雪の女王」の仮面に取り付いていた女子生徒の名前である事を教える。そうして自分と知美の間にあった出来事を彼らに話す。
聖エルミン学園の演劇部員であった冴子。高校生活最後の部活動として演劇「雪の女王」を行う事になるが、「雪の女王」役のオーディションで同じ演劇部員であった親友の知美に負ける事になってしまう。しかし冴子はそれを悔しがる素振りは見せず、「雪の女王」の呪いの噂に怖がる知美を応援する。知美は冴子の応援に励まされ、「雪の女王」役を頑張る事に決める。だ、後日、演劇部の後輩達から「実は冴子が「雪の女王」役を怖がって、冴子に押し付ける形で役を辞退したのだ」という根も葉もない噂話を聞かされ、その話を信じてしまう。冴子が自分を裏切ったのだと思った知美は、後日彼女を演劇部の部室に呼び出し、物陰に隠れながら「お前のせいだ」と冴子を責める。責められた冴子は、なぜそうなったのかわからず困惑する。次の瞬間、そんな冴子の前に知美が姿を現す。「仮面が急に外れなくなった」「顔が熱い」「全部お前のせいだ」と再び冴子を罵りながら現れた冴子の顔は、その半分がただれており、冴子は予想外の親友の姿に悲鳴をあげてしまう。
親友があんな姿になったのは自分のせいなのだ、と自分を責め出す冴子。ブラウン達は「先生のせいではない」と冴子をなだめるが、冴子は「自分が気づいていないだけで、本当は他人に親身になってる自分に酔ってるだけだったのかもしれない」と過去を悔やみ続ける。その時、突然ブラウン達の前に「夜の女王」と名乗る仮面の女が現れる。全ての戦いが終わったとばかりに思っていたブラウン達は驚きながらも「夜の女王」と対峙する。「夜の女王」はブラウン達が知美を倒してくれた事でようやく自由を手に入れられた事、これで自分が「完全体」になれる事、そうしてこの夜を「無」と「絶望」で染まった世界に作り変える事を彼らに告げる。
予想外の事態に再び驚愕するブラウン達。そんな彼らに「夜の女王」は、「この氷の城の頂から、絶望の雪を降らす」と告げ、中庭から去っていってしまう。
「夜の女王」との戦闘、正体不明の謎の人物達
「夜の女王」の野望を阻止する為、彼女を探して氷の城の中を探索する事になるブラウン達。するとその探索中、覚えのある女子生徒と遭遇する。真っ白な仮面をつけた女子生徒は、顔こそは見えなかったが、その姿はどう見ても自分達のクラスメイト・マキ/園村麻希(そのむら まき)だった。麻希は病弱な女子生徒で、聖エルミン学園入学後はその殆どを病院で過ごしている生徒だった。しかし麻希は、御影町で起きた異変と同時に、彼女の見舞いに行っていたP1主人公達の前から姿を消してしまっていた。その後、どこで合流したらしいクラスメイト兼ペルソナ使いの1人であるマーク・稲葉正男(いなば まさお)と一緒に、御影町の異変を探りに学校の外へ出ていっており、今は学校内には居ない筈の生徒だった。
麻希がいる事に驚きながらも彼女に声をかけてみるブラウン達。すると麻希は「学校なんてなくなってしまえばいいのに」と言い残し、その場から消えてしまう。
予想外の光景にまたも驚かされるブラウン達。それでもひとまず、氷の城の探索に戻る事にする。すると今度は黒い服の少女と白い服の少女に出会う。黒い服の少女は「黒い仮面をつけたブラウン達と同じ服を着た人物」を、白い服の少女は「白い仮面をつけた人物」を探していた。黒い服の少女の方はわからなかったが、白い服の少女の方は麻希を探しているらしいと想像がついたブラウン達は、白い服の少女に麻希の居場所を教える。黒い服の少女は「知らないなら、いいや」と言って、白い服の少女の方は「教えてくれてありがとう」と言って、ブラウン達の目の前から姿を消す。姿を消した少女達に驚き困惑するブラウン達だったが、時間はないと再び「夜の女王」探しを再開する。
次にブラウン達が出会ったのは、黒い服の少女が探していたと思われる「黒い仮面をつけたブラウン達と同じ服を着た人物」だった。黒い仮面を被った聖エルミン学園の男子生徒だと思われる生徒は、ブラウン達に「麻希は何かを言っていたか」と尋ねる。そうして麻希が「学校なんてなくなってしまえばいいのに」と言っていた事を知ると、「彼女がそれを望むなら、ご機嫌気取りにそうさせてやるのもいいかもしれない」と言い残し、その場から消えてしまう。
次々と現れては消えていく人物達に困惑するブラウン達だが、それでも「夜の女王」を探して校内の探索を続ける。すると、ある教室にいる「夜の女王」と遭遇する。「夜の女王」はブラウン達を追い払う為、攻撃を仕掛けようとする。その時、黒い仮面をつけた男子生徒と麻希と思われる白い仮面をつけた少女が「夜の女王」の横に現れる。そうして「彼らを倒すのならば、我々が力を貸してやろう」と「夜の女王」の味方につき始める。
こうして「夜の女王」、そして黒い仮面の男子生徒、麻希と思われる白い仮面の少女と戦う事になったブラウン達。激闘の末、なんとか勝利する事に成功する。負けた「夜の女王」は負けた事を悔しがりながら消えていく。麻希と思われる白い仮面の少女は「どうして」「この世界は自分の思う通りに動くはずなのに」と謎な言葉を、黒い仮面の男子生徒も「やはり付け焼き刃の力ではだめか」「君(P1主人公)とはまた会う事になるかもしれないな」と意味深な言葉を残して去っていく。
「夜の女王」達との戦いが終わったブラウン達は、今度は御影町内での異変をどうにかする事を決意。自分達の住む町の平和を取り戻す為、聖エルミン学園の外へと出ていくのだった。
セベク編
駆け込んだ警察署にてゾンビに捕らえられてしまうブラウン
突如、御影町内で起こり始めた悪魔の出現。身の危険を感じたブラウンは、御影町内にある警察署へ助けを求めて駆け込む事にする。だがブラウンが駆け込んだ時には、すでに署内の人々は悪魔にやられており、全員ゾンビ化していた。ゾンビ化した警察達に捕まったブラウンは、同じタイミングで悪魔と戦える武器を盗もうとやってきていた友人のマーク/稲葉正男(いなば まさお)共々牢屋に閉じ込められてしまう。
脱出できる方法がないか、ブラウン達が模索していると、そこへP1主人公達がやってくる。実はこの時、P1主人公達はすでにペルソナ使いに覚醒しており、その力を使って御影町内で起こる異変の原因を探っている最中だった。その最中、マークが警察署に捕まっている事を知った彼らは、マークを助ける為にここまでやってきていたのである。
P1主人公達はブラウンが居た事にも驚くが、マークと一緒に彼も助け出す。P1主人公達のおかげでなんとか牢から脱出する事に成功したブラウンだったが、そこへ今度はゾンビ化した警察達がやってきてしまう。ゾンビ達との戦闘を開始するP1主人公達。ブラウンも巻き込まれる形で戦う。するとその瞬間、ブラウンのペルソナ使いとしての力が覚醒。ブラウンもペルソナを召喚して、ゾンビを撃退する事になる。
思いもよらない力を手にしたブラウンは興奮し、その高ぶりから「この力でヒーローになってやる」という思いを抱くようになる。そうしてヒーローになる為、町の異変の原因を探っているというP1主人公達と共に行動する事を決意。彼らと共に街の異変を探り始める。
異変の根源である神取鷹久のもとへ乗り込むブラウンと仲間達
御影町内に出現する悪魔達と戦いながら、街中を探索し続けたブラウン達は、全ての原因が「佐伯エレクトロニクス&バイオロジカル&エネルギー・コーポレーション(通称:セベク社)」御影町支店の支店長、神取鷹久(かんどり たかひさ)にある事を知る。そこでブラウン達は神取を捕まえる為、セベク社に乗り込む。だがそこで待っていたのは、「デヴァ・システム」と呼ばれる装置に乗り込もうとしていた神取だった。このデヴァ・システムは、神取が集めた研究者達によって作られた異次元世界への転送装置のようなもので、神取はこれを使い「神になる」という自らの野望を叶えようとしていたのである。それを知ったブラウン達は彼を止めようとするが、寸前のところで神取は異世界に行ってしまう。だがその時、神取と一緒にデヴァ・システムに乗った、システムの開発者であるニコライ博士が、システムを暴走させ、彼もろとも心中を図ろうとする。
予想外の展開に驚くブラウン達。その瞬間、真っ先に我に返ったマークが「ニコライ博士が犠牲になるのは間違っている」、「助けなければ」と慌て始める。だがもう1人の仲間、なんじょうくん/南条圭が、「自分の身を犠牲にしてまで、神取を阻止しようとしている博士の意思を尊重すべきだ」と言ってマークの主張を切り捨てる。意見が衝突した事で、言い争いを始めるマークと南条。悪化していく状況に、ブラウンは混乱し取り乱してしまう。
しかしその傍らでP1主人公が麻希に呼ばれてデヴァ・システムを起動させていると思われるスイッチがあるところへ向かう。理由はわからないが、なぜだかデヴァ・システムの使い方がわかるという麻希。P1主人公は彼女の言葉に従って、デヴァ・システムのボタンをいじる。だが、スイッチを押してもシステムの動きは変わらず、麻希とP1主人公は困惑する。
しかし、突如としてデヴァ・システムが正常に動き始める。その光景にブラウン達が驚いていれば、彼らの前に黒い服を着た少女が現れる。黒い服の少女はブラウン達に「パパは殺させないんだから」と告げたかと思うと、何かしらの能力を使い始める。眩しい光に包まれたP1主人公達は、そのまま意識を失ってしまう。
仲間との戦いを通して「自分」を見つめ直し始めるブラウン
次にブラウン達の目が覚めた時、彼らは異世界の「御影町」にいた。そこはブラウン達の知る御影町にそっくりだがどこか少し作りが違っており、ブラウン達は、どうやら先程の少女の謎の力により自分達がこの世界に飛ばされてしまったらしい事を知る。意識を失う前に目にしていた神取の言動から、彼もこの異世界の「御影町」にいるはずだと推測したブラウン達は、改めて異世界の「御影町」で神取の行方を追う事にする。
自分達の知る世界とは少し異なる「御影町」に困惑しながらも、神取を探して街にはびこる悪魔やそれを従えた敵達と戦っていくブラウン達。そうして仲間と戦っていく内に、ブラウンは次第に自分自身というものを見つめ直すようになる。実はブラウンにはP1主人公達には言えない過去があった。それが中学時代にいじめられていた、というもの。中学時代の授業中に大便を漏らしてしまった事がきっかけでいじめられるようになった彼は、そんな自分をなかった事にする為、地元の生徒が誰も居ない実家から遠く離れた聖エルミン学園に通っている状況にあった。普段の明るい性格も過去の自分をなかった事にする為のもので、彼本来の性格ではなかった。自分を守る為、自分を偽り続ける現状に息苦しさを感じるブラウン。しかし今更、この姿が偽りの姿と言えるわけもなく、ブラウンは自分の現状に苦しみ悩み続けていたのである。
だが、命懸けでP1主人公達と戦っていく内に、仲間達や敵側にもそれぞれ抱える悩みがある事に気づき、ブラウンは自分だけが悩みを抱えているわけではない事を知る。その事実に背中を押されたブラウンは、少しずついじめられていた過去と向き合う勇気を自分の中に生み出していくようになる。
ダンジョン「マナの城」に隠れていた神取
異世界の「御影町」で神取捜索を続けるブラウン達。その結果、彼らは神取がダンジョン「マナの城」に隠れている事を知る。しかしダンジョンに入る為には、異世界の「御影町」の創造主だという少女、まいからあるアイテムを借りなくてはいけない事が発覚する。ブラウン達はまいのもとへ向かい、彼女を説得してアイテムを借りる。
まいから借りたアイテムを手に、神取が隠れ待つダンジョン「マナの城」へ向かうブラウン達。ダンジョンを攻略し、その最奥に居る神取と対峙する。
だが神取は、まいの片割れであり自分の事をパパと慕う少女、あきに彼らを黙らせるように命令する。そうして、自分だけ己の願望を叶える最終段階に入る為、異世界「御影町」からブラウン達が暮らしていた御影町の方へと帰っていく。追いかけようとしたブラウン達だったが、その瞬間、あきが召喚した悪魔に邪魔をされ、神取を取り逃がしてしまう。
園村麻希の母親との出会い、元の御影町への帰還
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目次 - Contents
- ブラウン/上杉秀彦の概要
- ブラウン/上杉秀彦のプロフィール・人物像
- ブラウン/上杉秀彦のペルソナ能力
- ネヴァン
- ザン
- 麻痺針
- マハザン
- 天の旋風
- ブラウン/上杉秀彦の来歴・活躍
- 物語冒頭:儀式「ペルソナ様」をきっかけにペルソナ使いとなったブラウン
- 雪の女王編
- 聖エルミン学園生徒・トロとの戦闘の最中にペルソナ使いに覚醒したブラウン
- 「雪の女王」が用意した4つの塔を攻略するブラウン達
- 「雪の女王」との戦闘、冴子先生と「雪の女王」の過去
- 「夜の女王」との戦闘、正体不明の謎の人物達
- セベク編
- 駆け込んだ警察署にてゾンビに捕らえられてしまうブラウン
- 異変の根源である神取鷹久のもとへ乗り込むブラウンと仲間達
- 仲間との戦いを通して「自分」を見つめ直し始めるブラウン
- ダンジョン「マナの城」に隠れていた神取
- 園村麻希の母親との出会い、元の御影町への帰還
- 神取との最後の戦い、己と向き合ったブラウンが見つけ出した「生きる理由」
- 神取から明かされた衝撃の真実
- 麻希の「心」の救出
- 後日談:卒業式
- ブラウン/上杉秀彦の関連人物・キャラクター
- P1主人公/ピアスの少年
- マキ/園村麻希(そのむら まき)
- マーク/稲葉正男(いなば まさお)
- なんじょうくん/南条圭(なんじょう けい)
- ゆきのさん/黛ゆきの(まゆずみ ゆきの)
- エリー/桐島英理子(きりしま えりこ)
- アヤセ/綾瀬優香(あやせ ゆうか)
- ブラウン/上杉秀彦の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「自分を超えるためさ!もう ウソついたりしっぽ巻くのはコリゴリなんだ!」
- 「マキが自分を越える助けになるなら おれ様は行くぜ」
- 「な? 笑ってくれよ 頼むよ…」
- ブラウン/上杉秀彦の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 『ペルソナ2』にも登場している
- 漫画版『女神異聞録~ペルソナ~』での悪魔交渉はブラウンが考えたもの