園村麻希(女神異聞録ペルソナ・P1)の徹底解説・考察まとめ
マキ/園村麻希(そのむら まき)とは、株式会社アトラスのジュブナイルRPGシリーズ『ペルソナ』の1作目に登場するキャラクターである。本作の舞台「御影町」にある「聖エルミン学園」に通う女子高生。幼い頃から病弱で、聖エルミン学園入学後もほとんどの日々を病院で過ごす。御影町に異変が起きた事をきっかけに、突然元気になった姿でP1主人公達の前に現れ、彼らを驚かせる。その後、ペルソナ使いに覚醒した麻希は、その力を使い、P1主人公達と共に御影町で起きている異変の原因を探っていく事になる。
園村麻希を代表するセリフ。
物語冒頭、ICU(集中治療室)と共に消えてしまった筈の麻希が、再びP1主人公達の前に現れた時に述べたセリフである。
これまでは病弱でどこか暗い雰囲気を携えていた筈の麻希からは想像もできない程に、明るく元気な姿になってP1主人公達の前に現れた麻希。自分のことを「みんなのアイドル」だなんて言う麻希には、P1主人公達だけではなく多くのプレイヤー達も度肝を抜かれる事となった。
「ひょっとしても何も どう見ても」とキャッチコピーのようなゴロの良さも合わさり、一度聞いたら忘れられない麻希を代表するセリフとなっている。
「そうだよ!なんのために生きてるか…そんなのずっとわかんないかもしれない…けど! わたしは自分を信じる!」
神取との最後の戦いを前に、麻希が述べたセリフ。
己の願望を全て叶え、生きる意味を失ってしまった神取。そんな神取から訊ねられた「どうして生きているのか」という問いに対して、麻希が返した答えがこのセリフである。
「なんのために生きてるか…そんなのずっとわかんないかもしれない…」というどこか不安げな言葉からは、麻希が今、どうして生きているのかをわかっていない現状に居る事が伺える。しかしその不安を振り払うように力強く続けられた「わたしは自分を信じる!」という言葉からは、「生きる事」そのものを麻希が前向きに捉えている事がわかる。
自分のことを「みんなのアイドル」と呼べるような気丈さを持つ麻希であったからこそ述べる事ができた、「生きる事」に対する麻希なりの答えだといえよう。
「時々でいいから わたしのこと 思い出してね… さよなら… 大好きよ…」
全ての事件が収束し、元の御影町に戻る事になったP1主人公に対し、本物の「園村麻希」の影であった麻希が述べたセリフ。
一連の事件を通して、少しずつP1主人公に惹かれていく事になった麻希。だがP1主人公に惹かれた彼女はあくまでも本物の「園村麻希」が作り上げた存在であり、本物の「園村麻希」ではない。その為、彼らが元の御影町に戻る事になった時も一緒についていく事はできず、1人消えゆく異世界の「御影町」に残る事になる。
本物の「園村麻希」と影の麻希は、同じ心から生まれた同一人物ではあるのだが、全ての事件が収束するまでは確かに別々の存在としてこの世界に生きており、P1主人公達と共に悪魔と戦ってきた。「わたしのこと 思い出してね」というセリフからは、影の麻希があくまでも自分を「個」の存在として、本物の「園村麻希」とは別の存在としてP1主人公に見てもらいたい、意識してもらいたいという願望が詰まっているように感じ、影の麻希が確かに1人の少女としてこの世界に存在していた事を証明するような印象を与えてくる。
「時々でいいから」という少し身を引いたセリフも、本物の麻希に気を遣ってのものだと推測できる。「本物」になる事は許されない「影」の麻希でなければ言えないセリフである。
影として本物の中に消えてしまう事がわかっていた麻希が、最後の最後に見せた「影の麻希」という「個」としての本音。「さよなら… 大好きよ…」と永遠の別れと共にP1主人公へ想いを告げた彼女の姿に、多くのプレイヤーは胸を打たれる事となった。
マキ/園村麻希の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
『ペルソナ2』にも麻希は登場している
『女神異聞録ペルソナ』の数年後を舞台に物語が展開される『ペルソナ2』。主人公達は変わってしまうが、実は登場するキャラクター達の中には、数名『女神異聞録ペルソナ』で活躍していたキャラクター達が含まれている。麻希もその内の1人であり、ストーリーそのものに深くは関わらないが物語内に登場し、『女神異聞録ペルソナ』セベク編から数年後の大人になった姿を見せてくれている。
聖エルミン学園卒業後、麻希はカウンセラーを目指し、『柊サイコセラピー』という『ペルソナ2』内に登場する精神科病院に勤める事にする。『女神異聞録ペルソナ』での己の経験、精神的な成長を基に、自分と同じような苦しい思いをしている人々を救いたいという思いから、そのような進路を選択したという。
また『女神異聞録ペルソナ』の頃は長かった髪をバッサリと切り、ショートヘアに髪型を変えている。その髪型についての言及は本編内で行われていないが、麻希が今までの暗い自分との決別を行う為ではないか、と推測できる。 『女神異聞録ペルソナ』を通して変化した麻希の心情がよくわかる姿だ。
アトラスのゲーム『真・女神転生IMAGINE』の装備アイテムの中に麻希のコンパクトがあった
『真・女神転生IMAGINE』は、アトラスのゲーム『女神転生』シリーズの世界観を基に生まれたWindows機器専用のオンラインゲームである。2007年にサービスが開始され、約9年後の2016年に終了。その『真・女神転生IMAGINE』に装備アイテムとして、「園村麻希のペンダント(コンパクト)」が存在していた事が確認されている。
『女神転生』シリーズは、『女神異聞録ペルソナ』の基となったゲームシリーズである。そのような繋がりもあり、『女神転生』シリーズ全ての世界観を受け継ぐゲームとして作られた『真・女神転生IMAGINE』にて、派生作品である『女神異聞録ペルソナ』のメイン人物・園村麻希が持つアイテムが、装備アイテムとして加えられる事になったのではないかと推測される。
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目次 - Contents
- マキ/園村麻希の概要
- マキ/園村麻希のプロフィール・人物像
- マキ/園村麻希のペルソナ能力
- マソ
- ブフ
- ディア
- ポズムディ
- 連続撃
- リフトマ
- 桑の波
- マキ/園村麻希の来歴・活躍
- 1979年6月4日、園村麻希誕生
- P1主人公達と麻希の再会
- 異変の根源である神取鷹久のもとへ乗り込む麻希と仲間達
- 異世界の「御影町」と麻希の正体
- 「Bマーケット」を支配するクイーン
- 親友の言葉が信じられずに思い悩む麻希
- 親友の本音と麻希の失恋
- 異世界の「御影町」の創造主まいとの出会い
- 「園村麻希」の母親との出会い、元の御影町への帰還
- 神取との最後の戦い
- 明かされた衝撃の事実
- P1主人公達のおかげで己の汚い一面と向き合う事を決めた麻希
- 後日談:卒業式
- マキ/園村麻希の関連人物・キャラクター
- P1主人公/ピアスの少年
- マーク/稲葉正男(いなば まさお)
- なんじょうくん/南条圭(なんじょう けい)
- ゆきのさん/黛ゆきの(まゆずみ ゆきの)
- ブラウン/上杉秀彦(うえすぎ ひでひこ)
- エリー/桐島英理子(きりしま えりこ)
- アヤセ/綾瀬優香(あやせ ゆか)
- レイジ/城戸玲司(きど れいじ)
- マキ/園村麻希の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「ひょっとしても何も どう見ても みんなのアイドル園村麻希ちゃんじゃないの」
- 「そうだよ!なんのために生きてるか…そんなのずっとわかんないかもしれない…けど! わたしは自分を信じる!」
- 「時々でいいから わたしのこと 思い出してね… さよなら… 大好きよ…」
- マキ/園村麻希の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 『ペルソナ2』にも麻希は登場している
- アトラスのゲーム『真・女神転生IMAGINE』の装備アイテムの中に麻希のコンパクトがあった