ウィザードリィ外伝 五つの試練(The Five Ordeals)のネタバレ解説・考察まとめ
『ウィザードリィ外伝 五つの試練(The Five Ordeals)』とは、2006年にWindowsで発売された3Dダンジョン・ロールプレイングゲーム。日本国産の『ウィザードリィ』シリーズの1つである。
正伝シリーズへの原点回帰をうたい、初期の5種族8職業というシンプルなゲームシステムと、前作の『戦闘の監獄』のUI(ユーザーインターフェース)を採用。ストーリーが独立した公式5本のシナリオに加え、ユーザーが作成したシナリオを遊ぶ事もできるエディタが組み込まれている事が特徴。
公式シナリオ「満月王の子供達」館2Fに出現する固定ボスで、セレーネーの城を乗っ取り住み着き、豪華な宴を開いている(理由は不明)。
勝利するとイベントアイテム「宝珠キュベルネシス」を入手できる。
(シナリオエディタのモンスターグラフィック番号は335)
スコトス
公式シナリオ「欠けた大地」地下5階に出現する表面ボス。暗黒の軍勢を率い、聖地アエレテイアを蹂躙した邪悪な魔法使い。
勝利するとクリアアイテム「契約のコデックス」を入手できるが、これを城に持ち帰ると不名誉称号がついてしまい、同じパーティでは再入手できなくなる罠なので注意。
(シナリオエディタのモンスターグラフィック番号は336)
ガロウズ
公式シナリオ「ガルヴァンの酢漬け男」地下5階に出現するボス。通称「G」。元は領主だったが、現在は変貌して巨大な蟹の姿をしており、強酸のブレスを吐く。
倒せばクリアアイテム「蠍の斧」を入手できる。が、よほどの幸運に恵まれない限り戦闘後はほぼ確実にパーティーは呪いアイテム「酸の結晶」に蝕まれており、これを解くためにはさらに深層に挑む必要がある。
(シナリオエディタのモンスターグラフィック番号は368)
メタル・モンスター
公式シナリオ「灼熱の車輪」鍛冶屋ジェシカに出現する中ボス。4つのバイクパーツを持っていく事で戦闘になる。
竜をベースにした合成魔獣だが、見た目はバイクに酷似している。勝利すればイベントアイテム「鋼鉄の翼」が入手でき、メタル・モンスターも召喚モンスターとして味方になってくれる。
余談だが元ネタはロックバンド「ジューダス・プリースト」の楽曲「ペインキラー」。名前、容姿、不確定名、アイテム時の名称まで、全て出典に極めて忠実に再現されている。
(シナリオエディタのモンスターグラフィック番号は370)
ゴ*ッ*ド
公式シナリオ「灼熱の車輪」ライブハウス666に出現するボス。シナリオ冒頭で行方不明となった「鋼の王」の変わり果てた姿。
名前に挿入されている「*」は、『ウィザードリィ』シリーズのボスクラスのモンスター名にしばしば付与される、お約束のようなものである。
冒険者たちは音楽性の違いから、問答無用でゴ*ッ*ドに戦いを挑む事になる。勝利すれば「偽りのゴッドハート」を入手できる。
(シナリオエディタのモンスターグラフィック番号は375)
偽りの神々
公式シナリオ「灼熱の車輪」ライブハウス666に出現する最終ボス。「鋼の王」をそそのかし、偽りの音楽を吹き込んだ黒幕。
グラフィックだと3人いるように見えるが、データ的には1体しかいない。勝利すればクリアアイテム「メタルゴッドハート」を入手できる。
(シナリオエディタのモンスターグラフィック番号は376)
『ウィザードリィ外伝 五つの試練(The Five Ordeals)』のアイテム
本作は公式およびユーザーシナリオの数が膨大であり、用意されているアイテムもシナリオ毎に大きく異なる。
このため本項目では公式シナリオに登場する重要イベントアイテム、および激レアアイテムの紹介のみに留める。
太陽のマスク
公式シナリオ「旅人の財産」に登場。魔法効果「ダークゾーン無効」のあるマスク。
地下9階から最下層に降りるために必要だが、ランダム敵の宝箱から低確率で入手する仕様のため、運要素が絡んでくる。
宝珠キュベルネシス
公式シナリオ「満月王の子供達」に登場。シナリオ名称通り「月」をモチーフにしており、スペシャルパワーを解放すると「C」や「)」といったアルファベットや記号がついたアイテムに変化する。これは月の満ち欠けを表現している。
○○の聖鎧
公式シナリオ「欠けた大地」に登場するイベント鎧。アルキュオン、エレバス、レオン、ティグリス、イビス、アエトスの6種類がある。
裏ダンジョンである「異界」エリアに向かう為には、この6種類の聖鎧を正しい順番に並べて通過する必要があり、「聖地アエレテイア」が重要なヒントになっている。
Related Articles関連記事
ウィザードリィ #5(Wizardry #5)のネタバレ解説・考察まとめ
『ウィザードリィ #5(Wizardry #5)』とは、1988年アメリカのサーテック社より発売された3Dダンジョン・ロールプレイングゲーム。副題は『災禍の中心(Heart of the Maelstrom)』。「ハック&スラッシュ」の元祖とも言える古典RPGシリーズ第5作。 世界を滅ぼす力を持つという「災禍」。これを制御できる力を持つ魔法使いゲートキーパーは、悪しき魔女ソーンに捕らえられた。冒険者たちは世界を救うためソーンを倒し、ゲートキーパーを救わねばならない。
Read Article
ウィザードリィ #4(Wizardry #4)のネタバレ解説・考察まとめ
『ウィザードリィ #4(Wizardry #4)』とは、1987年アメリカのサーテック社より発売された3Dダンジョン・ロールプレイングゲーム。副題は『ワードナの逆襲(The Return of Werdna)』。 「ハック&スラッシュ」の元祖とも言える古典RPGシリーズ第4作。第1作で倒された魔術師ワードナが主役となり、魔物を召喚し、冒険者たちを殺戮しつつ地上を目指し、奪われたアミュレット(護符)を取り戻すというストーリーである。
Read Article
ウィザードリィ #1(Wizardry #1)のネタバレ解説・考察まとめ
『ウィザードリィ #1』(Wizardry #1)とは、1981年アメリカのサーテック社より発売された3Dダンジョン・ロールプレイングゲーム。副題は「狂王の試練場(Proving Grounds of the Mad Overlord)」。6人パーティを組み、地下迷宮を探索し、モンスターを倒して宝箱からアイテムを得て、キャラクターを強化・育成する、いわゆる「ハック&スラッシュ」の元祖とも言える古典RPGシリーズの第一作である。
Read Article
ウィザードリィ外伝IV(胎魔の鼓動)のネタバレ解説・考察まとめ
『ウィザードリィ外伝IV』とは、1996年に発売されたスーパーファミコン専用ソフトで、3Dダンジョン・ロールプレイングゲーム。副題は『胎魔の鼓動(THROB OF THE DEMON'S HERAT)』。日本国産ウィザードリィの第四作である。本作はオーソドックスなハック&スラッシュでありながら、和風テイストな舞台やイベント、ホラー要素を盛り込み、数多くのNPCとの交流や勢力争いを楽しめる。緋蓮城の先代城主の死に端を発する地方の反乱を治めるため、冒険者に「三種の神器」を集めさせるというストーリー。
Read Article
ウィザードリィ外伝II(古代皇帝の呪い)のネタバレ解説・考察まとめ
『ウィザードリィ外伝II』とは、1992年に発売されたゲームボーイ専用カートリッジで、3Dダンジョン・ロールプレイングゲーム。副題は『古代皇帝の呪い(CURSE OF THE ANCIENT EMPEROR)』。日本国産ウィザードリィの第二作である。 城塞都市アルマールで遺跡が発掘され、埋葬された古代皇帝の呪いが災厄となって街を襲う。その災いを取り除くべく、冒険者たちが遺跡に挑むというストーリー。
Read Article
ウィザードリィ外伝III(闇の聖典)のネタバレ解説・考察まとめ
『ウィザードリィ外伝III』とは、1993年に発売されたゲームボーイ専用カートリッジで、3Dダンジョン・ロールプレイングゲーム。副題は『闇の聖典(SCRIPTURE OF THE DARK)』。日本国産ウィザードリィの第三作である。 城塞都市ダリアを治めるアガン王が、黄金の仮面の呪いを受け狂気に陥り引きこもった。呪いを解き、王を正気に戻すため冒険者たちが集められるというストーリー。
Read Article
ウィザードリィ #3(Wizardry #3)のネタバレ解説・考察まとめ
『ウィザードリィ #3(Wizardry #3)』とは、1983年アメリカのサーテック社より発売された3Dダンジョン・ロールプレイングゲーム。副題は『リルガミンの遺産(Legacy of Llylgamyn)』。 「ハック&スラッシュ」の元祖とも言える古典RPGシリーズ第3作。世界的な天変地異の原因を探るべく、偉大なる龍ル・ケブレスの守る宝珠を持ち帰る事が、冒険者たちに与えられた使命である。
Read Article
ウィザードリィ外伝I(女王の受難)のネタバレ解説・考察まとめ
『ウィザードリィ外伝I』とは、1991年に発売されたゲームボーイ専用カートリッジで、3Dダンジョン・ロールプレイングゲーム。副題は『女王の受難(SUFFERING OF THE QUEEN)』。日本国産ウィザードリィの記念すべき第一作である。 女王アイラスが即位してから災厄続きのリルガミンの街。宮廷魔術師タイロッサムまでもが裏切り「呪いの穴」に立て籠もった。彼を討伐すべく冒険者たちが召集される、というストーリー。
Read Article
ウィザードリィ #2(Wizardry #2)のネタバレ解説・考察まとめ
『ウィザードリィ #2』(Wizardry #2)とは、1982年アメリカのサーテック社より発売された3Dダンジョン・ロールプレイングゲーム。副題は「ダイヤモンドの騎士」(Knight of Diamonds)。 「ハック&スラッシュ」の元祖とも言える古典RPGシリーズの第二作。「ダバルプスの呪いの穴」に消えた、リルガミンの街を守護する「ニルダの杖」を持ち帰る事が、冒険者たちに与えられた使命である。
Read Article
ドラゴンクエストの元になった2作の伝説的RPGまとめ
いまや国民的RPGといえるほど有名になった『ドラゴンクエスト』ですが、まったくのゼロから作られた訳ではありません。 ドラクエの開発には、2作の伝説的なRPGがあります。
Read Article
名作から迷作まで!スーパーファミコンのRPGまとめ【ウィザードリィ ストーリーオブリルガミン他】
ここではスーパーファミコンの有名なRPGをまとめた。知名度の高い名作、メジャーとは言えない佳作、ある意味で有名な迷作まで幅広く掲載している。人気RPGシリーズ『ファイアーエムブレム』や、『ファイナルファンタジー』などの初期作品もある。
Read Article
タグ - Tags
目次 - Contents
- 『ウィザードリィ外伝 五つの試練(The Five Ordeals)』の概要
- 『ウィザードリィ外伝 五つの試練(The Five Ordeals)』のあらすじ・ストーリー
- 旅人の財産(Traveler's Property)
- 満月王の子供達(Children of the King Selene)
- 欠けた大地(The Dvoid of Apotheosis)
- ガルヴァンの酢漬け男(The Pickled Man of Galvan)
- 灼熱の車輪(The Wheel of Flame)
- 『ウィザードリィ外伝 五つの試練(The Five Ordeals)』のゲームシステム
- 酒場
- 宿屋
- 商店
- 寺院
- 城塞
- 町外れ
- ゲームの流れ
- キャラクターについて
- 能力値
- 種族
- 性格
- 年齢
- AC(アーマークラス)
- キャラクターの職業
- 戦士(Fighter)
- 魔法使い(Mage)
- 僧侶(Priest)
- 盗賊(Thief)
- ビショップ(Bishop)
- 侍(Samurai)
- ロード(Lord)
- 忍者(Ninja)
- 宝箱と罠
- 石弓の矢
- 毒針
- 電撃
- ガス爆弾
- 爆弾
- スペルブラスター
- 虹のきらめき
- 女神の口づけ
- マグネット
- 警報
- テレポーター
- クリティカルヒット
- エナジードレイン
- 武器・防具破壊
- 灰になる、ロスト
- 全滅
- スペシャルパワー
- ヒーリング
- 隊列と射程
- 召喚呪文
- シナリオエディタサービス
- 『ウィザードリィ外伝 五つの試練(The Five Ordeals)』の登場人物・キャラクター
- 味方、NPC
- セレーネー伯爵
- 酢漬け男
- 鋼の王
- 敵モンスター
- バウンダリィウォッチャー
- メラスケイモン
- ネペレー
- スコトス
- ガロウズ
- メタル・モンスター
- ゴ*ッ*ド
- 偽りの神々
- 『ウィザードリィ外伝 五つの試練(The Five Ordeals)』のアイテム
- 太陽のマスク
- 宝珠キュベルネシス
- ○○の聖鎧
- 契約のコデックス
- ヒートナックル
- 分子構造模型
- 酸の結晶
- 安楽の錠剤
- 鋼鉄の翼
- 『ウィザードリィ外伝 五つの試練(The Five Ordeals)』の用語
- *岩の中*
- *おおっと*
- *さわってしまった!*
- A.C.
- 基本シナリオ
- ユーザーシナリオ
- もつれっ宮
- 永遠の守護者
- 銀色の塔
- 古代遺跡の深淵
- 『ウィザードリィ外伝 五つの試練(The Five Ordeals)』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- やり直しの基本、リセット技
- 本作におけるバグ(現在は修正済)
- ガルヴァンの酢漬け男の元ネタは「ガルヴァーニ電気」
- メタル・モンスターの元ネタは「ペインキラー」