ウィザードリィ外伝 五つの試練(The Five Ordeals)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ウィザードリィ外伝 五つの試練(The Five Ordeals)』とは、2006年にWindowsで発売された3Dダンジョン・ロールプレイングゲーム。日本国産の『ウィザードリィ』シリーズの1つである。
正伝シリーズへの原点回帰をうたい、初期の5種族8職業というシンプルなゲームシステムと、前作の『戦闘の監獄』のUI(ユーザーインターフェース)を採用。ストーリーが独立した公式5本のシナリオに加え、ユーザーが作成したシナリオを遊ぶ事もできるエディタが組み込まれている事が特徴。

性格

善、中立、悪の3つの性格がある。戒律とも呼ばれる。
善と悪のキャラクターは酒場で同じパーティを組む事ができず、中立のみいかなる性格の者ともパーティが組める。
ただし迷宮内に入り「仲間を探す」コマンドを使用して合流する事で、善悪混成のパーティを組む事は可能。
モンスターに遭遇した際「友好的な〇〇(モンスター名)」と表示される時がある。この際、善の場合は「立ち去る」(無条件で戦闘を回避)を選び、悪の場合は「戦う」を選択しなければならない。
もし性格に反する行動選択(善なのに「戦う」を選んだりするなど)をした場合、善なら悪、悪なら善へと性格が変化する場合がある。

年齢

キャラクターの年齢。作成直後の年齢は13~16前後。宿屋に泊まる、蘇生呪文で生き返る、訓練場で転職する等で増加する。
年齢が上昇するにつれ、レベルアップ時に能力値の低下が発生しやすくなり、生命力が3以下に下がった場合は「老衰死」(ロストと同義。生き返る事はできない)となる。

AC(アーマークラス)

キャラクターの物理防御力を数値化したもの。何も装備しないキャラクターのACは10で、防具を装備したり防御呪文を唱える事で強化できる。
特筆すべきはACは低ければ低いほど高性能である点と、『ドラゴンクエスト』等に代表されるダメージを軽減するような守備力ではなく、どちらかと言えば回避力に近い概念である点。
ACが下がれば敵モンスターの物理攻撃の命中率を下げ、当たりにくくする事ができる。

キャラクターの職業

8つの職業(戦士、魔法使い、僧侶、盗賊、ビショップ、侍、ロード、忍者)がある。
前半の4つ(戦士、魔法使い、僧侶、盗賊)は基本職と呼ばれ、低い能力値でも選択する事ができ成長が早い。
後半の4つ(ビショップ、侍、ロード、忍者)は上級職(エリートクラス)と呼ばれ、特に侍、ロード、忍者は非常に高い能力値を要求される。複数の基本職性能を併せ持つぶん、レベルアップに必要な経験値が多くなり成長が遅い。
本作ではシナリオ毎に、職業に就くために必要な能力値を細かく設定できるため、定まった固定条件は存在しない。
また本作では「町外れ」→「ユーティリティ」→「オプション」にある項目「キャラクタの作成」を「TypeA」に設定すると、いかなる職業でも能力値に関係なく選択する事が可能である。

戦士(Fighter)

前衛に立ち武器を振るい、直接攻撃を行う職業。成長が早くHPも高い。またほとんどの武器防具を装備する事ができる。

魔法使い(Mage)

魔術師呪文を扱う職業。攻撃的なダメージ呪文が多く活躍しやすいが、HPは低く直接戦闘には向いていない。13レベルで全魔術師呪文を習得可能になる。

僧侶(Priest)

条件:性格が善か悪であること
僧侶呪文を扱う職業。主に治療呪文を覚え、不死怪物(アンデッド)を複数破壊・退散できる「呪いを解く」(ディスペル)も使用可能。13レベルで全僧侶呪文を習得可能になる。

盗賊(Thief)

条件:性格が中立か悪であること
モンスターに勝利後得られる宝箱の罠を外すのに特化した職業。戦闘力は低く呪文も使えないが、パーティを強化するレアアイテム発見のためには欠かせない職業。
本作では鍵のかかった扉をこじ開けたり、隠し扉を発見する事も盗賊の役目となる。

ビショップ(Bishop)

条件:性格が善か悪であること
魔法使いと僧侶を兼ね備えた上級職。迷宮内で拾った不確定名アイテムを鑑定可能。成長は非常に遅く、全呪文習得の為には魔術師呪文は25レベル、僧侶呪文は28レベル必要。

侍(Samurai)

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