ウィザードリィ外伝 五つの試練(The Five Ordeals)のネタバレ解説・考察まとめ

『ウィザードリィ外伝 五つの試練(The Five Ordeals)』とは、2006年にWindowsで発売された3Dダンジョン・ロールプレイングゲーム。日本国産の『ウィザードリィ』シリーズの1つである。
正伝シリーズへの原点回帰をうたい、初期の5種族8職業というシンプルなゲームシステムと、前作の『戦闘の監獄』のUI(ユーザーインターフェース)を採用。ストーリーが独立した公式5本のシナリオに加え、ユーザーが作成したシナリオを遊ぶ事もできるエディタが組み込まれている事が特徴。

訓練場に登録したキャラクターの合流や解散ができる。性格が善と悪のキャラクターは同時に選択する事はできないため、混成パーティを組みたい場合は工夫が必要(「キャラクターについて・性格」の項目を参照)。

宿屋

冒険者のHPやMPの回復、レベルアップを行うための施設。原則としてMP回復とレベルアップはここでしかできない。宿でHPを回復させようとすると時間経過が早く老化しやすいため、大抵のプレイヤーは「馬小屋」(無料。MP回復のみ。1日経過)に足しげく通う事になる。

商店

アイテムの売買を行う。不確定アイテムの鑑定や、呪われたアイテムを外す事もできる。売却したアイテムは即座に倍額になって棚に並ぶ。

寺院

状態異常の治療や、死亡・灰になったキャラクターを蘇生させる施設。寄付金が高額な上に死者蘇生は失敗する恐れもあり、しかも失敗しても返金されない。灰からの蘇生に失敗したキャラクターはロスト(埋葬され、ゲームから消失)してしまう。金額が足りない時に吐き捨てられる「背教者め!」や、蘇生時の「囁き-祈り-詠唱-念じろ!」といったセリフが有名。

城塞

シナリオのストーリーや迷宮の説明文が書かれている。ここにクリアアイテムを持って訪れるとエンディングとなる。

町外れ

キャラクター作成・登録を行う訓練場や、冒険の舞台となる迷宮がある。詳細なゲーム設定やキャラクターの転送もここで行う。

ゲームの流れ

プレイヤーは訓練場にてキャラクターを作成、あるいは前作から転生させ、最大6人のパーティを組んで迷宮に挑む。
迷宮探索及びモンスターとの戦闘、危うくなったら城へ帰還と、基本的には拠点となる「城」と「迷宮」の往復を繰り返す。
各シナリオ毎に設定されているクリアアイテムを入手し、城へ持ち帰るとエンディングメッセージが流れ、シナリオクリアとなり、報酬や称号を得る事ができる。

キャラクターについて

一般的なRPGと同様、キャラクターにはレベル、HP(ヒットポイント)、MP(マジックポイント)が設定されており、モンスターを倒す事でE.P.(経験値)を稼ぎ、レベルアップして強くなっていく。
なおMPは魔術師と僧侶、2つの系統があり、それぞれ7つのレベルに分割されている。各レベルのMP上限は、どれだけ鍛えても最大で9回である。

『ウィザードリィ』のキャラクターには、上記の他にも以下のようなデータが存在する。

能力値

特性値とも呼ばれる。6つの能力値(力、知恵、信仰心、生命力、素早さ、運の強さ)があり、キャラクター作成時に選択した種族によって基本値が決まる。ランダムで設定されるボーナスポイントを振り分ける事で、任意の職業を選択する事ができる。能力値の最大値はシナリオ毎に設定が異なる。

種族

5つの種族(人間、エルフ、ドワーフ、ノーム、ホビット)がある。
信仰心以外は平均的な人間。知恵・信仰心が高く魔法職向きのエルフ。力・生命力に富み前衛職向きのドワーフ。信仰心が高くバランスの良い僧侶向きのノーム。素早さ・運の強さが高く盗賊向きのホビットといった特徴。
外見的には細身で美しい容姿のエルフ、背の低いドワーフ・ノーム・ホビット(うちドワーフは筋肉質)といった所だが、一般的なRPGでは長命に設定される事の多いエルフやドワーフも、『ウィザードリィ』シリーズにおいては人間とほぼ変わらない寿命設定である。

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