ピッチ・パーフェクト ラストステージ(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ピッチ・パーフェクト ラストステージ』とは2017年にアメリカで製作された青春アカペラミュージカル映画。
2012年の映画『ピッチ・パーフェクト』、2015年の映画『ピッチ・パーフェクト2』の続編。
前作で世界アカペラ選手権で優勝し、大学を卒業した「バーデン・ベラーズ」メンバーだったが、実社会の厳しさに揉まれる毎日を送っていた。しかしひょんなことから再結成し、米軍慰問団ツアーに参加することになる。ポンコツぶりを発揮しながらも突き進み、いよいよベラーズは感動の「ラストステージ」を迎える。
太っちょエイミーの父が所有する豪華クルーザーの愛称。太っちょエイミーの母のあだ名でもある。
ここにベラーズメンバーは人質として監禁されてしまうことになる。
米軍慰問団ツアー
NPO法人、米国慰問協会(英: United Service Organizations, USO)が提供するアメリカ軍兵士やその家族に提案するエンターテインメントの一つ。
第二次世界大戦中に設立されたUSOは、部隊を楽しませるための慰問活動をし、これまでに約150万人の人が奉仕に志願している。
ロタ海軍基地
スペイン・アンダルシア州カディス県ロタの大部分とエル・プエルト・デ・サンタ・マリーアの最西端に設けられた海軍基地。
スペイン海軍とアメリカ軍が共同で使用する軍港で、スペイン・アメリカ軍施設としては最大規模の基地となっている。
エル・プエルト・デ・サンタ・マリーアは美しい海での海水浴が人気の観光地でもある。
この美しい街で、ベラーズメンバーは学生時代に返ったようにはしゃいだり、恋に夢中になったりと女子らしい一面を見せる。
タップス
戦死者の葬儀に際して演奏される、弔意を表すラッパの事である。
もともとは南北戦争の駐屯地で、消灯時間を知らせるための曲として生まれた。
このラッパが鳴ったら、兵士に敬意を表して敬礼をする決まりとなっている。
『ピッチパーフェクト ラストステージ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
ステイシーの出産報告
ロタ海軍基地のイベントではいいパフォーマンスが出来ず、DJキャレドのパーティーで大失敗を犯し、落ち込むベラーズメンバーにステイシーから電話がかかってくる。
身重で今回のツアーに参加できなかったステイシーだったが、無事女の子を出産し、ベラーズから取って名前をベラと名付けたと報告する。
仲間との絆を改めて感じたことで音楽を楽しもうと決めたベラーズメンバーは、このことがきっかけで肩の力が抜け、その後のツアーで生き生きとしたパフォーマンスを見せる。
盛り上がる米軍慰問団ツアー
米軍慰問団ツアーでは、キュートな軍服風の衣装を身にまとい華やかなパフォーマンスで軍人達を盛り上げる。
アカペラを心底楽しむ彼女らに、いつしかDJキャレドも注目するようになり、ツアーは大成功を収める。
デブのビッチ号大爆発
ファーガスに誘拐されたベラーズメンバーを救うため、ベッカと太っちょエイミーはクルーザー「デブのビッチ号」にこっそり忍び込む。
ベッカとベラーズメンバーが、主甲板でアカペラパフォーマンスをしてファーガスの気を引き付けている間に、太っちょエイミーはその巨体に似合わぬ俊敏な動きでファーガスの手下をなぎ倒す。そして太っちょエイミーは慣れた手付きで爆弾をセットし、ガラス張りの天井を突き破って主甲板に現れ、消火器を噴射してファーガスがパニックに陥っている隙に、ベラーメンバーを逃がす。そして船内から大爆発が起こり、ベッカとエイミーは手に手を取って海にダイブするという、まるでアクション映画さながらのシーンが展開された。
ベラーズ卒業とメンバーの夢
ベラーズメンバー救出作戦が大成功し、軍警察に救出され安心したベラーズメンバーはお互いに本音や夢を語り合う。
ベッカは自分だけがDJキャレドの特番の前座に選ばれたが断ったことを告白する。ベラーズメンバーは嫉妬などすることなくベッカの背中を押し、温かく応援する。
そして次々とメンバーは自分の夢を語りだす。
オーブリーはエーゲ海でドゥーラ(助産師)を目指すと宣言する。今まで後輩をガッチリ指導してきたことを生かして今度はベビーの監督になると言うのだ。
シンシアは「ゲイも解禁されたし、空軍に入る」と刺激的な告白をする。
エミリーは大学の異常心理学の試験が控えているから勉強に集中すると宣言するが、オーブリーに得意の作詞作曲を続けるようアドバイスされる。
フロレンシアはジュースの移動販売の仕事が軌道に乗り、フランチャイズ化の資金が出来たことを誇らしげに語った。
クロエは獣医学校に合格し、獣医になると宣言する。
ベラーズを卒業し、人生の次の章に進む時だと感じるメンバー。夢を語り合うことでより一層絆が深まり、それぞれ前に進むことを決意する。
太っちょエイミー「太っちょエイミーがあんたを成敗に行くよ」
ファーガスがべラーズメンバーを誘拐し、脅しの電話がかかってきた時に太っちょエイミーが父に向って「太っちょエイミーがあんたを成敗に行くよ」と言い放つ。
ベラーズメンバーを心配しつつも、さすが悪党の父親の血を受け継いでるだけあって、このセリフを放った時の太っちょエイミーは迫力満点。
しかし「もし(メンバーに)手を出したら…ジェシカとアシュリーは別よ」と、目立たないコンビを皮肉るブラックユーモアを交えるなど太っちょエイミー節がさく裂する場面でもある。
クロエ「仲間はいつも一緒よ。家族だもの」
ファーガスの誘拐から救出され、ホッとしたメンバーは本音や夢を語り合う。
それぞれやりたいことや夢があることがわかったメンバーは、ベラーズを卒業し、次に進むことを意識する。
しかし今まで姉妹のように家族同然で辛いことも楽しいことも分かち合ってきたゆえに寂しさも感じるメンバー。
そんな時クロエが「仲間はいつも一緒よ。家族だもの」とメンバーに向かって言う。
離れても心は常に一つであることをクロエがメンバーに伝えた心温まるセリフ。
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目次 - Contents
- 『ピッチ・パーフェクト ラストステージ』の概要
- 『ピッチ・パーフェクト ラストステージ』のあらすじ・ストーリー
- 大学卒業後のポンコツガールズ
- 米軍慰問団ツアースタート
- 名誉挽回大作戦
- ファーガスの陰謀
- ベラーズ誘拐と救出大作戦
- それぞれの新しい出発
- 『ピッチパーフェクト ラストステージ』の登場人物・キャラクター
- 「ニュー・バーデン・ベラーズ」のメンバー
- ベッカ(演:アナ・ケンドリック)
- 太っちょエイミー(演:レベル・ウィルソン)
- クロエ(演:ブリタニー・スノウ)
- オーブリー(演:アンナ・キャンプ)
- エミリー(演:ヘイリー・スタインフェルド)
- シンシア(演:エスター・ディーン)
- リリー(演:ハナ・メイ・リー)
- フロレンシア(演:クリッシー・フィット)
- ステイシー(演:アレクシス・ナップ)
- ジェシカ(演:ケリー・ジェイクル)
- アシュリー(演:シェリー・レグナー)
- 「ニュー・バーデンベラーズ」を取り巻く人々
- DJキャレド(演:DJキャレド)
- テオ(演:ガイ・バーネット)
- カラミティ(演:ルビー・ローズ)
- シカゴ(演:マット・ランター)
- ファーガス(演:ジョン・リスゴー)
- ジョン(演:ジョン・マイケル・ヒギンズ)
- ゲイル(演:エリザベス・バンクス)
- セレニティ(演:アンディ・アロ)
- DJドラゴン(演:DJルーニー)
- 『ピッチ・パーフェクト ラストステージ』の用語
- ニュー・バーデン・ベラーズ
- エバーモイスト
- スパロー&DJドラゴン
- サドルアップ
- ウサギちゃん
- デブのビッチ号
- 米軍慰問団ツアー
- ロタ海軍基地
- タップス
- 『ピッチパーフェクト ラストステージ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- ステイシーの出産報告
- 盛り上がる米軍慰問団ツアー
- デブのビッチ号大爆発
- ベラーズ卒業とメンバーの夢
- 太っちょエイミー「太っちょエイミーがあんたを成敗に行くよ」
- クロエ「仲間はいつも一緒よ。家族だもの」
- オーブリー「諦めるたび心にシワが増えていく」
- 『ピッチパーフェクト ラストステージ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- ベラーズが歌う『ユニバーサルファンファーレ』
- オーブリーの父、ポーゼン将軍ついに登場
- ジョンがゲイルに愛の告白
- 最後はメイキングシーン
- 『ピッチ・パーフェクト ラストステージ』の主題歌・挿入歌
- 挿入歌:ニュー・バーデン・ベラーズ『Toxic』
- 挿入歌:バーデン・ベラーズ『Sit, Still, Look Pretty』
- 挿入歌:ニュー・バーデン・ベラーズ『Get the Party Started』他
- 挿入歌:ベッカ&ニュー・バーデン・ベラーズ『Freedom! '90』