録嗚未(キングダム)の徹底解説・考察まとめ
録嗚未(ろくおみ)とは『キングダム』の登場人物で秦国の武将。元は王騎軍第1軍長を務めており、王騎の死後は、それを継いだ騰の配下として力を振るう。王騎、騰に次ぐ王騎軍ナンバー3の実力を持つ。馬陽編では王騎の訃報を聞いて激昂し、万極軍に大打撃を与えた。著雍の戦いで将軍に昇進しており、飛信隊・玉鳳隊と共に魏軍本陣を陥落させるための3主攻の1つを任された。性格は極めて短気で激昂しやすいが情に熱い一面も持つ。そのキャラクターもあってか、騰からイジられることが多い。
趙国を攻めあぐねていた秦国は魏国との同盟締結に打ち出し、楚国の要所・什虎を魏国と共に奪取し魏国に差し出すことを交換条件に示す。魏国からの返答が無い状況下で什虎の戦いは始まり、録嗚未は騰に従軍して蒙武への援軍として参戦した。什虎は楚国・秦国・魏国・韓国の4国と接する中華屈指の最重要拠点であるため、どの国も手に入れようと願うが、ここ数年は近付くこともできずにいる。理由は、什虎四将という4人の武将が城を守っているからであった。什虎城城主であり総大将の満羽(まんう)・将軍の千斗雲(せんとうん)と玄右(げんう)・軍師の寿胡王(じゅこおう)の4人は、戦いの天才禍燐が強さを認めるほどの実力を持つ。録嗚未にとっては名前を聞いたことない4人だったが、蒙武軍と同数の中央軍だけで拮抗している状況を見て敵の実力を認め、8万の敵に対して騰軍1万、録嗚未軍1万という劣勢な状況で戦いに挑む。当初は好戦していたが、援軍に現れた項翼・白麗が率いる3万の兵に側面を強襲され、一時撤退するが、3年同盟に応えた魏国の援軍の登場により仕切り直す。録嗚未は目立つ動きをしていた千斗雲軍に目をつけ交戦するが、千斗雲の実力は高く、録嗚未は苦戦を強いられていた。そこに、混戦しないよう対局で戦っていたはずの魏軍の武将・乱美迫(らんびはく)が乱入する。録嗚未軍の秦兵はこの間まで敵同士だった魏軍と睨み合うが、録嗚未は「魏軍は味方だから強力しろ」と一喝し、両軍をまとめ上げた。呉鳳明より、録嗚未が千斗雲を足止めし、乱美迫が本陣へと抜けるという作戦を受ける。録嗚未は必死に千斗雲を足止めするが、戦闘狂の千斗雲は呉鳳明のいる魏軍本陣に攻め入る。録嗚未軍の秦兵がこのまま千斗雲が呉鳳明を討てば都合が良いと発言したのに対して「下衆なことをほざくな」と叱咤し、「魏はクソヤロウだが、今は友軍だ、友軍は命懸けで守る」と呉鳳明を守るため千斗雲を後撃する。千斗雲はかなり秦・魏軍の前線に攻め入ったが、蒙武と対峙する総大将・満羽の不調や、騰の突破力により、秦・魏軍は見事難攻不落の什虎本陣を落とし勝利する。
録嗚未の名言・名セリフ/名シーン・名場面
「俺の軍は走り出せば目的地まで止まることはない」
著雍の戦いでは、録嗚未は将軍に昇格し、騰軍に従軍して魏軍と戦った。魏軍の総大将・呉鳳明の隙のない布陣に対して、秦軍は苦戦していた。王賁は伝達・援軍が遅れる場所に気付き、その3点を同日同刻に突破し、本陣を落とすという作戦を立てた。この作戦を実行する隊は、本陣からの指示がなしで独自に動くことのできる突破力が必要であるため、録嗚未は最初、自軍と騰軍と玉鳳隊を挙げていた。しかし、王賁は騰軍をあえて助攻とし、代わりに飛信隊が主攻の1つとなる。魏火龍の紫伯は王賁、凱孟は信、霊凰は騰と対戦したため、録嗚未が魏火龍と対戦することはなく、力を残した状態で本陣突破に参戦できた。約束の日時の前夜まで動きを見せない録嗚未に、騰は自分の心配をしているのかと問いかけるが、心配などするものかと一蹴する。録嗚未は計画立てて少しずつ進むことは性に合わず、走り出すと止まらないのが自分の軍だと述べた。その言葉通り、録嗚未軍は開戦3日目にして初めて動き始め、わずか半日で約束の地に辿り着いた。魏火龍の軍と対戦していないとはいえ、玉鳳隊・飛信隊が初戦から苦戦を強いられなんとか3日目に敵本陣に辿り着く中、経験の差を見せつけた。1番に敵本陣に攻め入ったため、結果的に信に武功を譲ることになったが、圧倒的な突破力を見せつけた。
「魏はクソヤロウだが、今は友軍だ、友軍は命懸けで守る」
録嗚未と千斗雲の一騎討ちに魏の乱美迫が乱入する。それと共に乱美迫軍の魏兵が合流したことで、録嗚未軍の兵士は動揺し、同盟を組む魏軍の兵士とも乱戦になる。録嗚未は動揺する兵士たちに向かって混乱するなと檄を飛ばし、「力を合わせて楚兵を討て!」と命じて軍をまとめた。録嗚未との戦いに飽きた千斗雲が狙いを呉鳳明に切り替えた際、部下がこのまま呉鳳明を討てれば都合が良いと発言したことに対して叱咤する。「魏はクソヤロウだが、今は友軍だ、友軍は命懸けで守る」と呉鳳明を守るため千斗雲を後撃する。
録嗚未の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
騰の録嗚未死亡イジり
録嗚未は軍の信頼も厚い実力者でありながら、騰からイジられることが多い。録嗚未も騰のイジりやボケに対して強くツッコむところから二人の長年の絆が伺える。
対臨武君戦で死んだことにされる録嗚未
録嗚未が初めて騰からイジりを受けたのは対臨武君戦(26巻)。王騎軍の実力者、同金・鱗坊が一撃でやられ、騰も敗北し討ち取られる所を間一髪騰が救出する。騰が臨武君を討ち取った際に、「あの世で同金・鱗坊・録嗚未と酒でも飲むがいい」という弔いの言葉を述べる。秦軍が勝利の雄叫びを上げる中、こっそりと「今俺を入れたよな…」というツッコミを入れている。
白麗に殺されると思われる録嗚未
什虎の戦いで白麗が弓大隊で録嗚未軍を狙った際には、全く心配していない様子で「まずいな、このままでは録嗚未が死ぬ、すぐに」とコメントする。
騰の王騎のモノマネネタへのツッコミ
同金・鱗坊が一撃でやられ、録嗚未も討ち取る手前まで追い込んだ臨武君。今まで王騎の副官として無名だった騰に対して臨武君が「お前は何者だ」と問いかけた際に、「天下の大将軍だ!」と王騎の真似をした騰に対して、「あんたは違うだろ」と重傷を負いながらもすかさずツッコミを入れる。
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