『元祖西遊記スーパーモンキー大冒険』とは、1986年にバップから発売されたFC用アクションRPGである。一行を操作し天竺を目指すが、なぜか台湾から始まる広大なマップを鈍足で歩かされ、ノーヒントで透明なワープを探す苦行を強いられる。食料管理の厳しさや原作を無視した配役も相まり、娯楽性を排した作業感から「史上最悪のクソゲー」と評された。開発者の不適切な隠しメッセージが後に発見されたことでも悪名を馳せた不条理作品である。
『元祖西遊記スーパーモンキー大冒険』の概要
『元祖西遊記スーパーモンキー大冒険』とは、1986年11月21日にバップから発売されたファミリーコンピュータ用のアクションRPGである。プレイヤーは孫悟空や三蔵法師ら一行を操作し、天竺を目指して広大な中国大陸を冒険する。原作の『西遊記』と同様のあらすじとなっている。
本作はアクションRPGに分類されるが、キャラクターの成長要素が皆無であるため、実質的にはアドベンチャー要素が強い。
特徴として、西遊記の舞台であるにもかかわらず、スタート地点がなぜか「台湾」に設定されていることが挙げられる。マップ上ではリアルタイムで昼夜が切り替わり、時間経過とともに水や食料が減少していく。これらが枯渇すると一行の体力が減少を始めるため、民家でのこまめな補給が必須となる。
本作は広大なマップに対して移動スピードが極端に遅く、目的地までの到達に多大な忍耐を要するため、当時は非常に難易度の高い作品として知られていた。また、ゲーム内容とは別に、特定の隠しコマンドを入力することで開発者のメッセージや性的なメッセージが表示される「隠し要素」が後に発見され、ネット上で大きな話題を呼んだ。「ファミコン史上最悪のクソゲー」とも評されている作品である。
『元祖西遊記スーパーモンキー大冒険』のあらすじ・ストーリー
大冒険のはじまり
遥か遠い昔の中国で、徳の高い僧・三蔵法師がお経を求めて天竺の釈迦のもとへ旅立った。その道中、彼は名高い「花果山」で生まれた孫悟空と遭遇する。悟空はかつての悪行により、観音の手で500年もの間、石の牢屋に閉じ込められていた。「天竺へ向かう僧に随行するならば解放される」という告げを受けていた悟空は、三蔵法師の弟子となり、共に果てしない旅路へと足を踏み出すこととなった。
『元祖西遊記スーパーモンキー大冒険』のゲームシステム
ゲームの目的とルール
プレイヤーは孫悟空、三蔵法師、龍馬太子の三人を操作し、謎の孤島からワープポイントを経て中国大陸を渡り、天竺の釈迦から「ありがたいおきょう」を授かることが最終目的である。道中、猪八戒や沙悟浄を仲間に加えるイベントも存在するが、仲間にせずとも進行に支障はない。
一行には「体力」が設定されており、敵の攻撃を受けるほか、食料や水が切れた状態で時間が経過すると減少する。全員の体力が尽きると「ああ しんじゃった!」と表示されゲームオーバーとなる。特に火焔山付近では、羅刹女を倒さずに移動すると水が急激に減少し、全滅の危険性が高まる仕様となっている。
資源管理と時間の概念
本作にはリアルタイムで経過する時間の概念があり、朝、昼、夜の三段階で食料と水が消費される。これらを補給するためにはマップ点在する「民家」に入る必要があるが、見た目が同じでも「幽霊屋敷」の場合があり、中の幽霊を倒さなければ脱出できない。また、夜間にのみ開く「タイムドア」といった仕掛けも存在する。
戦闘と移動
フィールド移動の際のヒントは皆無に等しく、次の目的地や大陸間移動に必要なワープゾーンの場所さえ表示されないため、プレイヤーは手探りで進むことを強いられる。
フィールド移動中に妖怪に襲われると、横スクロールアクションの戦闘シーンに突入する。主に孫悟空を操作し、如意棒(Aボタン)とジャンプ(Bボタン)で戦う。如意棒を振り回していれば敵の攻撃はほぼ無効化でき、勝利自体の難度は低い。ただし、特定の敵を除き、勝利しても得点などの報酬は一切得られない。
悟空が死亡すると他のキャラクターに切り替わるが、能力的に攻略は極めて困難になる。
中断と再開
本作にはセーブ機能やパスワード方式は存在しない。ゲームを続きから再開するには、タイトル画面で特殊なコマンドを入力する必要がある。
このコマンドは特定の場所で表示されるものの、入力方法に関する説明やガイドはゲーム内に一切存在しない。
『元祖西遊記スーパーモンキー大冒険』の登場人物・キャラクター
三蔵法師一行
孫悟空(そんごくう)
本作の主人公。花果山で生まれ、かつての悪行により石の牢屋に閉じ込められていたが、三蔵法師の供をすることで解放された。武器の如意棒は振っている間は無敵状態となる。また、水を消費して龍に変身し、火の玉を放つ「龍変化の術」を操る。
猪八戒(ちょはっかい)
中国大陸に渡った直後に仲間に加わる。武器の馬鍬を携えているが、ゲーム中では攻撃動作を持たない。
沙悟浄(さごじょう)
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目次 - Contents
- 『元祖西遊記スーパーモンキー大冒険』の概要
- 『元祖西遊記スーパーモンキー大冒険』のあらすじ・ストーリー
- 大冒険のはじまり
- 『元祖西遊記スーパーモンキー大冒険』のゲームシステム
- ゲームの目的とルール
- 資源管理と時間の概念
- 戦闘と移動
- 中断と再開
- 『元祖西遊記スーパーモンキー大冒険』の登場人物・キャラクター
- 三蔵法師一行
- 孫悟空(そんごくう)
- 猪八戒(ちょはっかい)
- 沙悟浄(さごじょう)
- 玉龍(ぎょくりゅう)
- 三蔵法師(さんぞうほうし)
- 味方
- おじいさん
- 村娘
- 鳳凰(ほうおう)
- 敵
- ダケツ
- マコウ
- 龍王(りゅうおう)
- カバナリ
- 笑鬼(しょうき)
- 羽民(いえみん)
- 岩男(いわおとこ)
- 牛魔(ぎゅうま)
- 牛魔王(ぎゅうまおう)
- こうがいじ
- 兵士
- にせ悟空(にせごくう)
- 幽霊
- らせつ女(らせつじょ)
- ボス
- 銀角(ぎんかく)
- 金角(きんかく)
- 混世魔王(こんせいまおう)
- 『元祖西遊記スーパーモンキー大冒険』の問題点
- 無駄に広いマップを歩かされる
- 必ず見つけなければいけないものでもノーヒント探索
- 相性最悪の「食糧システム」
- 原作を知らないのではないかと思われる『西遊記』台湾設定
- ボスが雑魚敵に雑魚敵がラスボスに
- 歴史的なつまらなさでクソゲー史に名を残す
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