モンキー・D・ルフィ(ONE PIECE)の徹底解説・考察まとめ
モンキー・D・ルフィとは、『週刊少年ジャンプ』の大人気海賊漫画『ONE PIECE』の登場人物であり、主人公。左目の下にある傷と麦わら帽子がトレードマーク。「麦わらのルフィ」という異名を持つ。悪魔の実「ゴムゴムの実」の能力者で、全身が伸び縮みするゴム人間である。
海賊王ゴール・D・ロジャーが残した「ひとつなぎの財宝(ワンピース)」を手に入れて海賊王になるという夢を叶えるために17歳で海に出た。そして愉快な仲間達と共に大海原を冒険するのだった。
ルフィはナミの故郷であるココヤシ村に向かった。ココヤシ村は魚人のアーロン率いる『アーロン一味』に牛耳られていた。ルフィはナミと再会するが、ナミはルフィ達に冷たい言葉をかけ、立ち去るように話した。その後、ルフィ達はナミの姉である『ノジコ』と出会う。ノジコはナミの過去を語ろうとするが、ルフィは「おれはいい。あいつの過去になんか興味ねェ!」と言ってその場を立ち去った。ノジコは残ったゾロ達にナミの過去を語った。
ナミとノジコは戦争孤児であり、戦場で『ベルメール』という海兵に拾われた。その後、ベルメールは海兵を辞め、貧乏ながらもココヤシ村でナミ達と幸せに暮らしていた。そんなある日、アーロン一味がココヤシ村を襲撃する。アーロンは大人1人10万ベリー、子供1人5万ベリーを献上するようにココヤシ村の住人に告げた。村長達はナミとノジコはを村から逃し、ベルメールを独身女性にするつもりだった。だが、ベルメールは形式上だけでもナミ達の母親でいる為、自身が2人の子供を持っている事をアーロンに告げる。子供の分のお金しか払えなかったベルメールはアーロンに射殺されてしまう。そしてナミは子供の頃から優れた航海術を習得しており、その力を見込まれてアーロンに連れ去られた。その時、ナミは1億ベリーでココヤシ村をアーロンから買う契約を交わし、アーロン一味へと加入した。この経験により、ナミは海賊を毛嫌いしていたのだった。
ナミはもう少しで約束の1億ベリーを貯め終えようとしていた。しかし、突如海軍が現れ、ナミが盗んで貯めた財宝を押収した。その海軍は村を占拠しているアーロン達の事を知らない振りをしていた。アーロンは海軍と手を組んで、ナミの財宝を奪わせたのだった。ナミは絶望して道端で泣き崩れ、左肩に彫られたアーロン一味の刺青をナイフで突き刺した。そこに現れたルフィは自身を傷つけるナミを止めた。ルフィを見たナミは拒絶するも、最後には「助けて…。」と零した。ルフィは麦わら帽子をナミに被せ、「当たり前だ!」と叫んだ。
ルフィ達はアーロン一味の元へ向かい戦いを始める。アーロンは海獣・モームを呼び寄せてルフィ達を襲わせるが、ルフィは足を岩盤に突き刺しモームを振り回してアーロンの部下の魚人達を一掃した。しかし、アーロンは岩盤をくり抜いてルフィを持ち上げ、そのまま海の中へ沈めた。ルフィは為す術もなく溺れ死にそうになるが、ノジコと村の村長ゲンがルフィの首を伸ばして呼吸させた事でなんとか生きながらえた。そしてアーロン一味の幹部を倒したサンジがルフィの足に付いている岩を壊したことにより復活する。
アーロンは他の魚人より遥かに強かった。戦いの中でルフィは海図が書き溜められている部屋を見つける。その海図はナミがアーロンによって書かされた海図であった。ルフィはアーロンの攻撃を受けながらもその部屋を破壊する。そしてアーロンを撃破したルフィは「ナミ!お前はおれの仲間だ!」と叫んだ。ナミは涙を流しながら「…うん!」と答えた。
そしてルフィはナミを航海士として正式な仲間に加え、海へ出た。ルフィはこの一件で3000万ベリーの賞金首となった。
ローグタウン編
ルフィ達は海賊王ゴール・D・ロジャーの生まれ故郷であり、処刑された地である『ローグタウン』へと上陸した。ローグタウンの広場にはロジャーが処刑された処刑台があり、ルフィはその処刑台に登って海賊王が見た光景を目にした。その時、バギーとアルビダがルフィに復讐しようとする。ルフィは処刑台に拘束され首を斬られようとする。また、『白猟のスモーカー』と呼ばれる海軍の大佐が騒ぎを聞きつけ、広場を包囲させていた。ルフィの危機に気づいたゾロとサンジが処刑台に走るが、バギーは2人が処刑台に辿り着く前に剣を振り下ろす。その時ルフィは「わりい。おれ死んだ。」と言って笑った。その瞬間、バギーの剣に雷が落ち、処刑台が倒れた。ルフィは「なははは。やっぱ生きてた。もうけっ。」と言い立ち上がった。それを見ていたスモーカーは同じく死ぬ前に笑ったゴール・D・ロジャーを思い出した。
嵐が到来する中、ルフィ達はバギー達と海軍から逃げ出そうとする。そんなルフィの前にスモーカーが立ちはだかった。スモーカーは『モクモクの実(自然系の悪魔の実で、口にすると煙の力を得られる)』の能力者であり、煙の身体に攻撃は無効だった。ルフィはスモーカーに取り押さえられてしまう。その時、1人の男がスモーカーを止めた。その男の顔を見たスモーカーは驚愕し「政府はてめェの首を欲しがってるぜ!」と話した。スモーカーに押さえつけられていたルフィはその男の顔を見る事ができなかった。その時、突風が吹き、ルフィはスモーカーから逃げ出してローグタウンを出た。そしてそのまま麦わらの一味は『偉大なる航路(グランドライン)』へと入った。
偉大なる航路編
双子岬編
グランドラインに突入したルフィ達は眼前に巨大な山を目にする。しかし、それは山ではなく、巨大なクジラであった。クジラの頭部には多数の傷跡があった。ルフィ達はクジラがいた近くの灯台に住むクロッカスという人物から話を聞いた。ラブーンはかつてとある海賊と行動を共にしていた。しかし、その海賊達は危険な海であるグランドラインにラブーンを連れていけないと判断し、双子岬に住むクロッカスにラブーンを託した。その海賊達はグランドラインを一周してラブーンに再び会いに来ると約束して海に出た。だがそれから何年経っても海賊達は帰ってこなかった。クロッカスはその海賊を探す為に、ある海賊の船に乗り込んだ。そしてラブーンと約束を交わした海賊が壊滅したという証拠を掴んだクロッカスは、双子岬に戻ってラブーンにその事実を話した。しかし、ラブーンはそれを信じず、それから仲間の海賊の元へ行く為に海を分かつ『赤い大地(レッドライン)』へと頭をぶつけだしたのだった。そのラブーンの行為は命を危険に晒すものであり、クロッカスはラブーンの身体を改造して体内から薬を注入する事によりラブーンを生かしていた。
クロッカスの話を聞いたルフィは、突如ラブーンに攻撃を加える。ラブーンも反撃し、ルフィとラブーンの喧嘩が始まる。その喧嘩の途中でルフィは「引き分けだ!」と叫んだ。そして「おれは強いだろうが!おれとお前の勝負はまだついてないから、おれ達はまた戦わなきゃならないんだ!お前の仲間は死んだけど、おれはお前のライバルだ。おれ達が偉大なる航路を一周したら、またお前に会いに来るから。そしたらまたケンカしよう!」と続けた。それを聞いたらブーンは涙を流した。
ルフィはラブーンの頭に下手くそな海賊旗を描き「これがおれとお前の『戦いの約束』だっ!おれ達がまたここへ帰って来る時まで、頭ぶつけてそのマークを消したりすんじゃねェぞ!」と告げ、双子岬を離れた。
ウイスキーピーク編
ルフィ達は『ウイスキーピーク』という島に上陸する。ウイスキーピークの住民たちはルフィ達を歓迎し、宴を開いた。しかし、実はウイスキーピークの住民は『バロックワークス』という秘密結社に所属する賞金稼ぎであり、ルフィ達の首を狙っていた。ルフィ達が眠りについた時、賞金稼ぎ達は動き出すが、そこにゾロが立ちふさがる。ゾロは以前にバロックワークスから勧誘を受けた事があり、賞金稼ぎ達の正体に気づいていたのだった。ゾロはただ1人で戦い、100人斬りを成し遂げる。
その後、バロックワークスの幹部であるMr.5とミス・バレンタインがやってくる。バロックワークスの社長は王下七武海である『サー・クロコダイル』だった。クロコダイルは『アラバスタ王国』を牛耳ろうとしていた。それに気づいたアラバスタ王国の王女『ネフェルタリ・ビビ』はバロックワークスに潜入しており、クロコダイルを止めようと考えた。Mr.5達はそのビビを始末しに来たのだった。その時、目を覚ましたルフィはウイスキーピークの住人たちが斬られているのを目撃し、その犯人であるゾロに襲いかかった。ゾロは事情を話すが、ルフィはそれを信じようとせず、喧嘩が始まる。Mr.5達は自分達を無視して喧嘩をするルフィ達に攻撃を加えようとするが、ルフィとゾロに一蹴された。
その後、ルフィ達はビビを助ける事に決め、ビビを船に乗せてアラバスタ王国を目指す事になった。
リトルガーデン編
ルフィ達は『リトルガーデン』という太古の生態系が残る島へと辿り着く。そこにはかつて世界を震撼させた巨人による海賊団『巨兵海賊団』の2人の頭であるドリーとブロギーがいた。ドリーとブロギーは些細な事で始めた決闘を100年以上続けていた。もはやそのきっかけさえも思い出せず、2人は自身の誇りだけの為に戦いを繰り広げていた。ルフィやウソップはその誇り高い2人に感激した。
そこにバロックワークスのMr.3とその相棒であるミス・ゴールデンウィークが現れる。Mr.3は1億ベリーの賞金首であるドリーとブロギーを捕えようとし、ルフィ達が持っていた酒に爆薬を仕込んだ。ルフィ達から酒をもらったドリーは身体の中からの爆発により重傷を負い、ルフィ達に敵意を向けた。ルフィがしかたなくドリーと戦う中、決闘の合図である火山の爆発が起き、ドリーは傷を負った状態で決闘に向かった。その結果、ドリーは敗北し、長きに渡る決闘が終わった。ルフィは誇り高き決闘がこの様な形で終わった事に激怒した。
その後、島にはMr.5やミス・バレンタインもやってくる。Mr.3は『ドルドルの実(口にした者は『蝋人間』となり、固まれば鉄の硬度となる蝋を操る事ができる)』の力でゾロやブロギーの動きを封じた。しかし、ルフィやウソップの活躍により、Mr.3やMr.5達は倒された。
ドラム王国編
リトルガーデンを出てアラバスタ王国へ急ぐルフィ達は『ブリキング海賊団船』と遭遇する。その船長であるワポルは『バクバクの実(何でも食べる事ができる)』の能力者で、メリー号を食べだした。ルフィはそんなワポルを彼方へと吹き飛ばした。そしてアラバスタへ急ぐ一同だったが、突如ナミが高熱を出して倒れる。その為、医療大国である『ドラム王国』へと立ち寄る事になった。
ルフィ達は医者を求めて医療大国であるドラム王国にやって来たが、国に正式な医者はいなかった。ドラム王国は『黒ひげ海賊団』というたった5人の海賊に攻められ、その強さを恐れた国王は医者を連れて海に逃げ出したのだった。その王とは、ドラム王国に来る道中で出会ったワポルであった。
ルフィとサンジはナミを連れ、『魔女』と呼ばれ違法な料金で治療を行う『Dr.くれは』の元へ向かう事になった。Dr.くれはは切り立った山の頂上にある城に住んでおり、ルフィはナミを背負って頂上を目指した。その途中で雪崩が起き、サンジはルフィとナミを救って雪崩に巻き込まれて気絶する。ルフィはナミとサンジを背負い切り立った極寒の山を登りきった。くれはの治療を受けたナミは一命を取り留めた。
くれはの助手には『トニートニー・チョッパー』という奇妙な生物がいた。チョッパーは『ヒトヒトの実(動物系の悪魔の実で、食べれば人間の力を得られる)』を食べたトナカイであった。くれはが住む城は城門が開かれており、城の内部まで雪が入り込んでいた。ルフィとサンジが城門を閉めようとすると激怒したチョッパーが雪男のような姿になってそれを止めた。城門の上には鳥が巣を作っていたのだった。ルフィはチョッパーを気に入り、仲間に勧誘した。しかしチョッパーはその勧誘を断った。
チョッパーはヒトヒトの実を食べて普通のトナカイとは違う姿になった為、トナカイの群れから仲間はずれにされていた。チョッパーは山を降りるも、人間からも『化物』と呼ばれて銃を撃たれ、山へ追い返された。そんな行き場のないチョッパーを救ったのが『ヒルルク』という医者だった。チョッパーはヒルルクと共に暮らし、医者に憧れるようになった。ヒルルクは不治の病に冒されており、それを知ったチョッパーは山に入ってキノコを採ってきた。ヒルルクはそのチョッパーを嬉しそうに口にしたが、そのキノコは実は猛毒であった。チョッパーはヒルルクが海賊旗のドクロを指して「これは不可能をものともしねぇ信念の象徴だ!」と言っていた事で、図鑑のドクロがついたキノコを万能薬だと勘違いしていたのだった。ヒルルクを失ったチョッパーは、自身が万能薬になるべく、くれはから医術を習った。
チョッパーは海賊に憧れてはいたが、ヒルルクとくれは以外には心を開いておらず、トナカイでも人間でもない自分がコンプレックスであった。
その後、ワポルがドラム王国に帰ってくる。ルフィはチョッパーと一緒にワポル達を倒した。ナミも本調子に戻り、ルフィ達はドラム王国を出る事になった。ルフィが再びチョッパーを勧誘すると、チョッパーは「「だっておれは…トナカイだ!角だってあるし、蹄だってあるし、青ッ鼻だし…!そりゃ海賊にはなりたいけどさ…おれは人間の仲間でもないんだぞ!バケモノだし!おれなんかお前らの仲間にはなれねェよ!…だから礼を言いに来たんだ!誘ってくれて、ありがとう…。」と話した。しかし、ルフィにとってはチョッパーがバケモノかどうかはどうでもよく、ルフィは「うるせェ!いこう!」と叫んだ。チョッパーはそんなルフィの仲間になる事を決めた。こうしてルフィはチョッパーを船医として一味の仲間に加えた。
アラバスタ王国編
ルフィ達は遂にアラバスタ王国へと辿り着く。クロコダイルは『ダンスパウダー(雨雲を強制的に成長させて雨を降らせる粉。その後降るはずだった雨を奪ってしまうため、使用を禁止されている)』を国王である『ネフェルタリ・コブラ』が使ったと偽装し、アラバスタにクーデターを起こさせていた。そしてバロックワークスの社員を国王軍、反乱軍、どちらにも潜り込ませ、戦いを激化させようと画策する。ルフィ達はクーデターを止める為、クロコダイルを討とうとする。
ルフィ達は『ナノハナ』という町へ辿り着く。そこの飯屋でルフィはスモーカーと再会し、追われる事になる。そこに割って入ったのが兄のポートガス・D・エースだった。エースは『メラメラの実(自然系の悪魔の実で、火の力を得られる)』の能力を使って海軍を退けた。エースは『世界最強の海賊』と呼ばれる『白ひげ海賊団』の2番隊の隊長になっており、『黒ひげ』と名乗る海賊を探してグランドラインを逆走していた(黒ひげは元は白ひげ海賊団の船員であったが、禁忌とされている仲間殺しを行って逃亡していた)。エースは「おめェらもコイツにゃ手ェ焼くだろうが、よろしく頼むよ…。」とルフィの仲間達に告げ、去って行った。
『ユバ』という町でルフィ達は『トト』という男と出会う。トトと昔からの知り合いだったビビは、トトの痩せこけた姿を見て驚愕した。トトはなにもない砂漠だけのユバで、何度も砂嵐に遭いながらも水を求めてずっと地面を掘っていた。トトは「私はね…ビビちゃん!国王様を…信じてるよ…!あの人は決して国を裏切る様な人じゃない…!そうだろう!?」とビビに涙ながらに訴えた。トトはユバで取れた僅かな水をルフィに渡した。
その後、一同は反乱軍がいる『カトレア』へ向かおうとするが、突如ルフィは「やめた。」と言って座り込んだ。
ルフィは「…ビビ。おれはクロコダイルをぶっ飛ばしてェんだよ!反乱してる奴らを止めたらよ…クロコダイルは止まるのか?その町へ着いてもおれ達は何もすることはねェ。海賊だからな。いねェ方がいいくらいだ。お前はこの戦いで誰も死ななきゃいいって思ってるんだ!国のやつらも、おれ達もみんな!七武海の海賊が相手で、もう100万人も暴れ出してる戦いなのに、みんな無事ならいいと思ってるんだ!甘いんじゃねェのか。」と告げた。ビビは「何がいけないの!?人が死ななきゃいいと思って何が悪いの!?」と言うが、ルフィは「人は死ぬぞ。」と答えた。それを聞いたビビはルフィの頬を打ち、「やめてよ!そんな言い方するの!反乱軍も!国王軍も!この国の人達は誰も悪くないのに!なぜ誰かが死ななきゃならないの!?悪いのは全部クロコダイルなのに!」と叫んだ。ルフィはビビを殴りながら「じゃあ何でお前は命賭けてんだ!この国を見りゃ一番にやんなきゃいけねェことくらいおれだってわかるぞ!お前なんかの命一個で賭け足りるもんか!おれ達の命くらい一緒に賭けてみろ!仲間だろうが!」と返した。それを聞いたビビは蹲って涙を流した。ルフィは「本当はお前が一番ぶっ飛ばしてェんだ!教えろよ。クロコダイルの居場所!」と告げた。
ルフィ達は『レインベース』へと行き、クロコダイルの元へ向かった。しかし、罠に嵌められ、ルフィ達は『海楼石(海のエネルギーを持つ石であり、悪魔の実の能力者を封じる事ができる)』の檻の中へと閉じ込められてしまう。そしてクロコダイルは姿を消した。それを助けたのは別行動していたサンジだった。その時、反乱軍が王宮のある『アルバーナ』に到達する寸前で、ルフィ達はアルバーナへ向かおうとする。その瞬間、ビビがクロコダイルに連れ去られようとする。ルフィはビビを助け、仲間に先に行くよう告げた。そして自身はクロコダイルと一騎討ちを行う。
クロコダイルは自然系である『スナスナの実』の能力者であり、ルフィの全ての攻撃はクロコダイルに効かなかった。そしてルフィはクロコダイルの鉤爪に突き刺され、敗北してしまう。
ルフィはクロコダイルにより流砂の中に埋められようとしていた。そんなルフィをクロコダイルのパートナーである『ニコ・ロビン』に助けられる。ロビンは「…なぜ戦うの…?Dの名を持つあなた達よ…。」と話した。その時、アラバスタ王国に仕えるペルが現れた事によりロビンは去って行った。ルフィはペルによって医者の元へと運び込まれた。
アルバーナへ向かった一行は、バロックワークスの幹部たちと戦い、ビビを王宮へと行かせた。王宮へ辿り着いたビビは国王軍に白旗を上げさせる。しかし、両軍に潜入していたバロックワークスにより攻撃が始まり、戦いは激化した。ビビは王宮に現れたクロコダイルにより王宮から放り出される。ルフィはそこに現れ、ビビを救った。そして再びクロコダイルとの戦いに挑む。
砂の肉体を持つクロコダイルには通常の攻撃は通じないはずだった。しかし、ルフィはクロコダイルを殴りつけた。ルフィはクロコダイルの砂の身体が水によって固まる事に気付いており、手足を水で濡らしていた。ルフィはクロコダイルと戦いを繰り広げるが、クロコダイルはルフィを掴み、ルフィの身体の水分を吸い取って戦闘不能にし、プルトンの在り処が記されていると思われるポーネグリフの元へ向かった。ロビンは考古学者の聖地である『オハラ』出身であり、ポーネグリフの解読ができた。クロコダイルがロビンにプルトンの在り処を問うと、ロビンは「記されていないわ。ここには歴史しか記されていない。」と答えた。それを聞いたクロコダイルは「お前は優秀なパートナーだったが、ここで殺すとしよう。」と言い、ロビンを鉤爪で突き刺した。そこに水を飲んで復活したルフィが現れる。
ルフィの姿を見たクロコダイルは「何度殺されりゃあ気が済むんだ!?」と言って激高した。ルフィは「…まだ返してもらってねェからな…!お前が奪ったものを…!」「おれ達がこの島に来た時にはもうとっくになかったぞ…!あいつ(ビビの事)の国なんて…!ここが本当にあいつの国なら、もっと…!笑ってられるはずだ!」と叫び、再びクロコダイルに立ち向かった。その時ルフィは水を持っていなかったが、自身から流れる血でクロコダイルの砂を固めて攻撃した。クロコダイルは鉤爪に仕込まれた毒を使ってルフィを攻撃した。ルフィは毒で身体が満足に動かないながらにクロコダイルを討ち倒した。
ロビンに連れてこられていたコブラはクロコダイルを倒すために、神殿が崩壊する装置を発動させており、神殿は今にも崩れだそうとしていた。
重症ながらも生存していたロビンはクロコダイルが使った毒の解毒薬をコブラへ渡し、気を失ったルフィの毒を解毒させた。実はポーネグリフにはプルトンの在り処が書かれていたが、ロビンの目的は『空白の百年(世界政府が隠蔽している900〜800年前の歴史。その頃に作られた情報を持つ石がポーネグリフ)』に何が起きたのかを明らかにする事であった為、クロコダイルには嘘をついていたのだった。気を取り戻したルフィはコブラとロビンを背負って神殿を出ようとする。ロビンはこの場で自身を死なせるように言うが、ルフィはそれに耳を貸すことがなかった。
外で巻き起こった争いは雨が降った事、クロコダイルの罪が明らかになった事によりおさまった。そしてルフィやゾロ達は王宮にて手当を受ける事となった。
傷を癒やしたルフィ達はアラバスタ王国を離れる事となった。その時、ビビは「…ねぇみんな…私…どうしたらいい…?」と漏らす。ビビはルフィ達と旅に出るか、国に留まるかで迷っていたのだった。ルフィ達は12時間後に東の海岸に船を寄せると話し、後の判断はビビに任せた。
翌日、ルフィ達は海軍に追われながらも東の海岸へ向かった。そこにはビビの姿があり、ルフィ達は喜んで海岸に船を寄せようとした。その時、ビビは「お別れを!言いに来たの!」と叫んだ。そして「私…一緒には行けません!今まで本当にありがとう!冒険はまだしたいけど!私はやっぱりこの国を愛してるから!だから行けません!私は…私は…ここに残るけど…!いつかまた会えたら!もう一度仲間と呼んでくれますか!?」と続けた。ルフィはそれに答えようとしたが、ナミがそれを止めた。それは海軍にルフィ達とビビの繋がりを知られてしまえば、ビビが犯罪者になってしまうからであった。なにも返答がない事にビビは涙を流すが、その時、左腕を上げるルフィ達の姿を目撃する。その腕にはバツ印があった。そのバツ印は『マネマネの実(一度触れた人間の姿に化ける事ができる悪魔の実)』の能力者であったMr.2に騙されない為にルフィ達が考えた仲間の証であった。こうしてルフィ達はアラバスタ王国を離れた。
その後、ルフィ達はビビがいない事に意気消沈していた。その時、船室からロビンが現れる。ロビンは死ぬはずだった自身を助けた罪がルフィにあると話し、仲間に入れるように告げた。一同は驚愕するが、ルフィはあっけなくそれを許可した。こうしてロビンを仲間に加え、一行は船を進めた。
ルフィはクロコダイルを倒した事により、懸賞金が1億ベリーへと上がった。
ジャヤ編
航海を続けている途中、ナミが驚きの声を上げる。ナミが持つ『ログポース(グランドラインを渡るために必要な羅針儀。グランドラインは磁気異常と常に変わる海流や風の為に普通の羅針儀は公開ができない。その為に磁気を記録するログポースが必要となる)』が空を指していたのだった。それを見たロビンは次の島が『空島』である事を告げる。
一行は『ジャヤ』という島へ行き、空島の情報を探す事にした。そこでルフィ達は『ベラミー海賊団』という海賊と遭遇する。船長のベラミーはルフィ達が空島へ行こうとしている事を知ると「呆れたぜ…。お前をテストして新時代への船員に加えてやろうと思ったのに、とんだ妄想野郎だ…。いいか…海賊が夢を見る時代はもう終わったんだ!黄金郷!?エメラルドの都!?大秘宝ワンピース!?夢の宝に目がくらんだアホ共は足元の利益に気づかねェ…!この海の時代に誰よりも強く海を渡れる野郎どもがありもしねェ幻想に振り回されて死んでいく!死んだバカはこう言われるのさ。『あいつは夢に生きて幸せだった!』ハハッハ…!負け犬の戯言だ!そういう夢追いのバカを見てるとおれァムシズが走るんだ!」と言って嘲笑い、ルフィを酒瓶で殴りつけた。そしてベラミーの仲間達も、酒場にいた男達もルフィ達を嘲笑う。立ち上がったルフィは「ゾロ、このケンカは絶対買うな!」と告げた。ルフィはベラミー達を同じ土俵に立っていないと判断していたのだった。
ベラミー達はルフィ達を好きなだけ殴りつけて去って行った。ルフィ達が外に出ると1人の男がルフィ達に声をかけた。男は「空島はあるぜ…。何をくやしがるんだねーちゃん…。今の戦いはそいつらの勝ちだぜ。アイツらの言う『新時代』ってのはクソだ。海賊が夢を見る時代が終わるって…!えェ!オイ!ゼハハハハハハ!人の夢は!終わらねェ!そうだろ!?人を凌ぐってのも楽じゃねェ!笑われていこうじゃねェか。高みを目指せば出す拳の見つからねェケンカもあるもんだ!オオ邪魔したみてェだな。先急ぐのか。行けるといいな。空島へよ。」と言って去って行った。
その後、ルフィ達はジャヤのハズレに住む『モンブラン・クリケット』という男に会いに行った。クリケットは『モンブラン・ノーランド』という男の子孫であった。ノーランドは「ジャヤに黄金郷を見た。」という嘘をつき、斬首されたという男であり、絵本になるほどに有名人であった。クリケットはノーランドが本当に嘘をついたのか確かめる為、そして何よりロマンを求めてジャヤの海へ潜り黄金郷を探していた。クリケットは少ない金塊を発見したものの、黄金郷は見つけられないでいた。ルフィ達から空島の話を聞いたクリケットは、空島を信じるルフィ達に力を貸す事を決めた。クリケットはジャヤの近海に『突き上げる海流(ノックアップストリーム)』という水が空へ立ち上げる現象が起きる事を話し、それに乗ってルフィ達を空島へと届けようと考えた。
その夜、ルフィ達は正確にノックアップストリームが起きる場所へ辿り着くために『サウスバード』という常に南の方角に顔を向ける鳥を捕まえに森に入った。ルフィ達は無事にサウスバードを捕獲して戻るが、そこで見たのは何者かに襲撃された倒れたクリケットの姿だった。クリケットは金塊を求めてやって来たベラミー海賊団に襲われていた。それを知ったルフィは1人でベラミーの元へ向かう。ルフィの姿を見たベラミーは大笑いし、ルフィに攻撃を仕掛けた。ルフィは一撃でベラミーを叩き伏せ、金塊を奪い返して戻った。
翌日、ルフィ達はノックアップストリームに乗るべく海へ出た。その時、ルフィ達を負ってくる者達の姿があった。それは「人の夢は!終わらねェ!」とルフィ達に語った男とその仲間だった。その男こそがエースが追っていた『黒ひげ(本名:マーシャル・D・ティーチ)』であり、ルフィが1億の賞金首であると知って追いかけてきていたのだった(ルフィ達は相手が黒ひげだと走らない)。だが、ルフィ達は黒ひげ海賊団と戦う事なく、ノックアップストリームに乗って空へ昇っていった。
空島編
ルフィ達は無事に空島へと辿り着いた。そこでルフィ達はノックアップストリームにより、ジャヤの一部が空島へと打ち上げられていた事を知る。黄金郷は空にあったのだった。『シャンディア』という部族はかつてノーランドに救われた事により、黄金の大鐘楼を鳴らしてノーランドの帰りを待っていた者達であった。だが、空島に打ち上げられた時に土地を追われ、今はその土地を取り返そうと戦いを繰り広げていた。
その聖域を支配していたのが『エネル』という『神』を自称する男だった。エネルは『ゴロゴロの実(自然系の悪魔の実であり、雷の力を得られる)』の能力者であり、その強大な力を使って『スカイピア(空島にある国)』を滅ぼし、聖域とされている『フェアリー・ヴァース(月の事)』に向かおうとしていた。ルフィ達はエネルと、エネルに使える神官達と戦う事になる。
雷の身体を持つエネルに誰も敵わず、ゾロやサンジも敗北してしまう。そんな中、ルフィはエネルと対面する。エネルはルフィに攻撃を仕掛けるが、ルフィは平然としていた。ゴムの身体を持つルフィはエネルの天敵であり、電撃は効かない上に、ルフィの攻撃はエネルに有効だった。それを知ったエネルはルフィの腕に黄金の玉をつけて船から突き落とし、フェアリー・ヴァースへと向かおうとする。しかし、その前に再びルフィが立ち塞がる。ルフィはスカイピアを破壊する雷雲とエネルを吹き飛ばし、黄金の金を打ち鳴らした。それは、エネルと長きに渡って戦ってきた者達、そしてずっと黄金郷を探していたクリケット達の戦いの終わりを告げる音色でもあった。
ロングリングロングランド編
青海に戻ったルフィ達は草原が広がる島に上陸し、そこで『トンジット』という老人と、トンジットが飼っている『シェリー』という馬と出会う。トンジット達がいたのは『ロングリングロングランド』という島で、海によって10の島に区切られていた。トンジットには遊牧民の仲間がおり、3年に1度の頻度で海が大きく引く日に共に島から島に移動をしていたが、トンジットとシェリーは島に残されていた(トンジットが高すぎる竹馬に乗ったまま、降りるのが怖くて竹馬の上で10年間を過ごしていた)。シェリーは10年もの間、主人であるトンジットを待っていたのだった。トンジットとシェリーが再会に喜んでいると、突如シェリーが銃撃を受けた。シェリーを売ったのは『フォクシー海賊団』という海賊たちであった。激高したルフィが攻撃しようとすると、船長のフォクシーが『デービーバックファイト』という戦いを申し込む。ルフィは「何をゴチャゴチャ言ってんだ!さっさとかかって来い!勝負なら受けてやる!」と叫び、デービーバックファイトが始まってしまった。
デービーバックファイトとは、海賊が海賊を賭けて戦うゲームであり、ゲームの勝者は敵船の船員や、海賊旗などを奪う事ができるものであった。ルフィ達は『レース』『球技』『戦闘』でゲームをする事になる。
レースにはナミ、ウソップ、ロビンが出場する事になった。3人は優勢にレースを進めていたが、ゴール直前で『ノロノロの実(超人系の悪魔の実であり、フォクシーが発するビームを浴びると動きがスローになる)』の能力者であるフォクシーの妨害により、敗北してしまう。それにより、チョッパーが敵に奪われてしまう。
続く球技にはゾロとサンジが出場し、互いのゴールにメンバーの1人の頭につけられたボールを入れれば勝利となる『グロッキーリング』で戦う。審判による不正などによりゾロとサンジは苦戦するが、土壇場で2人が協力した事により勝利し、チョッパーを取り返した。
そして最後の格闘はルフィとフォクシーが戦う事になった。敵の不正により、フォクシー海賊団の船が戦場となり、フォクシーに有利な仕掛けが多数ある中でルフィは苦戦を強いられる。だが激闘の末にルフィは勝利し、フォクシー海賊団から海賊旗をルフィが描いたヘンテコな海賊旗に変更させた。こうしてフォクシー海賊団との戦いは終了した。
戦いが終わり、ルフィ達が一息ついていると、そこに1人の男が現れる。ロビンはその男の顔を見て驚愕していた。その男は海軍大将の『クザン(通称:青キジ)』であった。青キジはロビンの様子を見に来ただけでルフィ達に危害を加えるつもりはないと話した。トンジットの状況を知った青キジは、トンジットを仲間の元へ連れて行くと言った。青キジは海を凍らせ、海を歩いて仲間の元へ行けるようにした。青キジは『ヒエヒエの実(自然系の悪魔の実で、氷の力を得られる)』の能力者であった。トンジットが旅立った後、青キジはルフィが祖父であるガープに似ており、今後驚異的な海賊になるという予感を抱き、ルフィ達を捕まえようとする。
青キジはロビンを一瞬で氷漬けにした。ルフィ、ゾロ、サンジは一斉に青キジに飛びかかるが、氷の身体を持つ青キジに攻撃が効かず、反撃を受けてしまう。青キジはロビンを砕いて殺そうとするが、一同がロビンを守り船へ連れ帰った。ゾロ達が青キジに攻撃を仕掛けようとすると、ルフィがそれを止め、青キジに一騎討ちを申し込んだ。青キジは「構わねェが…連行する船がねェんで…殺して行くぞ?」と告げた。戦いの末、ルフィは青キジに敵わず、氷漬けにされた。青キジはそのルフィの前で頭を抱え「まいった。ハメられた。一騎討ちを受けちまったからには…この勝負おれの勝ちで…それまで…!そういう事か…?これ以上他の奴らに手を出せば…ヤボはおれだわな。なァ…船長。…それとも、本気でおれに勝つ気でいたのか。」と話した。そして「お前達は…この先ニコ・ロビンを、あの女を必ず持て余す。ニコ・ロビンという女の生まれついた星の凶暴性をお前達は背負いきれなくなる。」と言い残して去って行った。
ウォーターセブン編
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目次 - Contents
- モンキー・D・ルフィの概要
- モンキー・D・ルフィのプロフィール・人物像
- 容姿
- 性格
- モンキー・D・ルフィの能力・悪魔の実
- 悪魔の実:ゴムゴムの実/ヒトヒトの実 モデル“ニカ”
- ギア2
- ギア3
- ギア4
- ギア5
- 覇気
- モンキー・D・ルフィの必殺技
- モンキー・D・ルフィの来歴・活躍
- 過去
- シャンクスとの出会い
- エース、サボと兄弟の契りを交わす
- 東の海編
- ゴート島編
- シェルズタウン編
- オレンジの町編
- シロップ村編
- バラティエ編
- ココヤシ村編
- ローグタウン編
- 偉大なる航路編
- 双子岬編
- ウイスキーピーク編
- リトルガーデン編
- ドラム王国編
- アラバスタ王国編
- ジャヤ編
- 空島編
- ロングリングロングランド編
- ウォーターセブン編
- エニエス・ロビー
- スリラーバーク編
- シャボンディ諸島編
- 女ヶ島編
- インペルダウン編
- マリンフォード頂上戦争編
- ルスカイナ編
- 新世界編
- 魚人島編
- パンクハザード編
- ドレスローザ編
- ゾウ編
- ホールケーキアイランド編
- ワノ国編
- 未来島エッグヘッド編
- モンキー・D・ルフィの関連人物・キャラクター
- 赤髪のシャンクス
- ポートガス・D・エース
- サボ
- モンキー・D・ガープ
- モンキー・D・ドラゴン
- シルバーズ・レイリー
- モンキー・D・ルフィの名言・名セリフ/名シーン・名場面
- モンキー・D・ルフィの裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- ルフィの最初の声優は高乃麗
- ”ギア5(フィフス)”に関する読者の考察
- ”ギア5”は髪を使った能力
- 歌舞伎の連獅子のような感じで髪の毛を使用
- 髪の毛を使って分身