モンキー・D・ルフィ（ONE PIECE）とは【徹底解説・考察まとめ】

覇気

武装色、見聞色に加え、数百万人に1人ほどしか使えない覇王色の覇気も使用できる。
武装色を纏う事により身体を硬化させ、攻撃力、防御力が遥かに上る。また、これまで弱点を突く事でしかダメージを与えられなかった自然系の能力者にも攻撃が可能になった。
見聞色を使用すると、敵の存在や、敵の攻撃を感知する事が可能となる。『ビッグ・マム海賊団』の大幹部シャーロット・カタクリとの戦いにより見聞色の覇気に磨きがかかり、近い未来を予知する事が可能になった。
覇王色の覇気は『新世界編』以前から度々発揮してきたが、レイリーの修行により完全にコントロールできるようになった。覇王色の覇気を浴びせる事により、大きく実力差がある相手を気絶させられる。『魚人島』で『新魚人海賊団』と戦った時には、5万人の魚人を気絶させた。

モンキー・D・ルフィの必殺技

ゴムゴムの実の能力を用いた肉弾戦で戦闘を行う。技名には、武器や動物の名前が付く。
『偉大なる航路編』では、肉体を活性化させた『ギア2』、肉体を膨らませた『ギア3』、そして『新世界編』では、ギア2、ギア3に覇気を組み込んだ『ギア4』を会得している。

モンキー・D・ルフィ（ONE PIECE）の必殺技まとめ - RENOTE [リノート]

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1997年から連載が開始された『週刊少年ジャンプ』の『ONE PIECE（ワンピース）』。世界的に大ヒットするこの漫画は、主人公の少年が海賊王になることを夢見て、「ひとつなぎの大秘宝（ワンピース）」を求めて大海原に旅に出るという冒険譚だ。
夢への冒険のため、仲間のために、数々の敵の野望を打ち破り、海軍の包囲網を突破してきたのが、主人公であり、麦わら海賊団の船長であるモンキー・D・ルフィ。通称「麦わらのルフィ」。
この記事ではルフィが使う多種多様な必殺技をまとめてみた。

モンキー・D・ルフィの来歴・活躍

過去

シャンクスとの出会い

東の海の『フーシャ村』でルフィは育った。6歳になったルフィは、フーシャ村にやってきた海賊『シャンクス』に憧れ、船に乗せるように頼んだ。しかし、シャンクスは子供のルフィを船に乗せようとはしなかった。その時、シャンクス達が飲み食いをしている酒場に山賊が現れる。山賊は酒がない事に怒り出す。シャンクスの近くにあった酒瓶をシャンクスに向けて割った。そしてシャンクス達を侮辱する言葉を吐いて去って行った。山賊たちが立ち去った後、シャンクス達は笑い出した。それを見たルフィは、シャンクス達がやり返さない事に怒った。ルフィは怒ったまま近くの宝箱に入っていた果物を食べた。それを見たシャンクスは血相を変え、すぐに吐き出すようにルフィに言った。その果物は食べた者に特殊な力を与える代わりにカナヅチにする『悪魔の実』だった。ルフィが食べた悪魔の実は『ゴムゴムの実』で、ルフィはゴム人間となった。

その後、ルフィはシャンクス達を馬鹿にした山賊と遭遇して殴りかかるが、敵うはずもなく痛ぶられてしまう。村民が手出しできずにそれを眺めていると、そこにシャンクス達が現れる。シャンクスは「いいか山賊…。おれは酒や食い物を頭からぶっかけられようが、つばを吐きかけられようが、たいていの事は笑って見過ごしてやる。…だがな！どんな理由があろうと！おれは友達を傷つける奴は許さない！」と告げた。山賊はシャンクスの船の副船長『ベン・ベックマン』が1人で倒した。それに怖気づいた山賊の首領は、煙幕を使いルフィを連れ去った。
山賊は小舟でルフィを海上に連れ出していた。そして山賊はルフィを海へ投げ、そして自身は船で逃亡しようとする。その時、近海の主である海王類（海に生息する巨大な生物）が現れ、山賊を船ごと喰らった。近海の主は続けてルフィにも喰らいつくが、シャンクスが現れてルフィを助ける。シャンクスが睨みを効かせると近海の主は姿を消した。シャンクスは泣きじゃくるルフィに「恩にきるよルフィ。おれ達のために戦ってくれてたんだな。おい泣くな。男だろ？」と語りかける。しかしルフィは泣き止むことはなく、「…だってよ…！シャンクス…！腕が！」と叫んだ。シャンクスはルフィを助けた際に近海の主に左腕を食われていたのだった。シャンクスは「安いもんだ。腕の一本くらい…。無事でよかった。」と話した。その時ルフィは海の過酷さ、シャンクスの偉大さを知った。

その後、シャンクスはフーシャ村を離れる事になった。ルフィは旅立つシャンクスに「おれはいつか、この一味にも負けない仲間を集めて！世界一の財宝をみつけて！海賊王になってやる！」と宣言する。それを聞いたシャンクスは「ほう…！おれ達を越えるのか。…じゃあ…この帽子を御前に預ける。おれの大切な帽子だ。いつかきっと返しに来い。立派な海賊になってな。」と言って自身の麦わら帽子をルフィに渡した。

エース、サボと兄弟の契りを交わす

ルフィの祖父であるモンキー・D・ガープは海軍中将であり、『海軍の英雄』と呼ばれる程の人物だった。ガープはルフィを屈強な海兵にするためにフーシャ村の近くのコルボ山に住む山賊『ダダン一家』に7歳のルフィを預けた。ダダン一家の頭である『カーリー・ダダン』は1日1杯のご飯と水をルフィに与える事、他に食い物が欲しければ自身で調達する事を話した。
ダダン一家にはポートガス・D・エースという子供がいた。エースは海賊王ゴール・D・ロジャーの息子であり、ガープがダダンに育てるように命じていたのだった（海賊王の血族は粛清の対象であり、ロジャーは息子を救うようにガープに頼んでいた）。先の一件により山賊が嫌っていたルフィはエースと仲良くなろうとして付きまとった。しかし、エースは自身について来るルフィを罠にかけ、大怪我を負わせる。しかし、それでもルフィは諦める事がなかった。ルフィはエースがサボという少年と会っているのを目撃する。エースとサボは海賊になる為に財宝を盗んで貯め込んでいた。ルフィに財宝の隠し場所を知られたエースとサボはルフィを殺害するか迷う。その時、エースから財宝を盗まれた海賊が現れ、ルフィを連れ去っていく。ルフィが財宝の在り処を話す事を恐れたエースとサボはルフィを救出に向かう。エースとサボはその先で、拷問を受けながらもエースとサボの事を話そうとしないルフィの姿を目撃する。エースとサボはルフィを救出し、それから一緒に行動するようになった。

その後、3人はダダンの酒を盗み、義兄弟の契りを交わした。サボもダダン一家に転がり込み、それから3人はたくましく過ごしていった。
そんなある日、貴族街で食い逃げをしていると、1人の男がサボに声をかけてくる。その男を見たサボは神妙な顔を浮かべ、無視をして立ち去った。それを不審に思ったルフィとエースはサボを問いただした。するとサボは自身が貴族の息子である事、さきほど声をかけてきたのが父親である事を打ち明けた。サボは他の人間を見下す貴族達に失望し、家出していたのであった。
それからしばらくして、サボは父親によって無理やり家に連れ戻されてしまう。その時、近日中に天竜人（世界政府を作った王達の末裔）が訪れる為、貴族達が貧民街を焼き払おうとしている事をサボは知る。サボは必死にその計画を止めようとするが、兵士たちにそれを止められてしまった。
貧民街にいたルフィとエースは火災に巻き込まれていた。貴族に雇われて火災を起こした海賊ブルージャムは、指定されていた場所から逃げ出そうとするが、貴族たちは元からブルージャムを裏切って火災で殺すつもりだった。裏切られた事をブルージャムは、エースたちが貯め込んでいる財宝を奪おうとする。ルフィはダダンの部下に連れ出され、エースとダダンがブルージャムと戦った。
数日後、エースはダダンを連れて戻った。ルフィは胸をなでおろすが、その後、ダダンの部下からサボが死んだ事を知らされた。サボは貴族に絶望し、一足早く海に出ようとする。しかし、その時、天竜人の船の前を横切った事により天竜人の怒りを買い、砲撃を受けて船ごと沈められたのだった。エースは泣きじゃくるルフィに「俺は頭が悪ィからサボが一体何に殺されたのかわからねェ。…でも、きっと『自由』とは反対の何かだ…！自由を掴めずにサボは死んだけど、サボと盃を交わしたおれ達が生きてる！だからいいかルフィ。おれ達は絶対にくいのない様に生きるんだ！いつか必ず海へ出て！思いのままに生きよう！誰よりも自由に！それはきっと色んな奴らを敵に回すことだ。…ジジイ（ガープの事）も敵になる！命懸けだ！出航は17歳！おれ達は海賊になるんだ！」と話した。

それから年月は流れ、17歳となったエースはルフィよりも先に海へ出た。そしてエースが海に出てから3年後、ルフィも海へ出る事になる。ルフィは「サボ〜！見ててくれ！おれも海へ出るぞォ〜！」と天に向かって叫んだ。そして海へ出たルフィは「海賊王におれはなる！」と宣言した。

東の海編

ゴート島編

海へ出たルフィは大渦に巻き込まれてしまう。為す術がないルフィは樽の中に入った。その後、ルフィの入った樽は『アルビダ』という海賊の船に引き上げられた。アルビダの船には海兵になる事が夢であるコビーという青年がいた。コビーはアルビダにいいように使われていた。樽の中から出たルフィはコビーと遭遇する。ルフィはコビーに海賊王になる事が夢で、その夢の為ならば命を落としてもいいと話した。その言葉に胸を打たれたコビーは海兵になるという夢を話す。その時、アルビダが現れる。アルビダはコビーに睨みを効かせるが、コビーはそれに屈しなかった。アルビダは激怒してコビーに攻撃を繰り出すが、そこにルフィが割って入り、アルビダを倒した。そしてルフィは「コビーに一隻、小舟をやれ！こいつは海軍に入るんだ！黙って行かせろ！」とアルビダの部下に命じる。そうしてルフィはコビーと一緒に離れた。

シェルズタウン編

ルフィとコビーは海軍基地があるシェルズタウンへとやってきた。ルフィ達は海軍基地に『海賊狩り』という悪名を持つ賞金稼ぎ『ロロノア・ゾロ』が捕らえられている事を耳にする。仲間を探していたルフィはゾロに会いに行く事にした。ゾロは広場に磔にされていた。ルフィ達がそれを眺めていると、1人の少女がゾロに歩み寄った。その少女はずっと磔にされているゾロにおにぎりを持ってきていた。その時、海軍基地を取り仕切っているモーガンの息子であるヘルメッポが現れる。ヘルメッポはおにぎりを踏みつけ、少女を塀の外へと放り出した。ヘルメッポが去った後、ルフィはゾロの元に歩み寄る。ゾロはヘルメッポが1ヶ月間の磔に耐えれば開放すると約束したと話した。ルフィが立ち去ろうとした際、ゾロは泥まみれになったおにぎりを自身の口に入れるようにルフィに頼んだ。そしておにぎりを食べたゾロは「あのガキに伝えてくれねェか…！『うまかった。ごちそうさまでした。』…てよ。」と話した。
その後、町で食事をしていたルフィは、ゾロがモーガンが放し飼いにしていた狼を斬った事で捉えられた事を知る。そしてヘルメッポが3日後にゾロを処刑すると笑いながら話しているのを目にした。その時、ルフィはヘルメッポを殴りつけ、ゾロを仲間にする事を決めた。
ルフィはゾロの刀を取り戻す為に海軍基地に侵入した。そして刀を取り戻したルフィはゾロの前に再び現れ「ここでおれと一緒に海軍と戦えば政府にたてつく悪党だ。このまま死ぬのとどっちがいい？」と話した。それを聞いたゾロは「てめェは悪魔の息子かよ…。まァいい…。ここでくたばるくらいなら、なってやろうじゃねェか…海賊に！」と言い、ルフィの仲間になる事を決めた。そして2人はモーガンを倒した。

モーガンは恐怖政治を行っていた為、ルフィ達は住民や海兵達から感謝されながらシェルズタウンを去った。コビーは海兵となる為に海軍基地に残る事となった。

オレンジの町編

鳥を捕まえようとしたルフィは、逆に鳥に咥えられて飛び去ってしまう。そうしてルフィは『オレンジの町』に落下した。オレンジの町は『道化のバギー』が率いる『バギー海賊団』に占拠されていた。ルフィはそこで海賊専門の泥棒をしているナミという女性と出会う。ナミはバギーが持っている宝を狙っていた。ルフィの強さを知ったナミは手を組むように持ちかけるが、ルフィが海賊だと名乗るとそれを取り消した。そしてナミはルフィをバギーの前まで連れて行って縄で縛りった。ナミはバギーから追われていたが、「親分と喧嘩しました。」と話してルフィの身柄を引き渡した事でバギーの仲間に迎えられた。しかし、バギーはナミにルフィを大砲で吹き飛ばすように命じる。ナミは導火線に火をつける事ができずに、バギー達から攻撃される事になる。その時、ゾロが現れてルフィ達を救った。
バギー達から離れたルフィは、シュシュという犬と町の村長に出会う。シュシュはペットフードショップの前から動こうとしなかった。村長はその店がシュシュとその主の宝だと話した。シュシュの主はすでに死亡していたが、シュシュはずっと店を守ろうとしていたのだ。
その後、ルフィの元にバギーの部下であるモージが現れる。モージは猛獣使いで、巨大なライオンを連れていた。ライオンに吹き飛ばされたルフィが戻ってくると、そこには燃え盛る店の前で吠え続けるシュシュの姿があった。モージはペットショップの餌を食おうとしたライオンの前に立ち塞がったシュシュを痛めつけ、店に火をつけていたのだった。激怒したルフィはモージとライオンを倒し、ライオンが持っていった餌を取り返し、それをシュシュに返した。それを見ていた海賊嫌いのナミはルフィの事を見直していた。

その後、ルフィ達は再びバギーの元を訪れる。ルフィの麦わら帽子を見たバギーはシャンクスの名前を出した。ルフィがシャンクスを知っている理由を聞くと、バギーはシャンクスと同じ海賊船に乗っていた事があると話した。バギーはその時に悪魔の実を手にしており、それを売り払って遊んで暮らすつもりだった（悪魔の実は非常に高値で売れる）。しかし、突如背後から現れたシャンクスから悪魔の実を隠す為に口に含み、そのまま悪魔の実を食べてしまった。バギーはその一件でシャンクスの事を恨んでおり、ルフィの麦わら帽子を傷つけた。それに怒ったルフィはバギーを遥か彼方まで吹き飛ばした。

ナミはルフィ達といれば金稼ぎができそうだと考え、ルフィ達と共に行動する事になった。

シロップ村編

ルフィ達は『シロップ村』へと辿り着く。そこでルフィ達は嘘つきの『ウソップ』という男と出会った。ウソップは『カヤ』という病弱な女性を励ます為に、毎日カヤの元へ通い、作り話を話して楽しませていた。村で一番のお金持ちである『カヤ』に船を貰おうとしてルフィ達は屋敷を訪れた。その時、ウソップと執事の『クラハドール』が言い合いを始める。クラハドールはウソップに「君は所詮ウス汚い海賊の息子だ。ウチのお嬢様に近づくのだけはやめてくれないか！」と告げた。それに怒ったウソップはクラハドールにを殴りつけ「俺は親父が海賊である事を誇りに思ってる！勇敢な海の戦士である事を誇りに思ってる！おれが海賊の血をひいているその誇りだけは！偽るわけにはいかねェんだ！」と叫んだ。
その後、ルフィは黄昏れているウソップの前に現れ、「ヤソップだろ。お前の父ちゃん。」と話した。ヤソップはシャンクスの船の船員であり、ルフィは子供の頃に会った事があったのだ。ウソップは「こんな果てがあるかないかもわからねェ海へ飛び出して、命をはって生きてる親父をおれは誇りに思ってる！」と話した。その時、ルフィ達はクラハドールが正体不明の男と話しているのを目撃する。クラハドールはカヤの暗殺を計画していた。
実はクラハドールは『百計のクロ』と呼ばれた用意周到な海賊であり、カヤの家の財産を奪おうとして、執事として働きカヤの信頼を得ていた。クロが会っていた男は『ジャンゴ』といい、クロの仲間であった。話を聞いたウソップはすぐにカヤや町の住人に知らせに行くが、普段から嘘をついているウソップのことを信じようとしなかった。ウソップはただ1人でクロ達と戦おうとする。ルフィ達はそんなウソップに力を貸し、共に戦う事になる。

ルフィはクロと戦い、優勢に立ち回っていた。するとクロは『杓死』という技を使う。クロは目にも見えない速さで、無差別に攻撃を始めた。クロが仲間をどんどん斬り裂いていくのを見たルフィは「お前は仲間を何だとおもってるんだァ！」と声を荒げた。ルフィは攻撃された瞬間にクロを掴み、地面に叩きつけた。そしてルフィはクロにしがみつき、首を長く伸ばして強力な頭突きでクロを倒した。

その後、ルフィ達はカヤから『ゴーイング・メリー号』を貰い受けた。ウソップは海賊になる決意をして海岸にやってくる。カヤに別れを告げたウソップはルフィ達にも「お前らも元気でな。またどっかで会おう。」と話した。その時ルフィは「おれ達もう仲間だろ。」と話した。それを聞いたウソップは「キャ…キャプテンはおれだろうな！」と言ってルフィ達の船に乗り込んだ。

バラティエ編

ルフィ達は海上レストラン『バラティエ』を見つける。バラティエには海軍の船が停まっており、ルフィ達に砲撃を仕掛けてくる。ルフィは砲弾を跳ね返すが、誤ってバラティエに当ててしまう。それによりルフィはバラティエで働く事になってしまった。
バラティエには『サンジ』というコックがいた。サンジは食料を無駄にする人間が許せず、出されたスープを無駄にした客を血祭りにあげるような暴力コックだった。ある日、バラティエに1人の男がやってくる。その男は『ギン』という男で東の海でも名高い『クリーク海賊団』の一員だった。ギンは飢えており、食事を出すように命じた。しかし、金を持っていなかったルフィは店から叩き出された。そんなギンにサンジは料理を持っていった。飢えで死にそうだったギンは泣きながらサンジに感謝し、飯を頬張った。サンジは「クソうめェだろ。」と言って笑っていた。それを見たルフィは「いいコックみつけたぞ！」と言い、笑みを浮かべた。

その後、ギンはクリーク海賊団の船を連れて戻ってくる。クリーク海賊団は『偉大なる航路（グランドライン）』からボロボロの状態で帰って来ており、飢えていた。他のコックが止める中、サンジとオーナの『ゼフ』は食料をクリーク海賊団に与えた。それによりクリーク海賊団は息を吹き返す。ギンは単純に食事をさせようとしてクリーク海賊団を連れてきたのだが、船長のクリークはバラティエを乗っ取ろうとする。ルフィはクリーク海賊団を追い払う事で雑用を辞めさせてもらえる事になった。

バラティエのコック達とクリーク海賊団が戦いを始めようとした時、突如クリーク海賊団の巨大なガレオン船が真っ二つに割れた。それは世界最強の剣士であるジュラキュール・ミホークの仕業であった。ミホークは暇つぶしの為にクリーク海賊団をグランドラインから追ってきていた。世界最強の剣士を目指しているゾロはミホークに戦いを挑む。しかし、ゾロとミホークの力の差は歴然で、ゾロは一太刀も与える事ができずに敗北した。戦いを見守っていたルフィはゾロが倒れた後にミホークに襲いかかった。ミホークはそれを躱して「安心しろ。あの男はまだ生かしてある。」と告げた。
ゾロは重傷だったが、死んではいなかった。ゾロは刀を掲げ「…ル…ルフィ…？聞…コえ…るか？不安にさせたかよ…。おれが…。世界一の…剣豪にくらいならねェと…お前が困るんだよな…！おれはもう！二度と敗けねェから！あいつに勝って大剣豪になる日まで、絶対もう、おれは敗けねェ！文句あるか。海賊王！」と叫んだ。それを聞いたルフィは「しししし！ない！」と言って笑った。ミホークは「いいチームだ。また会いたいものだ。お前達とは…。」と言い、去って行った。
クリーク海賊団がやってきた頃、ナミはメリー号を奪って姿を消していた。ゾロとウソップはルフィ達を置いて先にナミを追う事になった。

ルフィやサンジはクリーク海賊団との戦いを始める。サンジは強力な足技でクリークの部下を圧倒するが、ギンがゼフを人質にした事により抵抗しなくなった。ギンはバラティエを明け渡せば戦わずにすむ、と話したが、サンジは降伏はせずにただ攻撃を受け続けた。ギンがその理由を問うと、サンジは「この店はそのジジイの宝だ！おれはクソジジイから何もかも取り上げちまった男だ。力も！夢も！だからおれはもう、クソジジイには何も失ってほしくねェんだよ！」と叫んだ。サンジは幼少の頃に海賊だったゼフに襲撃を受けた。その時、サンジは波にさらわれてしまう。ゼフはサンジを救う為に海に飛び込んだ。2人は海の中にポツンと反り立つ岩山に打ち上げられた。ゼフは持っていた食料を全てサンジに渡し、自身は右足を切り落としてそれを食らっていた。ゼフはサンジの命の恩人だったのだ。サンジは少しでもバラティエがゼフの望むレストランである為に攻撃を受け続けた。その時、ルフィがバラティエを破壊しだす。サンジがどういうつもりか問うと、ルフィはサンジの胸ぐらを掴み「死ぬことは恩返しじゃねえぞ！そんなつもりで助けてくれたんじゃねェ！生かしてもらって死ぬなんて、弱ェ奴のやることだ！」と叫んだ。それを見ていたクリークの部下はルフィとサンジに攻撃を仕掛ける。その時、ギンがその男を倒した。ギンは自分の手で恩人であるサンジを倒そす事を決めたのだった。
すでに重傷だったサンジはギンに押されてしまう。しかし、ギンは恩人であるサンジにトドメをさす事ができずに手を止めた。それを見たクリークはギンがいるにも関わらず、毒ガス兵器を放った。ルフィは咄嗟に近くにいたクリーク海賊団の船員が持っていたガスマスクを奪い、サンジとギンに渡した。しかし、自分の分のマスクがなかった。その時、ルフィは足元に転がるマスクを見つける。毒ガスが晴れた時、ルフィは驚愕した。ルフィの足元に転がったマスクはギンに渡したマスクだった。そんなギンをクリークは嘲笑う。それを見たルフィは激怒してクリーク立ち向かった。
クリークは全身に兵器を装備しており、それらを駆使して戦う。ルフィはそれで重症を負いながらもクリークを打ち倒した。

戦いが終わった後、ルフィはサンジを仲間に誘うが、サンジはゼフに恩義がある為にそれを断った。だが、それを聞いていたゼフはサンジがバラティエを出ていくように仕向けた。ゼフは『オールブルー（世界中の魚が集まるという幻の海）を見つける』というサンジの夢をサンジに追わせようとしていた。そのゼフの思いを知ったサンジはルフィの仲間になる事を決めた。こうしてサンジは麦わらの一味のコックとなった。

ココヤシ村編