装甲騎兵ボトムズ(VOTOMS)のネタバレ解説・考察まとめ

装甲騎兵ボトムズ(Armored Trooper VOTOMS)とは、日本サンライズ(現・サンライズ)制作のロボットアニメである。テレビシリーズが1983年4月1日から、1984年3月23日までテレビ東京系で放送された。テレビシリーズは全52話である。
テレビシリーズの後日談や、サブエピソードを描いた小説、漫画、OVA作品が制作、発表され続けている。
アーマードトルーパー(通称AT)と呼ばれる、大量生産の安価なロボット兵器が、主役機、敵機、関係なく次々と撃破されていく姿は、圧巻である。

クメン編第二十一話に登場。
ムナメラ河を遡るキリコ隊傭兵部隊だったが、中流にあるラモー寺院をカン・ユーの独断で調査される事となる。ラモー寺院の司祭長は、自分達はビーラーゲリラとは無関係だと明言する。しかし実際にはビーラー側が潜伏していた。

アロンとグラン

茶色の衣服はアロン。青がグラン。

CV:二又一成
クメン編第二十七話、戦艦テルタインの中で姿を見せた、秘密結社に属する双子の科学者。クメン編では本話のみ、顔見せ程度に登場する。後に制作されたOVA『ザ・ラスト・レッドショルダー』では、本編十三話と十四話の間に位置する時間軸で、彼らがイプシロンの覚醒を見守るシーンなども描かれている。両者の名字はシュミッテル。

『装甲騎兵ボトムズ』の登場兵器・アーマードトルーパー(AT)

スコープドッグ

全高
3804mm
基本待機重量
6627kg
装甲厚
6~14mm
巡航走行速度
41.0km/h
装甲騎兵ボトムズを代表する機体。
主人公キリコ・キュービーの愛機でもあり、それと同時に壊れたら簡単に乗り捨てられる、消耗品のような機体でもある。
ギルガメス軍の制式ATであり、ミッド級に分類される。アストラギウス銀河で広く普及した機体でもある。

作中で、スコープドッグという正式名称で呼ばれる事はなく、“AT”や“ボトムズ”と称されている。主役ロボットらしかねる扱いが、逆に「装甲騎兵ボトムズ」という作品の魅力を引き出している。

スコープドッグ・レッドショルダーカスタム

全高
4210mm
基本待機重量
7213kg
装甲厚
6~14mm
巡航走行速度
52.0km/h
治安警察突入のため、キリコがスコープドッグをカスタマイズ。武装はキリコが自ら改装したハンドメイドである。
大量の銃火器を装備しているため、キリコはATの背中にコントロールパックを装着させている。また乱戦に備えて大量のカートリッジ(弾倉)も携行している。
劇中での活躍は、ゴウトをして「凄まじいもんだな。」と感嘆せしめ、機体の炎をローラーダッシュで消す。ターンピックで回転しながら治安警察を一掃。橋を破壊して14台の装甲車を瞬時に全滅させる等、キリコのレッドショルダーとしての底力をありありと見せつけた。
また、キリコは出撃前には無人の囮ATを出し、治安警察を撹乱する頭脳戦も展開している。
※囮ATは劇中では、“ラビット”と呼称されていた。

マーシィ・ドッグ

全高3731mm
基本待機重量6759kg
装甲厚4~14mm
巡航走行速度42.0km/h

スコープドッグの湿地戦仕様のAT。クメン篇にてキリコが搭乗する。ゴウトによりダイビング・ビートルが配備されるまでは、アッセンブルEX-10の主力として稼働していた。当初ゴウトは、水中でも活動可能なダイビング・ビートルをキリコの専用ATとして薦める。しかしキリコは「使い慣れてるのがいい。」と既に旧式機体となっていた本機の調達、整備を頼んでいる。

背部にエアボンベを背負っているが、脚部にあるハイドロジェットの推進用である。後続の新鋭機、ダイビング・ビートルやビーラー側のスタンディング・タートルの様な潜水機能は無かった。そのため防水面では劣り、容易に浸水してしまう。クメン篇第二十二話の水中戦では、左右の腰アーマー部に装備されたエアバージ(浮袋)を使い、湖面での戦いに徹している。

パープルベアー

全高
3804mm
基本待機重量
6180kg
装甲厚
4~8mm
巡航走行速度
42.0km/h

ギルガメス軍のATに改造を施したバトリング用AT。名前も正式名称でなく、リングネームであり、カラーリングも複数存在する。
最大の特徴は、立体視を可能にするステレオスコープで、パイロットにとっては扱いやすい機体と言える。
しかし装甲が薄く、攻撃が当たればもろい。

6eyamapon6623
6eyamapon6623
@6eyamapon6623

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