うぽって!!(UPOTTE!!)のネタバレ解説・考察まとめ

『うぽって!!』とは、天王寺キツネによるミリタリーコメディ漫画、およびそれを原作とするアニメ作品である。実在する銃器を擬人化した「銃娘」たちが通う青錆学園を舞台に、赴任してきた人間の現国教師と、突飛な個性を持つ銃娘たちのほのぼのとした学園生活や本格的なハード戦闘を描く。原作はヤングエースなどで連載され、スピンオフの4コマ漫画も展開されている。2012年にはテレビアニメ化され、原作単行本第4巻の「熱海戦」までのエピソードが全10話で放送された。

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『うぽって!!』の概要

『うぽって!!』とは、2009年7月4日より『ヤングエース』にて連載されている天王寺キツネによるミリタリーコメディ漫画、およびそれを原作とするアニメ作品である。
本作は、角川書店の新雑誌『ヤングエース』の創刊に合わせて連載を開始し、2011年3月号まで掲載された後、同社の『月刊少年エース』へ移籍して、2011年6月号より連載を再開した。その後、2020年2月号から2022年10月号にかけては長期休載した。姉妹誌の『4コマnanoエース』においては、2011年3月の創刊号よりスピンオフ作品『うぽって!!なの』の連載が開始され、同誌が休刊するまで掲載された。

新米の人間の現国教師が赴任した青錆学園は、銃器の子女が通う学校である。教師達も、現国教師を除く全員が銃器だ。本作は、実在する銃器を擬人化した「銃娘(じゅうこ)」たちが織り成す学園生活を描いており、ほのぼのとした日常のなかに時折ハードな本格戦闘展開が盛り込まれている点が特徴である。

本編とスピンオフは共通の世界観を用いており、『うぽって!!』が通常のコマ割りと変則的な4〜5コマ漫画形式を混在させているのに対し、『うぽって!!なの』は純粋な4コマ漫画形式のみで描写されている。メディアミックスとしてはテレビアニメ化が行われ、2012年4月から6月にかけてニコニコ生放送にて先行配信された後、同年7月より独立局ほかにて全10話が放送された。アニメ版では、原作単行本第4巻の冒頭にあたる「熱海戦」までのエピソードが映像化されている。

『うぽって!!』のあらすじ・ストーリー

現国教師と銃器たちの出会い

擬人化された銃器たちが通う特殊な学校「青錆学園」。そこへ、人間である新しい現代国語の教師(通称・現国)が赴任してくる。高等部のフジ子先生から一般の教師が中等部に配属されることを知らされたアサルトライフルの少女・ふんこ(FNC)らは、神社の祭りの射的屋で、熱心に的を狙う現国の姿を目撃する。現国が銃を構えるスタイルを見たふんこは、その大きな手でグリップされる自分を想像し、銃器としての本能から興奮を覚えてしまう。

学園への道順が分からない現国に道を案内することになったふんこだったが、途中の階段で風が吹き、スカートがめくれて特徴的なTバック(スケルトンストック)のパンツを見られてしまう。翌朝の銃訓練の際、現国から名前を思い出せずに「Tバックの子」と呼ばれたふんこは激怒し、銃を乱射して現国を病院送りにしてしまう。しかし、その後病室へ見舞いに訪れたふんこは、現国から大きな手で頭を優しく撫でられ、銃を愛おしむ彼の姿勢に再び胸をときめかせるのだった。

補習と高等部との射撃戦

遠射(長距離射撃)の苦手なふんこ、いちろく(M16A4)、える(L85A1)の3人は、実戦訓練の遠射を狙撃の得意なしぐ(SG550)に任せ、自分たちだけでお茶会を楽しんでいた。しかし、使用していた弾薬の種類が異なることが露見し、ふんこたちはペナルティとして補習を受けることになる。

その補習内容とは、バトルライフルを扱う高等部トリオとの模擬射撃戦だった。
訓練が始まると、いちろくは高等部のいちよん(M14)と一対一の状況に陥る。いちよんは、いちろくが栗の木の宿営地にいたことを利用し、銃撃で栗の実を落としていちろくの風船を割る作戦に出る。負けじといちろくも落ちてくる栗の実を空中で撃ち落とし、見事いちよんの風船を割ることに成功したものの、直後に大量の栗が頭上に降り注いできたいちろくの風船も割れてしまい、結果は引き分けとなった。

一方のふんこは、高等部のふぁる(FAL)の教室へと突入してフラッグの奪取を試みるが、そこはサッカー部員の更衣室であり、男子生徒の裸を見て激しく動転してしまう。やがて、中央の噴水を挟んでふぁるとふんこの一対一の決闘が始まる。口径の小さい中等部の小銃弾では噴水の水流に遮られて弾道が曲がり、ふんこは苦戦を強いられる。打開策としてふんこは銃身を噴水の水流から突き出して零距離射撃を試みたものの、銃口をふぁるに掴まれてしまい、試合は終了する。しかし、ふぁるは窮地にあっても諦めずに一歩前へ進んだふんこの闘志を高く評価した。

えるの誤解と和解

ある日、いちろくが廊下に放置した薬莢(あるいは弾丸)を踏んだ現国が、派手に転倒してしまう。その場にいちはやく駆けつけた現国は、いちろくと一緒にいたえるが犯人だと誤解し、頭を小突いて怒り飛ばした。無実の罪で理不尽に叱責されたえるは、あまりのショックから無口なまま現国を睨みつける。

その後、真実を知った現国は自身の非を認め、えるに対して真摯に謝罪してジュースを奢ると約束する。人間の大人から道具としてではなく、一人の人間(生徒)として誠実に向き合われ、謝られたことに、えるは深く感激するのだった。

野外演習戦とサコの襲来

学園では、実戦さながらの必殺の銃演習である「野外演習戦」が開始される。いちろくはえると、ふんこはいちはち(AR18)とそれぞれペアを組んで参戦するが、えるが極度の方向音痴から演習地に到着できないというトラブルが発生する。さらにそこへ、青錆学園を自分の傘下に収めようと目論む他校の生徒・サコ(SAKO Rk95)が急遽転校生として演習に乱入してくる。

勝ち上がったサコチームとふんこチームの激戦が展開されるが、力及ばずふんこチームは敗北を喫する。しかし、サコは試合終了の合図が鳴った後も執拗にふんこへ銃弾を浴びせ続けた。この卑劣な行為に憤慨したいちはちは、サコに向かって猛烈に抗議の声を挙げた。

続く決勝戦は、サコチームといちよん・いちろくらのチームによる対決となった。サコチームは数的優位を活かして孤立したえるを早々に戦闘不能へ追い込み、残るいちろくに狙いを定めて猛攻を仕掛ける。しかし、倒されながらも執念を見せるえるは、這いつくばりながらサコチームのフラッグを奪取し、いちろくから視認できる位置まで引きずって移動させた。いちろくはそのフラッグを見逃さずに狙撃し、見事いちろく・えるチームが逆転優勝を飾る。この共闘を経て、いちろくとえるは固い絆で結ばれ、仲直りを果たした。

青錆学園の文化祭

学園の文化祭が近づき、中等部の面々は出し物として「メイド喫茶」を企画する。ふんこたちは現国を練習台に指名し、不慣れなメイド給仕の給仕練習に付き合わせる。また、校内には黒ひげ危機一髪を模した体験型の出し物などユニークな催しが用意され、現国もそれらに挑戦していく。準備段階では様々なトラブルや問題が噴出したものの、ふんこたちの努力の甲斐あって、メイド喫茶は予定通り無事に開店を迎え、文化祭は大盛況のうちに幕を閉じた。

熱海旅行と紅鋼工業高校との抗争

学園の修学旅行で熱海を訪れた青錆学園の一行。しかし、その地は西側諸国(NATO)の銃器が集まる青錆学園とは対立関係にある、東側諸国(旧ソ連・ロシア等)のAKシリーズを中心とした銃器が通う「紅鋼工業高校」の勢力圏だった。青錆学園の来訪を察知した紅鋼工業高校の生徒たちは、突如として銃器による襲撃を仕掛けてくる。

紅鋼の軍勢はホテルから出てきた青錆学園の生徒たちを次々と急襲し、撤退用のバスを燃え上がらせるなど、容赦のない猛攻を仕掛けてきた。その混乱の最中、ふんこを庇った現国が紅鋼の放った弾丸に倒れてしまう。人間が武器として放った弾丸は人間に重傷を負わせるという世界のルールにより、血を流す現国の姿を見たふんこたちは激昂し、大切な仲間と教師を守るために本気の「戦争」を決意する。

戦火が拡大する中、負傷しながらもこれ以上の殺生を止めに入った現国の姿に、ふんこは再び奮起して敵を迎え撃つ。激闘の末に紅鋼工業高校の襲撃を退け、学園へと帰還したふんこたちは、この実戦で銃器として自分たちに何が足りないかを痛感し、以前とは比較にならないほど自主的に遠射の猛訓練に励むようになる。

そのひたむきに努力を惜しまない生徒たちの成長を遠くから見つめていた校長は、一般の人間の教師である現国を学園に赴任させた選択は間違っていなかったと、深い感慨にふけるのだった。

『うぽって!!』の登場人物・キャラクター

主要人物

ふんこ/モデル:FNC(エフエヌシー)

CV:野水衣織
本作の主人公で、ベルギーのFN社製アサルトライフルをモデルとする中等部の生徒。射撃の腕前は非常に優秀。明るく社交的な性格で友達が多く、周囲を気遣う優しい心の持ち主。孤立しがちな「しぐ」や「ちゅーすり」、体調を崩した現国を放っておけないなど世話焼きな一面があり、周囲に個性的なキャラクターが多いため自然とツッコミ役に回ることが多い。
姉のふぁるが命名した「ふんこ」というあだ名に強いコンプレックスを抱いており、本名(FNC)で呼んでくれる相手には無条件で好意を示す。また、原型銃がスケルトンストック(折り畳み式銃床)であることからTバックのパンツを着用しているが、これも本人のコンプレックスの一つである。この事情を知らない担任の現国にパンツを指摘され、「Tバックの子」と呼ばれた際は激怒して銃を乱射し、彼を病院送りにしたことで自宅謹慎処分を受けた。
チーム対抗戦ではいちはちとペアを組むが、準決勝でサコにレシーバー(機関部)を破壊され軽傷を負う。その後、サコにファーストキスを奪われたショック(刺激)によりレシーバーが復旧した。モデルとなったFNCは非常に優秀な性能を持ちながらも商業的な運に恵まれなかった銃であり、作者のお気に入りでもある。アサルトライフルとしてはやや重量(4100g)があることを本人は気にしている。

いちろく/モデル:M16A4

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