宇宙戦艦ヤマト2199(アニメ・映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『宇宙戦艦ヤマト2199』とは日本を代表するアニメ『宇宙戦艦ヤマト』のリブート作品。後に総集編『宇宙戦艦ヤマト2199 追憶の航海』及び、劇場版オリジナル『宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』が公開された。
西暦2199年、謎の異星人ガミラスの侵略により滅亡の危機に瀕した地球を救うべく、宇宙戦艦ヤマトが16万8000光年の彼方にあるイスカンダルへ旅立つ。タイムリミットはわずか一年。これは艦長である沖田十三を筆頭にしたヤマト乗組員999名の奮闘を描く物語である。

CV:森田順平
親衛隊長官。39歳相当。
第8話から登場。麾下に秘密警察を有し、デスラーからは国内の反乱分子の摘発において全権を任されている。但しそのやり方は典型的恐怖政治と言え、穏健派から反感を買っているにも関わらず「国家の本質は秩序」「疑わしきは罰せよ」と持論を掲げ譲らない。また国軍に取って代わる機会を虎視眈々と伺っており、デスラー暗殺(未遂)事件時告発したドメルの冤罪が確定した後も非協力的な態度を崩さなかった。

ヤマトによるガミラス突入時は親衛隊を率い迎撃にあたるもそれはあくまでもポーズで、ヤマトの帝都バレラス侵入を許してしまう。その後、雪とノランの工作による第二バレラスの誘爆に巻き込まれ生死不明(第23話)。

パレン・ネルゲ

CV:小野塚 貴志
親衛隊士官 ・情報将校。階級は大尉。
第10話に登場。士官用クローン体の1人。巡洋艦EX178に乗り込む政治思想将校(2199設定資料集『GARMILLAS』より)。親衛隊の例に漏れずエリート意識の塊で上官であるはずのラング(ザルツ人)すら見下している。それ故次元断層からの脱出に於いてもラングの指示には従わず、独断で妨害する。それを見咎めたラングに向かい反逆者と呼び銃を向けるもラングの部下に射殺され死亡(第10話)。

ドーラ・ネルゲ

CV:寸石 和弘
親衛隊士官 / 航宙親衛艦隊旗艦「キルメナイム」艦長。階級は大佐。
第15話から登場。パレン・ネルゲと同タイプの士官用クローン体。

ハルツ・レクター

CV:増田隆之
親衛隊士官 / 総統座乗艦「デウスーラII世」艦長。大佐。
第23・25話に登場。親衛隊幹部ではあるが、クローン体ではない。
第二バレラス崩壊時にデスラーやヴェルテとともに間一髪脱出し、亜空間回廊内でヤマトに攻撃を仕掛けるも最終的に戦死している。

女衛士(おんなえいし)

画像手前側の2人。

CV:三浦綾乃、杉浦奈保子
第6話から登場。デスラーの傍に仕える2人の女衛士。髪型は片方はストレートで、片方はウェーブがかかっている。
親衛隊の女性隊員から容姿、知性、身体能力の優れた者が選抜される(2199設定資料集『GARMILLAS』より)。

大ガミラス帝国軍 銀河方面軍

エルク・ドメル

出典: 0taku.livedoor.biz

CV:大塚 明夫
大ガミラス帝国天の川銀河方面軍作戦司令官、上級大将。年齢は地球人年齢に換算して38歳相当。

第11話より登場。以前は小マゼラン方面軍防衛司令官の職責にあった、階級は中将。直属の部隊である第6空間機甲師団(通称「ドメル軍団」)と共に小マゼランのガミラス帝国領内に侵入を繰り返すガトランティスを名乗る蛮族に対する切り札として派遣されていた。しかし、ヤマトの出自と目的を見抜いたデスラーにより本星へ呼び戻され、上級大将に昇進の上でヤマト討伐の任務と銀河方面作戦司令長官職を拝任し、バラン星へと赴任する。

常に臨機応変をモットーとし、出自よりも徹底した能力重視で、ザルツ人など被征服民を差別するようなことはない。その様な姿勢故か部下からも慕われており、元部下で二等臣民のシュルツ達も今なおドメルに対し尊敬の念を抱いている。軍人の鏡とも言うべき謙虚かつ高潔な人格者であり、例え敵であっても全力を尽くす相手には敬意を払うという騎士道精神の持ち主でもある。また、その高潔な人柄から部下のみに留まらず、第12話における叙勲式のパレードに大勢の帝国臣民が集まることからも彼の国民的人気を証明している。また、政治とは距離を置き、あくまでも軍人としての本分を貫く実直な性格でもある。しかし、その国民的人気ゆえにゼーリック国家元帥を初めとするデスラーの側近の一部からは非常に疎まれており、当人も政治に興味を示そうともしない態度から、ガル・ディッツやヴェルテ・タランからは前途を案じられている。エリーサという妻がおり、かつて彼女との間に死別した子供・ヨハンがいた事が子供の墓前で語られている。

また第12話で銀河方面作戦司令長官の拝任後、ディッツに願い出て最新鋭艦である次元潜航艦UX-01を借り受け、ヤマト討伐に派遣する。その後、第15話で中性子星カレル163での戦闘で持てる全戦力を投じヤマトを撃沈寸前まで追い詰めるが、奇しくも時を同じくしてデスラー総統暗殺事件が勃発し、本星への出頭という最優先命令を受けた事により、今一歩のところで撤退を余儀なくされる。本星到着直後、総統暗殺首謀者の容疑により逮捕され、軍事法廷において死刑判決を受ける。

その後、デスラーが生存していたことにより真犯人が判明したため、判決は撤回。即時釈放され、バラン崩壊に伴うワープネットワークの消滅によって戦力が著しく欠乏する中、ヤマト討伐とユリーシャ確保の勅命を受けて出陣する。ヤマト討伐のために与えられた戦力は老朽艦を含む空母3隻と戦闘空母1隻、自らの乗艦ドメラーズIII世、寄せ集められた老兵・少年兵だけだったが、ヤマト討伐には開発局にて試作中であった機密兵器である物質転送機を用いた航空機による3段構えの波状攻撃、及び波動砲封じを兼ねた止めの特殊削岩弾、ユリーシャ確保には次元潜航艦と特務潜入部隊の投入とをそれぞれ策定。さらに敵将沖田が常人であれば必ず迂回するであろう難所”七色星団”をあえて突破してくることを読み切った上で待ちかまえ、決戦に臨む(対する沖田も七色星団で戦闘になる事を察していたフシがある)。

戦局は当初ドメルの想定通りに推移し、ユリーシャ確保にも成功(ただし、実際に拉致されたのは瓜二つの森 雪)し、勝利の目前まで後一歩と迫ったが、ヤマト乗組員のヒューマン・ファクターを全く計算に入れておらず、特殊削岩弾の起爆失敗(新見とアナライザーによる阻止工作)や戦闘機隊及び雷撃機隊の壊滅を受け、砲撃戦で直接ヤマトに対するとどめを刺すべく機動部隊を前進させた際、逆に特殊削岩弾を利用され、その爆発とヤマトの猛反撃によって旗艦ドメラーズIII世以外の戦力を全て失う。さらに砲撃戦の最中イオン乱流に誘い込まれ、行動不能に陥ったところへ集中砲火を浴びたドメラーズIII世も轟沈寸前になる。その惨状で敗北を悟ったドメルは、艦本体から分離させた独立戦闘指揮艦をヤマト艦底部へ取り付かせ、軍人としての職責を全うすべく自爆を敢行した。なお、その際ハイデルン以下乗員も退艦命令に背き、彼と運命を共にした。また、自爆の直前には沖田十三と交信による会見を果たす。短い会話の中でお互いを祖国の命運を担う戦士と認め合い、ガミラスだけに留まらず地球への栄光と祝福をも願い、自爆スイッチを押している。

後に第22話において大々的な追悼式が行われ、彼の死は国民への啓発及びデスラーの目的であるイスカンダルとの大統合への大義名分を作り出すためのプロパガンダに利用されてしまう。

ヴェム・ハイデルン

出典: 0taku.livedoor.biz

CV:辻親 八
先任参謀とドメラーズIII世艦長を兼ねる人物。ドメル幕僚団の一員で階級は大佐。地球換算によると58歳に相当する年齢。
第11話から登場。叩き上げの古参士官であり、ドメルとの付き合いも長いベテラン。それ故ドメル幕僚団の親父的存在でもある。”ゴルニ戦役”による負傷で隻眼となった過去を持つ(2199設定資料集『GARMILLAS』より)。七色星団海戦においては敗北を悟り自爆を決意したドメルより退艦を命じられるも、その命令に背き運命を共にする形で死亡。

フォムト・バーガー

出典: 0taku.livedoor.biz

CV:諏訪部 順一
第7駆逐戦隊長。ドメル幕僚団の一員で階級は少佐。年齢は地球換算によると27歳相当。
第11話から登場。血気盛んで軽率な言動が目立つ性格。七色星団での戦い(第20話)でドメル幕僚団において唯一生き残り、ヤマトに対するリベンジを期するも、惑星ジャンブロウにて遭難。その際古代達ヤマト乗組員と邂逅し、奇妙な共同生活の末憎しみを氷解させる。その後ヤマトと共闘しガトランティスの遠征軍を撃破する(劇場版『星巡る方舟』)。

カリス・クライツェ

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