宇宙戦艦ヤマト2199(アニメ・映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『宇宙戦艦ヤマト2199』とは日本を代表するアニメ『宇宙戦艦ヤマト』のリブート作品。後に総集編『宇宙戦艦ヤマト2199 追憶の航海』及び、劇場版オリジナル『宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』が公開された。
西暦2199年、謎の異星人ガミラスの侵略により滅亡の危機に瀕した地球を救うべく、宇宙戦艦ヤマトが16万8000光年の彼方にあるイスカンダルへ旅立つ。タイムリミットはわずか一年。これは艦長である沖田十三を筆頭にしたヤマト乗組員999名の奮闘を描く物語である。

出典: twitter.com

画像中央の人物。

CV:岩男 潤子
ジレルの巫女。年齢は地球人換算にすると28歳相当。
劇場版『星巡る方舟』に登場。ジレル人の巡礼者たちを束ねるリーダー格の女性。ガミラスへ下ることで生き延びたミゼーラやミレーネルとは別に、彼女らの祖であるアケーリアス文明の遺跡・惑星シャンブロウに詣でていたことで難を逃れており、それ以後もそこに身を潜めて外界との関係を絶ちながら暮らしていた(2199全記録集Vol.3 198ページ)。来訪した古代ら地球人とバーガーらガミラス人を、過去の来訪者たちと同様に争わせて自滅させるべく、バーガーの記憶から引き出したネレディアの姿を擬態し彼らの疑念を煽るが、彼女の言動までは完全に倣えていなかったため、バーガーに正体を見破られてしまう。その後、古代の説得を受けてシャンブロウの封印を解き、巡礼者たちとともに宇宙の彼方へ旅立つ。

『宇宙戦艦ヤマト2199』の用語

兵器・技術

次元波動理論(じげんはどうりろん)

イスカンダルより地球にもたらされた画期的な物理理論。波動エンジンの基礎となっている理論で、波動防壁や波動砲もこの理論から派生している。
旧作に於いてはガミラス側の動力機関等について言及されていなかったが、今作では全く同じ基礎理論に基づいていることが設定された。

波動エンジン(はどうエンジン)

正式名称「次元波動超弦跳躍機関(じげんはどうちょうげんちょうやくきかん)」。ただし、単純に「波動エンジン」と呼称される。人類史上初のワープ航行を達成する礎となった。
また、ガミラス側における艦船の主機関については、「ゲシュ=タム機関(ゲシュ=タム・ドライブ)」と呼称されている。

ワープ航法(ワープこうほう)

現代物理学における宇宙モデルの一つである”ブレーンワールド(膜宇宙)”に基づき構築された空間跳躍手段が今作におけるワープ航法である。理論としては”膜”を歪曲することにより膜上の2点を近づけ、その間をワームホール(1957年、ジョン・アーチボルト・ホイーラーが命名した一種の空間トンネル)で繋ぎそこを通ることによりショートカットするという原理になっている。ただし、失敗すると宇宙そのものが相転移してしまうことを真田が言及している(第3話)。
なお、ガミラス側においては「ゲシュ=タムジャンプ」と呼称されている。

波動砲(はどうほう)

正式名称「次元波動爆縮放射機(じげんはどうばくしゅくほうしゃき)」。イスカンダルからもたらされた次元波動理論を真田を中心とする地球技術陣が兵器に応用して開発した兵器。原理としては波動エンジン内で発生した余剰次元を一気に爆縮させ、艦首よりホーキング輻射させると言う物(第3話)。また第8話時点でガミラス側は同等の兵器(後のデスラー砲)をまだ開発中であり、ヤマトの波動砲が示した威力に対してその場にいた全員が一様に驚愕する。ヴェルテ・タランは実際に発射された際の映像を見て、推測ながらもすぐに開発中の新型兵器との類似点に気付いた。
かつてはイスカンダルも同様の兵器で大マゼランを血で染め上げ、圧倒的な力で支配していたが、いつ頃からかは明言されてはいないものの、現在はこれを封印している。それのみならず、この兵器を開発してしまったガミラスや地球が嘗ての自分達と同じ過ちを犯す危険性を憂慮している。

後にガミラス側もほぼ同原理の兵器である「ゲシュ=ダールバム(通称「デスラー砲」)」を完成させる。

波動防壁(はどうぼうへき)

正式名称「次元波動振幅防御壁(じげんはどうしんぷくぼうぎょへき)」。次元波動理論を応用したエネルギーシールドによる防御手段。エネルギー体故に展開する場所をコントロールできるなど融通が利き、例えば艦首に集中させることも可能ではあるものの、エネルギー消費が激しいため最長でも20分程度が使用限界である。また波動エンジンの内部にも必要に応じて展開し、放射線を遮断することにより保守作業の安全に貢献する。後詳細な理由は明言されていないが、ミレーネルの精神体は何故か波動防壁に弾かれ通過することが出来ない(第14話)。
なお、ガミラス側では「ゲシュ=タムフィールド」と呼称されているが、ヤマトと異なり艦体防御に使用されている描写は一切なく、ガミラス艦の装甲は「帯磁性特殊加工(ミゴヴェザー・コーティング)」を外部装甲に施すことで防御力を高めている(レーザーやビーム系には耐性があるものの、実体弾に対しては無力)。

衝撃砲(しょうげきほう/ショックカノン)

正式名称は「陽電子衝撃砲(ようでんししょうげきほう)」。ヤマト以前の金剛型宇宙戦艦と村雨型宇宙巡洋艦が西暦2190年後半の改修の際に試験的に単装固定砲として艦首に搭載した砲である。僅かな資源で開発したためエネルギー不足で砲口数・口径ともに貧弱であり、発射するにもエネルギーチャージに時間が掛かり過ぎる欠点があったため使い所が非常に限られた。その解決手段として射撃機構に波動エネルギーを利用することにより、ヤマト搭載において小型化・砲塔搭載化・多連装化を実現できた兵器なのだ。

遊星爆弾(ゆうせいばくだん)

エッジワース・カイパーベルト天体に属する微小惑星を利用した戦略兵器。反射衛星砲を着弾させることによって推進し、地球への落下軌道に乗せることで遊星爆弾にする方式を用いている。ただし地球侵攻開始時には使用されておらず、火星域における地球との艦隊戦(第二次火星沖会戦)における敗退が原因で著しく艦艇を消耗したため、艦隊を用いた地球攻略を断念せざるを得ない状況下で考案されたプランBとも言える策だった。これは二等臣民の部隊であるシュルツ達の立場上、満足に補給を受けられないために用意した苦肉の策と言う側面をも持ち合わせる。

なお、微小惑星内部には環境改造用植物の種子が大量に埋め込まれており、地球へ衝突すると同時に種子が四方八方にばらまかれ、発生した植物が胞子を放出することにより大気が改造され、地球固有の生物の生存に適さないものに作り変えられていく。

ちなみにこの作戦を考案したのはヤレトラーである設定が追加された。

惑星間弾道弾(わくせいかんだんどうだん)

ガミラス側が運用する超大型ミサイル。着弾場所が選べない遊星爆弾と異なり任意の場所への攻撃が可能。ヤマトの発進時にそれを阻止すべく冥王星基地から発射されたほか、ギムレーが親衛艦隊と共に惑星オルタリアへの無差別攻撃に多数用いた。

反射衛星砲(はんしゃえいせいほう)

旧作における拠点防衛用兵器とは異なり、今作では遊星爆弾の加速と軌道角調整のための点火システムである大口径長射程陽電子砲を、シュルツが兵器へ転用したという設定に変更されている(この設定は、第二次世界大戦時にドイツ陸軍の将軍・エルヴィン・ロンメルが、対空用の88ミリ砲を対戦車利用したことに対するオマージュであるとのこと/『グレートメカニックDX 23』双葉社、2012年12月、23ページ)。

反射衛星(はんしゃえいせい)

構造としてはリフレクターより反射フィールドを展開させビームを反射する。通常時に於いてはデブリに偽装されているため、容易に発見することは不可能となっている。

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@minami616y2

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