宇宙戦艦ヤマト2199(アニメ・映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『宇宙戦艦ヤマト2199』とは日本を代表するアニメ『宇宙戦艦ヤマト』のリブート作品。後に総集編『宇宙戦艦ヤマト2199 追憶の航海』及び、劇場版オリジナル『宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』が公開された。
西暦2199年、謎の異星人ガミラスの侵略により滅亡の危機に瀕した地球を救うべく、宇宙戦艦ヤマトが16万8000光年の彼方にあるイスカンダルへ旅立つ。タイムリミットはわずか一年。これは艦長である沖田十三を筆頭にしたヤマト乗組員999名の奮闘を描く物語である。

イスカンダル王星

スターシャ・イスカンダル

CV:井上 喜久子
第2話より登場。イスカンダル王星の女王の地位にある女性、年齢は地球換算で27歳に相当する。

西暦2198年に地球へ救いの手を差し伸べるべく、最初に末妹のユリーシャを波動エンジンや、その他の技術情報を持たせた上で地球へ向かわせ、その1年後の2199年に波動エンジンの起動キーとなる波動コアを持たせた次女サーシャを地球へ向かわせる(西暦2199年1月17日太陽系に到達)。また、古代守が冥王星沖会戦時、ガミラスの捕虜(生体サンプル)として部下共々囚われ大ガミラス帝星へ移送される途中、彼等を載せたガミラス艦が事故に遭遇し、イスカンダルに不時着したところをガミラスの目を盗んで何とか救助したものの、看護の甲斐もなく守は死亡。その後、守の記憶を保存した光の玉の様な意識体と共に過ごしていた。

またヤマトが波動エネルギーを波動砲という兵器に転用したことをデスラーから知らされ(第23話)、地球人類もまた自分たちと同じ過ちを犯す可能性を察知したため一時はコスモリバースシステムの引き渡し決定を一時保留したが、妹ユリーシャやガミラスの副総統ヒスの話を聞いた上で、予定通り引き渡すことを決意する(実際には記憶体となった守と離れたくなかった、という女性らしい感情も決定に二の足を踏む原因となっている)。
なお、コスモリバースシステム(とその中核である守の記憶)を受け取りイスカンダルを出発、地球への帰途につくヤマトを見送る際、腹を擦る描写がある(第24話)。公的な会話以外においてはデスラーをファーストネームの”アベルト”で呼んでいることからも、かつて二人は親しい関係にあったものと思われる(ちなみにデスラーをファーストネームで呼ぶのは今となってはスターシャただ一人である)。

まお、ガミラス人からは信仰の対象となっており、”ルード・イスカンダル(イスカンダル猊下)”の敬称で呼ばれ崇拝を一身に集めている。また、デスラーにヤマトの件でホットラインを入れたときもデスラー親衛隊員から「スターシャ猊下」と敬称付きで呼ばれている。

ユリーシャ・イスカンダル

CV:桑島 法子
スターシャの末妹に当たる女性であり、イスカンダル第三皇女でもある。年齢は地球人換算で19歳に相当。

意識体としては第14話から度々岬 百合亜の意識を乗っ取る形で登場しているものの、本人の登場は第20話より。容貌は雪に瓜二つだが、髪の分け方がまるで鏡合わせの様に左右反対であり、またその色も雪と比較した場合若干薄い。また、瞳が紫水晶を連想させる薄紫色である。
物語開始の1年前、西暦2198年にスターシャから1人目の使者として次元波動エンジンの設計図やその他周辺技術、及び地球人類へのメッセージを託されて地球を訪れ、公式にはその後死亡したとされていた。しかし、実際にはヤマトの道案内をする予定ではあったものの、1年前に発生した事故かテロ(真相は不明)によって意識不明状態となってしまい、急遽肉体をヤマトの自動航法装置内に中枢として収め、その記憶情報から航路情報などを抜き出し、それをユリーシャから受け取った航路図であると偽ってヤマトは航海していた(ただし、広い意味で見ればあながち間違いではない)。これらの事実はすべて中央司令部の命令により隠蔽されたが(国粋主義者向けのプロパガンダと思われる)、後に沖田の一存による判断でヤマト乗組員へ公表された(第17話)。

リンケによるヤマト捕獲作戦時、意識のみが百合亜に憑依する(第14話)。その後、七色星団会戦中に潜入した敵兵に銃撃され倒れた星名の姿を見た百合亜がショックで意識を取り戻すと同時にユリーシャの意識は本体へ戻り、完全に目覚める(第20話)。

波動エネルギーを武器へ転用した地球人に自分達の先達と同じ過ちを繰り返すであろう事に対し懸念を示し、沖田との会談では物静かで思慮深い面を見せる一方で、普段の生活における性格や言動は天然かつ無邪気で、玲やメルダを振り回している。物事について問われた場合「はてな?」といつも煙に巻いてしまう。また、右手で髪を弄る癖があり、百合亜への憑依中であってもその癖を見せている。

自分の役割はあくまでもヤマトについて見聞きした事柄をスターシャに伝えることのみであると自覚していたが、スターシャがヤマトへのコスモリバースシステムの引き渡しに二の足を踏んだ時、波動砲はヤマトがその身を守るためのものと主張してヤマト(地球)への引き渡しを願い出る。その後、デスラー政権崩壊後のガミラスとイスカンダルの橋渡しとなるためメルダを従者としてガミラスへ移住することを決意する。

サーシャ・イスカンダル

CV:なし
スターシャの長妹でユリーシャの姉。2199年1月17日没、享年不明。
第1話に登場。地球に波動エンジンを起動させる鍵となる波動コアを届けに訪れたものの火星に不時着し、その直後死亡(第1話)。発見した古代と島により火星の地に埋葬される。墓碑には「遠き星よりの使者、ここに眠る」と刻まれた(第3話)。

帝星ガトランティス(星巡る方舟)

ゴラン・ダガーム

画面中央がダガーム、画面右側がメイス

ゴラン・ダガーム、CV:大友 龍三郎
グタバ(小マゼラン銀河)方面大都督。二つ名は「雷鳴」。年齢は地球人換算にすると42歳相当。
劇場版『星巡る方舟』に登場。常に大剣を携える2.2メートルの巨漢(2199全記録集Vol.3 191ページ)。傲慢粗野にして、常に芝居掛かった大仰な物言いが特徴。元は賊の首領だったが大帝の目に留まって成り上がり、現在の地位を得た(2199全記録集Vol.3 188ページ)。人望は比較的あるが、その凶暴さと驕傲さのため、メイスなど一部の部下からは徹底的に嫌われており、自身の行動を密告されている。大帝への忠誠心が高い一方、上司である丞相サーベラーのことは「小娘」と呼び嫌悪を隠さない。
大帝より直々に「静謐の星」探索の勅命を受け自らの艦隊を率い大マゼラン銀河まで進出するも途中で遭遇したヤマトの波動砲に目をつけ簒奪を目論む。ヤマトに艦の明け渡しを要求するが拒否されたため実力行使に訴えるも、古代の機転で逃げられてしまう。
その後追跡の結果辿り着いた「静謐の星」惑星ジャンブロウにおいて総ての独占を目論んでさらなる攻撃を仕掛けるが、ヤマト・ガミラス共闘戦線の前に敗北戦死する。

ボドム・メイス

CV:石井 康嗣
戦艦「メガルーダ」艦長。年齢階級不明。
劇場版『星巡る方舟』に登場。ダガームの傍若無人ぶりと暴行に日頃から不満と怒りを覚えている。そのためサーベラーへ「静謐の星」発見の密告を行い、かつダガームの更迭を目論むもその行為やサーベラーの言動に逆上したダガームにより殺害される。

イスラ・パラカス

CV:田中 正彦
ダガーム艦隊所属のキスカ遊撃隊指揮官で、同隊旗艦「キスカ」艦長。二つ名は「疾風」。年齢は地球人換算にすると36歳相当。
劇場版『星巡る方舟』に登場。惑星ジャンブロウにおける最終決戦時にダガームが戦線を離脱した際にはひどく激怒し、大義名分が無くなったと見なして戦闘を中止しようとするが、その直後にメルヒの爆撃を受けて乗艦キスカが機能停止する。その後の消息や安否など明確な描写は行われていない。

キチェ・トールギン

CV:浜田 賢二
ダガームの副官で、キスカ副長。

シファル・サーベラー

出典: gensun.org

CV:甲斐田 裕子
丞相。二つ名は「白銀(しろがね)」または「白銀の巫女(はくぎんのみこ)」。年齢は地球人換算にすると23歳相当。
『星巡る方舟』に登場。諸侯の頂点に立って権力を振るう、妖しい美貌を持つ女性官吏(2199全記録集Vol.3 196ページ)「静謐の星」発見の密告を受け、戦闘停止するよう命じるも命令を拒否したダガームに通信装置を破壊され退場した。立体映像のみの出番だったためこれ以降登場しない。

ジレル(星巡る方舟)

レーレライ・レール

minami616y2
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@minami616y2

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