ミスト(The Mist)のネタバレ解説・考察まとめ
『ミスト』とは、スティーブン・キング原作フランク・ダラボン監督・脚本の2007年のアメリカ映画。
嵐が来た翌日突然正体不明の濃い霧が町を覆い、デヴィッドと息子ビリーは買い物先のスーパーから動けなくなってしまう。スーパーの倉庫で霧の中の“何か”と遭遇したデヴィッドは他の客に危険を知らせ、店のものを使いバリケードを施した。しかしその夜再び“何か”が店内まで侵入し皆パニックに陥る。正体不明の霧とその中に潜む“何か”、そしてスーパーに取り残された客たちの心理状態を描いたホラーサスペンス映画である。
町の小学校に新任教師としてやってきた女性。アマンダが夫から護身用にと渡されていた銃を、後にオリーが使って怪物を倒すのに役に立った。得体の知れない霧に覆われたスーパーでデヴィッドの息子ビリーを本当の母親のように優しく見守る。時にデヴィッドと意見が対立することもあったが、状況に応じて行動をしデヴィッドに助言をする。熊手で大きな虫を叩き落とし踏みつけて倒すというような勇敢な一面も持ちあわせている。
ビリー・ドレイトン(演:ネイサン・ギャンブル、日本語吹替:佐藤利奈)
デヴィッドの8歳の息子。嵐で襲われた自宅の修理道具を買いに、父デヴィッドと隣人ノートンと共にスーパーへ行った。突然の濃い霧の発生や地震のような揺れそして霧の中へ飛び出していった客たちの叫び声を聞くなどしたため、2歳の時以来久々に指しゃぶりをする程ショックを受けていた。父デヴィッドの安全を一番に心配する心優しい少年である。
オリー・ウィークス(演:トビー・ジョーンズ、日本語吹替:茶風林)
スーパーの副店長。小柄だが勇敢に行動し、若い男性店員ノームが触手を持った怪物に襲われた時はデヴィッドの「誰か手を貸せ!」という声にいち早く行動を起こした。射撃が得意で、アマンダが持っていた銃を使って怪物を倒すのに活躍した。デヴィッドの良き理解者。
ミセス・カーモディ(演:マーシャ・ゲイ・ハーデン、日本語吹替:宮寺智子)
狂信的なキリスト教信者の女性。すぐに聖書に絡めた話をするので、地元の人たちから煙たがられていた。
スーパーが霧に覆われ異常な事態が続いてもなお聖書を片手に話していたので、当初はカーモディの話に耳を傾ける人はほとんどいなかった。しかし偶然にもカーモディが話していた通りに状況が進んでいくのを見て、徐々に話を信じる人が増えていく。ずっと話し続けられる程話が得意で、聖書の話を混ぜながら演説し、自らを神の預言者だと客たちに信じ込ませていく。
ジム・グロンディン(演:ウィリアム・サドラー、日本語吹替:辻親八)
機械工の仕事をしている男性。他人の仕事の肩書によって時にその人に対し差別的に話すことがある。
当初は調子が悪くなった発電機を見たり暗くなる前に明かりを用意したりとデヴィッドと行動を共にしていたが、謎の怪物に襲われた人を何度も見たことで精神のバランスを崩してしまい、何かにすがるようにカーモディに盲目的に傾倒していってしまう。
ブレント・ノートン(演:アンドレ・ブラウアー、日本語吹替:古澤徹)
デヴィッドの隣人で、過去にデヴィッドと家の境界線のことで裁判沙汰になった。ニューヨークで一流弁護士として働いている。
謎の生物が霧の中にいると分かったデヴィッドたちは、一流弁護士のノートンから皆に話してもらえれば謎の生物のことも信じられるように話してくれると思っていた。しかしノートンはデヴィッドたちの話を一向に信じず、救援を呼ぶべきだとして何人かの賛同者と一緒に霧の中へ出ていってしまう。
ダン・ミラー(演:ジェフリー・デマン、日本語吹替:佐々木敏)
スーパーが霧に覆われる前に鼻血を出しながらスーパーに駆け込んできた男性。
霧の中の何かが知人のジョン・リーという人を連れ去り、ダン自身も何かに押し倒された後鼻血を出しながらもスーパーまでやってきたので、デヴィッドが主張していた「霧の中に危険な何かがいる」と言う話に最初から同調していた。オリーと同じくデヴィッドの良き理解者。
アイリーン・レプラー(演:フランシス・スターンハーゲン、日本語吹替:羽鳥靖子)
小学校の教師をしている白髪の女性。高齢ではあるが、聖書のことばかり話すカーモディに缶を投げつけたり、ライターと殺虫剤のスプレー缶を使って火炎放射器のようにしてクモを退治するなど非常に行動力がある。デヴィッドの意見の同調者。
バド・ブラウン(演:ロバート・トレヴァイラー、日本語吹替:小室正幸)
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目次 - Contents
- 『ミスト』の概要
- 『ミスト』のあらすじ・ストーリー
- 大嵐の後で
- 未知との初遭遇
- 揺れ動く人々
- 闇に蠢くものたち
- 暴徒と化した人々と事件の真相
- 脱出決行
- 悲劇の結末
- 『ミスト』の登場人物・キャラクター
- デヴィッド・ドレイトン(演:トーマス・ジェーン、日本語吹替:堀内賢雄)
- アマンダ・ダンフリー(演:ローリー・ホールデン、日本語吹替:日野由利加)
- ビリー・ドレイトン(演:ネイサン・ギャンブル、日本語吹替:佐藤利奈)
- オリー・ウィークス(演:トビー・ジョーンズ、日本語吹替:茶風林)
- ミセス・カーモディ(演:マーシャ・ゲイ・ハーデン、日本語吹替:宮寺智子)
- ジム・グロンディン(演:ウィリアム・サドラー、日本語吹替:辻親八)
- ブレント・ノートン(演:アンドレ・ブラウアー、日本語吹替:古澤徹)
- ダン・ミラー(演:ジェフリー・デマン、日本語吹替:佐々木敏)
- アイリーン・レプラー(演:フランシス・スターンハーゲン、日本語吹替:羽鳥靖子)
- バド・ブラウン(演:ロバート・トレヴァイラー、日本語吹替:小室正幸)
- サリー(演:アレクサ・ダヴァロス、日本語吹替:うえだ星子)
- ウェイン・ジェサップ(演:サム・ウィットワー)
- アンブローズ・コーネル(演:バック・テイラー)
- マイロン(演:デヴィッド・ジェンセン、日本語吹替:ふくまつ進紗)
- ノーム(演:クリス・オーウェン、日本語吹替:中野光貴)
- MP(演:アミン・ジョセフ、日本語吹替:魚建)
- バイカー(演:ブライアン・リビー)
- 家に子供を残してきた細身で短髪の女性(演:メリッサ・マクブライド)
- ハティ(演:スーザン・ワトキンス、日本語吹替:新田万紀子)
- ステファニー・ドレイトン(演:ケリー・コリンズ・リンツ、日本語吹替:加納千秋)
- モラレスとドナルドソン
- マイク
- ジョー
- ボビー
- 『ミスト』の用語
- アローヘッド計画
- 贖罪(expiation)
- 『ミスト』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 衝撃のラストシーン
- カーモディを演じたマーシャ・ゲイ・ハーデンの演技と“カーモディ信者”たちの表情
- 『ミスト』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- デヴィッドが冒頭に描いている絵はキング原作『ダーク・タワー』の世界
- 映画『ミスト』とゲーム『サイレント・ヒル』
- 『ミスト』の主題歌・挿入歌
- 主題歌 / ED(エンディング):Dead Can Dance『The Host of Seraphim』
- 挿入歌:『The Vicious Blues』 映画『ミセス・パーカー/ジャズエイジの華(Mrs. Parker and the Vicious Circle)』より
- 挿入歌:『Apollo To The Rescue』 TVシリーズ『バトルスター・ギャラクティカ(Battlestar Galactica)』より
- 『ミスト』の関連動画
- 『ミスト』日本語字幕付予告編